真・恋姫†無双 AFTER STORY 聖なる魔人と過激なる外者 |
宝鈴を倒した一刀達の最後の相手は否定過激派の最悪の男、憤怒の晩禍
『負情壊滅』の能力を持つ危険極まりない能力を扱う晩禍に、一刀は
太刀打ちできるのか?
第六章‘魔人の想い’
一節 ?一刀VS晩禍?
一刀「晩禍…………俺はお前を許さない」
晩禍「貴様の怒りなど知ったことか………
この晩禍に楯突く気ならば容赦しない…………あの出来損ないの魔人のように砕け散るがいいっ!!」
ゴオッッ!!
晩禍はそう言うと『龍走』で突っ込んできた
一刀「出来損ないの魔人だと…………っ!!?
それは……………………響窃のことかーーーーーーーーーーっ!!!」
ゴオッッ!!
一刀は怒号を上げながら晩禍同様に『龍走』で突っ込んだ
晩禍「ふんっ!!!」
フォン!!
一刀「はっ!!」
フォン!!
ドカッ!!
一刀と晩禍が放った拳は互いの拳にぶつかった
一刀「誰のせいで響窃は苦しんだと思ってるんだっ!!」
晩禍「知らんな、そんなグズの事などなっ!!」
フォン!!
フォン!!
フォン!!
フォン!!
フォン!!
互いの殴る、蹴るが炸裂していくがどれも紙一重で当たらずに素通りしていく
晩禍「ふんっ!!!」
ブォンッ!!
ドカッ!!
一刀「くっ!!」
晩禍の鋭い蹴りを一刀は両手で受け止める
一刀「(なんて重い蹴りだ…………
速さは襲よりあるのに攻撃の重さは夜減児以上だ)」
晩禍「こんな平和ボケした大陸になど用はない
この大陸を滅ぼしてやるっ!!!」
シュンッ!!
晩禍は『空走』をして一刀から距離をおく
晩禍「貴様に攻撃が当たらんせいでこの晩禍の怒りはいつもより溜まっているぞっ!!」
ボオォォォッ!!!
一刀「っ!!?晩禍が燃え始めた!?」
晩禍の身体から灼熱の炎が現れ、晩禍を包み始めた
晩禍「貴様の下らん部下と共に焼け死ねっ!!!『噴火嶄(ふんかざん)』っ!!!」
ドッカアァァァァァンッ!!!!
一刀「っ!!?火山弾だっ!!」
晩禍が気を開放すると巨大な爆発が巻き起こり、晩禍から大量の溶岩と溶けきっていなく火を纏った岩、火山弾が降り注ぎ始めた
しかも『噴火嶄』の攻撃範囲は凄まじく広く、華琳達の元にまで降り注ぎ始めていた
一刀「ヤバイっ!!皆逃げろっ!!!」
音々音「言われなくともですーーっ!!」
冥琳「皆走れっ!!!」
華琳「武将は軍師を守りながら退けっ!!!」
武将「「「「御意っ!!!」」」」
華琳、雪蓮を含めた武将全員が抜刀した
晩禍が発動した『噴火嶄』からの壮絶は逃走劇が始まった!
愛紗「はぁっ!!」
フォン!!
ドゴンッ!!!
春蘭「でえぇぇぇぇぇいっ!!!!」
フォン!!
フォン!!
ドゴンッ!!!
桔梗「砕けろっ!!」
ドォンッ!!
ドゴンッ!!!
祭「気を込めた矢じゃ、そらっ!!!」
フォン!!
ドゴンッ!!!
武将達は次々と攻撃を仕掛け、降り注ぐ火山弾を全て砕き、叩き落としていく
だがそれでもまだまだ襲い掛かる
桂花「埒が明かないわよっ!!!」
左慈「クソッタレがっ!!于吉、軍師共の速度を上げろっ!!」
于吉「了解です、いきますよ……『倍速術(ばいそくじゅつ)』……はっ!!」
フォン!!
于吉が術を唱えると軍師達の走る速度が上昇した
冥琳「っ!!一気に速くなった………」
朱里「これなら逃げ切れますっ!!」
卑弥呼「うむ……………」
誰もが逃げ切れると思っていた
貂蝉「………………あらん?」
秋蘭「??どうした貂蝉殿……?」
貂蝉の発言で全てが壊されてしまったが………
貂蝉「月ちゃんと詠ちゃんが見当たらないわよん?」
全員「「「「っ!!!?」」」」
一刀「っ!!!?マジかよ…………月っ!!!詠っ!!!」
ゴオッッ!!
一刀は貂蝉の言葉を聞く数秒前に『龍走』である場所に向かっていた
そこには蹲っている詠とその側にいる月の姿があった
詠「あぁ………うぅぅ……………」
月「詠ちゃんっ!!しっかりしてっ!!」
詠「くっ…………今になって襲の蹴りの痛みが…………復活しちゃった………」
詠は蹴られたお腹辺りに両手を置き動くことができない
そうしている間に晩禍による溶岩が迫ってきていた
詠「月………ボクのことはいいから早く逃げて…………
あんなのに巻き込まれたらひとたまりもないわ」
月「詠ちゃんをおいて逃げられるわけないじゃないっ!!」
月は涙をいっぱい溜めながら叫ぶ
詠「このままじゃ………二人とも助からないわ…………早く」
月「駄目だよっ!!」
月がそう叫んだ時に駆けつけたのは
ゴオッッ!!
ドォンッ!!
一刀「月っ!!!詠っ!!!」
『龍走』で駆けつけた一刀だった
『龍走』でそのまま突っ込んできたので一刀の着地地点には大きな窪みが出来ていた
月「ご主人様っ!!詠ちゃんがっ!!」
一刀は詠の側まで駆けつける
一刀「くっ………時間がねぇ……
詠、両手は使えるか?」
詠「え、えぇ…………物に掴まる程度なら………」
詠の弱々しい発言に一刀は笑みを浮かべ
一刀「よしっ!!そしたら………」
一刀は素早く詠の後ろに回り
詠「えっ?……………ふゃあっ!!?」
月「へぅっ!!?」
詠を右腕で、月を左腕で抱き締めた
一刀「二人、俺の体にしっかり掴まれ
振り落とされないようにな」
一刀は更に強く抱き締める
詠「………………」コクコク
月「へぅ…………」コクコク
詠と月は戦場だと分かっているのにも関わらず顔を真っ赤にして頷いた
一刀「(『龍走』だと二人の体に風圧で負担をかけちまう…………
やはりここは『空走』だ)」
ギュォォッ!!
一刀は二人を抱き締めながら気を溜める
溶岩はすぐそこまで迫っていた
一刀「よし、いくぞ二人共っ!!」
詠「え、えぇっ!!」
月「は、はいっ!!」
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
一刀「はっ!!」
詠「す、凄い………」
月「へぅ…………」
一刀は飛び交う火山弾を『空走』で躱していく
元々空を飛ぶのはこれが初めての二人
回りをキョロキョロと見回していた
晩禍「おのれ………大人しくくたばっていればいいものを………
これで死ぬがいい……『火山龍道(かざんりゅうどう)』っ!!」
ゴオッッ!!
ゴオッッ!!
ゴオッッ!!
ゴオッッ!!
晩禍はマグマを龍のようにして姿を変え、一刀に襲い掛からせた
一刀「くっ!!容赦ねぇな、晩禍」
詠「く、来るわよっ!!」
一刀「分かってるよ!!
はああぁぁぁ………『魔閃口』っ!!」
ゴオッッ!!
ドォンッ!!
一刀が口から放った『魔閃口』は『火山龍道』に直撃して、只のマグマとなり地面に落ち出した
一刀「どうだ晩禍っ!!」
晩禍「調子にのるなクズめがっ!!」
ゴオッッ!!
ゴオッッ!!
ゴオッッ!!
残った『火山龍道』が一刀目掛けて襲い掛かった
一刀「いちいち『魔閃口』してたらキリがないな
それなら……………『完全防御』っ!!」
ブォーンッ!!
一刀は月と詠の二人を抱き抱えたまま『完全防御』を発動し、襲い掛かる全ての『火山龍道』を消し飛ばした
晩禍「この…………ちょこまかと………
本当に貴様は…………この晩禍をイライラさせてくれるなっ!!」
ドッカアァァァァァンッ!!!!
晩禍が声を荒げると再び大爆発しまた大量の火山弾が降り注ぎ始めた
しかし今度のは一刀目掛けて降り注ぎ始めた
華琳「っ!!一刀、後ろっ!!」
雪蓮「まずいわっ!!今の一刀は詠と月を抱えているのよっ!!」
思春「くっ!!待っていろ一刀!!」
春蘭「今向かうぞっ!!」
愛紗「ご主人様っ!!!」
ゴオッッ!!
ゴオッッ!!
ゴオッッ!!
春蘭、思春、愛紗は一刀に向かって『龍走』を使用して接近しだした
一刀「数えられないくらい来たな〜」
一刀は晩禍のほうへ振り向いて暢気に言った
詠「何悠長なこと言ってんのよっ!!」
月「来ますよご主人様??っ!!」
詠は慌て、月は目を回しながら一刀に訴える
一刀「二人は落ち着いて俺にしがみつく事だけを考えていて
大丈夫だから…………ね?」
一刀はいつも見せる笑顔で微笑む
月「は、はい……………」ギュッ
詠「わ、分かったわ……」ギュッ
詠と月は更に強く一刀に抱きついた
一刀「よし…………『幻影身』っ!!発動っ!!」
ゴォンッ!!
一刀が『幻影身』を発動した瞬間に一刀の周りには蜃気楼のようなモヤが出現し始めた
一刀「よっしゃ、いくかっ!!」
一刀はそう言うと空中を飛び始めた
ドドドドドドドドドドドドッ!!!
大量の火山弾が一刀目掛けて降り注ぐ
月&詠「「ぶつかる????っ!!」」
火山弾が直撃する瞬間
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
詠「…………………へ?」
月「………………え?」
詠と月は間の抜けた声を上げた
一刀が全ての火山弾を『空走』で躱したのだ
一刀「『幻影身』は常に気を消費してしまうが、常時『空走』を発動しぱなっしに出来るんだ」
一刀はニヤリと笑いながら華琳達のいる方向へと足を速める
その間にも火山弾は止めどめもなく降り注ぐ
しかし『幻影身』を発動している一刀には掠りもしない
シュンッ!!
最後は『空走』で距離を一気に縮め、無事到着し思春達と合流した
思春「大丈夫か!?一刀」
愛紗「お怪我はございませんか!?」
一刀「大丈夫だよ、ありがとう二人共」
春蘭「本当に大丈夫なんだな?」
春蘭は心配そうに一刀を見つめる
一刀「大丈夫だって…………春蘭は心配症だなぁ
俺も詠も月も全員無事だよ」
春蘭「それならいいのだが…………っ!!」
春蘭が一瞬、安堵の息をついたがすぐさま得物を構えて振り向いた
春蘭「くどいっ!!はぁっ!!」
フォン!!
ドォンッ!!
直撃しかけた火山弾を春蘭は叩き落とした
一刀「華佗!!詠と月を頼む!!」
華佗「任せろっ!!」
一刀は詠と月を華佗に預けて晩禍のほうへ振り向いた
一刀「晩禍っ!!!これ以上皆と大陸を傷つけるなっ!!」
晩禍「知ったことか………この晩禍、お前を殺せられればそれでいいのだ
他の者どものことなど眼中にないわっ!!」
晩禍はそう叫び右手を挙げると
ゴオッッ!!
季衣「でっかーーいっ!!」
猪々子「ちょっ!?ヤバイぜあれ!!」
真桜「冗談やないで!!あんなもん落とされたら大陸が真っ二つやで!!」
晩禍の右手の上にはとてつもなくでかい火山弾があった
その大きさは飛行船ほどある
晩禍「この火山弾で貴様等全てを押し潰してやる」
一刀「そうはさせるかよ……………はぁっ!!」
ゴオッッ!!
一刀も同様に右手を挙げると巨大な紫色の玉が出現した
『死の宝玉』の上の存在、『極死の宝玉』である
晩禍「そんなチンケな玉で壊せると思うか小僧っ!!」
ゴオッッ!!
晩禍が右手を振り下ろすと巨大な火山弾は一刀目掛けて降ってきた
左慈「来たぞ、北郷っ!!」
一刀「おうよ!!いけーーっ!!『極死の宝玉』ーーーーー!!!」
ゴオッッ!!
一刀もおおきく振りかぶって『極死の宝玉』を投げつけた
2つの巨大物体は徐々に距離を詰め、遂に
ドッカアァァァァァンッ!!!!
桃香「きゃあっ!!?」
穏「あわわわっ!!?」
貂蝉「どぅっふんっ!!?」
互いに衝突し粉々に砕け散った
于吉「………………どうやら助かったようですね」
晩禍「……………クズめ」
一刀「これでふりだしに戻ったぞ、晩禍」
一刀は『空立』をして晩禍と同じ高さの空中まで飛び上がった
晩禍「そんなに死にたいのなら…………
少々不本意だが、この晩禍が貴様を全力で叩き潰してやる…………光栄に思うがいい!」
ギュォォッ!!
晩禍の体から今までに見た事のない怒りに染まった『邪闇気』が溢れ出してきた
一刀「そっちがその気なら…………」
ギュォォッ!!
一刀は何故か『右掌』に集中して気を溜め始めた
その様子を見ていた思春と焔耶は
思春「っ!!一刀それは…………っ!!」
焔耶「お館!!それはまだ未完成のはず……………」
いち早く反応し、止めるようにした
だが一刀は
一刀「焔耶、思春……………
俺も一応武将だ………相手が全力で来るならこっちも全力でいかないと失礼だろう?」
焔耶「…………し、しかしだな……………」
一刀「更に言えば俺は男だ
偶には男らしいところを………男としての誇りを…………カッコイイところを…………見栄をはらせてくれよ」
一刀はにこやかに微笑んだ
焔耶「お館……………」
思春「………………よかろう
但し、絶対に勝て………それが条件だ」
一刀「もちろんだ」
一刀は気を溜め直した
鈴々「焔耶、思春、なんの事なのだ?」
祭「それも修行の成果かの?」
思春「はい、説明するより見て頂いたほうがよろしいと思いますよ」
焔耶「まぁ、見ていろ」
思春と焔耶は視線を一刀のほうへ向き直した
思春「やってやれ……………一刀」
思春「お前の『進化』をな………」
……終……
説明 | ||
宝鈴を倒した一刀は遂に晩禍との一騎打ちを開始する! たった一人の男に次々とやられていったことによる情けない怒りにより 晩禍の能力値は既にフルパワー状態………… 怒りのままの攻撃により次々とピンチが巻起こる!!! |
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コメント | ||
未完成だと? 大丈夫だ。後は勇気で補えばいい??(真一) 未完成の技をぶっつけ本番か〜失敗したらやばいね^^;(nao) |
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