#07・七人の勇気
説明
☆登場する純血種は強制的にピクシー派生化する狂ったシリーズ7話目☆
●頼もしい仲間も増えて今日も元気に旅を続けるゲンキ達、しかしまだまだ知り合ったばかりの仲間達の信頼関係はあまり良くない。特にこの頃は助けられてばかりで威勢の良さ以外に取り柄が見当たらない人間のゲンキを見る仲間の目(スエコ、ミント、セピアリエーヴル)は何だか冷たい…。おまけにガイア石も不思議と反応が悪く一行は前方に現れた十字の分かれ道を前に進むべき道を巡って口論に陥る程まとまりが無いのだった。
●ひと悶着の末にたどり着いたのは美しい花の栽培でひっそりと生計を立てている山裾の村。所が花に見惚れる暇も無く突如穏やかな村に警鐘が鳴り響く! 騒ぐ村人達の視線の先ではワルモンのダークハム達が村の生命線である山の上の湖の水門を壊そうとしている真っ最中だった。ダークハム達はムーのワルモン四天王の1人であるピクシーからムーに逆らう愚か者達を始末するよう命を受けゲンキ達が山より低い位置に存在する村を訪れたのをいい事に村ごとゲンキ達を湖の水で押し流そうとしていたのである。
●ダークハム部隊の撃退に成功するも水門は既に避けようの無い決壊の悲鳴を上げていた…花畑どころか村そのものの危機である。この窮地に知略に長けたセピアリエーヴルは自分達モンスターの能力をフル活用して堰<せき>を作り村を襲う水の流れを逸らす作戦を打ち出した。だが、何処か詰めが甘いのが彼女の策の悲しいところ、計算よりも水の勢いが強く堰も耐えられそうに無いと分かると一目散に逃げの姿勢に転じるのだった。しかし、ゲンキだけは只1人堰を支える為に残った…勇気と無謀は似て非なるものと仲間の誰もがその姿に戸惑いを見せるが、一度決めたら頑としてやり遂げようと脅威に挑むゲンキの不屈の姿は仲間達の心を奮い立たせ更には村人達をも突き動かし、勇気ある7人と人々が一丸となって支え合った事で堰は見事に水の脅威に耐え抜いたのだった。
●かくして、村と花畑とそこに住まう人々の暮らしは守られ、無茶で無謀だが不思議と勇気とガッツをくれるゲンキと仲間達の関係は深まったのであった。
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