とある空母の転生記 (艦これXエースコンバット) 第五話 |
戦闘シーンは”ジパング”のあのBGMでも聞きながらどうぞ(丸投げ
どうしてだろう
どうして提督は私を突き放したのだろう
自信を持って派遣されたその先は、提督の事を悪者に扱う本当の悪者の提督達の所だった
頻繁な出撃
疲れが抜けきらないままに出撃を繰り返していた
私と同じ艦隊に所属していた子達は、皆過労と補給資材不足で深海棲艦に沈められていった
そんな中、辛うじて私は生き残った・・・生き残ってしまった
それはかつての私が味わった苦しみそのものだった
もう・・・嫌だ
思い出しても、あそこに戻る前に私は海底に引きずり込まれる
私が戻りたいと願う場所は・・・温かくて・・・優しくて
誰も居なくなる事の無い場所
「乃木・・・提・・・督・・・・」
そこの頂点に立っている、その名を求めた
「演習?」
執務室の大穴を塞いで午後、加賀が執務室に来てそんな提案をしてきていた
「ええ、私はあの子達の実力を確かめたいの」
「そりゃいいが、補給もままならないあいつらは最大火力を発揮できないぞ」
書類をカリカリしながらとりあえず遠まわしに無理と表現してみるが
「赤城さん達が手こずる敵をたった一隻で全滅させた・・・その力をこの目で見たいのです」
「加賀、その気持ちは解らなくもないが・・・そうだ」
「?」
「演習を許可する。だが俺が決めた条件での交戦に限らせてもらう」
丁度いい
そろそろこいつ等の誇りとやらを挫かせないといけない時期だった
「と、言う訳でだな。演習行動を行う」
とりあえず現用(俺)空母と護衛艦を連れてきて演習の指示を出す
「演習・・・」
「ですか・・・」
うむ、やはりいい顔しねぇな
「大丈夫だ。ただし俺はお前達の最大火力を知ってるから、お世辞にも対等な勝負とは言えない
よってこちら側の装備を制限、尚且つ指揮は俺が行う」
「はい・・・でも・・・」
「あなたはこちらの作戦指示の言語を知っているんですか?」
・・・・そうだな
「ある程度はな」
ニヤッと口の端を少し上げる
第一演習場
うし、港湾内の封鎖完了
「それでは演習を開始する・・・各艦、艤装の交戦設定を模擬戦闘に切り替え
航行機関出力は戦闘出力に固定、友軍識別機能を無効化、防護障壁を展開」
手元に表示される各艦娘の状態
これは提督にしか扱えない”提督艤装”の機能の一部だ
艦娘と共に行動できる水上航行機関を始め
通信アンテナ、艤装制御コンソール等の特殊機構を備えた装備だ
なんとまぁ、自分でも思うがある意味すげー技術だよな
元は水上航行機関なんて付いてなかったんだが
南に無理言って付けてもらった
流石に一から作るのは無理だ言われたから重巡洋艦の艤装を元に作り変えた感じだな
「最終安全装置を解除を承認。機関始動、全艦抜錨!!」
通信機器に命令を送る
「赤城、抜錨しました!!」
「加賀、抜錨完了」
「金剛、オーケィ!!」
相手の艦隊は準備完了
「あつうら、抜錨します」
「ケストレル、抜錨完了」
モニターの表示は全て青・・・オールグリーン
戦闘準備は整った
「これより、模擬戦を開始する。戦闘開始!!」
無線を切って、そして仲間側の艦娘に指示を出す
「各艦、対空戦闘用意。あつうら、イルミネーターレーダースタンバイ」
「了解、復唱、イルミネーターレーダースタンバイ」
「ケストレル。CIWSを自動迎撃モードで待機。あつうらのレーダーとリンク確立」
「あつうらからのリンクコード受諾。対空迎撃システムとあつうらのレーダーを連動」
対応は完璧だな
「レーダーに反応アリ。艦首方向より機影を確認、数、九十八機。速度、230ノット
接触まで、およそ三分」
「艦爆”彗星”か・・・了解。これより迎撃体勢を取る
あつうらに指示、レーダー画面をリンク」
空中投影されるレーダーの表示画面・・・懐かしいぜホント
「目標郡アルファ、トラックナンバー2548から2558。主砲照準」
「目標を捕捉、自動追尾を開始」
手始めに十発
「狙撃並みの精度を持つ12,7センチ砲の恐ろしさを教えてやるよ
トラックナンバー2548から2558 主砲、撃ち〜方〜始め〜」
「照準よし。撃ち〜方〜始め〜」
復唱、後にあつうらの右腕に装備された主砲が断続的に弾丸を射出する
ドンッ ドンッ ドンッ ドンッ・・・・
そして一呼吸置いて、レーダーの表示が発砲音の数だけ消失する
「トラックナンバー2548から2558までの命中、撃墜を確認」
流石だな
お次はーーーー
「よし、目標郡ベータを指定、トラックナンバー2437から2447。主砲照準」
「砲塔旋回、方位2537へ照準・・・自動追尾を開始」
「残弾僅かか・・・あつうら、この砲撃終了後主砲待機
CIWSでの迎撃とケストレル艦載機に空対空迎撃を任せる」
「ケストレルに指示、対空監視をしつつ艦載機発艦準備
発艦機体はF/A−18Eを四機」
「了解、アーチェリーのスチームアシスト作動確認
F−18Eスーパーホーネット、カタパルトデッキへ」
グローブから矢を二本引き抜き、アーチェリーの弦にかける
「・・・その機体、どこの部隊のだ?」
「これはクロウドック隊のものですね」
「クロウドックか・・・了解、クロウドック隊、発艦を許可する」
「クロウドック隊、テイクオフ」
バシュゥゥッ!!
と、アーチェリーの持ち手上部から水蒸気が放出される
なるほど、弓自体の加速力を水蒸気の力で増幅させる機構なのか。スチームカタパルト的な
「クロウドック隊の装備は?」
「言われた通り、UGBのみです」
うし、一撃で仕留めろ
「二機は赤城と加賀、もう二機は金剛に回せ」
「照準部位は?」
「艤装航行機関部をピンポイントで狙え。金剛にはそれプラス脳天にもう一発だ」
俺の休暇を無駄にしてくれたヤツに慈悲は無い★
「敵機編隊、まもなく目視圏内に入ります」
あつうらの指示した方向を見ると・・・うむ、護衛機無しでの彗星達が沢山やってきたぜ
「了解、両艦に指示。CIWS、AAダブルオート」
まあ、この近接対空システムなら・・・そうだな
「ハエ叩きだよなぁ・・・」
ヴォォォォォォォォォォォォッ!!
計四機の超高性能対空機銃が咆哮と共に弾頭を空に吐き散らす
「爆撃隊全機損失・・・何が起こっているの!?」
「敵機急速接近!!迎撃間に合いません、速過ぎます!!」
ゴゥッ!!
と、赤城達の頭上を音速で何かが通り過ぎて行った
遅れて、落下音が近くなっていく
ドゴォォン
「っ!!被弾!?被害部位は機関部・・・航行不能!!」
「赤城さん!?っ!!」
遅れて加賀も同じ部位に被弾、行き足が止まる
「金剛は・・・無理みたいね」
二人の目線の先には頭のフレンチクルーラーに爆弾が突き刺さって海面に寝転がっている金剛が
「わ・・・私が何をしたっていうのデース・・・」
ふてくされながら煙を纏っていた
「「あ、生きてた」」
「さて、演習終了っと・・・って南、何やってんだ」
演習を終えてから現用艦(俺の体感)を先に返して封鎖解除して
艤装格納庫で艤装の確認をしてたら茶髪の女子がそこに居た
相変わらず技術屋だからかオイルが頬に散ったりしている顔で人懐っこい笑みを浮かべていた
「いえいえ、提督の帰りを待ってたんですよ」
・・・こいつは相変わらず子供みたいだな。子供なんだが
「ま、立ち話も何だ。先に執務室に行っといてくれ
艤装を格納したらすぐに行く」
「わかりました」
「・・・あ、ちょっと待て」
とりあえずポケットからハンカチを取り出す
まあ、アレだアレ
「年頃の娘なんだ、身だしなみくらいきちっとしろ」
ぐいっと頬に付いた黒いオイルを拭ってやる
「うくぅ・・・」
「てな訳で先に行って待っててくれ。事情はそこで話す」
「あ、そうだった・・・開発中の提督専用艤装の件についてです」
「ん?作られんとか言ってなかったか?」
「作られない事は無いですけど、提督の職務に間に合わせで作れる余裕が無かっただけです
既に艤装統合管理システムのデータ更新、通信機能の試験稼動、
後は提督に合わせて細かかな調整をしていくだけですね」
本当に優秀だな。軽く羨ましいぜ
まあ、そんな事よりこの世界の状況だ
世界大戦の無い平穏な世界の海に突如、正体不明の怪物が海洋に出現し始める
”深海棲艦”
現用の防衛火器のレーダーは潰され、タンカー等の輸送船は到着前に沈められ
海上を封鎖された日本は、世界から孤立してしまった
自衛隊の護衛艦は深海棲艦の特殊変換径砲弾と特有の防御壁の前に歯が立たずに
攻撃をする前に一撃の下、ほぼ全ての艦が海中に没した
そんな状況を破壊できる装備の開発を進めた結果
”第二次大戦の戦闘艦達と同等の火力が必要”
深海棲艦達が放出する粒子・・・”深海の雪”は近接レーダーや通信を妨害する
誘導兵器は使えない・・・・と、なると確実に目視圏内での近接戦闘になる
文字通り、殴り合いに
深海棲艦の基本的なサイズは人間と同等かそれより個体差で上下する
つまり、人より遥かに大型で小回りの利かない艦そのものでは不利なのである
そんな折、誰かがこう言ったらしい
深海棲艦に人の形を模したものが居るのなら
こちらは、”人間という意思を持つ武器の底力”を見せてやろうじゃないか
一トンを超える重量の弾頭を遥か遠くに射出する事のできる破壊力と
その直撃に耐えられる堅牢な装甲による防御力
人類が持った”物理的な最大最強の兵器”
それが”戦艦”だ
その威力をそのまま圧縮し、新たに開発された”水上滑走巡航装置”
日本の近海で発見された特殊なエネルギーを発生させる水晶を用いて
文字通り、水上を滑るように進む事ができる装置だ
それを人が用いる事ができるサイズに小型化、そして最新の思考操縦システムを
その制御に用いている
故に、操縦桿等を介さず思考だけで武装等の制御を可能にした
それは操作系統の複雑化を防ぐ、余計な機構を挟まないため小型化が可能になった
・・・面倒くさい、要はアレだアレ
人類が持つ唯一、深海棲艦に正面切って対等かそれ以上の戦闘が行える装備が”艤装”
そして、それに適合できた数少ない選ばれた少女達・・・
それがーーーーー”艦娘”だ
と、言う訳でその艦娘を束ねなくてはならない立場である俺は演習の状況報告と結果を
記録用紙に書き込んでいた
「・・・それにしても、戦闘海域で誘導システムが使用できるというのは凄いですね」
「だよな・・・近接対空システムからイージスシステムまでそのまま普通に稼動
対艦ミサイルもきっちり誘導していたしな」
こんなご時世だ、誘導兵器なんて使いにくいのなんのって話だ
砲弾なら、”引き金を引く”だけで攻撃する事が可能だが
誘導ミサイル兵器ってのは基本的に
”狙いを定めて安全装置解除、発射管解放、発射”だからな
レーダーがきかない場所で戦闘をする以上、狙いを目視でしか行えないのであれば
目視範囲でも、レーダーが相手を捉えられなければ撃てない誘導兵器はただのお荷物だ
それなのに、ケストレルとあつうらは平然と誘導兵器を使用した
「・・・艤装の解析は進んだか?」
「それが・・・」
と、整備士専用ユニットパネルに表示されるエラー画面を見る
「どうやら整備主任という権限でも”コアユニット”へのアクセスを許されないみたいです」
艦娘の艤装に搭載されている巡航機関部には特殊な水晶が組み込まれている
今でも公はおろか、提督にも整備主任にも仕組みが公開されていない
ただ、その水晶はこの広い海のどこかに存在するものってのは聞いた
なんだかなぁ・・・都市部とか俺の司令部以外はそれこそ俺の知っている現代なんだが
海上封鎖されてるみたいなモンだからな・・・豊かではないな
・・・疑問が多い所あれど。だがな
「解析は別にしなくてもいい。ただコレと同じ弾薬を製作してくれないか?」
と、あつうらのCIWSからパチった20mmタングステン弾と127mm速射砲弾
共に艦娘艤装用の特殊弾薬だ
「これは・・・20mm対空機関砲用の弾薬ですか」
「ああ。あと、この127mmは時限信管タイプとAPタイプ、それと拘束弾タイプ
各200発ぐらい用意しといてもらえると助かる」
「期限はいつまでに?」
「気が向いたらでいい。しばらくは穏やかな海が続くしな」
「と、言う事はつまり・・・」
「指定海域制圧完了。それに従って第二種出撃体勢解除
我が第六艦隊司令部は、海域監視態勢に戻る」
つまり、あれだ。日常に戻るって事だ
俺達第六艦隊司令部の仕事は”制海権の維持”
先に第一から第三艦隊が制圧した海域の掃海及び監視
新たな戦力が出現した場合の出撃及び撃破
「いつも通りの迷子回収ですね」
「そっちはついでだからな?てか何でその迷子が我が家に帰ろうとしねーんだよ
お陰様でうちの司令部は賑やか通り越してやかましい」
「それは司令官さんのせいですね」
「あん?何かしたか?俺」
そんな他愛もない話をしながら茶と茶菓子を嗜む
つっても、俺はコーヒー派だからケーキと合わせてだ
対する南はどら焼きに緑茶合わせ・・・うむ、他人が食ってるの見るとそっちも欲しくなる不思議
「間宮さんのお菓子はみんな美味しいですね」
「だな。お陰様でうちの連中の士気は落ちない」
「私もあなたに拾われてから凄く幸せですよ」
「そうか?そりゃまあ幸せならいいが」
拾ったっていやあ雷はどうなったんだ?
いまいち挨拶にも来ないから少し心配だ
ども、作者です
割と適当に設定作ってたもんだから噛み合ってない所ががががが(崩壊
てなわけで、だいたいこの世界はこんな感じです・・・細けぇこたぁいいんだよ!!(強制
意見感想募集中
よろしくお願いします
説明 | ||
この作品は二次創作になります。作者は軍事系に関してはほぼ素人です 作者の独断と偏見とその他妄想で構成されております というか、それでしか構成されておりません。 これらの設定が苦手な方はブラウザバック等の御英断をお願いします。 |
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うーむ・・・ケストレルとあうつらか・・・ 演習で居たら絶望じゃね? 制空→ジェット戦闘機に勝てない 砲撃戦→誘導ミサイルとか命中率100の大和砲 なら潜水艦→アスロック対潜ミサ 戦艦6でごり押しするしか無いな!(ガルム) 深海棲艦と艦娘の関係については作品ごとに違いますがこちらは科学より、てかミ○フスキー粒子ですか…wにしても提督、執念深いなwww(プロフェッサー.Y) |
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