【一刀+魏の】望みたくない外史・最終話
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華琳「………はぁ?」

 

一刀「いや、『はぁ?』って言われてもですね、そういうことなんですよ…」

 

只今、我が主の曹孟徳さまに説明が終わった所です。

 

………なんで敬語かっていうと、曹孟徳さまが『絶』を頸に当てて、殺気を当てっぱなしなんですよ、はい。ちなみに正座です。

 

華琳「私に、そんな絵空事を信じろというの?」

 

一刀「いや、でも実際なってるわけだし…」

 

いや、俺もフィクションでしか知らないけどね。

 

華琳「……………桂花」

 

流(桂)「……はい」

 

華琳「……………流琉」

 

桂(流)「は、はい」

 

二人とも返事はするが、華琳の方をあまり向かず、お互いの姿を確認している。

 

華琳「………一刀?」

 

一刀「なに?」

 

華琳「二人をどうやって懐柔したのかしら!?三人で私をたばかっているのでしょう!」

 

一刀「いや、違うって!そうじゃない!」

 

そこでなんで俺の所為にする!?

 

華琳「じゃあなんなのよ、あれは!」

 

ビッ!っと二人がいるところに指を指す。

 

流琉「……ちょっと太ももに肉が付いてきたわね…」

 

桂花「あ、髪切らないと……」

 

その指の先には、お互いを見ながら、なにか呟いている二人の姿。

 

華琳「か〜〜〜〜ず〜〜〜〜と〜〜〜〜!」

 

一刀「いや、俺の所為か!?……ちょ、ちょっと!桂花!流琉!」

 

そんなのはまともな時に鏡で確認してくれ!

 

桂花「は、はい!ごめんなさい!ちょっと珍しくて…」

 

流琉「…なによ、いいから大人しく頸を刎ねられなさいよ」

 

一刀「なんでだよ!とにかく、嘘じゃないって説明してくれ!」

 

この世界に来て1番のピンチかも知んないんだから!

 

桂花「え、えと、華琳さま、兄様の言ってることは本当だと思います!私は本当に流琉です!」

 

流琉「ちょ、ちょっと!わ、私の姿であの変態の事を『兄様』なんて呼ばないでよ!気持ち悪いじゃない!」

 

桂花「え、でも、兄様は兄様ですし……」

 

流琉「あー、もう!だからやめてってば!」

 

華琳「…………はぁ。………一刀の言うとおりかもしれないわね。………一刀?」

 

一刀「…いや、分かってるんだよ?あの桂花は流琉であって、流琉は桂花なんだろ?けどさぁ、あんな風に言わなくていいじゃん?一回、桂花が『兄様』って持ち上げといて、流琉が『変態』だよ?ひどくね?大体さぁ…(ブツブツ)」

 

華琳「…………………………えい」

 

プス

 

一刀「いってえええええええええええええ!な、なにすんだよ!」

 

肩に刺さってたよ、今!

 

華琳「……あなたがどっか遠いところに行ってるからでしょうが」

 

一刀「し、仕方ないだろ!あいつら、天国から地獄に容赦なく落とすんだぞ!桂花一人だけでなく桂花と流琉2人でな!」

 

狙ってるんじゃないのか?って思うぐらいにな!

 

華琳「知らないわよ、そんなこと。私だってあなた以上に精神的に痛手を受けているのよ!」

 

一刀「う……。いや、まぁ分かるけどさ…」

 

俺と一緒といえば一緒だもんなぁ。人が逆になっただけで……って、あれ?

 

一刀「じゃあ、華琳って、流琉を抱けるんじゃないか?…中身は桂花だけど」

 

プス

 

一刀「痛ーーーーーーー!!!!だから、やめろってば!」

 

華琳「バカなこと言ってんじゃないわよ!魅力的だけど、そういう問題じゃないでしょうが!」

 

流琉「華琳さまぁ…」

 

流琉(桂花)が華琳の本音に嬉しさ、悲しさが混ざったような顔をする。

 

華琳「…………………………………じゅる」

 

一刀「ちょ、欲情すんなーーーーーーーーー!!」

 

この女危険だ!

 

華琳「…………………………………………………………………………………………冗談よ」

 

一刀「間が長いよ!結構本気だったろ!」

 

駄目だこいつ…早くなんとかしないと…………。

 

華琳「…そんなことより、なんで二人がこんなことになったかじゃないかしら?」

 

一刀「強引に話変えやがった……」

 

華琳「……なにか言った!?」

 

一刀「いえ、なにも!………でも確かに気になるよな、二人がこんな風になった原因ってのは…」

 

今度は俺が強引に話を変えます。

 

華琳「…………。…二人共、心当たりはないの?」

 

俺が強引に話を変えたことをスルーして、二人に問う。

 

桂花「いえ、兄様の話を聞いてから考えていたんですけど、分かりません……」

 

流琉「だから兄様なんて呼ばないでよ!おぞましい!…あ、私もです!華琳さま!」

 

一刀「うーーん、ないか……。《チャキ》……って、なんで『絶』を構えるのかな、華琳さん?」

 

華琳「ふふ、またどこか『遠乗り』にでも行くのかと思ってね」

 

一刀「行かないから!絶を下ろせって!」

 

華琳のやつ、この件で『絶』が軽くなってないか!?

 

華琳「ふん、まぁいいわ。…けど、原因が分からないのは問題よね…」

 

一刀「ああ、原因が分かれば、直す方法も分かるかもしれないんだが…」

 

 

 

 

???「私は知ってますよー」

 

 

 

 

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『へ?』

 

誰が出したか、間抜けな声。……いや、全員だけどさ…。

 

一刀「あれ?…風?お前いたのか?」

 

声の出所はMs.フリーダムの異名を持つ、程仲徳──風。

 

風「……ふりーだむ?」

 

一刀「だから心を読むのはやめて!」

 

確か『エスパー』のときも心読んだよな!?

 

華琳「っていうか、みすってなによ?」

 

桂花「誰が、そんな異名をつけたんですか?」

 

流琉「どうせ、この男の頭の中だけでしょう?」

 

一刀「…は?ちょ!え!?なに!?お前らも読めたわけ!?」

 

 

皆「「「「(コクッ)」」」」

 

 

一刀「…なに?この国の人間って心を読めるのは基本なわけ!?」

 

風「いえ、お兄さんは顔に文字で出てますのでー」

 

一刀「マジ!?」

 

 

皆「「「「(コクッ)」」」」

 

 

一刀「マ、マジか…。…俺が特異体質だったのか……」

 

顔に触れながら、その場にしゃがみ込む。

 

華琳「そんなの今さらじゃない」

 

一刀「…いや、薄々ね…。ってか、風!居たのなら喋れよ!」

 

風「……ぐー」

 

一刀「寝ろとは言ってないぞ!」

 

風「……おぉ。お兄さんのあまりの強引な話の変え方に呆れて睡魔が……」

 

一刀「どんな睡魔だ、どんな…」

 

心が読まれやすいっていう現実に触れたくないんだよ!

 

風「まぁ、冗談はさておき…。華琳さまに苛められてるお兄さんが面白くて、傍観していたのですよー」

 

一刀「あのなぁ…。って、あれ稟は?」

 

さっきまで、確実に致死量の血の湖を作っていた筈じゃ……。

 

風「稟ちゃんなら、お兄さんが華琳さまの尋問を受けている間に、秋蘭ちゃんが医務室へ運んで行きましたよー」

 

一刀「…ああ、だから秋蘭もいない訳か…」

 

……全然気付かなかった。

 

華琳「風。あなた原因が分かっているの?」

 

風「はい。一部始終見ていましたのでー」

 

…一部始終?

 

華琳「どういうこと?話して」

 

風「はいー。桂花ちゃん、流琉ちゃん、今日廊下で誰かにぶつかりませんでしたかー?」

 

桂花&流琉「「…………あ」」

 

二人も心当たりがあるらしい

 

一刀「それでか……。」

 

華琳「二人がぶつかった衝撃で、っていうこと?そういうことがあるの?一刀」

 

一刀「あ、ああ…」

 

フィクションで、だけどな。

 

風「そのあと、桂花ちゃんの姿をした、流琉ちゃん。流琉ちゃんの姿をした、桂花ちゃん。この二人がお兄さんの部屋へ行き『色々』ありましてー」

 

…ん?

 

風「そして、お兄さんが壊れて、侍女に呆れられたのを見た後…」

 

一刀「ちょ、ちょっと待った!…侍女に呆れられた?」

 

風「はい。この前、お兄さんが毒牙に掛けようとした、侍女さんですねー。お兄さんが笑っているのを聞いて、顔を青ざめながら部屋の前から立ち去って行きましたー」

 

一刀「それは怖がられたっていうんじゃ……」

 

あれを聞かれたのか…。地味に堪えるな…。

 

華琳「…風。続けて…」

 

そして華琳よ。なぜニヤニヤしている…。

 

風「はい。それで桂花ちゃんの姿をした流琉ちゃんが春蘭ちゃんに会った後、稟ちゃんに会って、鼻血の池を作り出した後、稟ちゃんを介抱して、広間で華琳さまがフラれたところまで見ていたわけなのです」

 

華琳「フ、フラれ……」

 

『フラれた』の単語に体を震わす華琳。────華琳、怒るところはそこじゃない。

 

一刀「……全部見てたわけだ。一部始終……」

 

風「はい」

 

一刀「じゃあ止めようよ!?」

 

止めてれば、こんなボロボロにはならなかったんだぞ!?

 

風「……ぐぅ」

 

一刀「寝るな!」

 

風「おお!言われたくないことだったので寝てしまいました…」

 

一刀「いけなかった、ってことは自覚してるのか…。ひでぇ…」

 

風「褒めてもなにも出ませんよー」

 

一刀「褒めてないけどね!?」

 

どんだけポジティブなんだよ!

 

一刀「ていうか、よく入れ替わったって分かったな…」

 

普通気付かないぞ?

 

風「いえ、それはぶつかった場から去った時の桂花ちゃんの走り方ですよ。いつもと違いましたのでー」

 

一刀「ああ、なるほど。よく気付いたな。すごいな……」

 

風「ふふ、これぐらい出来なければ軍師など出来ないのですよー」

 

俺が素直に褒めたことで、嬉しそうな顔をする風。────ああ、かわいいなぁ……。

 

チャキ

 

華琳「それで一刀?どうやったら二人は元に戻るのかしら?」

 

一刀「………なぜ、『絶』を当てる?」

 

ていうか、いつ復活した?

 

華琳「あなたの心は読みやすいって言ったでしょう?…風を『かわいいなぁ…』、って思ったときよ」

 

一刀「とことん読まれてるな…。……まぁ、解決策としてはもう一度二人がぶつかることかな?」

 

桂花「ええ!?」

 

流琉「ちょっと!他にないわけ?なんで痛い思いしなきゃならないわけ!?」

 

一刀「…うーん。『珍しい』症例だからなぁ…。解決策がそんなに見つかってないんだよ…」

 

ていうか、元々『ない』けどね。

 

桂花「兄様ぁ、それで戻らなかったらどうするんですかぁ?」

 

上目遣いで聞いてくる桂花(流琉)。────ああもう、かわいいなぁ……。

 

流琉「………死ね!」

 

ボカッ!!

 

一刀「げぼるば!!」

 

ズザー!!!

 

一刀「な、なにしやがる!」

 

流琉「欲情してんじゃないわよ、この全身精液孕ませ男!あんたも兄様って呼ぶのやめなさいって言ってるでしょう!……ふふ、それにしても体が軽いわ!」

 

笑顔でフットワークしながら、シャドーをする流琉(桂花)。

 

一刀「……………ダメだ!ダメだ!一刻も早く戻さないと!」

 

桂花の性格の流琉は悲しいだけじゃなくて、危険だ!

 

華琳「あら?軍師の頭を持った、強い武将ってのもいいじゃない」

 

一刀「……片方は戦場では役立たずだぞ?」

 

桂花「………ふぇ」

 

役立たずって言葉に反応して泣き出す桂花(流琉)。

 

一刀「うわぁ、うわぁ!冗談!冗談だ!泣かないでくれ!」

 

実際、冗談じゃないけどさ!

 

桂花「…ぐす。…本当ですかぁ?」

 

一刀「……お、おお」

 

や、やっぱ、かわいい……。

 

流琉「いい加減にしなさいよね!この夢遊病無責任孕ませ男ーーーーーーー!!!!!」

 

一刀「げばぁ!!!………む、夢遊病ってどういうことだよ!」

 

今回は直ぐに立て直す。

 

流琉「あんたの種の撒き散らし方は、もう無意識の域でしょうが!だから夢遊病だっていってんのよ!……はぁっ!!」

 

一刀「いや、それは無理がって……うわぁ!」

 

殺される!

 

一刀「か、華琳大明神様!!桂花の説得をお願いごぜぇます!愛してる!この世で一番愛してる!だから、お願いします!」

 

華琳「ば、ばか!なに言ってるのよ!………桂花!やめなさい!」

 

流琉「か、華琳さまぁ…」

 

やっぱり華琳の命令には逆らえないよな。

 

一刀「さすが、華琳!愛してる!」

 

勢いで抱きつく。

 

華琳「…も、もう、バカ………」

 

顔を赤く染め、モジモジしだす、華琳。────かわいいなぁ…。

 

 

 

 

 

 

風「お兄さん……。風はどうなんですかー?」

 

一刀「え?も、もちろん風のことも愛してるさ!」

 

桂花「…兄様ぁ。私のことはどうなんですか?」

 

一刀「そりゃあ、け…流琉ことだって!」

 

ちょっと間違えかけたけどね!

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳「……………………………一刀?」

 

華琳「へ?」

 

呼ばれた方を、向…………く……………。

 

華琳「……………………いい加減にしなさい!この八方美人無節操男ーーーーーーーー!!!!!!!」

 

一刀「ギャーーーーーーーーーー!!!!!!」

 

 

 

 

結局俺が最後に被害を被るわけねーーーーーーーーーー!!!!!!!!

 

 

 

 

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一刀「い、痛い。こ、これは流石にヤバい……。うう…」

 

華琳の俺に対する攻撃に便乗して、流琉(桂花)、桂花(流琉)、風までもがリンチしてきて俺の体はいつになくボロボロになった……。

 

華琳「自業自得よ。…それよりも本当にうまくいくんでしょうね?」

 

一刀「…あ、ああ、この方法が一番だと思う」

 

解決策としては、二人にもう一度ぶつかってもらうというもの。

 

場所は廊下と廊下が、交差するところ。そうすればお互い姿が見えないので、遠慮なくいけるのではないかと考えてのことだ。──考えたのは風だけど。

 

華琳「もし失敗したら、覚悟しておくことね」

 

一刀「それは、華琳に首を刎ねられるって意味でか?…その前に流琉の姿をした桂花に殺されそうな気がするんだがな…」

 

華琳「最初からそういう意味よ」

 

一刀「…………さいですか」

 

止める気なんて最初からないわけね…。

 

風「華琳さま、お兄さん。準備が整いましたよー」

 

風が小走りにトコトコと寄ってくる。

 

華琳「そう、ありがとう」

 

一刀「じゃあ、合図したら二人とも走るわけだな?」

 

風「はいー。二人の今の走る速度を計算して距離も合わせましたー。あと目隠しもしてもらってます。物怖じされても困りますのでねー」

 

一刀「流石だな。…じゃ華琳、合図を頼む」

 

華琳「あら、私がするの?」

 

一刀「それじゃ、桂花が走らないだろ…」

 

華琳「…それもそうね。じゃあ、いくわよ」

 

一刀「ああ」

 

風「はいー」

 

……ていうか、これ本当にうまくいくのか?実際わかんないぞ?

 

華琳「それじゃあ、二人とも走りなさい!」

 

二人「「は!」」

 

タタタタタ

 

走る音が聞こえ始める。

 

華琳「ほ・ん・と・う・にうまくいくのでしょうね?」

 

一刀「絶対とは言えないけど…。…まぁ、祈るんだな。そうすりゃうまくいくんじゃね?」

 

華琳「根拠すらないじゃない…。まぁ、しないよりはましかもね。」

 

風「風も祈りましょうかー。このままじゃ稟ちゃんの命が危ういのでー」

 

一刀「それは確かに…」

 

毎回、池を作られたんじゃ掃除も大変だしな…。

 

一刀「俺も祈るかな……」

 

主に自分の延命のために……。

 

目を瞑る。華琳と風も。

 

 

 

タタタタタタタ(テクテクテク)

 

 

 

……テクテクテク?

 

???「一体なんだったのだ、あの桂花は!……夢か?幻か?はたまた妖か?」

 

俺たちの後ろから声。

 

???「華琳さまどこにいるのかしら?次の公演の報告に来たのに…。…………一刀さんにも会いたいな…」

 

今度は俺らから見て、右の道からの声。

 

ちなみに、流琉(桂花)は左の道。桂花(流琉)は正面の道。

 

そして後ろからの声は俺らに気づかず横を通り過ぎていく。

 

 

 

タタタタタタタ(テクテクテク)

 

 

 

一刀「え、いや、ちょ、ま、しゅ…」

 

 

 

 

ドン!

 

 

 

 

「「「「きゃ!」」」」

 

 

 

 

華琳&風「「え?」」

 

一刀「ま、まさか………」

 

……いやな予感がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次々と立ち上がってくる。

 

春蘭「いたた…。…ちょっと万年発情男!元に戻ったんでしょうね!」

 

一刀「んー!なんかいつもとそう変わらないよね!女らしくはなったけどさ!」

 

 

人和「痛いです…。あ、兄様!戻りましたか?」

 

一刀「あれ!?数え役萬☆『兄』妹になっちゃった!?」

 

 

流琉「むぅ…。一体なんだというのだ。む、北郷これは一体なんだというのだ!お前の仕業か!」

 

一刀「思いっきり言いがかりな上に、そんな流琉は見たくない!」

 

 

桂花「痛い…。あ、一刀さんこんにちは。会えてよかった…」

 

一刀「桂花は結局、デレるわけね!」

 

 

 

 

ぷるぷるぷるぷる。

 

一刀「ん?」

 

華琳「か〜〜〜〜〜〜〜〜ず〜〜〜〜〜〜〜〜と〜〜〜〜〜〜〜〜!」

 

『また』怒ってる華琳。

 

一刀「いや、俺のせいじゃないし!…っていうか、こんなの嫌だーーーーーーーー!!!!夢なら覚めてくれー!!!!」

 

 

 

 

──────数刻後、やっと全員が元に戻った。もう嫌だ………。

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【case Final.一刀の場合】

 

一刀「んーーー。、清々しい朝だ!」

 

警備隊の仕事があるため集合場所へ向かう。

 

昨日は散々だったからなぁー。いつもの朝より気持ちいかもしれない。

 

一刀「……ん?おーい、桂花ー!」

 

前を見ると昨日はデレていた桂花が進行方向にいた。

 

桂花「え?……ああ、全身精液男じゃない。なんの用?」

 

一刀「いや、別に用って程のことじゃないさ。ただ話したかっただけ…じゃダメか?」

 

桂花「……あ、あんた、バカ?そんな事、他の女にやりなさいよね!」

 

一刀「いや、桂花にもやりたいんだが…。…まぁ、仕方ないか」

 

桂花「……ふん!」

 

一刀「…………………………」

 

桂花「…なによ」

 

一刀「いや、『兄様』って呼んでた桂花ってのを、ちょっと思い出して、また呼んでほしいなー、って思ってさ」

 

桂花「ち、ちょっとやめてよね!あれは流琉なんだから!」

 

一刀「いや、分かってはいるんだけどね。……可愛かったからさ」

 

桂花「し、知らないわよ、そんなの…」

 

一刀「ま、そうだな。桂花は桂花だもんな。…おっと、急がないと凪たちが怒るかもな、じゃあな!」

 

小走りでその場から去ろうとする。

 

桂花「ふん、さっさと行きなさいよね!あんたはチ○コとそれしか能がないんだから、しっかりやりなさい」

 

一刀「………………桂花に警備隊の事を褒められるとは思わなかった」

 

桂花「い、一応警備隊長でしょう!少しは分かってるわよ!それよりも早く行きなさいよね!」

 

一刀「ははっ、分かってるよ。それじゃあな!」

 

今度こそ去る。

 

 

 

 

 

 

 

 

桂花「ふん、あのバカ男。なにが、可愛かったからさ、また呼んで欲しいなー、よ」

 

あれは私じゃないのに……。

 

ホント、不思議な体験だった。体は軽かったし、北郷の反応は違う。おまけに私の体が『兄様』と呼んでいた。

 

桂花「兄様、か…」

 

最初はありえないって思った。気持ち悪かった。…けど、ちょっと新鮮でおかしいって思った。

 

そして、体が元に戻ってから、なんだか記憶の中に『兄様』と呼ぶことが『正しい』と思っている自分がいた。

 

桂花「ありえないのにね…」

 

けど、言葉には出さなかった。

 

それは、今の私が変わってしまいそうだったから…。少し怖かったのかもしれない。

 

けど、今なら………。

 

桂花「兄様、にいさま、ニイサマ、に・い・さ・ま、…………兄様」

 

いろんな発音で呼んでみる。

 

桂花「……………………。…ふふ、ぜーったい、呼んであげないんだから!」

 

呼んでしまったら、絶対調子に乗るもの!

 

桂花「ふふ、残念でした」

 

そのまま執務室へ向かう。

 

 

 

─────なんだかスッキリしたわね。…今日は仕事がはかどるような気がするわ。

 

 

 

桂花「〜〜〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完!!!!!!!!!

-5ページ-

 

〜あとがき〜

 

ふふふふ、あっははははははははは、あーっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!

 

そうさ!最後の桂花を書きたいが為だけに、私は今までやってきたのだよ!!

 

悪いか?ふふふ、しらんなぁ!

 

さぁ、この桂花をどう思う!?可愛いだろう?そうだろう!

 

 

 

 

…………すいません。調子乗ってしまいました。

 

でも、この桂花を書きたいが為だけに今まで書いてきたのは本当です。すいません。

 

可愛くなかったかな?私はこの桂花を妄想して萌えていたんだけど……。

 

…まぁ、いいです。

 

 

 

ちなみに『兵K』は韓浩です。みんな気付いてました?

 

まぁ、気付いてくれなくてもいいのですが…。

 

 

繰り返されるも〜はいつになるか分かりませんね〜。(書かないかもしれないし…)

 

…気を長くしてお待ちください。

 

 

でわでわ〜

 

 

 

 

 

 

【ぶっちゃけ Part.2】

 

「……………………えい」って言った華琳さまを可愛いって思ったんだ。うん。

 

 

 

説明
やっと!やっと終わりなのですよ!長かった!長かったねー!

桂花大好きだーーー!!!!!!



誤字等ありましたら、ご指摘願います。

[追記]ちょっと修正
[追記2]自分のコメ消しました!
前話⇒http://www.tinami.com/view/71551
第一話⇒http://www.tinami.com/view/62937
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コメント
おっと、レスを返し忘れてましたね。皆さま、ありがとうございます。正直ここまで書いていいのか少し不安でした。が、皆様の暖かい言葉で救われました。やっぱ桂花可愛いですよねwこの外史は繰り返しながらも新たなる外史[旅]!?に続くところがございます。お楽しみに〜(つよし)
最後の桂花を書きたいがためにここまでやれる人はそうそういないと思いますよ。この長編良作をありがとうございました。(りばーす)
け〜〜〜ふぁ〜〜〜〜〜!!!(零壱式軽対選手誘導弾)
あんた漢だ、漢の中の漢だッ!(フィル)
作者の意地でもデレさせようとする姿勢には完敗だ!w(Rocket)
バッチグーwwww(YUJI)
ここまでナチュラルにデレさせる作者がすげえw(ルーデル)
作者の桂花大好きが伝わってくる作品でしたw いや~、それにしても桂花のデレは威力ありすぎる・・・。(Nyao)
桂花が一刀を兄さまと呼ぶ日はくるのだろうか?(ブックマン)
ははは〜^^w 作者の強引な展開はいまさr(ry) んっん!・・・・なんでもねぇw いや〜桂花かわいいね〜 カチ・・・・いや?無論華琳が一番だよ?w(Poussiere)
桂花の可愛さにやられました・・・。次の作品も楽しみにしています。(ぽっくる)
あとがき&ぶっちゃけに共感w(兵Kは気付かんかったわぁ……)やっぱりこの2人はヤバいですなw えっ次は愛紗や桃香達でこれですか?期待してますw(マテコラ) 次回作期待して待ってますw(混沌)
すごいです!ここまで桂花をデレさせることができるなんてww次の作品も楽しみにしております!(komanari)
思わずPC前で『けいふぁ』可愛い〜〜〜って叫んでしまいました^^(美鷹鏡羽)
作者はそこまでして桂花にデレさせたいのか・・・GJ!!!!!(atuantui)
く!此れは孔明の・・つよしさんの罠かぁ!やられた・・・やられたよ!桂花最高デス!(vogino)
けーふぁカワイイよけーふぁw(えるく)
桂花がカワイ過ぎる・・・・・(cheat)
意地でも桂花にデレさせようとする作者の心意気に感服した!(ふじ)
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