ジムスナイパーU”ヘクセ”射撃風景 |
宇宙世紀0083年10月11日
連邦軍アフリカ方面駐留隊 第3装備試験部隊
ーピピッ……ピーーー カチッ………ドーーン
『………ふぅ、コレで9機目か……残党のはずなのに何でこんなに?』
大型スナイパーライフルを装備したジムスナイパーUのパイロットが、コクピット内でふぅ、と息を吐きながら溢す。
『中尉!……土台付き、更に3機撃墜確認しました、続けてお願いします。』
観測者の軍曹が敵モビルスーツ撃墜数を報告してくる。
『ん????あれ?Zの前に何か有ったっけ?何か大事な事を忘れてる様な……』
セレスティア中尉はコクピットの中で最早18年ほど前の前世の記憶を思い出す様に考え込む
すると、
『中尉!更に2機来ます準備を!』
セレスティアの考えを遮る様に観測者の軍曹から敵モビルスーツ襲来が告げられる。
『っ!もう?少しは休ませてよね………了解!狙撃体制に移る!』
セレスティアはジムスナイパーUとスナイパーライフルのセンサーをLINKさせて狙撃体制を取った
『さぁ…行くよ!ヘクセ!』
3時間後
『中尉!作戦司令部から入電、作戦終了直ちに帰還せよ、との事です。』
交代の準備が出来たのかやっと司令部から帰還命令が出た、其れを聞いたセレスティアは、換気の為、ジムスナイパーUのコクピットハッチを開けた。
『やっとか……はぁ??身体がベタベタ……早く戻ってシャワー浴びたい……汗臭く無いよね?』
コクピットで茹だった身体が、風を受けて冷えていく、そして、昔は気にしなかった汗の匂いを、自然に気にしていた。
『ノア中尉??ヘクセキャリアーに載せますので動かして下さ?い!』
ホバートラックに乗って居たOPの少女が、外から開け放ったコクピットに向けて声をかけて来た。
『はぁーい分かったわー今動かすよー』
と、言いながらジムスナイパーにコンテナなどを持たせてキャリアーに積み始めた。
『中尉??俺らの仕事取らんで下さ?い、プチモビ持って来てるんで、そんなに時間は掛かりませんから?』
下から整備や主計科の兵士が、声をかけてくる
『ごめんなさい、私が早く汗流したいからやらせて、あっそうだ!キャリアーまで運ぶからプチモビで整理してって!そうすれば早く戻れるでしょう?』
セレスティアは外部スピーカーで作業員たちにそう告げ、聞いた作業員達は、苦笑しながら次々と各自が出来る事を始めた。
『あっ!大変、今日はバニング教官来る日じゃない!あー…帰ったら急いで着替えなきゃ!』
密かに慕っているMS操縦の基礎を教えてくれた教官に逢える日だと思い出し、出迎えの準備どうしよう?とか、どんな服着ようかなと、考える前世で男30年?今世で18歳生きている少女は悩んでいた。
『中尉????セレスティア中尉??どうしたんですか??何かありましたか??』
MSが急に動きを止めたので、心配になりOPの少女が、大声で呼び掛けるが反応が無い、だが他の隊員は何事も無いかの様にテキパキと撤収作業を続行している。
すると、整備班の男性が心配そうにセレスティアに声をかけ続けるOPの少女に、近づき話しかけた。
『そうか、嬢ちゃんはウチに配属って間もないから知らないか、中尉がああなった時は大体、愛しの大尉殿の事でも考えてる時だから心配は要らん、嬢ちゃんもサッサと自分の事終わらせて撤収するぞ。』
OPの少女は、その話を聞いて急にセレスティア中尉という若くして一年戦争を生き抜いたエースパイロットに親近感が湧き
『そうだよね、中尉だって女の子だもんね、ふふっこの部隊で良かった……良し!私も私の出来ることをしなきゃ!』
と、呟きながらホバートラックに戻って言った。
あとがき?
思いつくままに書いた2作目ですけど、良かったら読んで下さい。
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私の作ったプラモデルを見ながら、考えついたモノを書いてみました。 | ||
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片膝立ち上手くいかなかったのでシステムウェポンのウェポンラックに載せています。(kaenn) | ||
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