ニセコイ もう一人の一条 「出会いは硝煙の香り、波乱の学園生活」
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キョーコ「じゃ、空いてる席に座って」

 

千棘「うん?」

 

あ、楽と目が合った

 

楽・千棘「あーーーーーーーー!!」

 

ああ、耳が痛いよ。なんでそこまで騒ぐんだよ

 

千棘「あなたはさっきの・・・!」

 

楽「さっきの暴力女!!」

 

全員「ぼ・う・りょ・く?」

 

白「いや、暴力振るわれてないだろ・・・俺が止めたし」

 

暴力の一言にできるだけ、フォローを入れる。流石に転校初日で印象最悪とか、見てられないからな

 

千棘「そ、そうよ!あなたに暴力なんてしてないわ!」

 

楽「未遂だろ!未遂!俺当たってたら気絶していたかもしれないんだぞ!!」

 

それでもなお、こいつらの喧嘩は続く、正直言って見ていていいものではない

 

千棘「それに!案で貴方たち一緒の学年で同じクラスなのよ!兄弟だって言っていたじゃない!」

 

白「俺らは双子なんだよ」

 

千棘「ふ、双子!?・・・いや、似てないわよ」

 

集「(そりゃそうだろ。白は文武両道、才色兼備で女子からの人気も高い。一方楽は、勉強は中の上、運動も普通、白に対抗できるのは家事のみ)」

 

千棘「それに!謝ったじゃない!あの時一度!」

 

楽「あれが謝っただぁ〜!?あんなの謝ったに入らなねぇよ!!」

 

キョーコ「おい、一条白、あれ何とかしろ」

 

見かねたキョーコちゃんが、俺にあれを止めるように言ってきた。見てる方は迷惑なだけだもんな

 

白「はいはい、二人ともその辺で・・・」

 

楽・千棘「うるさい!!」

 

白「はぁ〜〜〜・・・仕方ない」

 

キョーコちゃんに目をやり、”許可”を取って、行動に移す。拳を握り・・・

 

楽「うごっ!!」

 

千棘「痛い!!何すんのよ!!」

 

頭に拳骨をお見舞いした。これ以上事態が悪化しないように

 

白「もういいから、言いたいことはHRが終わってからにしてくれ」

 

この一言で事態は収拾した、全く面倒事を起こすなよ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千棘「どうしてくれんのよ!あたしの新しい学園生活!!あんた達の所為よ!!」

 

楽「なんでだよ!こっちも迷惑してんだよ!!」

 

白「・・・・・・・はぁ」

 

休み時間に入り、俺らは桐崎に呼び出されていた。俺は反論する必要もないので、ただ付いて行くだけだが、楽は最後まで文句を言っていた。今もだけど

 

千棘「大体、あの程度のことで文句を言うなんて、器が小さいんじゃないの?」

 

楽「なんだと!お前こそ、自意識過剰なんじゃないのか!?謝ってもいないのに文句言いやがって!!」

 

千棘「なんですって!!」

 

白「どうでもいいが、俺は桐崎、お前に迷惑かけてないぞ?攻めるなら楽だけにしてくれ」

 

千棘「うっ!・・・でも、あんたもこいつの兄弟なんでしょ!?ちゃんと言っておいてよ!」

 

白「人はそれぞれの思いがあるんだ。それは無理な話だな」

 

俺に楽を縛る権利はない。人はそれぞれ平等なんだから。それでもなお、剣かは続く。すると、一時限目が英語なので、担当のキョーコちゃんが戻ってきた

 

キョーコ「まだやっているのか・・・」

 

白「はい、どっちもいい奴だとは思うんですが、どうも、噛みあわないみたいで・・・」

 

キョーコ「お前は気にしてないみたいだな」

 

白「そいつの事を少しでも考えているなら、否定しきれないものでして」

 

キョーコ「ほほう、なら丁度いい」

 

白「はい?」

 

・・・・・数分後・・・・・

 

白「・・・・・状況説明をプリーズ」

 

千棘「うぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

楽「べぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

簡単に説明すると、席替えで俺の右が桐崎で俺の上が楽という、席順になった。お前らここまで来て、小学生みたいに顔で、あっかんべぇ〜とか、しょうもないだろ

 

キョーコ「まぁ桐崎は転校初日で不安があるだろう?お前は一条黒よりも桐崎の事をちゃんと見れるし、桐崎とあれだけしゃべれる、お前がそばにいた方がいいと思ってな」

 

白「・・・それはともかく、なんで楽まで近くに・・・」

 

キョーコ「あいつはまぁ・・・この方がいいと思ったからだ」

 

なにも考えてなかったんですね・・・その可能性はあるともっていました

 

白「いつまでも、子供染みたことはやめろ。とにかく、これからよろしくな、桐崎」

 

千棘「ま、まぁ、仲良くしてやらないこともないわよ・・・/////」

 

楽「こっちは願い下げだ、誰がお前となんて・・・」

 

千棘「アンタとは話してないし」

 

楽「なんだと!!#」

 

これが夏休み終わるまで続くのか・・・心配だ

 

楽「うん?あれ?あーーーー!!ない!ない!俺のペンダントが!!」

 

さっそく問題が、発生したみたいだ

 

白「失くしたって事か?朝持ってただろ」

 

楽「たぶん、お前に助けてもらった時に落としたんだ・・・」

 

ああ、あの時か。確かに落としても、無理はないな・・・

 

楽「あれには桐崎!お前にも非がある!探すの手伝えよ!」

 

桐崎「な、なんで私が!一人で探せばいいでしょう!!」

 

お前らは話す度、なんで口喧嘩になるんだよ

 

小咲「どうしたの?」

 

白「うん?ああ、小野寺。実はかくかくしかじかで・・・」

 

小咲「そうなの!?私も手伝おうか?」

 

楽「い、いや!小野寺は悪くない!探すなら桐崎にやらせるよ!」

 

桐崎「なんで私なのよ!」

 

小野寺が来てもなお、お前らは喧嘩を続けるか・・・

 

白「悪い桐崎、あいつの大切な物なんだ。一緒に探してくれ、この通りだ」

 

俺は頭を下げて、桐崎に頼んだ。楽は目を見開いていた。俺は今まで人に頭を下げたことがほとんどないからだと思っている

 

千棘「うっ!・・・あ、あんたがそこまでお願いするなら、やってあげようじゃない。ただし!条件がある!あの時の、その、なんというか・・・/////」モジモジ

 

白「あの時?・・・・・・ああ、あれね」

 

俺が桐崎をお姫様抱っこしたことだと分かった。これ以上目立つのもよくないだろうしな

 

白「言わないよ、そもそも言いふらすなんてことしないし」

 

千棘「そ、そう・・・なら、手伝ってあげるわ!」

 

上から目線なところも、桐崎らしいと言えば、らしいな

 

白「小野寺も手伝ってくれるか?流石に三人ではな」

 

小咲「う、うん。分かったよ一条君」

 

白「う〜ん、小野寺って俺も楽も一条君だよな。できればなんだけどさ、どっちかを名前で呼んでくれないか?」

 

小咲「え!?そんな!え!?」アワアワッ

 

白「嫌ならいいんだ、俺は別に気にしてないしな」

 

小咲「うん・・・考えてみるよ」

 

さて、探しますかな・・・約束のペンダントを・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから俺達は、来る日も来る日もペンダントを探した。形は俺のペンダントを見せたので探しやすいが、一向に見つからない

 

楽「くっそ!どこにあるんだよ!」

 

白「ここらにはないな・・・向こうに行って見る」

 

小咲「私は向こうに行くよ」

 

千棘「じゃあ、私はこっちに行く」

 

それぞれ探す場所を変えて、他の場所に移ろうとしていった場所で

 

チャラ男「おい嬢ちゃん、俺らと遊ぼうぜ」

 

???「や、やめてください!人呼びますよ!」

 

チャラ男「それにしては、お前の事避けているみたいだけど?」

 

???「そ、そんな・・・・・」

 

ホント、ヤクザよりこういう人間は嫌いや・・・助けてやらんと

 

白「悪いな、この子俺の連れでさ。これから用事があるんだよ」

 

チャラ男「はぁ!お前横から入ってきて何言ってやがる!」

 

チャラ男は俺に向けて拳を出したが、俺はそれを真正面から受け止める

 

白「・・・この場所から引くなら、見逃してもいい」

 

チャラ男「ふ、ふざけんじゃねぇ!!」

 

俺はその一言で相手の拳をギリギリ握る、ミシミシと言う音が聞こえそうだ

 

チャラ男「いってぇぇぇぇぇ!!くっそう!!」

 

白「・・・・・もう一度言う、この場から失せろ」

 

チャラ男「くっ!!覚えてやがれ!!」

 

悪党なら誰もが憧れ・・・ゲフンゲフンっ、言ってしまう一言を残して去って行った

 

???「あ、ありがとうございます」

 

白「いやなに、当然のことだし、気にしないで」

 

???「えっと、一年C組の一条・・・白君でいいのかな?」

 

白「あれ?俺のこと知ってるの?」

 

???「うん、有名だったよ。前の中学でも有名だったよ(特に女子の中では)。それに、私も同じクラスだし。私は天野花楓。よ、よろしくね」

 

白「え?うん。よろしく。でも、なんでまたこんなところ・・・それ」

 

花楓「え?これ知っているんですか?」

 

天野さんが持っていたのは・・・・・楽のペンダントだった

 

花楓「でも、一条君も同じの持ってるし、これって・・・」

 

白「白でいいよ、楽も一条だし。それは楽のペンダントなんだ」

 

花楓「そうなんだ・・・・・じゃあ、返さないと」

 

白「俺らもそれを探していたんだ。一緒に行こう」

 

これにより俺達のペンダント捜索は幕を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜「白坊ちゃん、楽坊ちゃん。組長が呼んでますぜ」

 

楽「分かった。直ぐ行くよ」

 

白「でもなにも、あそこまで喜ばなくてもよかったんだけどな」

 

楽「し、仕方ないだろ!嬉しかったんだから」

 

コイツはペンダントを見るなり、天野に飛びつきそうなのを俺が吹き飛ばした。流石に俺もその時は引いた。ここまで大切にしているとは

 

楽「何のようなんだろうな、親父」

 

白「覚えてないのか?大事な話があるって言ってたじゃねぇか」

 

そんなことも覚えてないのか・・・まぁいいけどさ

 

一条「おう!来たかてめーら。いやな、この頃でてきたギャングの話知ってるか?」

 

楽「ギャング?」

 

白「ああ、ビーハイブっていう、組織の事だろ」

 

一条「ああ、それがいよいよ全面戦争になりそうなんだ」

 

楽「ぜ、全面戦争って!大丈夫なのかよ!?」

 

大丈夫では済まないだろうな・・・これから学園生活にも影響しかねない

 

一条「それでだ、それを回避できる方法が一つだけある。向こうのボスとは古い仲でな。奴にもおめぇらと同じくらいの歳の娘がいるらしい、そこでだお前ら・・・」

 

楽「な、なんだよ」

 

白「(でも待てよ、奴らとあいつが来た時期が重なる、しかも同年代・・・)」

 

楽は動揺していて、俺は考え事をしていた

 

一条「おめぇら、そいつと”恋人”になってくれねぇか?」

 

楽・白「はぁ!??」

 

突然何言うんだこのじじいと思ってしまった。いきなり初対面で恋人なんて・・・俺はごめんだ!白はどう思う・・・って、他の考え事をしてるし!!

 

楽「俺はごめんだ!なんでそんなこと・・・!!」

 

一条「な〜に、フリだけでいいんだ。それともなにか、恋人でもできたか?」ニヤリ

 

楽「そ、それは、ゴニョゴニョ・・・」

 

白「フリでいいなら別に・・・・・」

 

一条「おお!白なら言ってくれると信じてたわ!まぁあってからでも遅くないだろう」

 

入ってくれーと言い放った、今来てんのかよ・・・うん?聞きなれた声・・・俺の予感が当たってるんだろうか・・・そうとしか思えない

 

???「彼らも結構なイケメンだと聞いているけど・・・」

 

???「え!?でも・・・」

 

楽「なぁ、白。俺凄い嫌な予感がするんだけど」

 

白「お前の予感、当たってると思うぜ」

 

一条「こちらがお前たちの恋人役になる・・・”桐崎千棘”ちゃんだ」

 

・・・・・楽はこの日を、硝煙の香りだと言っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回「初めてデート!レッツクッキング!」

 

千棘「初めてだから・・・」

 

白「楽、お前よりは俺の方がうまくできる」

 

 

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転校生・桐崎千棘との出会いは、何を意味するのか
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