真・恋姫無双〜項羽伝〜 |
第二章4話 覇王
項粱が死んで数日、民たちに項粱の死を伝え新たに項羽が王になることを知らせた。
民1「項粱様が死なれてしまったか・・・・まだ国が出来たばかしなのに、大丈夫かね・・」
民2「大丈夫さ。なんたって次の王はあの項羽様じゃないか!!項粱様の息子であり今までこの楚の中核を担ってこられた方だぞ」
民3「そうだ。あのお方は我ら民のことまで家族と呼び何の垣根もなくせっしてくれ、政策もしっかりしているんだぞ」
民2「この前も区画整理をして似た仕事や居住区などと分けて住みやすい街にしてもらえたしな」
民1「そうだな。項羽様なら心配ないな・・・これからも項羽様のためにしっかり働きますか!!」
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劉邦「王が死んでも民に動揺はなしか・・・まったくすごい信頼感だな。そしてこの見たことのない政策いったいどうやってんだ?」
千紀「わかりません・・・私も見たことも聞いたこともないです。この政策はいったいどのような影響をもたらしているのでしょうか」
劉邦「お前にもわからんか・・かと言って聞いて教えてもらえるものでもないしな・・」
冬蘭「忍び込みましょうか?」
劉邦「やめとけ。命がいくらあっても足りんぞ・・まあ今回は諦めるか、それに俺らにはまだ力も土地もないしな。しかしこの戦が終われば・・・・」
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城内玉座の間にて
一刀「これより、新しい部隊編成を伝える。・・・・まず第一師団師団長を蓮乱お前に任せる。この部隊は主に近接戦闘を主軸に動いてもらう」
蓮乱「おう、任せろ!!!」
一刀「次、第二師団師団長に星龍だ。この部隊は騎兵を主とした部隊だ。遊撃や奇襲の時に重要な部隊だ」
星龍「ありがたくうけとろう」
一刀「その次に第三師団師団長を冥生。この部隊は歩兵と弓兵半々の部隊で周りの援護などを主軸に動いてほしい。また、お前は、軍師も兼任してもらう。」
冥生「わかりました」
一刀「そして、第四師団師団長には葉お前だ。この隊は、盾兵と弓兵、槍兵で編成されている。これは、我々の盾となり防御してもらうためである。あとお前も軍師兼任だ」
葉「了解しました」
一刀「最後に勇お前には、新しい師団である第零師団師団長になってもらう。この部隊は、親衛隊と隠密業を兼ねてもらう。人数は他の隊よりかなり少数だがその分精鋭で構成させる」
勇「わかったよ、一兄」
一刀「次に、これから涼には俺専属の軍師になってもらいついてきてもらう」
皆「「「「「な!?」」」」」」
葉「よろしいのですか一刀さん」
一刀「ああ。涼のたっての願いだ・・・そのうえこれからは、冥生と葉は戦場に立たなければならないからな・・・・お前ら二人は内側から涼は外側から軍を動かしてもらうことになるい」
冥生・葉「わかりました(りょうかいしました)」
一刀「これが最後の連絡事項だ。この楚軍、筆頭武管に蓮乱。そして、筆頭文官に冥生を置く」
蓮乱・冥生「「わかった(りました)。心より承ります」」
そう言って二人は一刀に礼をとった
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二月後
玉座にて
一刀「そろそろ国も安定してきたし、軍も俺の納得いく状態まで成長した・・・これより定陶にいる章邯の所に攻めるぞ」
蓮乱「ついにやって殺れるか」
冥生「まっていましたよ」
星龍「あの時の悲しみを思い知らせて殺ろう」
葉「もう、あの不甲斐ないことはしない」
勇「もう誰も死なせない」
一刀「よし、ほかの諸侯にも知らせろ。着たい者は付いてこいと。我らがその力を見せるとな」
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その頃、定陶では
兵「章邯さま、草の報告によるとこちらに反乱軍が7万で押し寄せてきます」
章邯「何!!こちらは3万しかおらぬぞ・・伝令周辺の秦軍がここに集まるように伝達しろ!!時は一刻をも争う事態だ!!!」
そうして九日後ここ定陶に約二十万の秦軍が集まった・・・・・
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そして秦軍が集結して五日後・・楚軍とそのほかの軍が定陶の近くに到着し軍議を始めていた。
一刀「さて、相手方は約二十万らしい。我ら楚はあいつらと戦うとしてお前たちはどうする?」
劉邦「いや、さすがに無理でしょ・・あんな数を相手にするのわ」
他の諸侯も同意見であった
一刀「そうか・・・ならお前らは好きにしろ。ただし俺らの邪魔はするなよ」
そう言って一刀は覇気を諸侯にぶつけた。これを浴びたほとんどの諸侯は気を失うか腰を抜かしていた。・・・・普通にしていたのは劉邦だけでその側近たちも何とか立っていられただけだった。
劉邦「(ニヤリ)邪魔はしないから好きにさせてもらうよ」
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劉邦「それにしてもあの虞美人はいつも見ても綺麗だな・・・やはりあれは欲しいな」
花華「どうするんです?御主人様、奪うとしてもとても困難だと思いますけど・・」
劉邦「ああ、正面からやっても無理だろうな・・・しかしやり方は、いろいろある」
乱己「それよりもこれから如何するのだ主よ?」
劉邦「ああ、それは楚軍に変装して定陶の民を皆殺しにする・・まあ、数人は残して放つけどな」
冬蘭「成程。なら、必要なものを準備させましょう」
劉邦「ああ、周りのやつらには気づかれるなよ」
冬蘭「わかっています」
劉邦「さて、時間が来るまで楚軍の雄姿を見ますか」
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そのころ楚軍では・・・・・
蓮乱「いよいよ俺らの武を見せる時だな星龍、勇」
星龍「ほんとだな・・どれほど待ったか」
勇「がんばる・・・勇の本気・・見せる」
冥生「勇はもうスイッチ入っちゃってますね」
葉「これが出ると本当に怖いですからね・・・止めれるの一刀さんか、南海覇王を『発動』させた蓮乱だけですからね」
一刀「そうだな。・・そうだ発動だけど今回していいぞ蓮乱、冥生、葉」
蓮乱「ほんとか!!」
冥生「いいんですか」
葉「大丈夫なんですか?」
一刀「今回はあそこ居るやつらに俺らの力を見せつけるのも策の一つだからな・・・ただ俺はこの二刀を使うとさすがにやり過ぎだからな混沌を使う」
星龍「なに?一刀は二刀を使わんのか」
一刀「いや絶対というわけではないぞ・・何かあったら使うぞ」
星龍「それは・・・安心した」
一刀「そんなことよりそろそろ行くぞ・・・」
五人「「「「「応!!!」」」」」
涼「旦那様行ってらっしゃいませ・・チュ」
一刀「ああ・・いってくる」
そう言って一刀は騅に乗り軍の前に走り出した
一刀「我が勇敢なる楚の兵たちよ!!!今目の前にいるのは、前王であった項粱、わが母を殺したものであり、この大陸の民たちを苦しめている者たちである!!!!!これより我が覇を持ってやつらに引導を渡してやろうでないか!!!この西楚の覇王に続け!!!我が勇敢な将たちよ!!!!」
「「「「「「「「「「「「「「「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
蓮乱「いくぜーーー!!!!南海覇王「飛天炎武」!!!!」
ドオオオオオオオンッッッ!!!
その音の後、蓮乱の周りには半径5mのクレーターができていて体と剣から青い焔が湧き出していた
蓮乱「第一師団俺が取りこぼした奴らを殺れ・・・」
そう言って蓮乱は敵に向かって横凪にひと振りをするとそのあとに青い焔がたち塵を残すことが無く燃やし尽くした。
冥生「蓮乱も始めましたか・・・私も「九頭竜」始動・・兵たちは私の援護を」
そう発した後、冥生の白虎九尾が九つの頭を持つ蛇のように動き相手を切り裂き、巻き付き敵に投げたり、武器にしたり盾にもする
星龍「私たちも行くぞ!!!趙騎馬隊付いてこい我が光速槍を持って敵に風穴を開けてやる!!!!!」
趙騎馬隊「「「「「「趙来来、趙来来」」」」」」
趙騎馬隊は、敵の横腹から一つの巨大な槍が突っ込んでくるかのように突撃しその速さはまさに光速・・星龍が敵陣に穴をあけ部下がその穴を広げこじ開けていく・・星龍の龍牙の一突きで敵は最低五人は貫かれていた
葉「みなさん動き出しましたか。では、私も仕事しますか「風神・守」発動・・盾隊竜巻の後ろで防御陣形本陣を守れ。・・次に「風神・嵐」ハアアーー」
ビュウウウウオオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シュンシュンシュンシュン
そうして大きな竜巻を発生させ竜巻からいくつもの鎌居達が発生し敵を切り刻んでいた
勇「お前ら・・・弱い・・・僕・・弱いやつ嫌い・・・死ね」
そう言って方天画戟を一振りすると前にいた数十人が胴体が斬られ下半身と離れ後方の数十人が吹き飛んでいった。
一刀「みんな殺ってるな〜・・俺たちも行くか騅」
騅「ブルル〜ン」
一刀「ハッ(ヒッヒーーーーン)」
そうして単独で敵軍に突っ込んでいった
一刀「はああああああああああああああああああああーーっ!!!!!」
混沌には気が通してありすべてのものが断ち切られ、気によって刃の長さが延長され敵兵は逃げることなく無残に切り刻まれていった。横凪の一振りで百人は斬られその衝撃で後ろは飛ばされ、盾に振ると地面に大きな穴が開き振られた衝撃で潰され引きちぎられ飛ばされていた。突きをすると十人近くが貫かれ、衝撃の刃が敵の腹に風穴を開けながら伝わって行った」
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その頃陣後方では・・・・
劉邦「さて、あれなに?」
千紀「楚軍です」
劉邦「いや、わかっているよ。そうじゃなくてあの六人だよ!!!!」
千紀「楚の王とその忠臣です」
劉邦「そうじゃなくて・・・・・なんなのあの強さ・・・楚軍て四万ぐらいだったよね・・兵一人も減ってないよ!!!ていうかほとんど六人で殺して回ってるし二十万の秦軍たちえを!!!」
千紀「そうですね。もし楚軍とやりあうなら最低でも百万の兵がいるでしょう」
劉邦「そうか・・・まあ、今はやれることをやりますか。俺の夢のためにも」
冬蘭「ご主人準備が整いました」
劉邦「じゃあ行くぞ。楚軍の悪評を広めにな・・・」
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劉邦「さて、ほとんど殺したな・・・・そういえば、確か今楚の本陣虞美人だけだな・・冬蘭(はい)今から少数の兵を連れて秦の甲冑に着替えて楚の本陣で虞美人捕まえてこい。無理はしなくていい・・・無理と判断したらすぐ帰ってこい」
冬蘭「わかりました」
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一刀「定陶から五十人ぐらい出てきたぞ・・・・どこに・・・!!!やばい涼の所か!!!騅頼む全速力で走ってくれ」
騅「ヒヒイイイイイイン」
冬蘭「もうすぐでつくな・・・何もなくて終わ・・・・ゾクッ・・何だこのまがまがしい殺気は・・・やばいッ」
その一瞬で冬蘭は命を救った。冬蘭の首があった場所の横一直線に斬撃が飛んできて他の兵のほとんどの首が飛んでいた。
冬蘭「やばいな・・これは私ではどうしようもないな・・・引き返して・・・・チャキ」
一刀「逃げれると思ったか・・・・・・・・劉邦の手さきよ・・・・いや夏候嬰よ?」
冬蘭「!!!!!なぜその名を?」
一刀「なぜ敵に言わねばならぬ・・・他にも知ってるぞ曹参、韓信、張良・・・それにお前らが何をしようとしてるか」
冬蘭「お主はいったい何者だ!!」
一刀「お前の知っている通り楚の王項羽だ。まあ西楚の覇王と名乗ろうとは思っている。さて、お前にはいい交換材料になってもらう。そして、我が大事なものを狙った後悔をさせてやる」
冬蘭「く(まったく逃げることが出来ん。いったい本当に何者だ、この項羽という人物は)」
亀甲縛りされた冬蘭は本陣に連れられ
一刀「親衛隊半分はこいつの見張り、残りは虞美人の警護を頼む」
兵「「「「「ハッっ!!!」」」」
その時にはほとんどの秦軍は殲滅されていた
残りは本体の一万のみだった
一刀「あとあれくらいか・・・(今日は満月だよな)ならあれ使うか「信月」」
信月に気を通すと白く光だし
一刀「楚軍離れていろ」
そう言いながらある程度近づき
一刀「十字閃」
十文字の白い光の斬撃が一万の兵にぶつかり赤い花を咲かせた
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秦軍との戦が終わり結果を見た諸侯たちは激しく動揺した
その結果とは秦軍死者約二十万(生存者なし)対する楚軍死傷者五人(死者零)捕虜一名
このとき項羽5万、蓮乱4万、勇4万、星龍3万、冥生2万、葉2万をほぼ個人で殲滅した
この戦から項羽は『西楚の覇王』と呼ばれ楚の将軍五人を『五(呉)覇将』と呼ばれるようになった
その頃、劉邦は冬蘭の帰りが遅いことを気にしていた
千紀「主様、(どうした千紀?)どうやら冬蘭、項羽につかまったみたい」
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一刀「さてお前の主はどうでるかな・・・・・」
あとがき??
次回かけたら拠点、だめだったら続きを書きます
あと、夏候嬰どうしよう????まさかのN○R・・・・いや一刀なら・・・
まだきめてません!!!!
もし夏候好きがいるなら意見ください
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あとがきにも書いてますが夏候好きな人意見ください | ||
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コメント | ||
コメントありがとうございます。冬蘭の往くへしっかり考えていきます・・・・ネタバレですけど前半の秦朝編では項羽は史実どうり・・・だといいな〜(あか) なんか史実と逆に進みそうですね。劉邦が孤立していきそうです(わく惑星) 劉邦陣営の方から次々と抜き取っていくのもいいかと思います。(Fols) 一刀陣営に入れた方が面白そうです。(ひろ) NT○!!…良いんじゃないでしょうか。劉邦は口だけの男のようですし、そのまま冬蘭を見捨てる可能性もあるのではないかと…。(エドガー) |
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