真・恋姫†無双 AFTER STORY 聖なる魔人と過激なる外者 |
一刀は二種類の新技を扱い、宝鈴に大ダメージを与えた!!
遂に宝鈴を追い詰める一刀と于吉は戦いの終わりを告げる為に
宝鈴の元まで歩み寄っていく…………
八節 ?悲しみと怒り?
愛紗「す、凄まじい強さだ…………」
左慈「おい、北郷は殆ど人間としての形からかけ離れてきたぞ?
最早バケモンだろう……………」
左慈が苦笑いをしながら言うと華琳や雪蓮は真顔で
華琳「いえ、あれは私達が愛する北郷一刀よ」
雪蓮「例え口から『気力破』を放とうと牙が生えようと、頭から耳が生えようと一刀は一刀
私達が心を許す唯一の男よ、左慈」
それは当たり前のように、誇らしげに言った
左慈「……………愛されてるねぇ」
貂蝉「あらん?ヤキモチかしらん?」
貂蝉は左慈を煽る
左慈「誰がヤキモチだ!!」
左慈は大きな声で叫んだ
恋「………ご主人様はご主人様
恋達の大好きな、ご主人様…………」
音々音「あいつが何になろうと関係ないのです!!」
思春「この………好きという気持ちに嘘も偽りもない
全てが真実だ」
皆が頷きながら話していた
一方戦場では
宝鈴「ぐあぁぁ…………うぐっ……」
宝鈴は一刀の攻撃によりかなりの負傷をして地面にめり込んでいた
体のあちこちは骨折して出血しており、顔からも流血が止まらず流れていた
それでも宝鈴は重い腰を上げて立ち上がろうとする
宝鈴「ん……んぐ…………ゆ、『癒療』…………」
ギュォォッ!!
少しながらであるが、宝鈴の傷が回復し始めた
宝鈴「お………の…れ……
おのれーーーーーーーーーーっ!!!!」
ギュォォッ!!
宝鈴から真っ黒な『邪闇気』が溢れ出す
そこへ
シュンッ!!
シュンッ!!
一刀「あれ?まだ生きてたのか……」
于吉「管理者は基本しぶといですからね」
一刀と于吉が『空走』で現れた
宝鈴「北郷っ!!于吉っ!!!!貴様等ぁぁぁぁっ!!!!」
ギュォォッ!!
怒り狂いながら宝鈴は『邪闇気』を溜めていく
一刀「結構強くやったんだけどな、『瞬光空舞』」
于吉「ですが最早虫の息です」
一刀と于吉は宝鈴を眺めながら言った
すると宝鈴は
宝鈴「はぁっ!!!!」
ゴオッッ!!
その場で『龍走』を始め、空高く舞い上がった
宝鈴「ここまでこの私をコケにしたのは貴様等が初めてだっ!!
こうなったら魔人など関係あるものか!!全てを消し飛ばしてやるっ!!!
この『禁止術』でっ!!!!」
ギュォォッ!!
ブォンッ!!
于吉「っ!!?あれは………………」
卑弥呼「馬鹿者め……………宝鈴」
貂蝉「『それ』をするのねん………宝鈴ちゃん……」
左慈「それがお前の答えなんだな?宝鈴
なら、もう俺等とお前はなんの関係もねぇ赤の他人だ
その『禁止術』使うってことはそうなるんだからな」
四人の管理者達は厳しい眼差しで宝鈴を見上げた
愛紗「どういうことだ?」
桃香「どういった『禁止術』なのですか?」
周りの者達も疑問に思い、管理者達に問いかける
左慈「あの『禁止術』は名前を出したり、文字に書くのすら恐れ多いと言われてる『禁止術』だ
それは『禁止術』中の『禁止術』……使用が発覚したり使用しかけるところを見つかれば管理者界から追放処分になる、そいつが目上だろうと無関係にな
それほどヤバイものさ」
卑弥呼「それを分かっていながら扱う……………
即ち奴は……宝鈴はこの時点で管理者としての存在ではなくなったという訳じゃ」
貂蝉「過去にこの術を使用して追放処分になった方が『一人』いらっしゃったわん
もう200年程昔だけどねん、その御方は奪命…言わば処刑されて『異次元空間』に死体を放棄したのよん
その頃の管理者の中で一番偉くてねぇ、次の管理者を統一していくとまで言われていたのに……」
管理者達はその恐ろしさを物語っていく
秋蘭「その術の名は何というのだ?
そしてどういった術なのだ?」
秋蘭の発言に于吉が口を開く
于吉「宝鈴が発動したあの『禁止術』の名は……………『獄葬術(ごくそうじゅつ)』
この世の全ての生命を奪い、喰らい尽くし、最後にはこの世をあの世に変えてしまう『最悪の禁止術』です」
于吉の発言により美羽は
美羽「な、ならばもう大陸はお終いなのかえ!?」
左慈「ま、普通に考えりゃそうなるわな
だが………おいそれとそうはいかねぇんじゃねぇか?」
左慈が腕を組んで見つめる先には
ギュォォッ!!
一刀「はああぁぁぁっ!!!」
気を最大限まで溜めている一刀の姿があった
左慈「今の北郷の野郎なら宝鈴が描いたシナリオ通りにはならないと思うぜ
更にここには『妖術の于吉』もいる
どうなるかは、分からねぇけどな…………」
于吉「宝鈴……………見損ないましたよ
貴方は私と戦ったって時はそのような御人ではなかったはずです
どうしてそんな人間になってしまったのですか…………?一体何が貴方を変えてしまったのですか………っ!!?」
ギュォォッ!!
一刀「っ!!?」
滅多に怒りを露わにしない于吉が静かに憤りを表に出したので、一刀は驚いて二度見をしてしまった
宝鈴「黙れ…………于吉
貴様に何が分かる………貴様に私の……何が分かるっ!!?」
宝鈴は声を荒げながら于吉に叫ぶ
宝鈴「貴様のせいで私の存在意義は完全に消え失せたっ!!
私の誇りはズタズタに斬り裂かれたっ!!
この私の惨めな気持ちが貴様なんぞに分かるかぁぁぁぁっ!!?」
宝鈴は『黒玉晶』を頭上に持ち上げ、半透明化させた
宝鈴「絶対分かる訳がないっ!!!だからこそ私は貴様から全てを奪う権利があるのだっ!!!!」
ゴォンッ!!
そして半透明した『黒玉晶』を体に被せ、『黒玉晶』を体内に吸収させた
左慈「………………同化か」
貂蝉「そのようねん」
卑弥呼「聞かれる前に説明をしておくぞ?
『同化(どうか)』は自分の得物、ご主人様ならば『龍終』や『死の剣』を体内に吸収させ、能力値を一気に上昇させるものじゃ
但し、『同化』した得物は二度と元には戻らん
ご主人様のような『死の剣』や『極死の剣』は別にじゃがな」
音々音「なる程なのです」
音々音は頷いた
宝鈴「『獄葬術』に『黒玉晶』の同化を重ねたこの私に勝てる筈がないっ!!!!
何もかも消えてしまえっ!!!!!」
宝鈴はそう叫びながら両手を突き出して、全て『邪闇気』で出来た邪悪な気の塊の玉を創り出した
宝鈴「私の最終奥義であるこの『零這玉(れいげんだま)』で木端微塵になるがいいっ!!!!」
宝鈴が叫ぶ毎に『零這玉』の邪悪さと大きさが増していく
一刀「上等だぜ…………はああぁぁぁっ!!!!!!」
ギュォォッ!!
一刀は気を溜め、『幻龍破』の構えをした
一刀「お前は『幻龍破』じゃなくて『闇龍破』で倒すっ!!
闇の龍に喰われやがれっ!!!」
一刀がそう構えて気を高めていると横にいる于吉は
于吉「………………私は悲しいです、宝鈴……」
ギュォォッ!!
于吉「貴方がここまでの御人だとは思いませんでした…………
私はそれが悲しくて…………悔しくて……………」
ギュォォッ!!
于吉「憤りを感じますっ!!!」
ギュォォッ!!
于吉も感情を露わにする度に気が高まっていく
左慈「っ!!?あれは………………
于吉……………そうか、『アレ』をするのか……」
左慈は于吉の気の溜め方に異変を感じとり、左慈は于吉が何をしようとしているのか読み取った
華琳「??左慈、于吉は何をしようとしているの?」
左慈「于吉か?あいつは今から自分の十八番である技を発動する気なのさ
しかも于吉の十八番はそうそう見れるもんじゃないぜ」
左慈は腕を組みながらニヤリと笑った
流琉「??何故ですか?」
貂蝉「生憎だけどぉ、私は知らないわん」
卑弥呼「それに関しては儂らも知らぬの
何故なのじゃ?左慈………」
卑弥呼や貂蝉も知らない事実に左慈は
左慈「あいつが今放とうとしている技、『怒涙潜砲(どるいせんほう)』は怒りと悲しみを塊にして放つ技なんだが、その感情は露わにしないと放つ事ができねぇんだ
だから俺のような奴は簡単に発動出来るんだが、于吉は負の感情である怒りを基本露わにしねぇ
于吉が発動できるのはあらゆるの条件が揃わねぇと出来ない
俺もあいつが『怒涙潜砲』を放つところを見るのは今回で二度目だ」
蓮華「そんなに貴重なのか………」
卑弥呼「確かに于吉は基本笑顔で怒りなど一切露わにしないからのう」
貂蝉「于吉ちゃんが怒る姿なんて………想像がつかないわん」
卑弥呼と貂蝉は納得したように頷いた
一刀「于吉……………」
于吉「……??何ですか?北郷さん」
一刀は『闇龍破』の構えのまま于吉に話しかけた
于吉はいつも通りの表情で感情を押し殺しているかのように返事をする
一刀「俺の『闇龍破』とお前の『怒涙潜砲』、同時に解き放て」
于吉「……………………
奇遇ですね、私もそう考えていたところです」
一刀「じゃあ意見が合ったな………
同時に解き放つぞっ!!!」
于吉「えぇっ!!!」
一刀と于吉と共に頷き合って数十秒後の時であった
宝鈴「………………っ!!!」
一刀「…………………っ!!!」
于吉「………………っ!!!」
三人の目が一際大きく見開いた瞬間
宝鈴「消えて無くなれっ!!!『零這玉』っ!!!!!!」
ゴオッッ!!
一刀「くたばれ宝鈴っ!!!『闇龍破』っ!!!!!!」
ゴオッッ!!
于吉「消えなさいっ!!!『怒涙潜砲』っ!!!!!!」
ゴオッッ!!
三人それぞれの手元から気の塊の攻撃が放たれた
そして一刀と于吉の攻撃が混ざり合い一つの攻撃となった
一刀&于吉「「終わりだっ!!!!『怒りの闇龍破(いかりのおんりゅうは)』っ!!!!!!」」
ドォンッ!!
宝鈴の『零這玉』と一刀と于吉の『怒りの闇龍破』が上空で激しく衝突事故した
宝鈴「ぐ、ぬうぅぅぅぁぁぁぁっ!!!!」
一刀「はああぁぁぁっ!!!」
于吉「はああぁぁぁっ!!!!!!」
しばらく停止していたが、それも長く保つことはなく
宝鈴「ぬっ!?なっ!!?」
宝鈴が押され始めた
一刀「お前の負けだっ!!宝鈴っ!!!」
于吉「今……長年の因縁に決着がつきます」
一刀と于吉は更に力を込めた
ゴオッッ!!
宝鈴「ば、馬鹿なっ!!?こ、この私がっ!!?」
そして遂に
一刀&于吉「「くたばれ宝鈴っ!!!!!!」」
ゴオッッ!!
宝鈴「うぎゃあぁぁぁぁぁっ!!?」
宝鈴の『零這玉』を押し切り、『怒りの闇龍破』は宝鈴に直撃し宝鈴は『怒りの闇龍破』と供に天高くに弾き飛ばされて行った
于吉「宝鈴の…………気が……外史から消えました……」
于吉は何時もの笑顔で一刀に言った
一刀「その言葉を待ってたぜ、于吉」
一刀は右手の親指を立てて于吉に向かって腕を伸ばした
于吉も同様に右手の親指を立てて一刀が伸ばした右手にコツンと拳を当てた
そして残る否定過激派の男の方へ振り向き指を指して叫んだ
一刀「『幻術の宝鈴』敗れたりっ!!!
残るは……………」
一刀「お前だけだっ!!!晩禍っ!!!」
……終……
説明 | ||
一刀と于吉、宝鈴の戦いは更にヒートアップしていく! そして一刀は新技『魔口閃』と『瞬光空舞』を喰らわせ 宝鈴に大ダメージを与えた! 怒り狂う宝鈴を一刀は倒せるのか? |
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コメント | ||
後一人か〜今の二人なら負ける気がしないけど晩禍にもなんかあるんだろうな^^;(nao) | ||
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真・恋姫†無双 北郷一刀 于吉 卑弥呼 貂蝉 左慈 | ||
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