英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 |
〜ローエングリン城〜
「よし……!」
「全て倒せたようだな。」
「あっけな。もうちょっと強いのはいないの?」
「エ、エヴリーヌさん……縁起でもない事を言わないでくださいよ……」
戦闘を終えたリィンとガイウスは周囲を見回して安堵の表情をし、つまらなさそうな表情で言ったエヴリーヌの発言を聞いたセレーネは疲れた表情で指摘した。
「二人とも、お怪我はありませんか?」
「は、はい……!」
「す、すげ〜……!姉さんたち、めちゃくちゃ強えーな!!まるで昔話の”鉄騎隊”みたいだったぜ!!」
エマに心配された子供達は安堵の表情で頷いたり、はしゃいだりし
「やれやれ……元気は有り余っているようだ。」
「はは……ひとまず無事でよかったよ。」
はしゃいでいる子供を見たユーシスは呆れ、リィンは苦笑していた。
「いや……その前に。二人とも、言う事があるだろう。」
「へっ……」
「え、えっと……」
その時静かな表情で語りかけたラウラの言葉に呆けたり、言いづらそうな表情をし
「あ、そうだお礼!ありがとな、姉さんたち!」
ある事に気付いた子供の一人がリィン達を見つめてお礼を言った。
「そうではない。大人たちに黙って勝手にボートを出してこんなところに入り込んで……私達やそちらの女性が助けにこなかったらどうするつもりだったのだ?そなたたちの家族や町のみんながどれだけ心配したと思っている!?」
しかしラウラは真剣な表情で首を横に振った後子供達に近づいて子供達を叱った。
「う……」
ラウラに叱られた子供は項垂れた。
「ラウラさん……」
「ぐすっ……ごめんなさい……」
「ごめん……なさい……」
「わかればいい。」
「あ……」
泣きべそをかきながら謝った二人を見たラウラは優しげな微笑みを浮かべて子供の頭を撫でた。
「先程、カルノを守ろうと前に出ていた気概はよかった。だが、まだまだそなたも未熟だ。……私と同様にな。騎士に憧れるならば、ゆっくりと精進するがよい。」
「うん……ごめんなさい……」
「ありがとうございました。お兄さんたちも……」
「フフ、気にしなくていい。」
「お二人が無事で何よりです。」
子供達にお礼を言われたガイウスとセレーネは微笑み
「フン、今後はもう少し軽率な行動を慎むんだな。」
「ユーシス、もしかしてお礼を言われて照れてる〜?」
「このガキ……」
ユーシスは注意したがからかいの表情で自分を見つめるミリアムを睨んだ。
「あはは……」
「んー……こっちはともかく、むしろ問題ありまくりなのは、向こうみたいだけど。」
「へ―――」
その様子を見守っていたエマは苦笑し、セリカ達を見つめて呟いたエヴリーヌの言葉に呆けたリィンは仲間達と共にアイドスと相対しているセリカ達に注目した。
「…………………」
「………………」
魔物達を倒し終えたセリカは静かな表情でアイドスを見つめ、対するアイドスは複雑そうな表情をしてセリカから視線を逸らして黙り込み
「え、えっと、その……」
二人からさらけ出されている重苦しい空気にシュリはかける言葉が思いつかず、言い辛そうな表情をし
「―――単刀直入に聞きたい。貴女はかつて私やご主人様達が”影の国”で戦ったアイドス様なのですか?それに何故ご主人様の剣技が扱えるのですか?」
「メ、メティサーナさん!」
「…………………」
真剣な表情でアイドスを見つめて尋ねたメティサーナの質問にシュリは声を上げ、セリカは静かな表情でアイドスを見つめた。
「―――ええ、そうよ。そして私がセリカの剣技―――”飛燕剣”を扱えるのはラプシィアと融合していた影響かもしれないわね。」
「!!」
「ラプシィアだと?まさか……!」
アイドスの答えを聞いたシュリは血相を変え、セリカは表情を厳しくしてアイドスを睨みつけ
「勘違いしないで。ラプシィアの気配は感じられないわ。……まあ、貴方とお姉様の運命を滅茶苦茶にした―――ううん、お姉様の”仇”である私が言っても信じないだろうけど……」
(フム、見た所嘘はついていない……というか、目の前の者がかつてお前達と因縁深かった奴とは思えない程だの。)
悲しそうな表情をしているアイドスを見たハイシェラは静かな表情で語った。
「何故俺がいるにも関わらずサティアの身体が存在している上、サティアの身体にお前が宿っている?」
「―――正直全くわからないわ。気がついたら、この姿でこの城の中で倒れていたのよ。”影の国”の時、私はラプシィアと共に貴方とお姉様の手によって消されたはずなのに……」
「…………………」
自分の質問に困惑の表情で答えたアイドスをセリカは目を伏せて考え込み
「え、えっと、その……アイドス様のご様子からするとアイドス様はもう、ご主人様達と敵対するつもりは無いのでしょうか?」
シュリは懇願するかのような表情でアイドスを見つめた。
「ええ。どうして私が蘇り、それもお姉様の身体に宿っているなんて、わからないけど……―――少なくともアストライアお姉様やセリカの事はもう憎んでいないわ。」
「そうですか……!」
「うむ!何はともあれアイドス様が蘇った事をエステルに宿ったサティア様が知れば、喜ぶだろうな!」
「……そうだな。」
優しげな微笑みを浮かべて答えたアイドスの言葉を聞いたシュリとメティサーナは明るい表情をし、セリカは警戒を解いて静かな笑みを浮かべた。
「エステル……?確か”想念”の力によってお姉様とセリカを再会させた娘よね?何故その娘が関係―――」
そしてアイドスが不思議そうな表情で尋ねようとしたその時
「あ、あの〜……ちょっといいでしょうか?」
リィンが言い辛そうな表情で話しかけて来た。
とんでもない事実に気付いてしまいました……アイドスがリィンハーレムメンバーになった場合、軌跡、エウシュリーの主人公全員が遠縁になりますが家族関係同士になってしまいます(汗)
エステル=娘がサティアと確定している=サティアと結婚するセリカが義息子になる
ロイド=リウイの正妻のイリーナの妹のエリィとウィルの娘のセティ達を落としている
リィン=ヴァイスの娘のメサイアと、メンフィル皇家と養子縁組をしているツーヤの妹のセレーネ、そしてサティアやセリカにとっては妹にあたるアイドス
以上を考えたら、マジで軌跡とエウシュリーの主人公達が遠縁の家族同士になっちゃいますよ。これもエウシュリーのハーレムが基本の考え方を取り込んだファルコム男主人公連中(ロイド&リィン)の”危険人物”性が生み出した産物ですね(激怒)そしてそこにエレボニア皇家のアルフィンが多くの女性達と共にリィンと結婚すれば、オリビエがエステルやリウイ達の親戚になりますね。……エステル達にとってはオリビエが親戚になるなんてゾッとする話でしょうね(大爆笑)そして他国からしたら、恐ろしい家族関係に見えるでしょうね。なんせエレボニア、メンフィル、クロスベルの各皇家がそれぞれ繋がりがある上、”空の女神”の一族やラインフォルトグループ、ユイドラ勢とも繋がりがあるのですから。なのでラインフォルトグループがセティ達が立ち上げた会社と提携すれば、他の企業にとってもとんでもない話になりますよ(ガタブル)
説明 | ||
第183話 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
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コメント | ||
感想ありがとうございます 本郷 刃様 そう言って頂けると出した甲斐がありました ジン様 確かに全く隙のない家族関係ですねww kanetosi様 もしアイデアがあるならショートメールか応援メッセージでお願いします 匿名希望様 まあ、確かに(苦笑)。少なくとも遠距離系の武器は剣士のリィンに似合いませんね(sorano) 無手でも戦えるし手甲でええやん?(匿名希望) kanetosiさんメッセージで連絡した方が早く返信してくれますよ。(ジン) 連文&長文すみませぬ。一つアイデアを思いついたので送りたいんですが、どうすればいいですかね?(kanetosi) う〜む、なんか既視感が・・・エステルの最強キャラがリィンによって揺らがないか心配・・・はしなくても大丈夫かwそもそもエステル自身が世界有数の実力持つようになったしw・・・一つ思ったんだが、リィンに新しい種類の武器は持たせないのかね?(エステル=剣、ロイド=銃、となるとリィン=?)(kanetosi) 貴族派御愁傷様と言っときます。(ジン) 和解完了ですね・・・アイドスが幸せになれるなんてまさに自分得ですw!(本郷 刃) |
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