英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 |
〜ザクセン鉄鉱山〜
「チッ……まさかこの俺がここまでやられるとは……予想以上だな。」
地面に膝をついたヴァルカンは舌打ちをしてリィン達を睨み
「―――ここまでだ!」
「大人しく鉱山長や鉱員たちを解放しなさい!」
リィンとアリサはヴァルカンを睨んで声を上げた。
「フン、言われなくてもそのつもりだったが…………気に喰わねぇな……その程度で俺達の”焔”を呑みこんだつもりかよ……?」
リィンとアリサの言葉を聞いたヴァルカンは不愉快そうな表情で鼻を鳴らして呟き
「へえ?」
ヴァルカンの言葉を聞いたレンが興味ありげな表情をしたその時、なんとヴァルカンは黒い闘気を纏って立ち上がった!
「くっ…………!?」
「そ、そんな……」
「ま、まだ立てるのか!?」
「もうとっくに倒れていてもおかしくないダメージは受けているはずですよ……!?」
ヴァルカンの様子を見たリィンは唇を噛みしめ、エリオットやマキアス、セレーネは信じられない表情をした。
「黒い闘気……?」
一方ヴァルカンが放ち続ける黒い闘気を見たアンゼリカは不思議そうな表情をし
「……最強ランクの猟兵だけが放つ闘気………」
「へえ?なら、レンも”本気”を出すべきかしらねぇ?」
ヴァルカンを警戒しているフィーの話を聞いたレンは不敵な笑みを浮かべた。
「―――まあ、彼らもそれなりに成長しているという事だろう。」
するとその時聞き覚えのある声が聞こえ、声を聞いたリィン達が驚いて声がした方向を見つめるとそこには帝国解放戦線のリーダー―――”C”がいた!
「”C”……!」
「……この男が………」
「へえ?リーダーだけあって、そこの猟兵よりは強いみたいね。」
Cの登場にリィンとアンゼリカは驚き、レンは不敵な笑みを浮かべ
「わ、私も初めて見るけど…………」
アリサは戸惑いながらもCを最大限に警戒していた。
「同志”V”―――既に”S”は飛行艇に乗った。ここは私が時間を稼いでおこう。同志達の仇を取りたいお前の気持ちもわかるが……敵を取るのは”あの男”を討ち取ってからだ。」
「………チッ、わかったよ。今回はオレの負けにしてやる。ガキども、今度会ったら最高に愉しませてやるからよ。それと”殲滅天使”。同志達を殺した事……必ず後悔させてやる。」
Cに諌められたヴァルカンは舌打ちをしてリィン達を睨んだ後、その場から去り、Cは撤退するヴァルカンと入れ違いにゆっくりと歩いてリィン達と対峙した。
「くっ、こいつ………」
「相変わらず全然スキがない……」
「うふふ、さすがにレンも”本気”を出さないとマズイ相手ね。」
Cがさらけ出す雰囲気にマキアスは唇を噛みしめ、フィーは警戒し、レンは不敵な笑みを浮かべた。
「でも、そのマスクは……」
「君は………一体何者だ?他の幹部たちと違ってどうして仮面を取らない?」
「フフ……恥ずかしがり屋というだけさ。それとも君が無理矢理、剥ぎ取ってくれるのかな?侯爵家息女―――アンゼリカ・ログナー嬢。」
アンゼリカの問いかけに対し、Cは不敵な笑みを浮かべて逆に問いかけ
「……………………」
アンゼリカは何も答えず、Cを最大限に警戒していた。
「恐ろしい使い手です。全力で当たりましょう。」
「フン……その方が良さそうだね。」
「い、幾らなんでも僕達全員が相手なら……!」
「ああ、サラ教官だって圧倒できるはずだ……!」
「はい……!一人では無理でも、みんなで力を合わせればきっと勝てます……!」
リィンの警告にアンゼリカは頷き、エリオットやマキアス、セレーネは自らを叱咤してCを睨んだ。
「フフ……さすがに少々分が悪いか。これくらいは許してもらうぞ。」
一方リィン達を見回したCが不敵な笑みを浮かべるとCの左右の空間が歪み始めた。
「……!」
「上……!?」
するとCの左右に巨大な人形兵器が現れた!
「”結社”という組織の……!」
「こんな隠し玉まで持っていたのか……!」
人形兵器を見たアリサとリィンが驚いたその時、Cはダブルセイバーを取り出して構えた。
「トールズ士官学院、特科クラス”Z組”の面々……入学から半年―――どれ程成長したか見せてもらうぞ!」
「うふふ、レンの事も忘れてもらっては困るわね?――――ハアッ!!」
Cの言葉を聞いたレンは不敵な笑みを浮かべた後自らに秘められる力を解放し、膨大な瘴気や魔力をさらけ出すと共に菫色の髪は銀髪に、金色の瞳は真紅の瞳へと変貌させた!
「なっ!?」
「これは一体…………!?」
「ええっ!?そ、それってこの間の模擬戦の相手―――”特務支援課”のティオちゃんが僕達との模擬戦で見せた……!」
変貌したレンを見たリィンとアンゼリカ、エリオットは驚き
「ほう……?―――なるほど。それがかの”D∴G教団”の”儀式”によって得た”力”か。―――面白い。」
Cは興味ありげな様子を見せて呟いた。
「あ……」
Cの言葉からレンの過去を思い出したセレーネは呆けた声を出した。
「ま、まさかティオ君はレン姫と同じ―――」
一方ある事を察したマキアスは信じられない表情で呟いたが
「―――おしゃべりはそこまでよ。―――行くわよ。」
レンは静かな口調で続きを制止してリィン達に促した。
「はい!――――今こそ力を貸してくれ―――アイドス!!」
「お願い―――ミルモ!!」
レンの言葉に頷いたリィンはアイドスを召喚し、リィンに続くようにアリサはミルモを召喚した。
「”Z組”A班………これより目の前の敵を全力で迎撃する!絶対に生きてトリスタに戻るぞ!」
「おおっ!!」
そしてリィンは仲間達に号令をかけ、C達との戦闘を開始した!
と言う訳で”C”戦は魔人化(デモナイズ)したレンに加えてアイドスも加えるという敵にとっては涙目のメンバーになりましたww
説明 | ||
第251話 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
1659 | 1532 | 3 |
コメント | ||
感想ありがとうございます 八神 はやて様 ホント、無事で生き残るかどうか怪しいもんですねww ジン様 まさにフルボッコタイムですww 本郷 刃様 魔人化レンがいる時点でありませんよww(sorano) 感想ありがとうございます マジロン様 勝てると思ってんじゃないですか、リィンと同じ(?)神気合一が使える上、リィンと違って自由自在に使えますから(嘲笑) kanetosi様 後はアイドスたちの力を舐めきっているんでしょうねww M.N.F様 アイドス達の真の強さを知らない連中にはわかりませんよww (sorano) 最初から“C”に『勝機』という文字は無いような気も・・・w(本郷 刃) 実力順からしてZ組<<レン≦C<<デモナイズレン<リィン(召喚有)<<<リィン(神気合一完全制御)って感じになるのかな?次回はCフルボッコタイムですかね?次回の更新楽しみに待っているので頑張ってください応援してます。(ジン) レンちゃんが魔人化?それだけでも戦力過剰なのにアイドスまで出すなんて・・・・果たしてCは無事生き残れるのだろうか?(八神 はやて) Z組(リィン召喚組なし)<<レン≦コードC<リィン(召喚あり) こうですか?わかりません。(M.N.F.) 思ってるor力を知らないのどちらかだろうさw(kanetosi) CがZ組煽るのは良いけどリィンが本気出したらアイドスやら何やら過剰戦力が出てくるってわかってるでしょうに。勝てると思ってるんだろうか?(マジロン) |
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