魔法少女りりかるなのは ある意味チートな転生者 第六話 |
帰る途中、((目で見えるものだけが真実ではない|マッドアナライズ))で自分のステータスを確認したら踏み台ども(しかも屑ばかり)の転生特典が隔離された(使えないようになっている)状態で存在し、レアスキルが増えた上にスタンドが進化していた。ポルナレそうになったのをグッと堪えながら((何でもありな調整者|オールチューニング))で特典をレアスキルや術式とかにに変えていく。ふむ、あれをこれと合わせて……ん、あとはタイミングを計って…「(影)」ん?
「(どうした、狂華)」
狂華が思念飛ばしを使ったので、念話(調整済み)で返した。こいつは前世の経験がそのまま残っている上に地下空間での模擬戦とかで人外じみた勘を得ているから俺の強化に気付いたんだろうな。
「(何か色々と強化されてると思ってね)」
「(当たりだ。アルカナの人格が踏み台どもを殺したから転生特典が大量にあってな、スタンドも進化していたし、あれこれと調整をしていてな)」
「(げっ、只でさえチートなのにまだ上があるのかい)」
「(滅竜魔法と『うえきの法則』及び+の能力。あと、スピリットエヴォリューションやディスガイアの魔法に未来日記、他にも幾つかは調整済みだ)」
「(圧倒的すぎないかい? つうか、チートにも程があるじゃないか)」
「(悪いのは屑踏み台どもの欲望だ)」
「(あんたの突然変異っぽいレアスキルも原因だと思うけどな)」
「(否定はできないな)」
「お前等何してんだ?」
蓮夜の言葉でずっと念話をやめる。なのはと吉永姉妹に瑠奈は談笑に夢中だが、蓮夜とアリサ、すずかにヴィータとはやては俺達を見ていた。とりあえず特殊な結界を張ってから話す。
「学校にいる間、((妄想幻像|サバーニーヤ))でアルカナ達をジュエルシード探索に出したら大量にいた屑共を殺して転生特典を奪ってきて改造した」
「……マジか」
「マジ」
「あの銀髪以下の畜生にも劣るものがかなりいたのか」
「「そっち!? 特典云々は!?」」
『影(君)の異常っぷりはもう慣れた(ぜ)(よ)(わ)』
「それは流石に少し傷つくぞ。と、特典を弄って創ったやつの一つだけど、俺のレアスキルをコピーして味方に渡すのんだが……」
「前にも言ったが、お前はどこへ行くんだ?」
「知らん」
誘拐事件の時と同じやり取りをしてるとスマホに電話がかかってきた。相手は何故か神である。
「(何でスマホにかけてくるんだ?)いきなりどうした?」
『お前は相変わらずだな。転生者についてなんだが、お前が屑どもを全て殺したのは感謝する。が、残ってる転生者の一人がジャック・ザ・リッパー。しかもFate側のなんだ。しかも原作にあった黒い靄状になる代わりに4つの転生特典をもっている』
「マジか」
『マジだ。転生させたやつから聞いたが、【『ナイフ』に『((弾|ショット))』を加える力】、【霧を操る程度の能力】、お前が作ったスピリットエヴォリューションの水の十闘士のスピリット、【超次元ゲイムネプテューヌ】にあった女神化らしい』
「原作からおおいに外れたな。つうか、水のスピリットだけ創れなかったのはそういう事か」
『ああ。まあ、お前の大量レアスキルなら大丈夫だろ。お前自身も結構経験を積んでいるし。自宅の地下に創った空間を使って殺し合いをしてるんだろ?』
「そこまで知ってるのか」
『一応俺は結構上位の神だからな。もう一つ言っておくのがあるんだが、アザトースは知ってるか?』
「クトゥルフ神話の魔王だろ? ってもしかして」
『その魔王が来てんだよ。しかも人に化けてな。下手したら三期のラスボスになるかもな?』
「ウゲェ。面倒だな」
『仕方ねぇだろ。こっちはあまり関与できねぇし、こうやって知らせるのがギリギリセーフなんだよ。今のは仲間に知らせてくれ』
「あいさ了解」
連絡が終わり、スマホをしまうと周りの全員がこっちを見ていた。とりあえず会話の内容を全て話すと、それぞれ思う所があるのか顔を顰めたり青くしたりしていた。
「殺人鬼に最悪中の最悪の魔王って絶望的レベルを大きく超えてるな」
「ほんまや。ただでさえ影君の能力とかでお腹一杯なのに、殺人鬼や邪神ってありえんやろ?」
「アザトースが召喚された時の姿だけないのが幸い、かなぁ」
「影。アンタレアスキルってものでどうかできるの?」
「今は創ってないが、凶悪なのはできるぞ。化物を普通の人間にするとか異常の無効化とか」
「もう、影だけで終わりそうだな」
「だけど、慢心しちゃったら駄目だよ」
「それはもっともだね。あたしと影、連夜とヴィータ達で鍛えて上げるよ」
「その前にすずか、アリサ、連夜、ヴィータ、はやて。お前達にスピリットを渡しておくぞ」
予め創っておいたスピリットを各々に渡す。
属性はアリサ:炎、連夜:風、すずか、氷。ヴィータ、鋼。はやて、闇だ。一応なのはは光、フェイトは雷で原作における残りの属性(土と木)はまだ決まっていない。一応ある程度の候補は立ってるが、そこは置いとくか。
「ふうん。こいつはある意味面白いな。あの元人間のドラゴンとは別の意味で」
とあるの屋上にローブに身を包んだ者が影達を見下ろしている。呟いた言葉には期待と自虐的な感情が含まれている。
「もしもの世界としては中々に良いと言える。が、時空管理局と言う組織の上層部の殆どは気に入らぬな。たかが魔法を使えるだけで粋がるとは実に下らない」
イラつきを隠さない言葉に答えるものはいない。
ローブの人物は少し肩を回してから飛翔する。
「あの最高神の予測通りに行動してみるか。あやつが言う『原作ブレイク』とやらを。フフッ、我も甘くなったものだ」
ローブのフードがとれ、素顔が露となる。ローブに隠されていたのは人がすれ違った瞬間に目を奪われる程の美貌を持つ普通とは違う色の髪と瞳が特徴の女性だった。
「魔王アザトースに期待を持たされた人の子よ。その力、来る時に試させてもらうぞ」
女性―アザトースは地球から姿を消す。
暫く経った後、時空管理局に所属する一人の真っ当な正義を貫く上層部と同等の階級を持つ男に差出人不明の箱が送られる。その中身は辛うじて脳味噌だと分かるものと、時空管理局の闇の情報がギッシリと詰め込まれたファイルとメモリーチップ。そして封筒が入っていた。
「これは……。(ペラペラとファイルを捲る)ッ!? 管理局の闇……。これは伝説の三提督と僕と同じ志を持つ者に話さないといけないな。しかし、差出人と最高評議会の死因が分からないが、これは後に回そう。問題は闇そのもの、か。全く、正義とは何だろうな?」
ため息を吐くと、男は手から炎を出して脳味噌しか入っていない箱を燃やした。
データが更新されました。
・思念飛ばし
刀語で初歩中の初歩といえる忍法『音飛ばし』の念話版で真庭の里では使えたのは初代真庭((木菟|みみずく))だと言われる程に使える者がいなかった忍術。初代木菟は偵察として活躍し寿命によってこの世を去った。
・滅竜魔法(改造版)
原作の魔法の威力、特徴はそのままに滅竜魔法の担い手の弱点である乗り物酔いを起こすことがなくなっている。また、オリジナルの滅竜魔法も存在する。
・ジャック・ザ・リッパー
容姿や身体能力等はFateのジャック・ザ・リッパーそのものだが、帰胎願望と怨霊としての本性を持っていない。また、宝具の代わりに、『【うえきの法則+】のオリジナルの能力である【『ナイフ』に『((弾|ショット))』を加える力】』、『【東方Project】のオリジナル能力にあたる【霧を操る程度の能力】、『【デジモンフロンティア】の水の十闘士のスピリット』・『【超次元ゲイムネプテューヌ】の女神化』の転生特典を持っている。
・アザトース
詳しいステータスはまだ開示されていない。判明しているのは過去に元人間のドラゴンと何かしらの出来事があった事と時空管理局に対してイラつきの感情を持っている事だけである。
説明 | ||
第三期のラスボス変更と原作キャラ強化のお知らせ | ||
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