【デジナミ】暗い夏【夏祭り】
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戦うとは何だろうか。

デジナミワールドを続ける中で、ふと、そんなことを思う時がある。

 

僕にとって戦うとは...。

 

 

 

 

「ひいー!おっそいぞ!今日はイベントにいくって約束したろ?!」

「すみません、フウヒモン」

 

学校から帰宅後、デジナミワールドにログインした僕、ひいは、早々にパートナーのフウヒモンにそう告げられ、彼を抱え上げながらこうべをたれた。

デジタルワールドのオーシャンゾーン。

見渡す限りの海とそこに浮かぶように建てられたログハウスの一つが、僕らの基地だった。

そのまま基地へとは入らず、ゲート付近で立ち止まり、会話は続く。

 

「仕方ないなぁ、わたあめで許してやるぞ!」

「露店もあるんですかねぇ?」

 

そんな僕に勝ち誇ったように、頭の上までよじ登ってきたフウヒモン。

まったく元気だなぁ。なんて笑っている僕もそこにいる。

 

デジナミワールド内での食事など、ただのデータでしかないというのに、フウヒモンはとても破顔しながら尻尾を降っていて。

彼らデジモンにとってはしかし、それがただのデータではないのだということが分かる。

 

僕はこういった時に、フウヒモンとの距離感を感じてしまったりしているのだが。

たかが、データの塊。

 

「ひー?どしたー?」

「いえ、なんでもありません」

 

ひとり、思考の中から呼び戻された僕は、何時ものはりつけた笑みをフウヒモンに向けつつ、フウヒモンを頭の上から下ろした。

すると、ぶすっとフウヒモンの顔が歪み、とたんに機嫌を損ねてしったことを理解する。

ああ、もう。

 

「フウヒモンはかわいいですね?」

「はぁ?おいらはかっこいい!!だろ??」

 

親バカ最高っっ!!

さらに顔を膨らますフウヒモンを撫でまわしながら、きっといまの僕は顔が緩みまくっているのだなと、感じた。

なんといわれようと、うちの子はかわいいものだ。

 

だからこそ---。

なのだけれど。

 

今度こそフウヒモンを抱え上げ、僕は端末ウィンドウを開き、目的地を選択した。

場所はオーシャンゾーンの特設会場。

基地には入らずゲートにいた理由は、現在開催されている夏祭りイベントへ参加するためだった。

 

「あれ、アスクはいいのかひい?」

 

ふと、フウヒモンがいつもなら一緒にいることの多い、僕の友人を探しながら訪ねてくる。

普段なら学校で打ち合わせをしてイベントに参加するのだが。

 

「いえ、今日は少し先に遊んでおきましょう」

 

先にいきます。と親友にメールだけ送り、特設会場へ転移した。

今回は独りでしたいこともあったので。いや、二人か。

 

「フウヒモン、いっぱい思いでつくりましょうね」

 

たかが、データ。されど、僕の大切なパートナー。

フウヒモンと一緒にイベントへ会場へと足を踏み入れた。

 

 

========F========

 

 

「悪りいなぁ!提灯集めよろしく頼むよ!!」

「はぁ、面倒くさそうなイベントだな..」

 

特設会場にたどり着いた矢先、そんな会話が聞こえてくる。

転移の反動が抜け目を開くと、しかし辺りは暗闇に沈んでいた。

目がなれるまで少しかかるだろうか。

 

「おおー暗いぞ!ひい!」

「君はとっても眩しいですけどね?」

 

しかし相変わらずどんな光景にも好奇心旺盛に興味を見出すフウヒモンに思わず笑みが零れた。

ああ、可愛い。

フウヒモンの額と尻尾の炎が松明の機能をはたし、まわりが少し見渡せ、さらに感心してしまった。

僕のパートナーマジ便利。

今日は綿菓子大量に買ってあげよう。

 

「おお!お前達もお祭り参加者か?!悪いな!花火は予定通りするから、今は提灯でも集めてきてくれよ!」

 

目の前をサンダーボールモンがかけぬけると同時に、僕たちの頭上にイベントマークが記された。

確か今回のイベントデジモンはサンダーボールモンだったか。

フウヒモンがいるなら、提灯などいらなそうだけどなぁ、とは思いながらも、イベントにすら好奇心旺盛な僕のパートナーへ目を向ける。

すると彼は、小さなこぶしを振りかざしガッツポーズをとっていた。

 

「いようっしひい!!さっさと提灯見つけるぞぉ!」

「おー!」

 

なにそのバカテンション、マジかわいい。

ひとしきりフウヒモンの頭を撫でまわした後、しかし僕は立ち止まった。

 

「今回はのんびり参加できそうだな、前回は手品手伝わされて、その前はおまえ勝手に進化するし」

「しかし今回は提灯集めだが?」

「おまえ進化した方が移動早そうだな」

 

だるぅー。

なんて効果音がつきそうな、男性とデジモンが一匹。

サンダーボールモンがやってきた方向から、こちらへ歩いてくるのが見えた。

 

「ひぃー?行かないのか?」

 

フウヒモンが不満そうに声をかけてくるのを抱き寄せながら、僕はパソコンを開いた。

確か彼は前回のハロウィンイベントで進化したデジモン。

 

カタカタカタ。

 

自身がまとめたデータを漁るが、名前や画像以外何も埋まってはいなかった。

常にアップデートを繰り返すデジナミワールド。

デジモンの数も日々増え続けていて、そのデータは公式含め、ファンサイトですら、埋まり切ってはいないのだ。

 

「やっぱりアスクくん達とは別行動でよかったですね」

「ひー?」

 

好奇心旺盛な顔から一変、不安そうな顔をむけてきたフウヒモンへ、にっと微笑みながら僕は告げた。

 

「フウヒモン、提灯集めのまえに、ひとバトルしちゃいましょうか」

 

ぱぁっとフウヒモンの顔が明るくなる。

こんな時に僕は彼がやはりデジモンなのだと、感じてしまう。

戦うことが。

 

戦っている時こそが、とても楽しそうで。

生きる世界が違うのを感じるのだ。

 

僕が着ていた甚平のポケットから、テジヴァイスが光を放ちフウヒモンへとぶつかる。

 

「フウヒモンデジメンタルアップ---!!」

 

フウヒモンの身体が赤黒く光り輝き、姿形が変貌をとげる。

 

「ナイトメア!下がってろ!」

「なんだ?」

 

「サジェスデフェール!!」

 

ノワールヒモンへと進化したフウヒモンは、自身を燃えあげ、彼ら目掛けて先駆した。

 

それでも、僕は君のそばにいるために。

 

提灯の火が灯らない、特設会場。

あたり一面に火花が先駆したことは、運営にはまだ気づかれていないようだった。

 

君を守る強さを得るために、僕は戦おう。

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3行あらすじコーナー

 

フウヒモン大好き親ばか知識探求ひい。

夏祭りイベント開催にて、ナイトメアくんにダイレクトアタック☆

データよこしやがれ!

 

ってな感じで()

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説明
ここ【 http://www.tinami.com/view/712584 】の続きということで。
nightmareくんとnightくんにダイレクトアタックします!!(
GMにとっつかまっても面白いななんて・・w


▼▼▼お借りしたお子さん▼▼▼
nightmareくんとnightくん【 http://www.tinami.com/view/584972  】キャラつかめてない感バリバリでもうしわけない;
お名前だけですが、アスクくん【 http://www.tinami.com/view/308430 】

火意【 http://www.tinami.com/view/252257  】もはやただの親ばか

▼▼素材様▼▼
お借りしました!ありがとうございます。
夏祭り用ロゴ
【 http://photozou.jp/photo/show/1890289/208085002  】

▼▼企画元様▼▼
デジナミワールド【 http://www.tinami.com/view/236070  】
夏祭り【 http://www.tinami.com/view/705173  】

久々に携帯あさっていたら高校くらいに書いた自分の小説がでてきて、どうせだしいっそ書いてみるかーといった感じです。
読みづらさ爆発でしたら申し訳ない・・。
漫画だったら2Pで終わってそうですねこれ(笑)
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