東方物語~約束と終焉~7 |
本殿の前まで来ると霊夢は、その場で一礼し、中へと入っていった。自分も霊夢と同じように一礼し、霊夢の後を追った。賽銭箱の後ろにある木の階段を靴を脱いで上がり、扉を開けた。
扉の先には木で作られた大きな仏像があった。右手に剣、左手には何かを乗せるための皿を持っていた。
「これは・・・・・」
霊「この神社の神様よ。ま、神様がいても、人は来ないけどね」
「ふーん・・・・・で、ここに連れてきたのはなんで?」
霊「あの仏像の左手にあるお皿。あれ、何の為にあるか知ってる?」
「いいや、知らん」
霊「少しは考えなさいよ。あなたは遊ぶためにここに来たわけじゃないでしょ?」
「・・・・・・・・・・もしかして、あの皿の上に『物』を置いてた?」
霊夢はこっちを見て頷いた。なんて馬鹿なんだろうか。こんなの、考えれば誰でも隠している場所が分かる所に隠しとくなんて。自分は
本当に隠す気があったのかと怒鳴りつけてやりたかった。
霊「1つ言っとくけど、この場所は普通の人、妖怪は絶対に入れない場所よ」
「なんで?」
霊「この場所はこの幻想郷の中でもとっても結界が強い場所。普通の人や下っ端妖怪なんかは、ここに入ろうとしたり、扉に触っただけで気を失う程よ」
「じゃあ俺はどうして平気なんだ?あんたは巫女さんだから平気ってのは少しは理解できるが・・・・・」
霊「なんでって・・・・・あなたの一族と私の一族は昔から『物』を守ってきた。『物』を守るにあたって、私達が入れないと意味がないじゃない?」
「そういえば、八雲紫が言ってたな。自分の一族と、博麗一族が『物』を守ってきたって」
霊「そのとおり。そして今現在何者かに奪われた『物』を取り返す。それが、あなたがここに来た目的。そうでしょ?」
霊夢はそう言うと自分の肩を軽く叩いて外に出た。
霊夢が去った後、自分は仏像の前に胡座をかいて座り込み、これからのことを考えた。
もし『物』が早く見つかれば自分は何もなく早く帰れる。しかし、探すのが長引けば、向こうにいる家族や友人に迷惑がかかる。
それに俺じゃなくても、自分と同じ一族の人がやればいいんじゃない?
・・・・・迷惑がかかるだけか・・・・・
「・・・・・・・・・・よしやろう。やりますよやってやりますともよ。俺はやればできる子!それにこんな綺麗な場所にきたことないし、観光気分を味わいながら、探すのもいいじゃろ」
自分はその場で立ち上がり、扉に向かった。
「まずは霊夢に時間の事を聞いてみるか。こっちとあっちの時間の進み具合がどうかを。同じだったら、父さんとかに言わんといけんし・・・・・」
外に出て靴を履き、霊夢を探した。境内の中を歩いたら歩いたで案外広かった。縁側まで歩いていくとそこに魔理沙と霊夢がいた。
自分は少し早歩きし、霊夢の元まで行った。そして霊夢の前につくと時間の事を聞いた。
霊「時間?あぁ、それなら心配しなくてもいいわよ」
「本当にか?」
霊「ホントよ」
その言葉を聞いてすこしホッとした。
「じゃあ探すかな」
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どうも。お久しぶりです。 長らくお待たせいたしました。最近は右足にヘルペスができてしまいました。 お怪我がないように、気をつけましょう。 |
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