スタンド使いとデート!? |
時崎との戦闘の翌日、上坂丈太郎は午後の授業を全てフケた
当然、精霊とはいえ殺すことは不快だ
しかし、今日も時崎狂三は登校した
これで二回死んだ筈なのにまた生き返ったかのように過ごしていた
それに、五河士道も少し狼狽していたように見えたため、なんらかの関係がある筈だ
それにしても、なぜ生きている?
彼はそれを午後からずっと考えていた
そして、スタンドの中で似たようなものをずっと頭の中で探していた
それで、一つだけ思いついた
『いともたやすく行われるえげつない行為』
これならあれが平行世界の自分で、死んだように見せかけて本体は別、いや、本体はまだたくさんあるのだろう
もし、それなら俺のスタンドでは一つしか対応できない
しかも、それは俺の本当の『切り札』である
使い所もあるし…………っ!?
世界が…………世界の色が変わった!
時崎の奴か…………
身体から力が抜けていくような感覚だ
あ、時崎狂三と五河士道が屋上にいた
って、なんで俺は気づいていなかったんだよ…………
ま、しばらく様子見でもしますか
俺の予想は大きく外れた
まさか、自分の時間を『取り出す』、いや、過去の自分を今の自分の時間を削って呼び出すか?
ま、やはり無限に死ねる訳ではなさそうだ
それに、夜刀神十香が精霊で鳶一折紙があのメカメカ団の一員か
だが、時崎の分身に捕まっているから大ピンチと言うわけか…………あっ、誰か飛んできたぞ!あのポニーテールの娘はこの前の奴じゃないか!
でも、俺の予想では時崎にかなわない筈だ
過去を呼び出すなら、時を操る筈だ
ダァン!
銃弾に撃たれた彼女が空中で止まった
まるで『時が止まった』かのように
ダンダンダンダンッ!
彼女に容赦ななく銃弾を浴びせる時崎
……………………さて、そろそろだ
と、まずに先手を打っておかなければ…………ゴールドエクスペリエンス!
「きひっ、きひひひっ!もう終わりですの?」
とても愉快に笑う時崎、それを他所に五河が叫ぶ
「真那ぁぁぁぁぁ!しっかりしろ!」
それも虚しく、真那と呼ばれた人物は動かない
「シドーに手を出すな!さもないと…………」
「動けないあなたがどうやって抜け出すのですか?無理に決まって…………」
その時、時崎の分身の一人から悲鳴が上がった
「さ、サソリ!?なんでこのような場所に!?」
そう、突如現れたサソリの毒針に刺されたのだ
それを見た時崎(恐らく本体)が舌打ちをした
「なぜこんな所にサソリが…………」
この場にいる者は理解できなかった
ただ、時崎を除いて
「あぁら?丈太郎さん?そこにいらしたのですね?」
屋上の入り口の屋根を見ながら時崎は呟いた
しかし、『もう彼はそこに居ない』
「ここだ」
バッ!
ここにいた全員が目を剥いた
さっきまで居なかった人間が『気づいたら戦地のど真ん中にいた』
「さて、俺がなぜここに現れたトリックが分かるか?いわ、誰も分からないだろう」
「まだ他の能力を…………?」
「ふふふっ…………さぁな、これがお前の全力と見た。悪いな、俺もあの時は全力の何百分の一も出していないぞ?」
「それはまぁ、面白いことですわね」
「う、上坂丈太郎!お前は一体…………!」
「これが終わったらな。さぁ、時崎…………いや、狂三。俺たちの戦争を始めようか。俺の真の能力は…まさに! 『世界を支配する』能力だということを!」
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雨の日にチャリで転んで本気でクレイジーダイヤモンドが欲しいと思った俺は………… | ||
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