ハイスクールD×Dと魔弾の王 02
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「やぁ、君が兵藤一誠だね」

 

「もしかして、あんたがリアス先輩が言ってた使いか」

 

「そうだよ。リアス・グレモリー先輩の使いできたんだ…あとティグルヴルムド・ヴォルンはどこかな?」

 

「ティグルヴルムド…ティグルか。そういえばどこ行ったんだ」

 

「ティグル君なら塔城姉妹が連れて行ったわよ」

 

「…彼のことは小猫ちゃんに任せればいいか。それじゃ、僕についてきてほしい」

 

その言葉で教室に残っていた女子が騒ぎ出す。その頃、小猫と黒歌に連れ出されたティグルは2人の案内で旧校舎に来ていた。兵藤はその10分後に木場の案内で到着する

 

「ふぅ、またせてごめんなさいね。昨日イッセーの部屋に泊まったから汗を流したかったのよ」

 

「いやらしい顔…変態ですか」

 

「…ちょっと」

 

「まぁ、兵藤は変態ってクラス中…学校中が知ってるから今さらだろう」

 

「あらあら…部長タオルですわ」

 

「ありがとう。朱乃…さて、早速話を始めましょうか」

 

リアス・グレモリーがソファーに座ると説明を始める。その話を聞いた兵藤はいまいち理解していなかったが

 

「夕麻ちゃんは堕天使で俺の中にある神器が目的で近づいたんですか?」

 

「あら、彼女に殺されたんじゃないの?」

 

「それはないでしょう。兵藤を殺す前にもう一人と帰っていったから」

 

「あぁ、あのゴスロリの子か……そうえばティグルはあの2人と知り合いなのか?」

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「どういうこと?」

 

「それは後で説明しますよ。で、兵藤を殺したのは誰なんだ?」

 

「知るか!いきなり後ろからさされたんだから」

 

「……使えない」

 

「ぐっ……話を戻しますけど…殺された俺を先輩が悪魔に転生させたんですか?」

 

「ええ、そうよ。それで、ティグルヴルムド・ヴォルンだったかしら。あなたは何なの」

 

「なんなのって人間ですけど「人間が堕天使を追い払ったり知り合いなわけないでしょう」…仕事上、そういった交友関係があるんですよ」

 

「その仕事というのは」

 

ティグルが「守秘義務を行使します」というと、リアス・グレモリーがひきつった顔をしたが特に気にすることはなかった。その後、冷静さを取り戻し数秒考え

 

「…あなた、わたしの眷属にならない?」

 

「なぜですか?」

 

「堕天使と渡り合える弓の腕を持っているからよ。それに……あなたみたいに堕天使が知り合いのいる危険な人を野放しに出来ないからよ」

 

「まぁ、別にいいけど…その代り自分の仕事を優先させてもらいますよ」

 

「まぁいいわ………それじゃぁ、いくわよ」

 

リアス・グレモリーが取り出した駒(兵士)がティグルに吸い込まれるように入っていく。完全に入るとティグルが倒れる。それを心配した小猫と黒歌はすぐに駆け寄り声をかけるが全く反応がなかった。

 

「…ここは一体」

 

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「ようやく来たか。待っていたぞ、ティグルヴルムド・ヴォルン…戦姫を虜にしたものよ」

 

「虜って…それであんたは誰だ」

 

「…俺のことはこの世界ではどうでもいいことだ…さて、本題だが貴様の中に特別な竜具を宿しておいた。まぁこの世界では神器と呼ぶそうだが、それを使って何をするか見せてもらおうか。使い方はその竜具に聞け」

 

「ちょっと、それはどういう」

 

「なに、貴様が竜具の力とあの力を手にしてどんな道を歩むのか知りたくてな」

 

そういってその男は闇に溶け込むように消える。それと同時にティグルの意識が回復する。まずはじめに見たのは心配そうに見つめる小猫と黒歌の顔であった

 

「!!……大丈夫ですか。ティグルさ……先輩」

 

「!!大丈夫かにゃん」

 

「あぁ…小猫、黒歌心配をかけたね」

 

「そう、悪魔にはなれたみたいね…」

 

その言葉で何とか翼という物を広げてみると、周囲に驚きの表情が浮かぶ

 

「どういうことよ。悪魔の羽は生えてるけど……なんで3対6の翼が生えてるのよ」

 

「そうですね」

 

「さぁ…恐らく俺の中の神器(というよりも竜具)の影響が強く出たんじゃないかと…」

 

「!!……………そう、まぁいいわ。とりあえずティグルヴ「あっ、長いのでティグルでいいですよ」…そう、じゃぁティグルの神器がなんなのかイッセーと一緒に出してみましょうか?」

 

「出すっていったいどうやるんですか?」

 

「目を閉じてあなたが一番強いと感じる何かを心の中で想像してみて頂戴」

 

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「い、一番強い存在ですか」

 

「それを想像したら、その人が一番強く見える姿を思い浮かべるのよ」

 

思い浮かべた兵藤はやけくそ気味にその姿をまねる。一方、ティグルはまるで何かを斬る様に右腕を振るうと兵藤の左腕に紅い籠手がティグルの右腕に白銀の籠手が現れる

 

「それが貴方達の神器よ。一度発現できれば後は貴方達の意志で発現可能よ。ただ、イッセーはその神器を危険視され殺されたみたいね」

 

「これが俺の神器」

 

「………これが神器」

 

「ええ、そうよ。とりあえず、悪魔になりたての貴方達に悪魔について少し話しましょうか?」

 

・数百年前に冥界と天界で大規模な戦争が起きて四代魔王や大勢の純潔悪魔が死んだ事。

 

・戦争で勢力が激減したので欠員を補うために俺やイッセーのような人間や他の種族を下僕として引き込むシステムが作られた事

 

・転生悪魔でも、大勢の人間と契約し、願いを叶え、対価を貰い実績を積んでいくと、出世できて爵位を貰える事。

 

「ということは上級悪魔になれば下僕を持って、自分のハーレムを作る事ができるんですか!!」

 

「それは貴方の努力次第ね」

 

「動機が不純です…ティグル…先輩はどうなんですか?」

 

「う〜ん、まぁ食うのに困らないのはいいな」

 

何処か抜けた答えを言うティグルの横でにやけながらぶつぶつと何かを言っている兵藤。それから数日、兵藤とティグル(2日で完了)はチラシ配りを終え、オカルト研究部に向かうと姫島先輩から魔法陣の中に入る様に言われる

 

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「さて、貴方達のチラシ配りも終わり、いよいよ悪魔として本格的に仕事をしてもらう日が来たわ…って、ティグルはどうしたの」

 

「…部長。今日は仕事があるって言ってましたが」

 

「そうだったわね。忘れてたわ……とりあえず、イッセーだけでもグレモリー眷属であることを示す魔法陣を身体につけるわね」

 

兵藤が魔法陣をつけられている頃、ティグルはある人というか柱に電話をかけていた

 

「ひさしぶりです。実は……」

 

「そうか。彼女には君から電話してくれ…私だといろいろと小言を言われそうだからね」

 

「わかりました………………………………あ、もしもしティグルです…ええ、久しぶりです。実はですね」

 

最後に掛けた人(柱)から1時間小言を聞いた後、ある人物にレイナーレ達の根回しを頼み、ティグルはぐったりとしながら仕事先に向かう。

 

「どうも、電話を頂いたティグルヴルムド・ヴォルンです」

 

「君かちょっと待ってくれ………………………………よく来てくれた。実は娘の事なんだが…最近伸び悩んでいるようなので手を貸してやってはくれまいか」

 

「わかりました」

 

早速娘さんの所に案内され話を聞くと、最近的に当たらなくなってどう改善すればいいのかわからないということらしい。実際に射る姿勢を取ってもらうと、ティグルはその後ろから手を取る

 

「あ、あの……何をするんですか?」

 

「口で説明するのはちょっと苦手なんで…ほら、集中して」

 

「は、はい///」

 

その後、何回か一緒に射った後、今度はその感覚を忘れないうちに自分一人で射はじめる。数十射すると初めは中心に当たらなかったが次第に中心に当たる様になり、それが当たり前になってきた

 

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「あの、ありがとうございます」

 

「別に気にしなくていいよ。頑張ってね」

 

「はい!!」

 

その後報酬を受け取り家に帰る。翌日、久しぶりに仕事がないので小猫と黒歌と一緒にオカルト研究部に向かうと部長から眷属である魔法陣を身体につけられることになった。その横ではなぜかぐったりしている兵藤の姿があったが

 

「さて、それじゃ部活を始めましょうか」

 

「ところで、どうして兵藤はぐったりしてるんだ?」

 

「……契約を取りに行ってただ話しただけで終わったそうです」

 

「うるせぇ!!ティグルだって初めてはそうなるに決まってる」

 

「イッセーは人の不幸を望む前に自分に何が足りなかったのか考えなさい。それで、今日は参加できるのよね」

 

「ええ、今日は仕事もないですし……それよりも、修行とかしないんですか?」

 

「敵もいないのに修行したってしょうがないじゃない……それじゃ、部活を始めるわよ」

 

部長のその言葉に若干不安になったティグルだが、自宅の修行場で小猫と黒歌を巻き込んで(基本的に一緒にやっている)やればいいかと考え口を出さなかった。部活が終わり、ティグルは初の悪魔の仕事をすることになる

 

「兵藤はどこに行ったんだ?」

 

「イッセー君は仕事とりに行きましたわ」

 

「……魔力がないので転送できないんです」

 

「俺も大丈夫かな」

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「早速試してみましょうか?丁度仕事もある事だし…行くわよ」

 

部長の指示通りティグルは魔法陣の中心に立つ。魔法陣が反応しティグルを依頼主の元に飛ばすと見慣れない部屋にいた。そこには驚いたのか座り込んでいる見覚えのある女性がいた

 

「桐生……藍華…」

 

「ティグル君って悪魔だったの……」

 

「いや、まぁなったばっかりだけど…それで、悪魔を呼んでどんな願いを叶えたいんだ」

 

「え、ええ…実は………………最近何かと物騒じゃない…だからその…弓術を覚えたくて」

 

「そんなもの弓道部に入れば覚えられるだろうが」

 

「まぁいいじゃない…それに、ティグルは弓道部員に教えてるんでしょう?」

 

「まぁ、だけど…弓術は無理だぞ…俺の場合は猟師が得物を狩る状況に似てるから…実践的なものは」

 

「それでもティグルなら大丈夫って思うのよ…駄目??」

 

ティグルは数秒考えため息とともにOKの答えを出すと桐生は嬉しさから抱き着く。だが、すぐに恥ずかしさから離れる

 

「でも、場所はどうしよう?」

 

「それは…ちょっと心当たりがある……………確認してみるな…もしもし、夜分すみません。ええ、お久しぶりです……はい、はい…実は……はい、はい…えっ、いいんですか?……まぁそのくらいなら……ええ、明日ですね。わかりました……日にちは向こうの都合に合わせることになるけど場所は確保したぞ」

 

「……ありがとう。明日だよね、親には言っておくからまた明日よろしくね」

 

そんなこんなで契約は成立。部室に帰り部長に説明するとため息とともに呆れられ、小猫と黒歌には睨みつけられた上に脛をけられる。いつの間にか戻った兵藤はまたぐったりしていたので訳を聞くと

 

「まぁ、何だ。要は変態に好かれる正確なんだろう…いいじゃないか、ちゃんと契約が取れて」

 

「よくねぇぇぇぇ!!あんたは女子…しかも話からして2人一緒なんだろう。しかも、小猫ちゃんと黒歌ちゃんと仲がいいのになんで木場やティグルに女子が群がるんだぁ」

 

「イッセーのことは放っておいて…この調子で契約を取りなさい。この後、仕事はないから帰っていいわよ」

 

ティグルは涙を流しながら座り込む兵藤を放っておいて小猫と黒歌と一緒に家に帰る。翌日、クラスではそんなに関わらなかったが約束通り呼び出され、竜具の力の一つを使いその家まで向かい練習を始める。2時間ほど家の娘さんと一緒に練習を行い桐生を送り返した後、仕事に戻る。

 

 

 

説明
半年ぶりに投稿します。気が向いたら読んでください。

なんとなく、やってみたいと思い、ティグルを黒い弓と一緒にハイスクールD×Dの世界に行かせてみました。
ハイスクールD×Dの世界であの弓の腕だとある意味、最強に近いと思うんですよね。
ティグルには、弓の腕だけでなく家事と鍛冶を上げてあります。そのほかに、剣と槍の腕を上げてあります。
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ハイスクールD×D 魔弾の王と戦姫 クロス 魔弾の王と戦姫側は少ない 

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