真・恋姫無双〜項羽伝〜 |
第三章 1話 秦滅亡
章邯との戦から一か月がたち・・・・
一刀「みんなこの一か月で十分に英気を養ったと思う。なら、休んだ次にすることは解っているな・・」
五人「「「「「はい、ああ、うん、もちろんだ、あたりまえです」」」」」
一刀「なら、我ら悲願秦打倒のため咸陽に進むぞ!!!」
こうして反秦連合は咸陽に向かって進軍していった
劉邦軍
劉邦「さて、そろそろ手柄をしっかり立てないと後あと苦しくなるな・・・千紀」
千紀「何ですか主様・・・」
劉邦「ああ、そろそろ手柄が欲しいところなのだがどうすればいいと思う?」
千紀「そうですね、二面作戦などを項北郷殿に提案してその片方を確か主様は諸侯とこの一月の間でかなり仲が良くなったと聞いていますので主様が指揮をするなどどうでしょう」
劉邦「ふむ、確かに俺は今後楚軍と争う時のために根回しはしているが・・・それをするとして俺らはどこから攻めるんだ?」
千紀「嶢関です。ここを守っている将は確か商人上がりなので損得勘定で動きます。なので其処をつこうと思います、そして楚軍には函谷関を攻めてもらいます」
劉邦「成程・・・そしてできるなら楚軍より先に咸陽に入りやれることをしておくという事か」
千紀「はいそうなります。」
冬「よろしいでしょうか劉様・・・」
劉邦「どうした?冬・・・」
冬「はい、以前調べろと言われた夏候嬰についてです。(どうなっていた?)それが、どうも項北郷と虞美人の侍女とその警護をしている模様です」
劉邦「わかった。ありがとうな ニコ(そうか、生きていたか。なら今後使えるかもしれぬな)」
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劉邦「さて、話も纏まったし項北郷殿に進言してくるか・・・」
千紀「行ってらっしゃいませ主様」
劉邦「よろしいですかな項北郷殿、進言したき事があります」
一刀「何だ、言ってみろ」
劉邦「はい、それはこのまま咸陽を攻めるのでは時間がかかると思われます。なので、楚軍と、諸侯分かれて二面作戦をされてはいかがですか」
一刀「そうか・・・どう思う冥生、葉?」
冥生「いいのではないのですか、我々も流石に時間をかけることはできませんし」
葉「私も賛成ですね。兵糧のことを考えると戦を長くさせたくはありません」
一刀「そうか、なら劉邦、お前が諸侯を引き連れて進軍しろ」
劉邦「わかりました、なら私たちは西の嶢関を攻めますので、楚軍には東の函谷関を攻めてください」
一刀「わかった・・・ただし、余計なことは、するなよ」
劉邦「わかっています・・・・・・・・そう言えば夏候嬰なるものは、いかがなさいましたか?」
一刀「ああ、あいつか、見た目もよく武もそれなりだったので俺の側近にしたよ・・・」
劉邦「そうですか(ほう、これなら本当に使えるやもしれんな)」
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一刀「あいつ、何か企んでいるな・・・・だいたい予想は付くが防ぐことはできんだろうな・・・・・ただ・・・・・・・・・はさせん!!」
一刀「みな聞け!!!これよりわが軍は咸陽の東の関である函谷関を攻める。しっかり付いて来い!!!!」
劉邦「うまくいったな、それではまず各諸侯の代表のやつを集めて説明だな」
そして、劉邦は各諸侯を持ち前の口のうまさで丸め込み進軍をはじめていた
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その頃咸陽では・・・・
咸陽の城玉座の間では、慌ただし状態が続いていた
子嬰(秦皇帝)「いま、反乱軍の動きはどうなっておる趙高!!」
趙高「は、定陶を出発しこちらに進んできています」
子嬰「何としてもこの咸陽だけでも守らねばならぬ・・・・噂では楚の王、項北郷は、民までも殺戮するというではないか・・・そのうえ二十万の軍をたった四万じしつ覇王、項北郷とその忠臣呉覇将だけで殺しつくしたとも聞く・・・・どうすればいいのだ・・・」
趙高「子嬰様、反乱軍の中に劉邦というものがいてどうやらそやつは、話が分かるものと聞きますもしかしたら・・・」
子嬰「そうか、ならそやつに頼みしかないのかもしれぬな・・・・」
趙高「はい(まだだ、俺はこんなところで止まるわけにはいかん。もっと私腹を肥やしたいのだ)ですので、その交渉を私めにお命じください」
子嬰「ああ、頼んだぞ趙高」
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劉邦たち諸侯は、楚軍と離れて五日後、嶢関の近くまで進んでいた
劉邦「さて、千紀。関の近くまで来たぞ。これからどう攻めるんだ」
千紀「はい、それは先も説明しましたがあの関を守ってい将は、商人出身なので計算高いものです。そこで、こちらは、旗を大量に持ち相手に大軍と思わせるのです。そして、相手の将に下ることを勧めます。ただ、将は下っても兵たちも下るとは限りません。なので、将がいない浮足だったとき攻め込みます」
劉邦「わかった。冬、蘭((はっ))今の話聞いたな。((コク))なら、冬は諸侯に連絡。蘭は旗を集めろ」
冬、蘭「「ぎょい」」
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そして、旗を集め大軍をもしてから進軍を再開した
劉邦「関を守っている将に告げる。我は、この軍の指揮を執っている劉邦というものだ。お前らにこの軍の数が見えるか?もし、こちらに下るなら何も危害を加えることはしない。三時間待つそれまでに下るやつは出てこい」
三時間後
やはり千紀の予想通り将と数十名の兵が下ったがほとんどが関に残っていた
劉邦「さて時間だな。将がいない軍がどれ程のものか見てみようではないか。全軍関に向かい突撃!!!!」
関はものの数時間で落とされ中にいた兵はほとんどが殺されるか逃げて行った
劉邦「さて、咸陽に行くか。楚軍より早く着けばよいのだがな・・・・・」
そうして進んでいくと途中である一段と出くわした
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劉邦「さて秦の宰相である趙高殿が何用ですかな?」
趙高「はい、それはですな劉邦殿あなたは、関中の半分はお入りになりませんか?」
劉邦「どういうことです?」
趙高「それは、私と一緒に関中を収めようということです」
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劉邦「そうですか(何を馬鹿なことを言っているんだこいつは、もう秦は亡んだも同じ、そのうえ項北郷が攻めち来ている・・・)お断りする。お前にょうなげすがいるから秦は、亡んだのだ・・・おい、趙高殿のお帰りだ」
そう言って劉邦は趙高を突き返した
そして、子嬰から密命を帯びた兵が一人は劉邦のもとに書簡を持ち、もう一人が趙高を殺しに行った。
??「すみません劉邦殿ですな。これをあなたに・・・」
そう言って渡された書簡を見た劉邦は
劉邦「やっと俺にも風が吹いてきたか・・・・」
そして咸陽に着いた劉邦たちは
劉邦「やっと着いたか・・・楚軍は・・・まだみたいだな。・・・・ん?」
あたりを見ていた劉邦は、自分たちに近づいてくるすべてが真っ白い馬車に気づいた
劉邦「何だあれは・・・」
そうしていると馬車が止まり、すべて白の服まるで死に装束のような格好で首に縄を付けた子嬰が現れた
子嬰「そなたが劉邦でよろしいか?」
劉邦「ああ、俺が劉邦だ。お前は?」
子嬰「朕は、この秦王朝の皇帝子嬰だ。だが、もう名だけの物だがな・・」
劉邦「そうか、お前が・・・して先の書簡のこと本当か?」
子嬰「ああ、ここの民を守るためならなんでもするさ・・・まず、これを約束の証しとしてそなたに渡す・・・これが我が父がこの大陸を初めて統一したときに作らした玉璽だ。受け取ってくれ」
劉邦「わかった、もらっておく・・・もう一つの物は・・・」
子嬰「それは城においてある・・・ついて来てくれ」
劉邦「わかった・・・花華、千紀、乱己付いて来い。ほかのもなは、ここで待機だ。決して民に乱暴はするなよ!!!したものは、すぐ打ち首にする」
民たちはその言葉を聞いて安心して劉邦という人物に好感を持つようになっていった。その反面として、定陶での虐殺や秦軍二十万を殺しつくした楚軍と、西楚の覇王である項北郷には嫌悪された
これが劉邦の策とも知らずに・・・・・・・・
咸陽の城にて
子嬰「本当にこんなのでよかったのか・・・言っては何だがもう秦に力はない。それなのにこんな書状を・・・・」
劉邦「そんな事は無いですよ。なんだかんだで一度秦はこの大陸を統一している。その王が認めたということが大事なんですよ」
子嬰「そうか・・・それは解った。こちらは頼まれたことをやった。なので、そちも我が願い項北郷がこの地を荒らさないように頼んだぞ」
劉邦「ええ、もちろん(項北郷がそんな事するわけがないだろ。定陶の虐殺はすべて俺が命じたものなんだからよ。・・・・・これで、俺の夢もほとんど目の前だ。あとは、あいつ項北郷を倒すのみだな)」
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劉邦たちが咸陽に到着して三日後楚軍も咸陽に到着した
一刀「さて、咸陽に到着したが・・・・何だこの汚物を見る視線は・・」
蓮乱「何だろうな・・全てここの民から注がれているしな」
星龍「そうですな、我々が一体何をしたというのだ」
冥生「それは多分・・・あの定陶のせいではないでしょうか・・・」
葉「そうかもしれませんね・・そのうえ、あの後私たちは二十万の軍をほぼ六人で倒してしまったのですから異形のように見る目は仕方ないかと・・」
勇「そんな事より早く城に行こう。もう占領は終わってるんでしょ、僕お腹すいたよ!!」
一刀「ああそうだな、まずは城に行くか」
城にて
一刀「お前が子嬰か?」
子嬰「ああ、そうだ。まず、民たちに危害を加えなかったことに感謝を述べよう。ありがとう」
一刀「別にいい・・それよりもこれで、秦王朝は亡んだ。お前は、これからどうする」
子嬰「朕は、いや俺はこれから民として山奥で隠遁生活がしたい」
一刀「そうか、ならそうしろ」
子嬰「な、本当にいいのか?」
一刀「かまわん、余生を楽しむんだな」
そう言われ、半ば信じ切れずに子嬰は部屋を出て行った
一刀「さて、次に連合に参加した諸侯を呼んできてくれ涼」
涼「わかりました」
そして、呼び出した諸侯にまずお礼を述べ各々に土地と財を与えていった
一刀「・・・・・・・・を与える。次、劉邦お前には漢中を与える。以上でこの反秦連合を解散とする!!!」
そう言われた後、各諸侯は各々不満や喜びを抱えながら出て行った
一刀「呉覇将をここに」
蓮乱「よんだか〜一刀」
一刀「ああ、少し気になることがあってな。お前ら、劉邦を見てどう思う?」
蓮乱「んーー勘だけど多分何か企んでる」
冥生「蓮乱に同意です」
星龍「あまり見たことのないのでわからん」
葉「噂を聞く限りいい人物では」
勇「あいつ嫌い。嫌な臭いする」
一刀「そうか・・・・あ、そうだ忘れていた葉お前には関中の管理と星龍お前には常山の管理任せるは」
星龍「なぜ、その様な処を?」
一刀「いざという時のためさ・・・さて、今日はこの城に泊まり明日すぐに俺たちの家に帰るぞ」
五人「「「「「おう」」」」」
蓮乱「嫁さん元気にしてっかな〜〜娘もそろそろしゃべるころだろうしな〜〜冥生嫁と娘のために土産探しに行くぞ」
冥生「そうですね、それはいい考えです」
葉「あ、それ私もついて行っていいですか」
星龍「いいなお前たち子供が小さくてうちの子なんか・・・お父さん臭〜いなんて言い出したんだぞグス」
蓮乱、冥生、葉「「「そ、それは可哀そうに(((もしかしてうちの子もそんなことを・・・)))」」」
葉「と、取りあえず行きますか」
一刀「さて俺らは、・・」
勇「一兄〜〜〜お腹すいた!!!」
一刀「そうだな、飯にするか。涼、冬蘭飯を頼めるか」
涼「はい解りました。勇君少し待っててね」
冬蘭「腕によりをかけて作ってきます」
勇「やったーーーーーーーーーーーー!!ご飯だご飯だ♪」
一刀「勇はいつ色を好むようになるんだ?」
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劉邦陣営
劉邦「クソ、漢中だと・・・何であんな辺境に・・おい、みんな集まれ」
皆「「「「「どうしたの?御主人様(主)(主様)((劉様))」」」」」
劉邦「俺らの土地が決まった。そこは漢中だ。」
乱己「な、そんな辺境に」
花華「本当ですか」
冬「ねえ蘭漢中てどこ?」
蘭「確か西の端っこですごい田舎だったような」
千紀「これからどうされるんですか」
劉邦「ああ、項北郷が咸陽を発ったら城に攻め込み宝を奪い尽くす。もちろん楚軍のせいにするがな・・・・そうだな民もいくらか殺しとくか」
千紀「わかりました。我らが王、これからは漢中王と名のなられなさいませ」
劉邦「ああ、そして力を蓄えたら楚を倒しこの大陸の新たな王になってやる」
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次の日一刀たちは何も知らないまま咸陽を発って行った
??「行くぞ・・・」
城内部
子嬰「な、何者じゃ!!!」
??「わたしですよ、子嬰殿」
子嬰「なっ貴様は劉邦なぜここにそしてその格好は・・・・」
劉邦「もちろん楚を陥れるためとここの財宝をもらうためですよ。・・・・長いこと居れないのでそれでは」
ズバーーーー
劉邦は子嬰切り捨ててもと来た道を帰って行った
子嬰「よくも劉邦―――――――――――――――――」
そして始皇帝の一族は根絶やしにされ咸陽は火の海になった
ここで完全に秦は亡んだのであった
あとがき??
あと多分三話ぐらいで項羽伝の前半秦朝編が終わると思います
そして次はいよいよ三国の世界です
楽しみですね〜〜〜
待て次回!!!
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