精霊使いの剣舞〜憑依聖剣(拳)を振るう者〜
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朝……

 

エルステイン公爵家の庭…というより訓練所

 

そこでユウトがある訓練をしようとしていた

 

「憑依合体、S,O,E …土よ、体を持ちて、戦え…"ゴーレム・クリエイト"」

 

S,O,Eと憑依し、土魔法を発動…ユウトは自分と同じ背丈の土人形を四体ほど作成

 

次にS,O,W、S,O,R、S,O,Tに神威を渡し、自分自身で戦える様にする

 

「更に憑依合体、S,O,F…イン腕時計、バージョン2…」

 

ユウトは腕時計にS,O,Fを憑依…

 

それにより腕時計を付けた左腕にオーラのようなものが出て、そのオーラが変化する

 

その形、正に不死鳥

 

「O,S…腕不死鳥 」

 

ユウトはそのまま右手に剣を握り、構える

 

「…始め!!」

 

ユウトの言葉でゴーレムが動き出す

 

4方からタイミングを合わせたりずらしたりしながら打ち掛かるゴーレム

 

それを捌いていくユウト。それなりに対処が難しいような連携攻撃させているのだが、制御しているのが自分自身だけに、やはりゴーレムだけではこちらの動きの予想を出るものではない

 

その為にあの三体に神威を渡したのだ

 

「!!焔腕!!」

 

ドカン!!

 

落ちてきた雷を腕不死鳥で防ぐ

 

更にそこをつくかのようにゴーレムが背後から攻撃を仕掛ける

 

「剣技、円切り」

 

ユウトは腕不死鳥を振るう勢いを利用して自分を中心に円を描くように剣を振るう事でゴーレムを伐る(←誤字にあらず)

 

そこで視認の難しい風の攻撃が襲う

 

が、ユウトは覇気でそれを確認、それを紙一重でよけながら前方のゴーレムに近付き

 

「炎打!!」

 

腕不死鳥を叩き付ける

 

更にそこを氷が伴う水流が襲うも

 

「水切り!!」

 

剣で切り

 

「剃!!」

 

雷を剃で回避しながらゴーレムに近付き斬る……

 

ユウトが段々面白くなってきて暫く時間を忘れて没頭していると、クレアがやって来た

 

「おはようございます、ユウトさん!!」

 

「クレア、おはよう」

 

「今のは……訓練……ですか?」

 

クレアが首を傾げる

 

「ちょっと思いついたからな。これなら集団戦闘の訓練が出来る」

 

多対一の戦いの訓練が出来なかったので思い付いたのだ

 

「そう言えばどうしたの?」

 

「あ、朝御飯だから呼んで来てとグレイワース卿が……」

 

「わかった、行こうか」

 

「はい♪」

 

ーーー

ーー

 

「買い物に付き合って欲しい?」

 

朝食後、ユウトはクレアに呼び止められ、ある頼み事を受けていた

 

「う、うん……実は……///」

 

クレアは訳を話す

 

どうやらルビアの誕生会が近い内にあるのだが、何を買えば良いか迷っているとのこと

 

それで一緒に選んで欲しいらしい

 

「(ホントはユウトさんともう少しいたいからだけど……///)」

 

とクレアがそう思っているのは完全に余談だったりする……

 

「良いけど、俺で良いの?」

 

「ユウトさんが良いんです!!!!」

 

「即答!!!?」

 

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時が流れ……

 

〜ユウト視点〜

 

何故か俺が先にでて待ち合わせする事になった…

 

なんで一緒に家を出ないんだ…?と聞いたら曰く『女の子は準備に時間が掛かるし…何よりこういう時は待ち合わせするモノだからです!』

 

と言われた

 

そんなものなのだろうか?

 

そんなこんなで待ち合わせ場所に指定された領地の時計台前で待っていると…

 

「お、お待たせしました……///」

 

「いや…それ程待ってないから気にするな……///」

 

声を掛けられ振り返りクレアに向き直った俺は思わず顔が赤くなるのを感じる…

 

「ど、どうですか?」

 

上目遣いで聞いてくるクレアに…

 

「か、可愛くて…似合ってるぞ…///」

 

白を基調としたワンピースがとても良く似合っている

 

「本当!?…良かった///」

 

褒められたのが嬉しいのか、クレアが笑顔を浮かべる…。改めて見るまでもなく可愛いな…///

 

「じ、じゃあ…いくか///」

 

「う、うん…///」

 

そう言いながら俺はクレアの手を取り歩き出す…

 

ーーー

ーー

 

顔の赤いクレアと一緒に、俺は通りを歩いていく

 

「そう言えばプレゼントは何か決めているのか?」

 

「う、うん。姉様に似合うアクセサリーを贈ろうと思ってるんだけど……どういうのが良いか解らなくて」

 

「ふむ……なら、髪留め辺りだろうな、姫巫女は演舞などの激しい動きをする、ならあまり体を動かす時に邪魔になりずらく、且つ身に付けやすい髪留め等が良いだろう」

 

*尚、これはダンスをしていた女友達の意見です(by作者)

 

「成る程……参考になります」

 

クレアが物凄く納得顔で頷く

 

「其なら良いところがある」と土地勘のあるクレアに任せて俺は雑踏を抜け、さらに奥へ進む。人気もまばらになり、歩く人々も仕立てのいい服に袖を通す富裕層らしき人物達が多くなる

 

「ここです。姉様のお気に入りのとお店なんですよ」

 

「ここが……」

 

白い石を使った白亜の店。

雰囲気は日本・銀座などでも通用するほど良い……いや、下手すればそれ以上

 

如何にも富裕層しか相手にしてませんよという空気がぷんぷん漂う(実際は違うらしい)

 

店内は一歩入っただけで、外とは別空間だった。まず空気の匂いが違う。甘い仄かな柑橘系アロマ的匂いが漂いとても爽やかである

 

床は一面に赤い絨緞が敷かれ、

ケースが並んでいる。 店の広さに比べると品物が少ない気がする

 

天井にはシャンデリア。 光源は恐らく精霊魔術。壁際には絵画、品良く花が生けられた花瓶などが置かれている

 

店内には自分たちの他に、若い夫婦が腕を組み店員と一緒にショーケースを覗いている

 

店内に入った俺達を2人共微笑ましそうに目を細めた。第三者からすれば確かに俺達は、幼いカップルに見えなくもないが……

 

「////////////」

 

クレア、顔赤すぎるぞ……

 

こっちが心配になるレベルで

 

手の空いている店員が俺達に気付くと笑顔で歩み寄ってくる

 

「いらっしゃいませ……! これはエルステイン様、ご無 沙汰しております」

 

「あ、ご無沙汰してます///」

 

スラリと背の高い老紳士風の店員だ。身長は約180センチ

 

執事服のようなスーツに袖を通し、白い手袋を付けている

 

顔が真っ赤のクレアに対してまったく表情を変えず、営業スマイルではない心の底から歓迎する笑顔で、彼は話を続けた

 

「それで今日はどういったご用件でしょうか」

 

「姉様の誕生日にアクセサリーをプレゼントしようと思いまして。何か手頃で似合いそうなも のはありませんか?」

 

「なるほど、分かりました。それでは少々お待ち下さい」

 

店員はそう言って奥へと引っ込む。〔姉様〕と出しただけで送る相手を理解したらしい。元常連客でも顔と名前を覚えているとは……さすがプロは違う

 

「可愛らしい彼女さんですね」

 

老店員を待っていると、品物選び&支払いを追えた若い夫婦が話しかけてきた。クレアは『可愛らしい彼女』という言葉に、先程の10倍増しで顔を赤くする。人見知りもあり、俺の背に隠れてしまう

 

……大丈夫だろうか?

 

「すいません、友達が人見知りで……」

 

「あら? お友達なの? てっきり……」

 

「こら、失礼だろ」

 

男性が女性を諫める

 

「いえいえ、気にしてませんので。むしろ、こんな可愛い子と恋人同士に間違われるなんて光栄の至りです」

 

当事者であるクレアは俺のセリフで耳まで赤くしてぐりぐりと額を押し付けてくる。

 

痛い、クレア……

 

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そんな会話を交わしていると程なくして、奥から4つほどのアクセサリーを持ってくる。ガラスのショーケースの上に、4つのアクセサリーが並ぶ。 右からイヤリング、髪留め、指輪、ブレスレットだ。どれも粒の大きな赤の精霊鉱石を使っている

 

クレアは背中から顔を出し、4つのアクセサリーを順番に手にとって眺める

 

「ルビア様は姫巫女ですので演舞などの激しい動きをする為体を動かす時に邪魔になりずらく、且つ身に付けやすい髪留め等が良いと思い揃えさせて頂き ました」

 

「確かにユウトさんの意見通りですね」

 

「こちらの髪留めは大粒の精霊鉱石を使い、新進気鋭の職人が手がけた来月頭に出す目玉の新作になります。エルステイン様だからこそ、本日お出しさせて 頂きました」

 

なにそのVIP扱い

 

「綺麗ですけど、ちょっと姉様のには重すぎる気が……。ユウトさんはどう思いますか?」

 

「……確かにちょっと派手過ぎるな……」

 

「では、こちらのブレスレットなど如何でしょうか? 粒は小さいですが、今流行のデザインになっております」

 

「確かに可愛いですね♪」

 

「確かにぴったりだろうな」

 

クレアが食いつく

 

クレアはブレスレットにプレゼントを絞ると、さらに他にも微細にデザインが違うのを10以上は チェックする。 そのうちの1つ、赤い精霊鉱石にシンプルなデザインのブレスレットに決定する

 

ブレスレットは綺麗にラッピングしてもらうため、 後日取りに来る手続きをする。 老店員に見送られ俺達は店外へ出た

 

「ユウトさんのお陰で無事、姉様へのプレゼントを選ぶことができました。ありがとうござい ます」

 

「役に立てて光栄だよ。この後、どうする? まだ夕方までには時間があるが」

 

それを聞いてクレアは人見知りとは思えない積極さをみせた

 

「もし嫌じゃなければ、一緒に街中を見て回りたいのですが……良いですか」

 

もちろん反対する理由など無い

 

「なら夕方まで色々見て回るか。もし疲れたりしたら無理をせずすぐに言ってね?機会があればまた来れるし」

 

「はい、分かりました!」

 

クレアは元気よく答え、笑顔を浮かべた

 

オレたちは再び雑踏の中へと戻って行く……

 

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同時刻……

 

エルステイン公爵領の近く

 

「着いた……ウィル、少し休んでからサーチスタート、近くの町を監視(という名の観光)しながらアイツを探すよ」

 

「了解」

説明
第6話
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精霊使いの剣舞 ハーレム シャーマンキング オリ主=カミトポジション 

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