真恋姫無双 舞い降りし剣姫 第二十四話
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〜静里視点〜

「鞘華様、しっかりしてください!」

倒れた鞘華様は意識を失っています

おかしい こんなに早く意識を失うなんて

「矢には毒が塗ってある

 遅効性の毒だ

 ゆっくり苦しみながら死ぬといい」

私の疑問は男の言葉で解消しました

「劉埼!

 これは貴方の差し金ですか!」

私が怒鳴りつけます

「違います

 真名を預け忠誠を誓った方を暗殺する筈がありません!」

確かに真名を汚すような真似はしないでしょう

「ならば、早く医者を呼んでください!」

沙羅さんが医者を呼ぶように叫んでいますが

「医者が来る前に止めを差してやる

 ついでに共の奴等と劉埼も一緒にな」

この言葉で沙羅さんが無関係という事が解りました

 

「かかれ」

男の言葉で100人程の兵が向ってきます

しかし、私は無視をして鞘華様の応急手当てをします

あの男達は最も怒らせてはならない人を怒らせたのだから

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〜恋視点〜

「お前たちは鞘華を傷つけた だから殺す」

恋は丁原母さんに引き取られるまで独りだった

本当の両親は恋を無視した

感情が無い とか言ってた

丁原母さんが恋の最初の家族

丁原母さんが死んでまた独りぼっちになったと思ったら月が家族になってくれた

月のおかげで家族が増えた

セキト、詠、霞、華雄、音々、鞘華、静里、星、紫苑

みんな、恋の家族

みんな、恋を可愛がってくれる

みんな、恋と仲良くしてくれる(詠はよく怒鳴るけど)

恋は家族を守る

恋の家族を傷つけたなら 殺す!!

「一人も許さない」

恋は方天戟画を振るう

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〜星視点〜

「あの男達は最も怒らせてはならない人を怒らせた」

その静里の呟き通りだった

虎の尾を踏む、竜の逆鱗に触れる、そんな言葉すら生ぬるい

「紫苑、我等は逃げる者達の退路を断つぞ」

私達二人は回り込んで逃げ道を塞ぐ

「一人たりとも逃がすものか」

 

恋の怒りは凄まじく兵を瞬く間に吹き飛ばしていく

正に、天下無双

この武に匹敵する者など大陸におるまい

味方であって本当に頼もしい

殆どの兵が恋に倒されていく

恋の怒りにおびえた兵が逃げてくるが全て討ち取る

そして、最後は矢を射た男だけになった

男は自棄になったのか主たちの方に向かって行くが、恋に胴体を真っ二つにされ紫苑に頭を撃ち抜かれた

 

「これで、後は主の治療だけだな」

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〜鞘華視点〜

目が覚める

ここは、どこ?

体がだるい

すると、紫苑が部屋に入って来た

「鞘華様、お目覚めになったんですか」

部屋を飛び出して行き、皆を連れて戻ってくる

私は起き上がろうとするが体が重く起き上がれない

「無理をなさらないで横になっていて下さい」

静里の言葉に従い、横になったままあの時とその後の顛末を聞く

 

「沙羅は?」

「矢を射たものが祭夫人の縁戚の物と知らなかったとはいえ責任を感じて

 鞘華様が目覚めた後に罰を受けると言い張って自ら牢に入っています」

私は静里に

「罰なら襄陽に行ってから仕事で返してもらう と言って牢から出してあげて」

と指示を出す

 

「それにしても遅効性とはいえ毒矢を受けて、よく生き残ったわ」

「ああ、それは・・・」

星が私の呟きに答えようとしたら

「久しぶりだな」

部屋に入って来たのは華佗だった

 

訊いてみると華佗が偶然城下にいるのを知っていたので大急ぎで呼びに行ったらしい

そして傷は例の〈ゴッドベイドー〉で直し、

毒は華佗が持っていた解毒薬で解毒したらしい

ただ、毒の方は回復まであと2、3日かかるらしい

 

3日後、私達は沙羅も含めて襄陽へ向かった

これで江夏の件も解決した

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〜あとがき〜

 

これで荊州全土が鞘華の物になりました

 

恋視点の文章は難しいですね

でも、あまり見たことが無いので挑戦しました

身の程知らずと罵らないでください

 

更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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倒れた鞘華を守る仲間達
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真恋姫無双  紫苑  

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