魔法少女リリカルなのはtheSORCIERofZERO〜第10話〜獅子(笑)〜 |
不定期更新ですが、質問は受け付けております。
この能力は何なのか?みたいな質問はお答えいたします。
機動六課
はやてside
「そういうことやったんか………」
「うん、私も初めて聞いたときはビックリしたよ」
リニアレール事件から翌日、ウチはなのはちゃんから事件の経緯を聞いた。
現れた黒騎士、ファイター…………その正体…………スバルが全て話してくれたらしい。
「リュウセイさんがファイターだったなんて………」
「スバルは今どないしてん?」
「部屋に引きこもっていたのを何とか外に出したわ………でも訓練に参加できない状態だから今はフェイトちゃんの付き添いで街に出てるよ」
そら辛いわな、自分の手で兄を倒したんやから。
「気分転換になるわけないけど、行かんよりはマシやな」
「私、そろそろ戻らないと」
「ごめんな、忙しい時に………」
訓練中だったなのはちゃんは教導に戻って行った。
「はぁぁぁ」
深い溜め息をついてしまった、これで何度目やろか?
「主、大丈夫ですか?」
「大丈夫やで、ありがとうなシグナム……………」
シグナムが心配するほど疲れとるんか私……………。
(どうしたらええんやろ………)
こういう時、もし兄やんが居ったら何て言ってるやろ?
(覚悟……………か………)
〜貴女達にはファイターと戦う前に覚悟を決めなければならない、何が起きようとも揺るがない覚悟を………………〜
リュウセイさんはその言葉の意味を、自分の命を使って証明した。
もし…………兄やんがファイターだったとして倒さなかんかったら……………。
(あかん、考えたくない!!!!!)
デスクの引き出しからある物を取り出す。
それは子供の頃、兄やんから貰った御守りで、破れては縫い直してずっと持っている。
「それは?」
「うちの兄やんから貰った御守りなんや」
「はやてちゃん、お兄さんがいたんですか?」
「うん、皆にはまだ言ってないやけど…………」
「やはり…………の言う通り…………」
「何か言ったシグナム?」
「いえ、何も…………」
シグナムが何か言ってたような気がしたんやけどなんやったんやろう?
(兄やん…………ウチは頑張ってるで……………でも………)
持っている御守りを強く握り締める。
(……会いたいよ………)
グラナガン ショッピングモール
スバルside
「フェイトさん、忙しい中すいません………」
「気にしないで、仕事が一区切りついたから息抜きのついでよ♪」
お兄ちゃんを倒してから翌日、私はそのショックから立ち直れずにいた。
それを見かねたなのはさんが、フェイトさんとのショッピングに行ったらどう?っと勧められ今に至る。
気を使わせてしまい申し訳ないと思っている。
「買いたい物は買ったし、そろそろお昼にしようか」
「は、はい」
「あの〜すいません」
昼食に向かおうをした時、一人の女性に声を掛けられた。
その女性は有名雑誌の記者でフェイトさんに取材を依頼してきた。
「すいません、今日はプライベートなんで取材は………」
「そこをなんとか!!」
やんわりと断るフェイトさんに食い下がる記者。
「ぜびフェイト執務官の一日を……「アンタの仕事は彼女を困らせる事か?」………え?」
「「え?」」
二人の会話に割り込んできたのはフェイトさんと同じくらいの若い男性だった。
なんと言うか…………かっこいい。
「もう一度言う、お前の仕事は彼女を困らせる事か?」
「えっと、貴方は?」
「今は俺が質問をしているんだが?」
「うっ………取材はちゃんと管理局を通じてお願いします、す、すいませんでした」
記者の人は泣きそうな顔で退散していった。
「あ、ありがとうございます」
何故か男性を見て茫然しているフェイトさんの代わりにお礼をする。
「いや、俺は別に大した事はやってねぇよ」
「いや、あのままだったらどうなっていたことか」
「あの記者はすぐに逃げたからいいが他の奴もそうとは限らないから気を付けな、それじゃあ………」
「あ、あの!!!」
男性が背を向けた途端フェイトさんが呼び止めた。
何かさっきよりも顔が紅い…………。
「なんだ?」
「昼食は食べましたか?」
「いや、これからだが?」
「よかったら…………一緒に食べませんか///」
数十分後
「ごちそう様でした」
「ごちそうさん」
「ごちそう様でした」
お腹を満足満足とさする、フェイトさんと男性は苦笑いを浮かべていたけど気にしないでいる。
「そういや名乗ってなかったな、俺の名前はリョウ、呼び捨てでも構わないぜ」
「私はフェイト・T・ハラオウンです、フェイトでいいです」
「スバル・ナカジマです」
「OK、フェイトにスバルだな」
「リョウさんは何のお仕事をしているんですか?」
フェイトさん、それはまるでお見合いみたいになってますけど……。
「大した職業はやってねぇよ、前までは世界中を旅してたが、今は…………」
ドォォオオン!!!!!
「なに!!!」
「どうしたの!!!」
「キャァァァァ!!!!」
一人の女性が悲鳴を上げながら店に入ってきた。
「どうしたんですか?」
「いきなり騎士みたいなバケモノと変な怪物が現れて、皆が…………」
「スバル!!!!」
「はい!!!」
フェイトさんと私はバリアジャケットを展開して現場に急行する。
(あ、リョウさんの事忘れてた)
後で謝っておこう、待っていてくれているばすだから。
「何よこれ…………」
「くっ………」
「フェッターがあんなに………」
現場に到着すると、かなり不味い状況だった。
フェッター………黒騎士が召喚する忍者に似た存在で直剣で戦う、戦闘能力はそれほど高くなく弱いがかなり厄介で集団で相手をすると更に厄介。
そのフェッターと先に到着していた管理局員が戦闘中だったが乱戦になっていた。
「民間人の避難がまだ終わっていない………」
「スバルは地上のフェッターを倒して、私は上空の黒騎士を叩くわ!!」
「分かりました!!!」
乱戦の中に突入する前にもう一つのデバイスを発動し左腕に装着する。
それはお兄ちゃんが使っていたデバイス、メテオナックル。
こんな時でも落ち込んでたらお兄ちゃんに笑われちゃう………………。
「お兄ちゃん…………私を守って!!!!」
意を決して乱戦の中に飛び込んだ。
「ハアァァァア!!!!!」
一つ一つ確実にフェッターを倒していく、左腕で防御し右腕で攻撃する。
そこに蹴りが入れば、お兄ちゃんの得意としていた戦闘スタイル。
私の戦い方はお兄ちゃんを真似ている。
かなりの数を倒したけど埒があかない、だったら。
「カートリッジ、ロード!!!!」
メテオナックルから1本の薬莢が飛んだ。
すると左腕から紫の電気を帯びる、そのまま左腕を真上に突き上げた。
「ボルド・コンサート!!!!」
周りにいたフェッターの真上から紫電が落ちて消滅していく。
「よし、これで少しは………」
周りを見渡すと、フェッターがしゃがんで泣いている女の子に向かって直剣を振りかぶっていた。
「マズい!!!」
向かおうとすると他のフェッターが立ち塞がる。
「邪魔だーーー!!!!」
間に合わない、そう思ったときだった。
「え?」
振りかぶっていたフェッターが横からの蹴りで吹き飛んだ。
フェッターを蹴った人物は、さっきまで一緒に昼食を食べていた人物だった。
「リョウさん?!」
「ハァッ!!!!オラァ!!!」
迫り来るフェッターを生身で倒していく、デバイスなしで倒すなんて一体この人何者なんだろう?
「スバル、無事か?」
邪魔をしてきたフェッターを片付けて子供を逃がした後、私の隣に着く。
するとフェイトさんが降りてきて、リョウさんへの第一声は怒りだった。
「何をやっているんですか!!!危ないんですよ!!!」
「悪い………だがな……」
「助けてもらったのは感謝しています、ですが民間人の戦闘区域の立ち入りは禁止されています、今すぐ出てくだs……?!」
「何?!」
「こいつはまさか…………」
急にとんでもない威圧感を感じ、周囲を見渡す。
すると何かが瓦礫の上を悠々と歩いてくる、少し違うが間違いないあの姿は……。
「ファイター?!」
「こんな時に!!!!」
「こんな時に…………か、それは困ったなぁ俺は仕事をしに来たってのに」
ファイターからチャラそうな声がした。
「悪いんだけど…………死んでもらうよ?」
《Accl、Punch》
「キャア!!!!」
電子音が聞こえてファイターの姿がぶれた瞬間、私の腹に尋常じゃないほどの痛みと重みが懸かり、身体が吹き飛んだ。
「スバル!!!!」
「クッ………リョウさん?」
壁に激突する直前にリョウさんが私と壁の間に入り、壁に激突する衝撃を受け止めてくれた。
「無事か?」
「すいません」
「謝んなって………………フェイト!!!」
リョウさんがファイターと戦っているフェイトさんに呼び掛ける。
空中で戦っているフェイトさんは押されていた。
「あそこの青年が呼んでるぜ、待っといてやるから行ってきな」
「…………」
フェイトさんはファイターを睨み付け、私達の元に降りてくる。
「アナタ、今の状況が分かってn……「フェイト……」………はい……」
リョウさんの空気が変わった、フェイトさんもそれを感じ取ったのか少し驚いている。
何か、お兄ちゃんに似た雰囲気…………。
「スバルを直ぐに避難させる事は出来るか?」
「出来ますが………何を考えているんですか?」
「俺がアイツと戦う」
「何を言ってるんですか!!!!」
リョウさんはただの一般人で魔導師でもない、無茶にも程がある。
「フェイト、さっき俺の仕事はなんだと聞いたよな?」
「は、はい」
「仕事じゃないけど答えてやるよ」
リョウさんはファイターの前にゆっくりと歩を進める。
「選手交代か?ただの人にしか見えないが?」
「あぁ………人だ」
リョウさんの腰に光が集まってベルトが現れる、あのベルトは…………。
「お兄ちゃんのと同じベルト…………」
じゃあ………あの人はまさか……。
「お前、ファイターなのか?」
「俺はファイターではない………答えはもう行ってるぜ………俺は………人間だ!!!!」
《set up》
「セットアップ!!!!」
リョウさんの姿が変わってファイターの姿になった。
フェイトside
一目惚れをした人がファイターでした。
ファイターは世界を破壊する存在と言われていたけど、この人からはそんな存在とは思えない。
「フェイト………」
「は、はい」
「すぐに終わらせるから…………そこで待ってろ…………まだデザートも一緒に食べに行ってないからな」
こんな人が世界を破壊する訳がない。
「マジもんかよ、なら名乗っておくぜ………俺様は十二星座の獅子(レオ)だ!!!ビビったかぁ?」
「リョウだ…………別にお前が誰だろうがどうでもいい………」
「なら死んでも後悔すんなよ?」
「ご託はいいからかかってこい…………こっちはデートの途中で来てやってんだ…………」
「イラっとするなぁその態度よぉ!!!」
《Accl》
相手がカードを使って一瞬で間合いを詰めてくる。
速い…………とても目では追えない速さだ。
だけどリョウさんは一歩も動かない。
「はっ、もう諦めたか!!!!」
《Punch》
相手の右ストレートがリョウさんの胸に直撃する。
だけど…………。
「なん、だと?」
直撃したのに平然としているリョウさん。
「なんだこの軽いパンチは?リュウセイのパンチの方がもっと痛てぇぞ!!!!」
「ガラパァ!!!!」
リョウさんのカウンターが見事に決まり、相手が怯んだ。
「お、重い…………」
「強い………」
さっきのカウンターだけで分かる、リョウさんは強い。
相手をしたから分かるが、レオというファイターも私達から見たらかなりの強敵…………。
ならリョウさんはそのファイターよりもかなり強いということになる。
「いい肩書きもってんだろ?だったらこの位は屁でもないよな!!!!」
蹴りや拳のラッシュが次々とクリーンヒットしていく。
その一撃一撃は鈍い音がして、とても重く強烈なモノでもあることは見ても分かる。
「グッ!!!ガァ!!!バァ!!!!」
「オラァ!!!ラスト!!!!」
《Kick》
リョウさんの上段回し蹴りがクリーンヒットして相手は壁に激突して周りに煙が立ち込める。
ガラッ!!!
「グッ…オオァァァ!!!」
叫び声とともに瓦礫の中から出てくる。
「悪い、ラストじゃないわ」
《Punch》
「これが本当の………パンチだ!!!」
「グゥァア!!!」
リョウさんのパンチを喰らい、再び壁に激突する。
「なんだ………もう終わりか?」
「十二星座を舐めてんじゃねぇぞ!!!!!!」
《Punch Flame》
「終わりだぁ!!!!!」
次の瞬間、ファイターは私達を見てこちらに走ってくる。
「貴様ぁ!!!!!」
炎に包まれた拳を振りかぶり突進してくるファイター、リョウさんが間に立ち塞がりガードの構えをとる。
「グァッ?!」
「え?」
リョウさん届く前にファイターが横に吹き飛んだ。
「な、なんだ?」
「ん?」
「あれって…………」
私達が見たそこには…………。
「ファイター?」
瓦礫の上で佇む新たなファイターの姿だった。
リョウさんは強いです。
チートなウルトラマンですから。
説明 | ||
ハロウィンな気分ではないKANNBARUです。 最近はストレスと疲れが溜まる一方でございます。 温もりが欲しくて抱き枕(アニメ)を買おうか悩んでいます。 |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
2050 | 2000 | 0 |
タグ | ||
ウルトラマンゼロ 魔法少女リリカルなのは | ||
TEITARAKUさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |