咎を受けし御使いの最後の旅〜二人の御使いと二人の劉備〜
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 咎を受けし御使いの最後の旅〜二人の御使いと二人の劉備〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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野心

 

 

 

 

 

 

 

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 此処は陳留の城の及川の執務室。そこに司馬懿こと薫が訪ねてきた。

 

 司馬懿「祐様ぁ。祐様ぁ。」

 

 及川「ん?どうしたん??かおルン。」

 

 及川はそのたぐいまれなる残念渾名センスによって生み出された司馬懿の渾名を呼ぶ。かずピーも大概だったがかおルンって・・・

 

 司馬懿「祐様、太平要術の解読完了です。」

 

 及川「おお!でかしたで、かおルン。」

 

 司馬懿「祐様の為ですよぉ//////」

 

 頬を染め、腰をくねらせ、まるで誘っているかのような仕草な司馬懿を及川は悪びれもせずその腰と連動して動くたわわな胸を鼻の下を伸ばして眺めていた。

 

 及川「おっと、いかんいかん。で?どんなもんなんや??」

 

 司馬懿「これはとんでもないものでしたわ。正確には太平妖術。つまりは妖の術ですわ。」

 

 及川「つまり?」

 

 司馬懿「これがあれば妖術使い放題。」

 

 及川「どんな術が使えるん?」

 

 司馬懿「まだ不明ですわ。」

 

 及川「それって・・・解読出来た言わんのちゃう?」

 

 司馬懿「・・・キノセイデスワ。」

 

 及川「ま、ええわ。時間はたっぷりある。その術使えば、あのいけ好かない女どもを出し抜く事も出来るやろ。引き続き解読続けてくれな?」

 

 司馬懿「おまかせを。」

 

 及川「さて・・・俺はこの書類、もとい竹簡の山を片付けなあかんな・・・」

 

 そのまま及川は竹簡に視線を戻し仕事を始めた。文字は司馬懿が体使って教えたんですよ。それで覚えられる及川マジ変態。

 

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 夕方、司馬懿自宅。

 

 

 司馬懿「ふふふ。及川様の為ならエ〜ンヤコラ〜」

 

 司馬懿はどうやら妖術書の解読に勤しんでいるようだ。

 

 司馬懿「それにしても祐様ったら・・・何時手を出してくれるのかしら?」

 

 ふむ、及k、変態はまだ司馬懿には手を出していない模様だ。変態のくせに何故だ?

 

 司馬懿「もう・・・奥手なんですから。でもそこが・・・いいですわぁ〜。」

 

 ふと思ったのだが、華琳の所は変態が多くないか?いや、気のせいだろう。

 

 司馬懿「・・・あら?これは・・・ふむふむ・・・なるほどなるほど・・・これなら・・・ふふふ・・・ははは・・・あ〜っはっはっはっは!祐様、これなら祐様の邪魔になる輩を祐様の手を煩わせずに処分できますわ!!」

 

 そう言うと司馬懿は太平妖術書を片手に家を飛び出していった。どうやら妖術の一つを解読したらしい。はてさて、どうなる事やら。

 

 

 

 2分後

 

 

 

 司馬懿「ぜ〜は〜ぜ〜は〜」

 

 自宅からそんなに離れていない街道の隅にて息を整える司馬懿の姿があった。

 

 司馬懿「も、盲点でしたわ。文官の私は、体力も無ければ、運動も、得意では、無かった、事に・・・」

 

 かなり途切れ途切れに言葉を発す司馬懿。どうやら相当な運痴なようです。

 

 司馬懿「は、早く伝えないと・・・祐様ぁぁぁぁぁぁ(1分後)ぜ〜、は〜、ぜ〜、は〜。祐様ぁぁぁぁぁ(また1分後)ぜ〜、は〜、ぜ〜、は〜。」

 

 歩いた方が早くない?周りの人はそう思ったとか何とか・・・

 

 

 

 結局城に付いたのは家を出て30分後という・・・歩けば15分で着けるのにね。

 

 司馬懿「た、祐様・・・」

 

 及川「ど、どうしたん、かおルン!?」

 

 司馬懿「さ、先ほどの・・・妖術書に関して・・・ご報告が・・・」

 

 及川「ま、まず息を整えなあ。ほら吸って〜、吐いて〜。」

 

 司馬懿「す〜、は〜、す〜、は〜。」

 

 及川「そ、そや・・・もっと胸をこう・・・張る感じに・・・うひょw」

 

 司馬懿「す〜、は〜、す〜、は〜。お、落ち着きましたわ。」

 

 及川「お、そら残念。」

 

 司馬懿「はい?」

 

 及川「な、なんでもないねん。で?今朝出てって夕方に報告って、仕事頑張り屋さんやな。」

 

 司馬懿「祐様の為ですから。こちらを・・・」

 

 及川「ん?このページがなんや?」

 

 司馬懿「ぺーじ?天の国の言葉ですか??」

 

 及川「ん?ああ、項って意味やね。で?どうしたん?」

 

 司馬懿「ああ、此処の妖術なんですが・・・でして・・・すると・・・さすれば・・・」

 

 及川「ふむふむ・・・おお・・・なるほど・・・かおルン・・・よーやった!ふふふ、これで邪魔者を始末出来そうやな。」

 

 司馬懿「はい。ふふふふふふ。」

 

 及川「くふふふふふ。」

 

 二人「「あ〜っはっはっはっはっはっは!!!!」

 

 

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 場所は変わって華琳執務室。

 

 

 華琳「・・・」

 

 荀ケ「・・・」

 

 華琳「・・・」

 

 荀ケ「・・・」

 

 重苦しい沈黙。

 

 二人『『はーっはっはっはっはっは!!!』』

 

 華琳「・・・(ピキピキ(^_^#))」

 

 荀ケ(ああ怖い、だけどこの視線が堪らない!今回はよくやったわ、及川!!)

 

 二人の野心がだだ漏れなのを及川達は知らない。そしてそれに気付かない及川達に苛立ちを隠せない覇王様の怒りはこの後荀ケを襲うのは、もはや語るべくもないだろう。

 

 華琳「桂花。」

 

 荀ケ「は、はい。」

 

 華琳「仕事は終わった?」

 

 荀ケ「は、はい。」

 

 華琳「ならこのまま閨に行くわ。付いてらっしゃい。」

 

 荀ケ「はいぃぃ?」

 

 本当に変態しか居ないのか?此処の軍師。

 

 

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 あとがきは次回〜

 

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コメント
Kyogo2012さん<それに便乗して(流されて)欲を注いでますがね。御使い様は。(ユウヤ)
及川よ。それは欲望の駄々漏れです。ま、この世界の誰もが欲望に忠実なのです。劉備は御使いに。曹操は魅力ある女に。孫策は家族と御使いに。こう考えると一刀は悪い意味で欲望のはけ口になっている気がする。(Kyogo2012)
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華琳 恋姫†無双 咎旅 

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