咎を受けし御使いの最後の旅〜二人の御使いと二人の劉備〜
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 咎を受けし御使いの最後の旅〜二人の御使いと二人の劉備〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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忠犬が目撃したケ艾隊

 

 

 

 

 

 

 

 

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 とある晴れた日の平穏な日常で凪は自分の飼い主・・・隊長である一騎を探していた。

 

 凪「隊長は何処に行かれたのだろうか・・・まさか何処かで惰眠をむさぼっているのでは?魏に居たころも散歩と称して街の散策をしていましたし・・・あ、紫苑様、隊長を知りませんか?」

 

 紫苑「あら凪ちゃん。一騎さんならケ艾隊の訓練よ。村の外が訓練場だから行ってみると良いわ。」

 

 凪「隊長が・・・訓練?」

 

 紫苑「ええ、今日は東側で行っている筈よ。」

 

 凪「はい、では行ってみます!」

 

 紫苑「はい、いってらっしゃい。・・・・・・そう言えば、凪ちゃんは一騎さんの戦いを見たこと無いのよね?大丈夫かしら。」

 

 凪は紫苑に言われた通りに東側の出入り口から外に出て、訓練の場所を探していた。そうしてやっと一騎を見つけたが、訓練と言うには人がいないな?と疑問に思っていた。その時。

 

 ゴオォォォォン!!!

 

 凪「な、なんだ!?」

 

 一騎「おらぁ!どうしたお前等ぁ!!その程度・・・か!!!」

 

 一騎は樹に踵落としを繰り出し、地面に叩きつけようとする。

 

 轟!!!

 

 樹「うわっと!?」

 

 だがそれを危なっかしくも回避に成功する樹、だがそれでは止まらない。

 

 一騎「そらあああああああああああああ!!!!!」

 

 グォオ!!

 

 次に叢雲に拳を振り抜く一騎。

 

 叢雲「ぐぅぅぅぅぅ!!!!」

 

 ガイィィン!!!!

 

 叢雲は大盾を構え、それを耐え忍ぶ。だが二人はその時点で並んで止まってしまった。

 

 一騎「動きが止まったな!((十二王方牌大車輪|じゅうにおうほうぱいだいしゃりん))!!!!!!」

 

 ゴゴゴゴゴゴゴゴォ!!!!

 

 一騎は氣を右手に集中させ目の前で回転させ、自分の分身を12人作りだし、氣弾として二人めがけて放出する。

 

 二人「「((凱壁|がいへき))!!」」

 

 ドォン!!

 

 二人は互いの大盾を地面に突き立て、氣を練り込んで放出させると、地面がせり上がり大きな壁に形を変える。

 

 ズドドドドドドドドド!!!

 

 一騎の氣弾はその外壁を紙に穴をあけるように突き破っていった。

 

 ドォォォォン!!!

 

 一騎「ちっ!」

 

 だが、それは防御の為では無く、自分達の姿を隠すために使われた為、一騎は狙いを定めることが出来なくなっていた。氣を探れば可能だが、二人は氣を偽る方法を編み出したらしく、一騎をもってしても感知するのは難しくなっていたのだ。

 

 一騎「だが・・・それでも甘い!((雷神|らいじん))!((双頭掌|そうとうしょう))!!」

 

 一騎はそのまま前後に掌底を繰り出すと、その掌から雷が迸る。

 

 樹「((光雷壁|こうらいへき))!」

 

 樹は後ろに回り込んでいたが、そこにうまく防御を合わせて展開が成功した。だがしかし。

 

 叢雲「きゃああああああああああああああああああ!!!!」

 

 樹「叢雲!?」

 

 隠れて逃げたように見せかけて、凱壁に隠れていた叢雲が一騎の雷神双頭掌の片割れの直撃を受けてしまったのだ。

 

 一騎「・・・そこまで!」

 

 一騎の号令で鍛錬は終了。樹は叢雲に駆け寄ってすぐに抱き起こし、氣を流し込んでやる。

 

 一騎「うまくなったな、樹。」

 

 樹「い、いやあ、大将ほどじゃないですよ。それにしても大将本当に酷いです。」

 

 叢雲「せ、せや。帰ってきて早々稽古付けたるって呼び出されたと思ったら、本気でくるんやもん。」

 

 二人は苦笑いしながら悪態をつくが、次の一騎の言葉に呆けるしかなかった。

 

 一騎「何言ってやがる?俺は実力の一割も出してないぞ?」

 

 二人「「・・・・・・・・・ああ、そやったね、そう言うお人やったね。」」

 

 樹まで揃って関西弁で返してきた。

 

 凪「あ、あの・・・隊長?」

 

 一騎「ん?おお、凪か。どうした??」

 

 凪「本当に隊長なんですよね?」

 

 一騎「それはこの前の夜に証明した筈だが・・・?」

 

 凪「/////////////////そ、そうでは無くてですね・・・た、隊長は何処でそんなにお強くなったんですか?」

 

 一騎「そりゃあ・・・いろんな旅先でだな。そう言えば凪には教えてなかったなぁ。それじゃあ・・・凪、俺が稽古を付けてやろう。」

 

 一騎の提案に凪は呆けてしまう。

 

 凪「・・・隊長が・・・ですか?」

 

 一騎「ああ、そうだ。研鑽は積んだんだろう?俺だってそう簡単に負けるつもりはないが?」

 

 凪「・・・はい、分かりました。」

 

 そうして、一騎と凪の模擬戦が開催されることになった。

 

 

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 地和「皆の妹〜!」

 

 村人(男衆)「「「「「ちいいいいいいいいいいいいいいいいほおおおおおおおおおおおおおおおおおちゃあああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!」」」」」

 

 地和「さあ、始まりました。ケ艾士載対楽進文謙の模擬戦!正直遠すぎて二人の姿が見えにくいですが・・・近いと皆怪我しちゃうからね。そこの所は勘弁してね?と言う事で選手の紹介をいたしましょう!人を捨て、愛しき者の為に帰って来た。黒き流星、とう〜〜〜〜〜が〜〜〜〜〜〜い〜〜〜〜〜、し〜〜〜〜〜さ〜〜〜〜〜い〜〜〜〜〜!!!!」

 

 村人(女衆)「「「「「ケ艾様〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!そのお声で愛を囁いて〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」」」」」

 

 地和「一騎、あんた覚悟しておきなさいよ!対するは不退転の称号、我が傷はその証明なり!白銀の拳闘士、が〜〜〜〜〜〜〜〜〜くし〜〜〜〜〜〜〜〜ん、ぶ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜け〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

 

 村人(女衆)「「「「「何あの可愛い子!prprしたい!!!!!!!」」」」」

 

 沁「なんだろうな、短いんだがすげえ熱がこもってやがるぜ。」

 

 地和「さあ、この二人の実力は何処まであるのだろうか!ケ艾対楽進、模擬戦・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・開始!!!!」

 

 ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 凪「隊長・・・」

 

 一騎「なんだ?凪。」

 

 凪「全力で・・・参ります!!!!!」

 

 そう言って凪は全身に氣を纏い、自身の最高の鋼気功、その亜種である白雷功を纏う。

 

 一騎「!?」

 

 凪「破!疾!」

 

 正面からの突きから、背後に回っての突き、それをほぼ同時に繰り出せるほどのスピードと喰らえば痛いでは済まされない攻撃が一騎を襲った。

 

 一騎「疾い、だが甘い!」

 

 一騎は一撃を受け流し、その勢いのまま回転し2撃目も受け流す。

 

 一騎「次は俺だ。即興技『((戒天|かいてん))』!!」

 

 一騎はその勢いのまま両の手から氣を放出し、周囲にまき散らす。

 

 ギャリリィィィ!!!

 

 凪「くぅ!?」

 

 凪は両手をクロスさせガードする。

 

 一騎「続けて!即興技『((牙天突|がてんとつ))』!!!」

 

 回転の勢いをそのままに一騎は指先に氣を集中、凪に向けて突きだした。

 

 凪「(これは喰らったらまずい!!!!)――あああああああああ!!!」

 

 凪はガードの影響で硬直した体を無理やり捻り、回避に成功する。

 

 ドーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!

 

 その瞬間、一騎の突いた空間が膨張し、空気の大爆発が起こった。

 

 凪「(強い!)((幻雷獅子演武|げんらいししえんぶ))!!」

 

 ザシュ!

 

 凪は一つの場所にとどまるのはまずいと思い、高速移動を開始する。だがこの技はそれだけでは無い。彼女の幻影を残しながらその位置に雷のダメージ付与を残すことに成功した高等技であった。

 

 一騎「(目くらましの分身か?)破!」

 

 一騎はそうとは知らず、幻影の一つに攻撃を繰り出した。

 

 バジィィ!!!!

 

 一騎「ぬぅ!?」

 

 凪「貰った!!!((白雷掌|びゃくらいしょう))!!!」

 

 ジジジジジ!!!!

 

 一騎「ちぃ!光雷壁!!!!」

 

 ゴォン!!

 

 ドガァァァァァン!!!!

 

 一騎は樹の技、光雷壁を大盾なしで再現した。その効果は雷に対した耐性を持った防壁を作り出す物だった。

 

 一騎「(こいつは厄介だが・・・)その技・・・見切った!!!」

 

 凪「な!?」

 

 一騎「((地割滅砕陣|ちかつめっさいじん))!!!!!!」

 

 ズン!!!

 

 一騎は強力な振脚を放ち、地面を四方八方隆起させ足場をめちゃくちゃにする。

 

 凪「これは!?(まずい、足場が!?)」

 

 一騎「(ここ!)破ぁ!!」

 

 一騎は一瞬の隙を見逃さず、一撃を繰り出した。

 

 凪「まだ!」

 

 ヒュン!

 

 一騎「何!?」

 

 凪「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」

 

 一騎「・・・ふふふ、さすがだな凪。やっぱ凪はすごいや。」

 

 凪「隊長は・・・はぁ・・・平気そうですね・・・はぁ。」

 

 肩で息をしている凪とは対照的に、一騎は涼しそうな顔をしていた。

 

 一騎「いや、これでも大変なんだぞ?」

 

 凪「本気では・・・やってもらえないのですね?」

 

 一騎「いいのか?自信なくすぞ?」

 

 一騎は本気を出すのは吝かではないが、後々の事が懸念されていた。

 

 凪「私は武人です!嘗めないでいただきたい!!」

 

 一騎「・・・分かった。なら要望に応えよう、凪。」

 

 その瞬間、周囲の空気が変わったのを凪は瞬時に察知し、一騎から一気に飛び退き100mほど一気に距離を取った。それほど離れなければ耐えられないほどの重圧だったのだ。

 

 凪(なんだ今のは!?あれが隊長だというのか!?!?隊長は・・・どれだけ修羅場をくぐって来たというのだ!!!)

 

 一騎「俺にこれを使わせるんだ・・・覚悟は良いか?楽進文謙。」

 

 一騎はそのまま一振りの刀を外套から取り出した。

 

 一騎「銘は無い、ただの小太刀だ。だが・・・最強の太刀だ。」

 

 そのまま抜刀の構えを取ると目を閉じる。

 

 一騎「我流抜刀術『((秋閻割断|しゅうえんかつだん))』」

 

 シュ、キン。

 

 凪「・・・・・・(何も・・・起きない??)」

 

 一騎「終わりだ凪、後ろを見ておけ。」

 

 凪「後ろ?」

 

 そう言って凪は後ろを振り向く。そこには。自分の踵からまっすぐ観客の手前まで“切り裂かれた”地面があった。叩き割られた訳では無い、切断面の状態から完全に切り裂かれた状態なのが見て取れた。

 

 一騎「・・・これは工事が大変そうだ。ま、農地開拓で出来た土を流し込めば大丈夫だろう。」

 

 凪「・・・ま、参りました。」

 

 凪は完全に降伏を宣言した。

 

 

 

 

 

 地和「・・・・・・え?あ、終わり?終了??も、模擬戦終了!!!!!!!!勝者、ケ艾士載!!!!!」

 

 地和の宣言が成されても、歓声は起きなかった。起こすことが出来なかった。その現実を村人も、彼の仲間も、唖然と見てるしかできなかったのだ。

 

 一騎「ただいま〜・・・って、皆どうしたんだ?」

 

 何も分からず帰って来た一騎はその状況を疑問符を頭の上に浮かべながら尋ねる事しかできなかった。

 

 凪「当然こうなりますよ。隊長は人間を越えた技を繰り出したんですから。」

 

 一騎「え?これは凪も鍛錬すれば出来るぞ?」

 

 凪「へ?」

 

 一騎の言葉に凪も言葉を失った。

 

 一騎「俺の使う技は人の身で再現できるものばかりだ。勿論人外の技もあるが、それは人の戦では使わないようにしてるしな。」

 

 全員「「「「「はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?!?」」」」」

 

 当然の反応だが、村人を含めた全員が驚く事になったという。

 

 

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 あとがき

 

 

 一気に行きました。一騎のチート具合も大変な領域ですね。

 

 これでまだ人の領分とかマジあり得ないです。

 

 それでは次回について。

 

 次は洛陽に行っちゃいます。

 

 さっさと話しを進めたいのでね・・・

 

 ではまた次回。

 

説明
連投
それはただのきまぐれ
さて、一騎チート回です。
では本編どうぞ
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コメント
黒鉄刃さん<多くの外史の変態に魂を売り渡して人外になったんですよ。(ユウヤ)
一騎は漢女達に魂を売り渡して人外に成ったのか?(ちげぇよ(黒鉄 刃)
叡渡さん<いやいや、かのマスターアジアは生身でMSとやり合ってますから大丈夫なレヴェルデスョ。(ユウヤ)
あかさん<そこはご想像にお任せします。(ユウヤ)
凪つえ〜〜〜〜〜〜一騎東方不敗の技使った〜〜〜もしかして卑弥呼から・・・・・(あか)
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恋姫†無双 咎旅 一刀 

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