真・恋姫†無双 巡る外史と仮面の魔神 五十五話
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後悔はいつもしていた。

悲しくなることが当たり前だった。

自分を呪う事もあった。

 

そんな男が求めた力は守る力…だけど、

 

全部を守ろうとした男が手に入れたのは、全てを壊す力だった。

 

 

 

 

リトが姿を消して一週間が経った。

三国の王達は大陸中を探させたが、まるで成果が出ない。

魏の城の中では、リトの事を待つ面々が苛立ちに近いなにかと混乱を醸し出していた。

 

「クソッ!いつになったら平沢は見つかるのだ!」

「落ち着け姉者。それはここにいる全員が思っていることだ」

「だが秋蘭よ。リトが黙って長期間何処かに行くのはおかしいと思わないか?」

「そうね。リトだから何かあるとは思うけど」

 

春蘭を落ち着かせる秋蘭に星と雪蓮がリトの行動に疑問を抱く。

それは全員同じなのだが、何故この時期なのだろう。

何故…前にリトが言っていた、再創造する予定の時期に。

 

「―――教えてやろうか?」

「「「ッ!?」」」

 

突然声が聞こえ、驚く一同。

声の主は扉の近くに立っていた…管理者の沙慈。

その近くには、于吉、司馬懿、貂蝉、卑弥呼、一刀…それに水晶を覗いている白い魔法使いが。

突然の来訪者に警戒する武将達…ついでに華琳は貂蝉と卑弥呼を見て気絶しかけたがなんとか持ちこたえた。

そんな中、桃園の三姉妹は于吉の顔に見覚えがあり、さらに驚く。

 

「貴様は…于吉!?」

「愛紗、しってんのか!?」

「そう警戒しないでいただきたい。我々は貴方達に話をしに来ただけです」

 

翠が驚き、于吉は彼女達にやんわりと警戒を解くように言う。

そして自己紹介を始めた。

 

「私の名は于吉。そしてこの巨漢二人は貂蝉と卑弥呼」

「「だれが…!!」」

「誉め言葉です」

「「なーんだ」」

「この黒髪の女性は司馬懿。真っ白なのは白い魔法使い」

「どうも」

『チーッス』

「そしてこの愛くるしい彼は私の恋人の沙慈グベヴァ!?」

「蹴るぞホモ野郎」

「蹴ってから言う!?」

 

めんどくさいから貂蝉と卑弥呼には誉め言葉と言ったのは分かる。

だが一刀は沙慈に対してツッコミをした。

ここで腐女子約二名ははわあわしていたのは内緒。

于吉はツンデレ乙と言いながら眼鏡をかけ直し、説明を続ける。

 

「ゲフッ…そして彼は北郷一刀です」

「あー…初めまし、て?」

「北郷じゃと!?」

「たしかそれって…天の御使い…!?」

 

一応初対面なので挨拶をする一刀。

疑問符がついているのは仕方がない。

祭は声に出して驚き、桂花は前に言われた事を思い出す。

それと同時に何故ここにいるのか疑問を持った。

 

「たしか私達の住む世界には北郷一刀は存在しないはず…」

「ああ。俺はこことは違う、別の外史から来たんだよ」

『助っ人って事でねー』

 

冥琳はそう言うが、一刀と白い魔法使いはそう言う。

それに納得し引き下がった冥琳だが、まだ何故彼らがここにいるのか分からない。

 

「周瑜殿、貴女が…いえ、貴女方が疑問に思っている事を解消しましょう」

「私達は彼の…平沢梨斗の事について話に来たのよ」

 

司馬懿の口からリトの名前が出て驚く。

何故こんなときにするのか…いや、こんな時だからだろうか。

目を見開く中、沙慈はフンッ、と鼻を鳴らす。

 

「本当にあの悪魔に何も聞かされていないのか」

「悪魔…?」

「どういうこった、そりゃあ?」

「そのままの意味だ。奴は悪魔…正確にはクウガと言う存在がな」

 

葵が聞き返すと、沙慈はあっけからんと答える。

それに続き、沙慈は口を開く。

 

「奴は悪魔だ。全てを破壊し、蹂躙する最悪の存在。いるだけでも罪な存在だ」

「ちょ…それどういうことや!?」

「言葉の通り…奴は全ての世界に害をなす、害虫だ」

 

霞が怒りを露にし、流石に言い過ぎだと一刀は沙慈の胸ぐらを掴もうとする…が。

その前に…沙慈の顔すれすれに方天画戟が通過する。

それは沙慈のいた壁に深く突き刺さり、今にも崩れそう。

そしてそれを放った本人…恋は瞳に殺意を込めて沙慈を睨んだ。

 

「……ご主人様を…悪く言うな…!」

「……………」

「随分となつかれたわねん、彼」

「そうじゃのう」

「…正直、妬けるな」

 

口々に感想を言うなか、沙慈は方天画戟を抜き、恋に投げ渡す。

それを見て少しため息をついた于吉は少し頭を下げた。

 

「申し訳ない。彼がどれだけ想われているのか試したかったのです」

「ちっ…」

「試した…だと?」

「それより…リトくんの事について教えて下さい!」

 

桃香がそう言い、必死な視線を向ける。

それは誰もが思っていることで、全員視線を于吉へ向けた。

 

「…分かりました。ですがその前に、少し話を聞いて貰いましょう」

「話…?」

「ええ…彼の、クウガの事です」

 

リト…ではなく、クウガについての事と聞き、疑問に思う。

何故クウガなのか…リトの話はどうなったのか…。

そう言いたいのは山々だが、今は黙って話を聞いた。

 

「今から言うことは、彼から聞いた事です。それをお忘れなく」

「アニキから…」

「ええ。…原典のクウガと言う存在はそもそも対抗手段として作られました。リント族が外敵から身を守るために。ですが、それは外敵の王と同等の力を持っていたのです。それ故、クウガは最強の戦士であり…最悪の兵器でもあります」

「兵器…ですって?」

「ええ。…クウガの力を手に入れた者が行き着く先には“闇”です。変身する度にアークルから出る神経が全身を周り、やがて脳にたどり着く。…最終的にクウガは自我を失い、目に写るもの全てを破壊し始めるのです。先程沙慈が悪魔と言ったのも頷けるほどの」

 

信じられなかった…リトの性格を知っている者達が集まっているこの場で、そんなことを信じられる訳がない。

それに少しの疑問が出る…そう思い焔耶は声を上げる。

 

「で…出鱈目だ!もしそうだとしたら、平沢は何故そうなっていない!?」

「簡単じゃ。あやつはアークル自体を取り込んでいる。『装着』ではなく『一体化』…そうすることで暴走を防いでいるのだ」

「と言っても、暴走しない訳では無いのだけど」

「ど、どういうことでしゅか…?」

「闇は闇に共鳴する。同じような力と共鳴すれば嫌でも暴走するでしょうね。変身回数が少なかった昔ならともかく」

「それと負の感情じゃ。憎しみや怒りに我を忘れれば暴走する。人間であるかぎり逆らえん」

「そんな…」

 

蓮華はその場で座り込んでしまった。

想像してしまったのだろう…悪魔と呼ぶに相応しい…リトの姿を。

思春が蓮華を心配する中、桃香と恋、音々音、天和達はあることを思い出していた。

それは以前の戦闘でリトの姿が禍々しいものに変わりかけた事。

それがまさか…さっき言っていた姿なのか。

そう思うと、寒気がした。

 

「だからこそ、彼は最悪の場合を考えて貴女達の元を離れたのよん」

 

貂蝉の言葉に一気に顔を上げた。

何故そんな事が言えるのか…理解できない。

 

「どういうことだ!?リトが私達の元を離れることとそれがどう関係している!?」

「今回この外史に出ている怪人の中に、ゴルゴムと言う組織の怪人がいます。その中でも幹部…三神官と呼ばれる存在の一人にクウガを暴走させる存在がいるのですよ」

 

そう、三神官の中にビシュムと言う怪人がいる。

本当は別世界のだが…ビシュムは彼女の持つ地の石でクウガを操った事があるのだ。

だがそれだけで自分達の元を離れるのか?…誰もがそう思うが、それを見かけて沙慈は本当の事を話す。

 

「単刀直入に言う」

「「「…?」」」

「――――奴はこの外史を再創造する換わりに、この外史のすべての記録を対価にするつもりだ」

 

…訳が分からない。奴…とはリトの事なのだろう。

だけどそれ以外は全く分からない。

対価とはなんだ…記録とは何か…分からない。

ただ一人、事前にリトから聞いていた華琳を除いて。

 

「…つまり平沢は私達の記憶と、この外史で平沢が行った全てを消すつもりよ」

「華琳様!?」

「どういう…こと…?」

 

冷静に…そして諦めた表情をする華淋を虚ろな目で見る桃香達。

華淋は目を伏せ、申し訳なさそうにする。

それを見て、やっぱりと貂蝉は口にした。

 

「曹操ちゃんは話されてたようねん」

「ええ……前に迫ったら口を割ったわ」

「ねえ…どういうこと?ボク達の記憶を消すって!?」

「全て忘れる。お前達が奴と過ごした記憶も、この外史で奴がしたことも全部だ」

 

詠が声を荒くすると逆に沙慈は冷酷に言った。

躊躇も感情もなく、ただ一言だけ。

それを聞き、その場は凍った…そして言葉を失う。

 

「彼の行動原理は他者の笑顔を守ること。…ここまで言えば理解できますね?」

 

理解できない、いやしたくなかった。

いつも誰かを…自分達を守っていたリトは…

自らの存在の跡を犠牲に、この世界を救おうとしている。

 

「防衛本能や欲求はあっても、彼は彼自身のためには戦わないのよん」

「どんな結末になったとしても、自分以外が幸せならそれでいいと思っておる」

「たぶん、君達を傷付けないように…黙っていたんだと思う」

 

…狂っている。自らを犠牲にしてきたリトに少しだけ恐れをだく。

だがそれ以上に…悲しく思った。

 

「そんなの…そんなこと、されたって…」

 

音々音は立つのもやっとな状態だった。

自分の見つけた…好きな人が、自分達を救うために…大切な思い出を消そうとしている。

それだけでも、苦しい。

―――嫌だ…

――――全部忘れてしまう…

―――――この大切な気持ちも、全て…

 

「貴女達は彼を想っている。ですが、その彼はその想いを対価に貴女達を救おうとしています」

「納得できる…はずないわよね。好きな男に告白もしないで記憶を消されるなんて」

「最後に一つ言っておこう」

 

口々に桃香達に言葉が突き刺さる。

どうすればいいのだろう…自分達の未来はほぼ決まっているも同然。

選びたくない選択肢を避けようと考えに考える。

そんな中、沙慈は冷静に…

 

「貴様達は…平沢の犠牲で幸せになるんだ」

 

望んでいない、未来を言った。

 

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「よぉ。…書いてた通り来たぜ」

 

とある森の中、リトは木の上にいるとある存在にヒラヒラとトランプをちらつかせながら話しかける。

マシーン大元帥、それにジェネラルシャドウとヘビ女だ。

 

「フフフ…よく来たな、異界の仮面ライダー…クウガよ」

「来てやったぞ。で、決着でもつけるつもりか?」

 

一週間前の戦闘の時、ディースハルバートに刺さっていたトランプに『一週間後、一人で森に来い』と書いてあった。

森…といっても何処か分からないが奴等ならどこでも嗅ぎ付けるだろう。

そう思いながらも、リトは都合がいいのでその通りにした。

どのみち自分はこっそり三国の皆の前からいなくなるつもりだった…だから遅かれ早かれそうする。

リトは恐らく決着をつけるつもりだろうと思い、前を向く。

だがそんなリトの前に驚くべき存在達が現れた。

かつて倒された…デルザー軍団達だ。

 

「なっ…テメェら…何で…!?」

「何故…だと?貴様は知っている筈だ。我らがJUDO様に仕えし、改造魔人、半機械人ということをな」

 

そうだった…とリトは冷静に考える。

そもそも歪みが作り出す存在は複製だ。

それがデルザー軍団であれ何度でも作り出せるだろう。

一回頭を冷やしたリトはもう一度マシーン大元帥の方を見る。

 

「…それで、デルザー軍団総出で俺を倒すのか?」

「そうであってそうではない。…それと、これを見ろ」

 

そう言うとマシーン大元帥はとある人物を木の影から連れ出す。

そこにいたのは…いるはずのない、音々音だった。

 

「なっ…!?何で…!?」

「…今だ、やれい!!」

 

リトは動揺し、一瞬隙を見せる。

それを見逃すマシーン大元帥ではなく…リトの背後、そして左右からゴルゴムの三神官を呼び出す。

三神官は手から波動をリトに放った。

 

「あ゛…あ゛あ゛あ゛あああ゛あぁぁぁッああああ゛あああぁあ゛ぁあッッ!!!」

 

リトは頭を抑えだし地面に踞る。

恐らく一人だけでは足りないと思ったのだろう…マシーン大元帥は他の三神官まで呼んでいた。

マシーン大元帥は音々音…と言うよりも、カメレオンファントマが変身した音々音の首をへし折る。

そして面白い者を見るような目でリトを眺めた。

 

(あ…つい…熱い…!体が…頭、が…ぁ…!)

 

脳を直接燃やされているような感覚に陥ったリトは奥歯を噛み砕くように食い縛り踞る。

…三神官を呼んでいることは分かっていたリトだが、音々音の姿を見た瞬間頭が真っ白になった。

これも、音々音達と一緒にいたことが原因だろうか…情が入ってしまう。

 

「どうするつもり?仮にコイツが私達に尽くとして、何を…」

「決まっている!コイツ自身の手で壊させるのだ…今まで守って来たものをな」

 

ドクターケイトが聞き、鋼鉄参謀が答える。

元々そのつもりなのだろう…マシーン大元帥もニヤリと笑う。

…そんな彼らの行動を、使い魔・ホワイトガルーダは見ていた。

 

 

 

 

 

『…!話はそこまでだよ。彼が見つかった』

「「「…ッ!?」」」

 

同時刻…白い魔法使いはあらかじめリトを探索用に放ったガルーダを水晶越しに見ていた。

そしてやっと…リトを見つける。

 

「は、早くリトくんの所に行きましょう!」

『そうだね。でもいやーな予感がするんだ…』

〈テレポート!ナウ!〉

 

そう言って白い魔法使いはその場の全員を近くに寄せ、テレポートをする。

―――正直行かせるの反対なんだよねー

そう思いながら。

 

 

 

…白い魔法使いのテレポートで着いた先は森の中だった。

一番先に目が行ったのは、倒した筈のメンバーを含めたデルザー軍団と三神官。

そして、その三神官に囲まれ、頭を押さえて蹲っているリト。

そんな彼の姿を見て、音々音と恋、桃香は気持ちが押さえきれなくなり、叫んだ。

 

「リト兄ィ!」

「…ご主人様!」

「リトくん…!」

「…ぁ…。あ…!?」

 

その声はリトに届き、蹲っているリトは彼女達の方を見る。

―――何でここに来た…?

リトはそんな視線を送るが、彼女達はそれに気づかない、そんな余裕はない。

そんな中、マシーン大元帥は三神官に命令すると、波動を再びリトに浴びせた。

 

「う゛ぁ…あ…あ゛あぁ…!」

「貴様ら…リトに何をしている!!」

「ほう…ちょうどいい。これから最後の仕上げに移る所だったのだ」

 

愛紗は怒り、苦しむリトを助けようとするが于吉に制される。

貴方では敵わない、と言った所か。

そんなことは露知らず、三神官はさらに波動を強めた。

頭を掻き回される感覚に、リトは絶叫する。

 

「あ゛ああ゛あ゛あ゛あああ゛ああああああ゛ああ゛ああああ゛ああッッ!!」

「お兄ちゃん!」

「兄ちゃん!」

「兄様…イヤァ!」

「や、止めるのじゃ!お兄様が…お兄様が死んでしまう!」

「安心しろ。殺しはしない。…ただ、働いて貰うだけだ」

 

マシーン大元帥がそう言うと、三神官は波動を出すのを止める。

どうしたのか……全員がそう思い、リトを見て驚愕した。

…波動浴びていたリトはさっきまでの絶叫がまるでなかったかのように不気味に立っていたのだ。

そしてそのまま虚ろな目をし、いつの間にか出現していたアークルからの電流で身を包むリト。

次の瞬間…リトの体から黒い何かが溢れ、一瞬で姿を変えた。

そこにいるのはもはやリトではない、そう思えてしまうほどおぞましく、禍々しい。

 

「………………」

 

仮面ライダークウガ アルティメットフォーム

究極の闇と呼ばれるライダーが…闇より深い黒い目で左慈達を見た。

ゾッとする…と言う次元ではない。

まるで、目の前の存在がすでに自分の心臓を握っているような錯覚に陥っている。

 

「チッ…最悪だな」

「ええ。まさか、本当にやらなくてはならなくなるとは…」

「クッ…変身!」

『Henshin Change Kick Hopper』

『turn up』

〈インフィニティー!プリーズ! ヒー!スィー!フー!ドー! ボー!ザバ!ビュー!ドゴーン!〉

 

舌打ちをしながらも左慈はキックホッパーへと変身。

于吉と一刀もクウガUFへの警戒をしたままギャレンとウィザード・インフィニティースタイルに変身した。

それに反応してか、司馬懿もデルタに変身する。

 

『standing by』

「白魔、お願い!」

『complete』

『わかってるって』

〈ドーム!ナウ!〉

 

白い魔法使いは仮面ライダーに変身できる者以外にドーム状のバリアを展開する。

何重に張られたバリアは外からも中からも破れそうにない。

 

「一応変身しといてねん。少しでも戦力が必要なの」

「なっ…!?私達に平沢と戦えと言うのか!?」

「ここで全滅するよりましじゃ!それに…あやつの願いでもあるのじゃぞ」

 

春蘭が怒り混じりに異論する。

だがそうもいってられないとばかりに卑弥呼は言い返す。

確かにそうだろう…今目の前にいる存在は、話し合いで収まるような相手ではない。

愛紗達が混乱するなかで、鋼鉄参謀はニヤニヤと笑みを浮かべ、クウガに指示を出す。

 

「討って出るつもりか。面白い、クウガよ!そいつらを血祭りに―――」

 

 

 

―――グシャ…

 

 

 

「…は?」

 

何の音か…どこからか聞こえたのか…。

鋼鉄参謀はその事といつに間にか目の前にいたクウガUFの事もあって思考が追い付いていない。

だが…そんな状況でも、鋼鉄参謀は自分の心臓がある位置にクウガUFの腕が突き刺さっている事ぐらいは理解できた。

それに次いで、心臓を潰された事も。

遅れてくる激痛…普通なら即死でも、異常な生命力を持つデルザー軍団だからこそ感じるのだ。

痛みを…恐怖を…

 

「ご、が…ぁ!…何を…!」

「………」

 

周りは誰も言葉を発しない、恐怖からか、それとも別の何かか…。

鋼鉄参謀はクウガUFの腕を取り、胸から抜こうとする。

三神官も元の怪人の姿に戻り、襲い掛かった。

だがその前に、鋼鉄参謀の左右の腕が一瞬にして無くなる。…いや、クウガUFにちぎられた、が正しい。

三怪人も((塵となって|・・・・・))跡形もなく消滅した

痛みもあって、動揺していると…今度は鋼鉄参謀の頭をクウガUFが空いている手で掴む。

そして、頭に浮かぶ最悪の結末に鋼鉄参謀は叫んだ

 

 

「や、止め――」

 

 

と、そう思っていた筈だ。

少なくとも、頭部を粉々にされる一瞬前の間には。

辺りに血が飛び散り、脳が、目玉が飛び散る。

残った体は痙攣し、膝をつく…が、それと同時にクウガUFはそれを踏み潰した。

単純な力で踏み、まるで風船を割るかのように鋼鉄参謀の肉体の一部が散乱する。

クウガUFは鋼鉄参謀の死体を存在を許さないと言わんばかりに足で原型を止めないほど粉々に踏み潰す。

そして、顔を上げたクウガUFを中心に…

 

 

「―――ガァァァアアアアアアアアアァァァア アアアアアアァアアアアアアアアアアアアアア アアアアァァァアアアアアアアァアアアアアア アアアアァァァアアアアアアアァアアアアアア アアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ ア゛ァ゛ア゛ァ゛ァ゛ ア゛ッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

――――狂った咆哮が響き渡った。

 

-3ページ-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お盆疲れました、XXXです。

しばらくパソコンほったらかしにしてたんですけど…前回のコメントと観覧数の無さにへこみました。

俺って…ギャグの方が向いてるのかな…?

 

・于吉はホモ

しかも若干Mですわ。

沙慈に毎回制裁されると知って沙慈は俺の嫁宣言するくらいは。

あ…あくまでも作者の設定ですよ!?

 

・シリアス展開分からない…

やっぱギャグがいいんですかね?

文章力ないからしょうがないっすけど…頑張ります。

 

・あっさり殺ったクウガUF

ここで確認ですが、原典のクウガこと五代雄介は身体能力が高い普通の人間です。

一方、リトはハンマーで地面にクレーターを作るけど一応人間です。

さて…そんなリトが変身するクウガUFはどのくらい強いでしょうか?

それは次回で

 

と言う訳で次回予告

 

目覚めた究極の闇、クウガ・アルティメットフォーム!

その力は圧倒で、大地を赤く染める…

戦わなければ、何も救えない…!?

 

五十六話 “止める”

 

…何故か龍騎っぽいのが入ったけどΟωΟノシ再見

 

 

説明
三巡編

幸せになるんだ
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コメント
刃さん やっぱ……普通の後書きコーナーにするべきか…(XXX)
面白くないのではなく、何書くべきかわからんのよ絡む相手が作品内で暴れてるから(^_^;)(黒鉄 刃)
nakuさん アザっす…!(XXX)
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