真恋姫無双 舞い降りし剣姫 第十九話
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〜月視点〜

鞘華さんが曹操さんから聞いた荊州の懸念を教えてくれました

皆の意見は取り敢えず行って見なければ分からない、で一致しました

その一方で荊州へ出発する3日前に私は詠ちゃんに相談することにしました

反董卓連合が結成されてから考えていたことを

 

「月、本気で言ってるの!?」

「うん、これが私達だけでなく多くの人達にとって最善の道だと思うの」

私の言葉に詠ちゃんは

「は〜、分かった

 取り敢えず陛下に許可を貰いましょう

 その後、あの娘以外の面子に了解を取りましょう

 逃げ道を塞いでおかないと了承しないだろうからね」

なるほど確かにそうでしょう

やっぱり、詠ちゃんは頼りになります

 

陛下を始め皆にも了解を得ました

「あの娘には、荊州に言ってから伝えましょう」

 

私達は荊州へ向かいます

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〜鞘華視点〜

荊州へ向かう月の軍の数は1万5千

洛陽の禁軍は当然動かせないし、天水から連れてきた月の兵も志願兵のみにした

兵達にも家族がいるからね

それでも、これだけ残るとは月の人望は大したものね

 

襄陽に近づいて来た時、祭夫人と祭帽に送っていた先触れの兵が戻って来た

「報告します

 祭夫人と祭帽はこちらの明け渡し要求を拒否

 勅命だと言っても偽物だと言って聞く耳を持ちません

 やってくるなら一戦交えるまで、と言っております」

華琳の言ってた通りね

 

襄陽が見える位置まで来ると、約3万の軍が布陣していた

「こっちも布陣するわよ

 本陣は月と僕で兵は3千

 中央に恋と音々 兵は5千

 左翼に華雄 兵は3千

 右翼に霞 兵は3千

 鞘華と静里は僕たちが交戦に入り次第、城を落としに行って」

詠の指示の下、こちらも布陣をして戦闘が始まった

 

劉表軍は祭夫人と祭帽の人徳のなさか、士気が低い

その上、練度も低く倍の軍勢と言えども此方が優勢だった

そして私の部隊は城へ向かい、門を簡単に突破

城壁を制圧し城壁の上に私の旗を掲げる

これで、外の敵兵は動揺が酷くなる

更に、私は城に向かい祭夫人の所へ行く

「これ以上の抵抗は無意味よ

 大人しく降伏すれば、劉綜を含む貴方達の命は保証するわ」

完全に悪役の台詞みたい

「そんな言葉が信じられるか〜」

祭夫人が向ってくるが峰打ちで気絶させる

祭夫人を捕えたことを外の兵にも分かるようにすると敵は降伏するものが続出

祭帽も捕えられ戦いは私達の勝利で終わった

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襄陽を制圧した後、とんでもないことが起こった

祭夫人と祭帽は生涯幽閉 これで地位も権力も失った

だが、これはどうでもいい

問題は月の言葉

「鞘華さん、今日から貴方が荊州の州牧です

 私は隠居し相談役となります

 陛下の許可も貰っていますし、皆の了解も取ってあります」

え、それってもう手回しは終わってるって事?

「だって逃げ道を塞いでおかないとあんた断るでしょ

 だから先手を打っておいたの」

詠、流石ね て言ってる場合じゃない

しかし皆は了承済み

逃げ道無しで私が荊州の州牧になった

私の平穏な生活を返して〜

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〜あとがき〜

 

これからが群雄割拠に入ります

 

と、言う所で次回は拠点の話を書く予定です

 

更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです

 

 

 

 

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荊州への旅立ちです
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