義輝記 星霜の章 その参
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【 真意は如何に? の件 】

 

? 洛陽 宮殿内城壁 にて ?

 

練兵場で、将達が武力を底挙げるため励む頃。

 

俺は………城壁にて佇む。 近くに三人の将を待たせて。

 

颯馬「忙しいところ申し訳ない。 ………話しておきたい事があったから」

 

信廉「私は、颯馬を世話する付き人ですから、そのような謝罪は無用です」

 

凪「私もそうです! 好きで、この任務に付いていますから! 天城様が出掛けるのであれば………どこまでも付いて行く覚悟ですよ!!」

 

光秀「…………颯馬。 何か憂い事? 何時もの颯馬と……どこか違う……」

 

やはり、俺の愛しき人には、ごまかしは無理だ。

 

俺は、まず……『頼み事』の前に話を始める。 

 

俺達の願いを阻む者の名前、そして力を貸す者、そして……多分の目的。

 

ーーー

 

凪「そ、それでは一連の騒動に、司馬懿……いえ『松永久秀』と『筒井順慶』なる御仁が関わっていたと────!?」

 

信廉「しかも、裏で操る仙人が大陸を……この世界を破壊しようとしているのですか!? 月様や董卓軍の将兵! 凪や凪の友人達、色々と関わり仲良くなった将達やその家族までも!! 何たる悪逆非道な行い!!!」

 

光秀「颯馬や私達が、必ず救う! 例え、久秀殿や順慶殿が攻めてきても、負ける気など一切ありません!!」

 

颯馬「俺も同じだ。 この世界を日の本と同じように平和にし、漢王朝や月様に治めてもらいたい! だけど………あの道士が更に曲者だ!!」

 

凪「その道士も含み……その者達を倒せば、天城様や信廉様、『天の御遣い』の方々全員…………戻られるのですか?」

 

颯馬「俺達全員の意志は、そのつもりだ!」

 

凪「…………………………」

 

凪には、俺達が大陸を平和にした後……『天の国』に戻る事を伝えてある。

 

どうするかは、凪に任せてある。 

 

……………期間は戦が無事終わるまで。 

 

凪は、俺達と違い……大陸出身。 家族も大事な友達も、多くの仲間達も、この地に居るんだ。 俺への償いなんて忘れてもらって構わない。 

 

颯馬「直ぐに応えなくてもいい。 それに、今、必要なのは……俺の願い事を叶えてくれるか……意志確認だ!」

 

凪「えっ? はっ? な、なななな…………!!」

 

信廉「颯馬!? それは凪だけですか!!」

 

颯馬「いや、話を聞いて貰った全員だ!」

 

信廉「い!? い、い、幾ら何でも節操無しですよ!?」

 

??? 凪と信廉殿が……頬を染めて俯く…………?

 

何か、勘違いを…………『パァシィーン』───えっ!?

 

光秀が俺の頬を平手打ちし、涙目で見ている…………。

 

光秀「見損ないましたよ! 颯馬!! 私にアレほどまで熱く語ってくれたのに、颯馬を慕う将達を側室にしようと企てるなんてぇ──────!!!」

 

光秀は、そう言い放つと………俺の元から走り去る!!

 

待てっ!! 何で誤解されたまま、愛しい人に捨てられなきゃならん!!

 

俺は慌てて光秀を追い掛ける!!

 

凪「────天城様!!」

 

信廉「颯馬! 先の話、しっかり説明して下さい!!!」

 

二人も………俺を捕まえる為に動き出した。

 

この『追いかけっこ』は、四半刻(約15分)続いた。

 

◇◆◇

 

【 新たな将 の件 】

 

? ?州 鳥巣 鳥巣砦 にて ?

 

劉焉「………身体が軽い。 ふむ、力が漲って(みなぎって)おるわ! これなら………私を馬鹿にしていた奴らを、見返してやれる!」

 

閔純「あぁぁ〜順慶様! 久秀様! 何時ものように私を虐めて下さい!」

 

韓馥「これはこれは……ほーっほほほほ! 愉快痛快、欣快(きんかい)じゃ!」

 

ーーー

 

三人共、年の頃は十代後半から二十代前半。 

 

劉焉は、背丈が八尺(約184a)、黒の長髪が背中まで伸び、顔も綺麗に整い、姿形も痩せて太ってもない、端正な理想的体型をしている。 つい先日まで、太った怠け者は何者だったのかと、聞かざるえない変わり映えであった。

 

ーーー

 

韓馥は、背丈が七尺七寸(約177a)ある偉丈夫。 やせ細っていた老爺がこれである。 歳の移り変わりは、残酷だと思わざる得ない程の変わり様。 

 

特に変わっているのは、一部を除いて……顔が真っ白。 

 

白粉を塗りまくり顔が白いのだが、唇には真っ赤な紅を差している。 

 

ーーー

 

閔純は、前と変わらない。

 

なかなかの好男子で、丈が七尺五寸(約172a)、三人で一番丈が短い。 久秀と順慶を尊ぶ重度の信奉者である。

 

勿論、左慈より力を分けて貰っている。

 

ーーー

 

于吉「う〜ん! 一癖どころか七つも八つも癖がある英傑ですね? もぅ、腹の底から笑いだしたい! そんな愉快な気分ですよぉ!! この状況は!!」

 

于吉が笑顔で皮肉を言えば、久秀がにこやかに言葉を返す。

 

久秀「笑うのなら笑いなさい! だけど、この人選したの……他ならぬ左慈だって事、忘れてないわよねぇ?」クスッ

 

その、久秀の横には左慈が笑顔で立っている。 少し足を開け、片手を腰に当てて、ニコニコと笑いながら……………。

 

左慈「…………………」ニコッ

 

于吉「あぁぁ〜! 申し訳ないです……左慈! 私とした事が貴方を蔑む行為をしてしまうなど………。 どうか、許してくれませんか?」

 

左慈「…………………」ニコッ

 

于吉「左慈? お願いですから、何か応えて下さい! ──はっ! まさか……とうとう左慈まで私を見限ったのですか? ……それとも、左慈が私に『放置プレイ』を強要するほど、遊び慣れてしまったのですかっ!?」

 

左慈「……………………」ニコッ

 

于吉「ああぁ〜! 何にしても、その蔑む冷たい視線が! 私を更なる快楽へ─────!『どけぇ!! 変態野郎!!!』 ──グフッ!!!」

 

于吉が言う前に、別方向より『左慈』が跳び蹴りを放っていた。

 

ーーー

 

久秀「ふふっ! なかなか面白い特技じゃない! 貴方にこのような特技があるなんて思わなかったわ───劉焉?」

 

久秀は、横の左慈を叩くとグラグラと揺れる。 

 

実は、劉焉が一枚の板に描いた、左慈の絵だったのだ!!

 

劉焉「ふっ……私を侮られては困る。 昔の手慰みに覚えた物だ。 しかし、今は男など描きたくない。 もし描くのであれば、そう! 久秀様、貴女のような美少女を描きたい! 崇高な『萌芸術』の名の下に───!!」

 

順慶「………私は対象外……と言う事ですの?」

 

劉焉「いやいや、順慶様も美しいが……お胸が些か目立つので。 私としては食指が動かない………ただ……それだけですよ」フッ

 

韓馥「儂としては、順慶様の方が良いがな……。 麗羽のように素直に言う事を聞いて貰えば………色々とやりようが有るものじゃ………ぐふふふふっ!」

 

閔純「俺……いや、私は、お二人共々お美しいと思います!」

 

ーーー

 

順慶「────颯馬様! この哀れな順慶を……早くお救い下さい!! 颯馬様以外の男は、ここではダメダメですわ!!」

 

久秀「何を一人で、悲劇の主人公に浸っているの! 運命共同体なんだから一人だけ逃がすような事、久秀がすると思って!?」

 

順慶「いいじゃありませんか! 劉焉はあの通り姿見も良いですし、武も知もなかなかの者。 私には釣り合いが取れませんから、久秀に譲りますわよ!」

 

久秀「簡単に久秀の調教に屈伏する奴を……久秀が興味を持つと思って? あんなつまんないオノコなど、ノシ付けて贈呈してあげる!!」

 

順慶「私では、気に召されないようですわ。 誰かさんと違い……胸が大人びているらしいですから……ふふふふふっ!」

 

久秀「そう……。 だけど、颯馬の周りには目立つ者ばかり居るのに、『中途半端』『発展途上』が傍に行っても無視されるのがオチ。 

 

逆に真逆の者を見て見なさい! 武田姉妹、程ナントカとか、果心ぐらいしか居ないでしょう? 貴女と違い、需要があるの需要が!!」

 

順慶「ですが! 貴女なんかに、颯馬様が興味を持つなど─────」

 

久秀「残念〜ね。  久秀の『初めて』は、颯馬に捧げたの。 順慶みたいに、相手すらされていない『生娘』と一緒にされたくないわよ!」フフッ!

 

順慶「ち、違います! 私も颯馬様に捧げた身!! 貴女と一緒にされるのは非常に不愉快ですわ!!」

 

久秀「捧げた〜? 確か拘束して……」

 

順慶「きゃあああぁぁぁ━━━━!! 私の初行為を、衆目の集まる中で語るなんてぇぇ!! 貴女って人は……なんて奴! なんて奴なんでしょう!!」

 

久秀「久秀は………久秀よ? 誰でも無く『松永久秀』……当然でしょう?」 クスクスクスクス!

 

順慶「キイィィィィ───────!!」

 

 

◆◇◆

 

【 勝敗の行方 の件 】

 

? 交州 南海郡 番禺周辺 山上 にて ?

 

冥琳「………勝てたな………」

 

多数の戦死者を残し……山越兵が引いていく。 

 

まるで……海の満ち潮が引き潮になり、水が引いて行くように見える。

 

戦場を俯瞰して確認した後、一部残した兵に指揮して、城への連絡、負傷者の治療、戦死者への処理、天幕の増設を命じていく。

 

冥琳「山越兵が、これだけ規模の大きな戦を起こしたのだ。 当分、反乱を起こす事はあるまいが……纏めた将の処罰、交趾郡太守『士燮』の処分を早急にしなければ!」

 

そう呟き、交趾郡の方を望んでいた。

 

★☆☆

 

? 交州 南海郡 番禺周辺の干潟 にて ?

 

雪蓮「敵が逃げ出したわ! このまま追撃ぃぃ────!!!」

 

穏「雪蓮様ぁー! 深追いは敵の待ち伏せとかあり、大変危険ですよー!?」

 

小蓮「そうだよぉ!! お母様みたいになったら……どうするの!!」

 

雪蓮「……………………」

 

蓮華「姉様……………」

 

雪蓮「………蓮華も止める気?」

 

蓮華「─────いえ、私は寧ろ、姉様にお願いします! 追撃の命を与えて下さい!! 今すぐにも────!!!」

 

『────────────!』

 

雪蓮「へぇ〜、あの蓮華がねぇ? …………理由は何?」

 

蓮華「理由は幾つかあります………」

 

蓮華はその理由を述べる。

 

『 一つ、この戦を扇動していた将を、討ち取った報告がありません! 後顧の憂いを残したままでの退却は、孫呉の屋台骨を揺るがす結果になります!

 

二つ、姉様の勘を信じているから。 虎牢関の戦いで、あれだけ活躍された勘ですし。 私の危機まで対応してくれたのですから、信じない訳にはいきません。 も、勿論、思春にもですっ!!

 

三つ、その思春が居ません。 思春が私から離れた理由は、私の安全が保たれ、尚且つ、誰かに命じられた事に動いたからと思うから。

 

最後に、冥琳が本陣に残り死守している事。 姉様を止める役は、冥琳しかいません。 私では、姉様の動きを鈍らせるので精一杯。 それなのに、悠然と本陣に残る行為。 冥琳も暗に……追撃を認めている事だと思います! 』

 

蓮華「………これが、私の賛成した意見です!」

 

穏「ほへぇー! なる程ー!! 冥琳様がワザと本陣に残り、思春ちゃんに偵察と秘密任務を付けさせたとなれば、確かに納得できますー!!」

 

小蓮「ね、姉様? 合ってるの? 本当にそうなの!?」

 

雪蓮「……………うん! その通りだけど、一カ所だけ抜けているわよ?」

 

蓮華「えっ? わ、私……何か見落としが…………」

 

雪蓮「冥琳がねぇ……蓮華が気付くか……試したの!」

 

『ええぇぇぇ─────────!!』

 

雪蓮「折角、著しく成長したと聞いてるのに、私の前では固い態度が多いから〜冥琳と相談して決めたの。 勿論、皆が反対したら追撃は止めていたわ。 確かに危険が付き物だから………引き返すのも手段。 だけど………」

 

蓮華「……残った頭目が、再度反乱を起こす可能性がありますからね。 ならば、山越に我々の強さを骨の髄まで、思い知らさせてやらねばぁ!!」

 

穏「そうですねぇ〜。 ただ、彼らも好き好んで、戦を仕掛ける訳ではありませんー! 不満を持ち、それが国に伝わらないー! いくら陳情してましても、変化しない現状に怒り、乱に繋がるからですよー!」

 

小蓮「でもぉ〜それなら、なんで早いうちに、話し合いで済ませなかったのかなぁ! シャオに勝てるなんて、思い上がりも甚だしいんだけどぉ!?」

 

蓮華「シャオ! それこそ思い上がりよ! 私が此方に進出できたのも、赤壁で多くの者が戦ってくれたお蔭! それに……そ、颯馬の力が大きかったのも……不定しないん……だけどぉ………」

 

雪蓮「大丈夫よ! 颯馬の働きは、誰も認めているから!!」 

 

穏「穏もですー! ただですねぇ、漢王朝にとって交州は僻地で、手が回らなかったのも原因なんですー。 まぁ、その前に官がしっかり機能してくれれば、何も問題なんて、起こらなかったんですけど…………」

 

蓮華「理由がどうあれ、ここまで問題が大きくなれば、話し合う為に、一度戦って私達の力を示さなくてはならない。 武力を誇示して、和平交渉を行うなんて……本来……不毛なのかもしれない。 

 

だけど、力無き交渉は……相手に侮りを与え、我々を甘く見て暴走行為に走る環境を作りだす。 そうなれば、このような大乱……再び起こる事もありえるわ! 何の為に私達や皆が平和を志したのか、分からなくなる!!!」

 

その言葉を聞き、雪蓮以下将達は……大きく納得してしていた。

 

ーーー

 

冥琳「追撃を始めたか……。 蓮華様、ご成長されましたな!」

 

冥琳が、普段と違い、にこやかな笑顔になる。 

 

親友にして君主の妹、小さい時より接してきた真面目な女の子が、将としての器を目覚めさせたのだ。 これを喜ばず何としよう…………か!

 

冥琳「さて、次はどうでるか………」

 

冥琳は少し考えた後、後方を振り返りポソリと呟く。

 

冥琳「……颯馬。 ………無事でいてくれ!」

 

◇◆◇

 

【 近付く二人 の件 】

 

? 益州 成都 城壁上 にて ?

 

城壁の上で、何進は郊外を望んでいた。

 

桔梗「…………ここに居られたのか、大将軍殿?」

 

右の登り口より桔梗が訪れた。 

 

『気になる男が、一人で上に向かうのだ。 気に止めない方がおかしいだろう? …………抜け駆けじゃと? くくくっ! 早い者勝ちよ!!』

 

後に、紫苑へ得意そうに話した桔梗の言葉である。

 

ーーー

 

何進「厳顔『桔梗…と。 真名をお預けしてあるはずですが?』 ……う、うむっ! ……な、ならば桔梗よ! お主、どうして……ここへ?」

 

桔梗「大将軍閣下の護衛……と言えば分かりやすいかと。 まぁ、大将軍閣下が気になって付いて来たとも言えるかもしれん」ククククッ

 

何進「………儂には、其方(そなた)のような美女に慕われる魅力があるか、正直分からん。 髭だらけの貫禄ある元肉屋のオヤジだ。 獣の血腥い(ちなまぐさい)臭いが染み付いた奴なんだぞ? からかうのなら、今の内に止めておけ…」

 

桔梗「血腥い……か」

 

桔梗は、長い銀髪を掻き分け、妖艶な笑みを浮かばせながら、歌うように言葉を紡ぐ。 

 

桔梗「………余人は知らぬと見える。 命を切り分け、食物に変えて我々に与えてくれた高貴なる御身の尊さを。 余人には窺えられないのであろう。 その姿に隠れた……御身の家族を気遣う想いと国を憂う責任感を………」

 

何進「何を馬鹿な事を……。 儂は……足利義輝様達に従い、天の国へと参るのだ! 平和になったら……大将軍の地位も捨て、世捨て人となる。 そして天の国で肉屋を始めるのだ!!」

 

桔梗「……ならば……問おう! 何故、一人この場で佇んで居られたのだ?」

 

何進「敵が来ぬか……見張りをしていたのだ!」

 

桔梗「涙を流しながらか………?」

 

何進「……目に塵が入ったから……」

 

桔梗「ほぅ……見ていた場所が、満天の星が輝く夜空を眺めてだが? はてはて……天より敵陣営は訪れるのか……余程の強者共と見えるな?」

 

何進「……………………」

 

桔梗「フッ! まだ誤魔化す覚悟……おありかなぁ?」

 

何進「…………はぁ、負けたよ………」

 

両手を上げて『降参』の姿勢をとる何進。

 

ーーー

 

何進「儂は……何をしたいのだろうな…………」

 

桔梗「ほぅ? 人身で最高位の官職に付き、益州の民達には慕われ、皇帝陛下方にも覚えがいい。 しかも、長年敵対していた南蛮王に懐かれ、こんな美女に横から酌をされる。 

 

端から見れば……こんな贅沢な生活をしている閣下を、羨ましいと思っている輩など………ほれっ! この満天の星と同じ、それ以上に居るわい!!」

 

何進「………されど、儂の心は自由を求める。 安定した生活ではなく、市営に生きる一人の民として、働き自由に過ごしたい───!!」

 

桔梗「儂や紫苑が泣いて止めてもか………?」

 

何進「むっ……? 深酒は禁物だぞ! 敵が何時攻めてくるか分からん!」

 

桔梗「………まったく、女心も察しえない者が、敵の動向を掴めると思っておるのか………」ブツブツブツブツ

 

何進「おっと、身体が冷えてきた。 そろそろ中へ戻ろうか?」

 

桔梗「では……あっ! ──とっ!!」トスッ

 

何進「儂の恰幅が大柄で良かったわい! こんな所で怪我などしたら大変だ!! それに、この身体だからな……防寒着より暖かいかもしれん!!」

 

桔梗「あぁぁ………暖かいのぉ…………」

 

しばらくして、中に入った二人であった。

 

ーーーーーーーーー

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あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

 

小説を初投稿して、紆余曲折気分上昇下降しながら、続けてきまして早一年近く。 

 

始めは、一月に一回投稿すればいいかな〜と思ってましたが、まさか、週に二、三回提出する事になるなんて、全く考えていなかった次第です。

 

自分より遥かに文章激ウマの恋姫作品読むと、自分の作品中の設定が、かなり甘い事が分かり、落ち込んでしまいます。

 

それでも、ここまで続けて投稿しましたので、最後まで投稿したいと考えております。 

 

それに、ここまで変わった恋姫の作品って……多分……無い筈。

 

また、よろしければ読んで下さい。

 

 

 

あと、『お二人』が、コメント欄にネタを提供されましたので、また『オマケ』で入れてみました。

 

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【 風弄り の件 】

 

? 洛陽 宮殿内 とある部屋 にて ?

 

 

バンバン!

 

風「おらぁ〜酒持って来ぉいー!! 酒ぇー!!」

 

風が………珍しく顔を赤らめ、お酒を要求する。

 

稟「ちょっ! どぉーしたんですかぁ!! この風の状態は!!」

 

用事があり、断って入室してみれば……長年連れ合いの稟でさえ、見たことが無い状態。 驚き……横を見れば、風に酌する事を奮闘する三人。

 

光秀「すいません! 私と信廉殿、凪と少し……と言うか、かなり……嫌な事があったので、お酒を呑んでいたのです。 そうしたら、風殿が……」

 

光秀が簡単に現状までを説明する。

 

風「風がぁ〜、お酒呑んで〜何が悪いん、ヘック! っですかぁ!!」

 

稟「風! 甘い物が大好きな貴女が、酒を呑むなんてぇ!?」

 

理由は、凪より話された。

 

凪「風様が『こめんと欄』を閲覧しに向かわれるというので、手の開いてる私が護衛に赴き、同行したのですが………」

 

★☆★  ★☆★  ★☆★  ★☆★

 

風『……………』

 

凪『どうしたのですか?』

 

風『風………』

 

凪『はいっ?』

 

風『風の真名が……《風 (かぜ) 》となっていやがるぜぇー!!』

 

凪『──────!』

 

風『白蓮の姉ちゃんみたいに耐えろ? 弄られる事に快楽と言う喜びを見いだせぇだぁ〜? 俺は認めねぇ! 認められん! 認めてたまるかぁぁ!!』

 

★☆★  ★☆★  ★☆★  ★☆★

 

 

凪「あまりの『お二方』の弄りが、風様の怒りの沸点を軽く越えてしまったようで。 そのため、人格が『宝ャ』と変化してしまったらしく………」

 

信廉「私達の呑んでいた、お酒を取り上げると、グイグイっと………」

 

風「稟ちゃぁぁぁん!! ヒック! 付き合えって下さいぃぃい!」

 

稟「な、なんで、私が…………」

 

風「稟ちゃん……ヒック! 風は知ってるのです! 風の真名と稟ちゃんの真名は一心同体、姉妹みたいなもの……ヒック! なんですよぉ?」

 

稟「どぉいう事ですかぁ!!」

 

風「だって……ヒック! 『風』と『稟』」

 

光秀「『風鈴』ですか……夏なら風流なんですが………!」

 

信廉「『風林火山』……我が武田の旗印です!!」

 

凪「……えっと『風林寺』と言う無敵超人的翁がいるとか?」

 

風「…………むふふふふっ!」

 

稟「それが、何の意味があるのですかぁぁ─────!!!」

 

 

説明
義輝記の続編です。 よろしければ読んで下さい。
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コメント
宝ャ「おいおい、にいちゃん。 今は、そっとしてやんな。 あの年頃の女ってのは、扱いが結構難しいもんなのさ!」(いた)
久秀「素晴らしき言葉責め。 久秀も……その言葉に酔いしれますわ!」 于吉「はぁはぁはぁ───! 是非、私にも何かお声を掛けて───!!」(いた)
naku様 コメントありがとうございます! 光秀の言葉の綾としたいのですが、前歴があったので不定しきれません。 性格は……完全に現代人です。 犯罪臭漂う若者です。 何進の希望は叶えられるのか? 乞うご期待!(いた)
mokiti1976-2010様 コメントありがとうございます! 数ある外史の中でも珍しい熟○の逢瀬です。 風がこれ以上どっか行かないように、励ましのコメントお待ちしております。(いた)
とりあえず何進はモテモテですね…颯馬にゃ負けるようですが。そして…風さんよ、一体あなたは何処へ行こうというのです?(mokiti1976-2010)
風はいったいどうなってしまうのか? 『明日は明日の風がふく』 『どこ吹く風』の彼女ですので……それなりに動いてくれると思いますが。(いた)
禁玉⇒金球様 コメントありがとうございます! 左慈の性格があんな風になったのは于吉と漢女達が原因で間違いないと思います。 蓮華は恨む事は無いです。 だって……そこには彼女を期待する慈愛があるからww (いた)
Jack TIam様 コメントありがとうございます! 実は最終戦の要を担う役割を与えるつもりなんですが………うーん。(いた)
風弄:一体何処の誰が風(かぜ)ちゃんと呼んだのだろう、『遇と不遇は時なり』と言います不遇の時をどう過ごすかで人は良くも悪くもなる、今の君はただ戦友たる白蓮を貶し自身をも貶している道化だが…私はそんな君も認め好いている。でも君の言行が招いた事態でもあるのだが(禁玉⇒金球)
左慈があんな性格になった理由はきっと周りが可笑しな男ばかりのせいだと思いますかなり気の毒です、がしかし久秀様同様に確実に仕事をこなそうとする姿には頭が下がります。実は試されていた美尻姫!成長の糧と受け取るでしょうがまさか、美尻「踊らされた!」と病んだりは…する訳ないか(禁玉⇒金球)
ついにヤケ酒を始めやがった。一体どこに向かうんだろう。(Jack Tlam)
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