英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜
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〜グラウンド〜

 

「つ、強すぎる……これがトップクラスの”猟兵”か……」

「クッ、以前バレスタイン教官と戦った時と違いARCUSによる戦術リンクも問題なく結べていたというのに……!」

戦闘終了の号令がかかると地面に倒れているマキアスとユーシスは呻き

「……まさかスタングレネードに麻痺ガスが調合されていたなんて……――油断した。」

「フフ、本来の得物でないにも関わらずあの強さ……世界は広いな……」

フィーは悔しそうな表情で呟き、ラウラは静かな笑みを浮かべ

「あ〜、疲れた。これだから本気は出したくなかったんだよな……」

膨大な闘気と殺気を霧散させたランディは疲れた表情で呟いた。

 

「………………」

「僕達Z組の”最強コンビ”であるラウラとフィーのコンビをも圧倒するなんて……!」

「……ノルドの地で戦った猟兵達とは桁違いだな。」

「ええ……」

戦いを見守っていたリィンは口をパクパクさせ、エリオットは信じられない表情をし、ガイウスの言葉にエマは頷き

「それによくあんな重力級の武器を軽々と振り回せるわね……」

「相当な腕力と体力がある証拠ですね……」

アリサとセレーネは驚きの表情でランディを見つめた。

 

「パラスケヴァスを守るあの戦いの時にランディさんが本来の得物で戦っていたら私達が危なかったかもしれないわね……」

「た、確かにそうですね……まさかランディさんがあそこまで強いなんて……」

「フッ、さすがは”闘神の息子”か。」

「というかあんだけ強いんだったら、エヴリーヌ達がミシュラムの時に手伝う必要がなかったような気がしてきたよ。」

プリネの推測にツーヤは冷や汗をかいて頷き、レーヴェは静かな笑みを浮かべ、エヴリーヌはある出来事を思い出しながら呟いた。

 

「ふええええ〜!さすが”闘神の息子”だね〜!”闘神の息子”でこの強さなんだから、”赤の戦鬼(オーガロッソ)”や”血染めの(ブラッディ)シャーリィ”とかどんな強さなんだろう?」

「つーか、あのオッサンって本当に俺達と同じ人間か?」

ミリアムは興味ありげな表情で呟き、クロウは表情を引き攣らせ

「おいコラ、そこのバンダナ!誰がオッサンだ!?お兄さんと呼べ!俺はまだ20代前半だぞ!?オッサンなのはむしろそこのリア充局長だぞ!?」

クロウの言葉を聞いたランディはクロウを睨んで指摘した。

 

「おいおい、俺もまだ20代だぞ?」

「まあ、四捨五入すれば30代ですけどね。」

「ティ、ティオちゃん。」

ランディの指摘に目を丸くしたヴァイスの反論に指摘したティオの答えを聞いたエリィは冷や汗をかき

「ハハ……相変わらず凄いな、本気のランディは……」

ロイドは苦笑しながらランディを見つめていた。

 

「やれやれ……今の所全敗とは情けないわね。さすがに1対4なら勝てると思ったんだけどね。」

「む、無茶言わないで下さいよ!?」

「サラに挑むよりキツイし。」

呆れた表情で呟いたサラ教官の言葉を聞いたマキアスは疲れた表情で指摘し、フィーはジト目でサラ教官を見つめた。

 

「?教官、”今の所”はと仰っていましたが……まさかまだあるのですか?」

「先程の戦いで、”特務支援課”の皆さん全員と模擬戦をしましたが……今度は一体どの組み合わせでしょうか?」

一方サラ教官が呟いた言葉からある事に気付いたリィンは不思議そうな表情をし、エマは尋ね

「もしかして”黄金の戦王”が相手だったり〜?」

ミリアムは口元に笑みを浮かべてヴァイスを見つめた。

 

「フッ、残念ながら俺ではない。最後は”特務支援課”自身―――つまりはロイド、エリィ、ティオ、ランディの全員が相手だ。」

ミリアムの疑問を聞いたヴァイスは口元に笑みを浮かべて答え

「ええっ!?ぜ、全員!?」

「サラ教官、彼らと対する我らZ組は誰が挑むのだ?」

ヴァイスの答えを聞いたエリオットは驚き、ラウラはサラ教官を見つめて尋ねた。

 

「フフ、最後のメンバーはリィン、セレーネ、ミリアム、クロウ!あんた達よ!」

ラウラの問いかけにサラ教官は口元に笑みを浮かべて指名し

「は、はい!」

「わかりました!」

「わーい!ようやくボクの出番だね!」

「うげっ!?おいサラ!さすがにこの4人じゃ、あの4人に対抗するなんて戦力不足過ぎじゃねえか!?特に翼のロリッ娘と赤毛のオッサンの反則的な強さはさっき見ただろうが!?」

指名されたリィンとセレーネ、ミリアムはそれぞれ答えたがクロウは表情を引き攣らせた後サラ教官に指摘した。

 

「だからお兄さんと呼べっつーの!」

「模擬戦が始まったら、とりあえずまずはあのバンダナの人を集中攻撃して速やかに無力化しましょう。」

ランディはジト目のティオと共にクロウを睨み

「ティ、ティオちゃん……」

「ハハ、クロウさんの言った言葉を気にしているんだな……」

ティオの提案を聞いたエリィとロイドは冷や汗をかいて苦笑した。

 

「あんたは先輩なんだから泣き言を言わない!今まで培ってきた経験を駆使して、頑張って勝ちなさい!」

「無茶言うぜ、オイ……」

サラ教官の答えにクロウは肩を落として溜息を吐き

「ハハ……でも今の所全敗しているんだから、せめて最後は勝ちたいよな?」

「はい!精一杯頑張ります!」

「ボクもみんなの仇を討つ為にもガーちゃんと一緒に頑張るねー!」

「――――――」

リィンは苦笑し、リィンの言葉にセレーネは力強く頷き、ミリアムは無邪気な笑顔を浮かべてアガートラムを召喚した。

 

「勝手に俺達を殺すな、阿呆。」

ミリアムの言葉にユーシスは呆れた表情で指摘した。

「女神よ……彼らに勝利の風を……」

「頑張って、みんな!」

ガイウスはその場で祈り、アリサは応援の言葉を送った。

 

「――それじゃあ双方、それぞれの戦闘配置につきなさい。」

そしてサラ教官の言葉を聞いたロイド達、リィン達はそれぞれ戦闘配置につき

「―――双方、構え。」

サラ教官の言葉を聞くとリィン達はそれぞれ武器を構え、ロイドはトンファーを、エリィは銃を、ティオは魔導杖を、ランディはスタンハルバードを構え

「―――”特別模擬戦”最終戦、トールズ士官学院特科クラス”Z組”代表リィン・シュバルツァー以下4名対クロスベル警察分室”特務支援課”代表ロイド・バニングス以下4名……―――始め!」

サラ教官の号令を合図にリィン達とロイド達は模擬戦を開始した!

 

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という事で最後はまさかの特務支援課の初期メンバー全員との戦闘ですww……え?リィン達に勝ち目があるかって?集中攻撃で誰か一人沈めないと、まず勝ち目はありませんね。というか時間をかければ、特務支援課の初期メンバー全員が揃っている事によって発動出来る”アレ”が放たれますからねww三下化した某教授は勿論、碧のラスボスすらオーバーキルとしか思えないダメージを喰らう”アレ”を放たれたら、閃の最大ダメージである49999ではなく99999か、それ以上のダメージを喰らって一瞬で全滅ですからねぇ(遠い目)なお、特務支援課戦のBGMは勿論零か零EVOの”Get Over The Barrier!”です♪

説明
第220話
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コメント
感想ありがとうございます kanetosi様 確かに早急に誰か倒さないとアレが……(ガタブル) ジン様 だから無理でしょう。リィンは相手が光の剣匠みたいな滅茶苦茶強い人だからこそ神気合一したのですし マジロン様 さすがにそんなえぐいメンバーではしませんよww 本郷 刃様 まあ、それも面白い対戦ですねww(sorano)
折角ならヴァイスVSサラも見て見たかったですけどねw(本郷 刃)
最後の一戦は完全フルメンバー(アイドス込み)での勝負かと思いましたが、さすがにそれはしませんよね?(マジロン)
てか最後の一戦ぐらい勝ってほしいです^^;(ジン)
多分リィンも最初の模擬戦で全力を出しても大丈夫だって思っているはずだから遠慮なく神気合一をしてほしいですね^^(ジン)
あああああ......リィン、お願いだから本気出してくれ!どうせならセレーネとコンクラ決めちまえ!(kanetosi)
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