真・恋姫†無双 AFTER STORY 聖なる魔人と過激なる外者 |
否定過激派を全て打ち倒した大陸の猛者達は成都の城に帰還し、
一刀から『ご褒美』を貰い、至福の時を過ごした
一方一刀は
案の定、干からびた
二節 ?新たな道具と于吉の微笑み?
否定過激派を倒して一夜が明けた
時間的には朝の8時程………
一刀「うぅぅぅ………………太陽が黄色い……………世界が黄色い………」
一刀は重たい瞼を開けて呻いていた
少しどころか、かなりやつれている
およそ50人の乙女を一度に相手していたのだ
生きているほうが不思議である
流石『大陸の種馬』といったところか
一刀「体が重たい…………動けない………」
その分の代償はやはり大きいようである
詠「ふみゅう………………」
愛紗「すぅ…………すぅ………」
蓮華「くぅ……………」
一刀「……………そういえば部屋に泊まっていったんだっけ」
一刀が寝ながら首だけ動かして周りを見ると詠、愛紗、蓮華、華琳、春蘭、雪蓮、秋蘭、桃香が幸せそうに横になっていた
一刀の部屋は三国統一してから真桜の力を借りて、拡張工事をして巨大化したのだ
勿論、寝台は特別サイズである
一刀「ふーーっ!!ん????!!
何か戦いよりも疲れた感があるなぁ」
一刀は寝転がったまま大きく伸びをして、呟く
一刀「さてと…………起こさないように、鍛錬場に……」
一刀はそう言うと身体を起こそうとした
一刀「ん?あ、あれ?予想以上に重い………………
って………うん?……あぁ……そういう事……?」
一刀は身体が重い原因がもう一つある事に気付く
それは
華琳「すぅ………すぅ……………」
秋蘭「んん……………」
右側から華琳、左側から秋蘭が抱きついているからである
身体がこの二人によってガッチリホールドされていた
一刀「…………………」
華琳「すぅ…………すぅ…………」
一刀は寝ている華琳の肩を抱き
一刀「この小さな体で覇王にまで昇りつめたのか…………
歴史の偉人って凄いな…………」
そう感心していた一刀だが
一刀「しかし、参ったな…………動けない……
……………ふむ、どうしたもんか」
一刀が頭を抱えていると
秋蘭「う…………うん?」
華琳「ふみゅ…………一刀?」
一刀「あっ、起きちゃった」
秋蘭と華琳は目を擦りながら目を覚ました
華琳「おはよう一刀♪」
秋蘭「おはよう、一刀」
二人は笑顔で朝の挨拶をする
一刀「おはよう秋蘭、華琳」
一刀は二人に返事をする
華琳「道理で寝心地がいい筈だわ
貴方に抱きついていたのね♪」
秋蘭「同感です、華琳様」
二人はそう言うと再び一刀に抱きつく
一刀「おいおい………もう朝だぞ?」
一刀は微笑みながら二人の頭を撫でる
華琳「♪♪」
秋蘭「こういった朝も良いものですね、華琳様」
一刀に撫でられて頬を赤く染めた二人
一刀「撫でられるのがそんなにいいんだ?」
華琳「それは貴方だからよ」
秋蘭「一刀だからこそ気持ちが良くなるのだ」
一刀「そんなもんかなぁ………
っと、二人共……俺、鍛錬場に行きたいんだけど…………」
一刀は頭を撫でながら要件を言う
華琳「あら?朝早くから鍛錬?」
一刀「まぁね」
秋蘭「ふむ………だが、このまま素直に離れるのは些か惜しいな」
華琳「確かにそうね」
華琳と秋蘭は二人して考える
一刀「おいおい?何させる気だ?」
華琳「そうね…………私達二人だけに口づけしてくれるのなら離れてあげるわよ?」
秋蘭「……………」
秋蘭は無言で頷く
一刀「やれやれ………甘えん坊だな」
一刀は肩を竦めながら、顔を近づけ
一刀「………………ちゅ」
華琳「ん………んむ」
まずは華琳にし
一刀「………………ん」
秋蘭「………んむ…………はむ…ちゅ」
続けて秋蘭に口づけをした
一刀「これでいいかな?」
華琳「…………どう?秋蘭」
秋蘭「私はまだ………………」
秋蘭の発言に一刀は目を丸くする
一刀「え?」
華琳「私も秋蘭と同意見だわ」
華琳と秋蘭は一刀に迫る
一刀「ちょっ!?二人共!!?」
その後、約5分程一刀は華琳と秋蘭に迫られ、ディープキスをさせられた
一刀はそれはそれでやつれてしまった
一刀「(ある意味『体気吸収』だな…………こりゃ)」
それでどうにか二人の魔の手から逃れられた一刀
一刀「しかし危なかった………あれ以上されてたり、他の皆が目を覚ましてたら………」
その答えは簡単
A, 昼までまた搾り取られる
又、最悪夜まで(部屋にいない者達も加わった場合)
一刀「………………!!!!」ゾゾゾッ!!
考えただけで背筋が寒くなる一刀
一刀「き、気を取り直して………やるか!」
一刀が今からやること…………
それは『気』を使った修行
というのも左慈曰く
左慈『気の修行は怠ったたら直ぐに劣化して腕が錆ちまう
特に北郷、てめぇは響窃の【存在能力】が流し込まれてるから日課として鍛練しろ
そうなったら弱くなる事はねぇ……寧ろやればやる程強くなるからな』
とのこと
一刀「さてと…………」
一刀は骸漸に託された一刀専用の得者『龍終』を鞘から引き抜く
一刀「ふぅぅぅ…………はぁっ!!!でやっ!!!たぁっ!!!」
フォン!!
フォン!!
フォン!!
フォン!!
最初は簡単な縦振り・横振りを行いどんどんと高難易度の技を繰り出す
一刀「ふぅ…………ウォーミングアップはこれくらいでいいか………」
ギュォォッ!!
一刀は一気に気を高める
一刀「はああぁぁぁ…………」
溜めていく気の純度も見違える程に高くなる
その様子をみていたのは
華琳「へぇ……かなり鍛練したみたいね」
秋蘭「そのようですね
短時間でここまで成長するとは………『北郷流』とやらは侮れないようです」
愛紗「確かにこれなら否定過激派を御一人だけで倒せるのは分かります」
雪蓮「はぁ??…………前にも増して一層カッコよくなっちゃったわね?」
蓮華「周りに優しいうえに仲間思い………更には強いなんて……ずるいわ………」
詠「アイツに……一刀に敵意識もってた自分が馬鹿みたいだわ……」
以上の6人が一刀の鍛練を見ていた
そんなことに気が付く訳がない一刀は
一刀「……………こんなもんかな」
一度、気を高めるのをやめて息を整える
一刀「ふぅ〜〜〜あっち〜〜〜!!!」
気を高めるのに集中していた為、今になって大量の汗をかき、暑さに気づいたようだ
一刀はたまらず上着のボタンを一つずつ外していき、上半身は中のTシャツ一枚だけでになる
一刀「駄目だ………まだ暑い………」
それでも暑い一刀はそのTシャツすらも脱ぎ始める
蓮華「きゃっ!?」
秋蘭「……………!!!」
華琳「っ!!!」
雪蓮「あらぁ♪♪」
愛紗「ご、ご主人様!!?」
詠「★■※@▼●∀っ!?」
見ていた皆はたまらず頬を赤く染まらせる
詠に至っては隠れたまま湯気を立たせ、のぼせていた
一刀「はぁ?涼しい〜〜〜〜
あっ、そうだ…………『アレ』にリベンジしてみるか………」
上半身裸になった一刀はおもむろに近くに落ちていた枝を拾った
そんなに丈夫ではなく、力を入れればすぐにでも折れそうな枝である
華琳「??枝?」
蓮華「……………何かしら?」
皆が頭の上に疑問符を浮かべているなか、一刀はおもむろに手にした枝を持ったまま少し大きめの岩の前に立った
そしてゆっくりと構えた
一刀「…………………」
一刀は岩をじっと見て動かなくなる
愛紗「………………?」
そして次の瞬間
一刀「……………ふっ!!」
フォン!!
岩に向かって目にも止まらぬ速さで枝を縦に振った
すると
ズズズズズッ!!
ゴトンッ!!
秋蘭「なっ!!?」
雪蓮「うそ?」
皆目を丸くして唖然とする
それもそうであろう
ただの枝で岩が豆腐のように裂けたのだから
愛紗「あっ、あれは!!?」
愛紗は一刀が斬った岩に見覚えがあった
それはまだ三国がバラバラの時代の時………
ある時、愛紗が鍛練場を訪れると鍛練場中に綺麗に裂かれた岩々があったのだ
その数およそ30
結果犯人は分からず、次の日になっていたら綺麗さっぱり無くなっていたのだ
愛紗はあの時の犯人が一刀だと気づく
愛紗「(貴方だったのですね…………あの岩々を裂いたのは)」
愛紗は心の中で微笑んだ
一刀「よし、リベンジ達成!
前より切り口が綺麗だ…………」
一刀は嬉しそうに言った後に
一刀「……………そこで何時まで隠れてるの?皆……………」
華琳「っ!!?」
雪蓮「………………!!?」
一刀は背を向けたまま少し大きめの声で言った
蓮華「…………何時から分かっていたの?」
バツが悪そうに皆立ち上がって一刀まで歩み寄る
一刀「鍛練を始める時から既にさ」
愛紗「そうだったのですか……
それにしても素晴らしいですね、枝で岩々を裂くなど我々には到底出来ません」
愛紗をはじめ雪蓮や華琳も感心していた
一刀「『北郷流』の継承者には出来て当然なんだ
もし出来なかったら継承を返上しなきゃならないからね」
秋蘭「厳しいな、『北郷流』」
華琳「一子相伝で門外不出……尚かつ枝で岩々を裂く………
天下無双の恋が可愛く見えてくるわ」
などと話をしていると
于吉「おはようございます、皆さん
おや?朝早くから鍛錬ですか?
ご苦労様ですね」
声の先を見ると遠くから箱のような物を持って歩み寄る于吉の姿があった
一刀「于吉…………おはよう」
華琳「おはよう于吉、貴方も鍛錬かしら?」
于吉「いえいえ、私は北郷さんに『これ』をお渡ししたかったので」
于吉は手に持つ箱のような物を一刀に差し出す
触った感触的には鉄製のようだ
見た目は一見オルゴールののようにも見える
一刀「ん?何これ?」
一刀は受け取るが何なのか分からない
于吉「開けてみて下さい」
一刀「…………………ん!?」ガチャ
一刀は開けて眉を顰める
そこには見たこともない柄の莨が三箱とオイルライターが入っていた
オイルライターは朝日を浴びて金色に光り、表面には日本語で『天の御遣い』、裏面には中国語で『天の御遣い』と彫られていた
一刀「何だこの柄?初めて見るな………
てか于吉、俺吸わないんだけど」
一つの莨の柄は『十の小休憩』と描かれ、龍をデザインとされており基本色は白
二つ目は全体が赤で構成され、稲妻が描かれており、名前は『鬼神』
最後の三つ目は桃色が基本色でよく分からない獣のようなものが描かれている
そして何故かこれだけ英語表記
于吉「実は私、妖術師という大きな名前に隠れていますが、裏では薬品の調合などをしていまして………」
秋蘭「薬品の調合?医療関係にも就いていたのか?」
于吉「まぁ、そういう事ですね
ですが管理者は実験などもする為、現実的・科学的に不可能な物も作成可能なのです
その莨は北郷さんの為だけに作った最高傑作です」
一刀「いやだから………俺、莨は………」
一刀の言葉を遮り于吉は笑顔で話す
于吉「分かっていますよ、健康に悪い…………そうですよね?」
一刀は黙って頷く
于吉「ですが、三つとも私が改良に改良を重ねた超特殊な莨なのです
まず第一に健康に害するニコチン・タールなどは一切入っていません
更には一酸化炭素などの有毒物質も生成されることもありません」
一刀「そんな莨あるわけ………」
于吉「それがその三つです
しかも害するどころか栄養物質を取り込んでいますので、吸えば吸うほど健康的になります
環境にも優しく吐く息には水分と酸素、少量の二酸化炭素だけとなります♪」
一刀「光合成じゃねぇか!!俺は歩行植物かなんかか!!?」
一刀は思わずツッコむ
于吉「まぁまぁ………後は吐く息は微量ですが甘い匂いとなります
僅かに嗅ぎ取れる程ではありますが……」
一刀「最早莨じゃないだろ…………
ただのココア○ガレ○トに火をつけただけだろ……」
一刀は頭を垂れる
于吉「まぁまぁ……物は試し
吸ってみて下さい♪折角作ったのですから」
一刀「…………一本だけだからな」
一刀は渋々『十の小休憩』から一本取り出し、ライターに火をつけて莨に添えた
雪蓮「へぇ?それがあの『らいたぁ』?便利ねぇ♪」
華琳「確かに簡単に火を付けられるわね
どういう原理なの?」
于吉「中にオイル………油が入っていまして、それに火花を接触させて着火させるのです」
于吉は驚く程簡潔に説明する
一刀「…………………ふぅ??……」
一刀は莨の煙を吐き出す
その煙は風上から風下へ流れ、偶々そこにいた秋蘭に掛かった
秋蘭「っ!!?…………………む?
すぅぅ??…………ふぅ??」
秋蘭は一瞬煙に反応してしまったが、匂い嗅いだ瞬間大きく深呼吸した
于吉「如何ですか?秋蘭さん、北郷さん…………」
秋蘭「確かに仄かに甘い匂いがするな……………胸がすっとする
良い気分だ、北郷はどうだ?」
一刀「そうだね……本物の莨を吸ったことないから比べられないけど………
悪くないね」
一刀は驚きつつ吸いながら言った
于吉「良かったです♪
『十の小休憩』は日常生活で、『鬼神』は戦闘前、最後のは………」
そこまで言ったところで一刀は
一刀「そういえばなんでこれだけ英語表記なんだ?」
一刀は片手に持ち疑問に思う
そこには『KIND HORSE?stallion?』と書かれている
于吉「『KIND HORSE?stallion?』…………訳せますか?」
于吉はクスクス笑いながら聞く
一刀「kindは確か種………horseは…………まさか!!?」
一刀は青ざめて于吉を凝視する
于吉「最後のstallionも同じ意味です♪『種馬』という意味です♪」
一刀「じ、じゃあ………こ、これ…………」
一刀は掠れた声で声を絞り出す
于吉「多くの乙女の方々と寝る前にでも吸ってください♪♪」
一刀「莨型の媚薬かあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁっ!!!!」
一刀は頭を抱えて思わず大きく叫ぶ
その時、右肩と左肩を掴まれる
右肩は雪蓮が、左肩は華琳が掴んでいた
一刀はゆっくりと後ろを振り返ると頬を赤く染まらせた愛紗や秋蘭、獣のような目で一刀を見ていた蓮華や詠が立っていた
雪蓮「なら、その効力試さないとね♪♪」
華琳「私達が試してあげるわ♪♪丁度貴方、上半身裸だしね♪」
一刀「ちょっ!!?待ってえぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!于吉ーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!
人身売買で訴えてやるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
一刀の叫び虚しく担がれて自分の部屋に吸い込まれていった
その場には裂かれた岩々と于吉のみが立っていた
于吉「ふふっ♪貴方方といると本当に飽きませんね♪
これは楽しい日常になりそうです♪♪」
于吉は笑顔で微笑み、鍛錬場を綺麗に片付けて部屋に戻って行った…………
後日談は語る必要もないが、一応語っておこう
一刀は皆に無理矢理、媚薬の莨『KIND HORSE?stallion?』を空になるまで吸わされ、お昼まで根こそぎ搾り取られた
鍛錬場で一刀の叫び声を聞いた者達が次々と押し付け、結果50人との乙女との第三回戦が始まったのであった………………
于吉GJ!!! 一刀、お疲れ様
……終……
説明 | ||
否定過激派との戦いから一夜が明けた 一刀は華琳達の『ご褒美』の急襲を受け 夜通し頑張ったのであった………… しかし『あの男』により更なる連鎖が!!? |
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コメント | ||
于吉GJ!!(前原 悠) 一刀強さだけでなく一度に50人相手とか種馬としても強くなりすぎだろw(nao) 于吉から悪人属性を取り除くと愉快な変人メガネができあがるというのは周知の事実ですが……そんなに搾り取ってると一刀の肉体が慣れて後々恋姫達の方が目を回す事態になりかねん。一刀の肉体は強靱なのだから……これに龍の○○でも加えてみたら、朝になったら一刀だけぐっすり、恋姫達はグロッキーになってるとか……(Jack Tlam) |
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