ソードアート・オンライン アクチュアル・ファンタジー STORY 30 VS邪皇
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前回のあらすじ

夜空の剣を神(笑)の体内にぶち込み、キリトとデュオを叩き起こしたベリル。

彼は2人に早くアスナを助けて来いと促し、再び動き出した神(笑)と対峙する。

一方、叩き起こされたキリトとデュオは、囚われたアスナを助けるため神の体内を進んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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STORY ]]] VS邪皇

 

 

 

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キリト視点

ベリルに見送られた俺とデュオは、神の内部を進んでいた。

内部は普通のダンジョンよりも複雑な構造になっていて、まるで迷宮探索でもしている気分になる。

その上、本来はこの兵器のエネルギーになるはずだったらしいモンスターたちが徘徊している。

そいつらを倒しながら、俺たちは戦いの感覚を取り戻していた。

俺たちが取り込まれていたのはおそらく数時間程度なのだろうが、身体はSAOから帰還した直後のように重い。

まともに動けないという程ではないが、全身を包む倦怠感のせいで若干反応が遅れる。

さらに、俺もデュオも取り込まれた際に武器を紛失していて、持っているのはベリルが送り込んできた剣2本のみ。

身体が本調子でないことに加えて、得意技である二刀流も使えない。

いくつかの不安は残るが、現状ではどうすることも出来ない。

 

キリト「まあ、無いものねだりしても仕方ないか・・・」

 

デュオと協力して襲い来るモンスターを斬り伏せた俺は、自らの握る黒い剣に視線を落とした。

ベリルは言っていた。

この剣はウィアード・アーティファクトと呼ばれる武器の1つだと。

このデスゲームを終わらせる鍵であり、強力な力を有する武器。

そんな剣に、俺は何故か懐かしさのようなものを感じる。

考えてみれば、俺がこの剣を手に入れた時に現れた2人の騎士、ユージオとアリスにも同じようなものを感じた。

初めて会うはずなのに、どうしてそんなことを思ったのかは今もわからない。

だが今は、そんなことはどうでもいい。

今重要なのは、アスナを教皇の手から取り戻すことだ。

他のことは、後で考えれば十分。

思考をそこで切り上げ、俺は再び黒い剣をしっかりと握り絞めた。

しばらく行くと、目の前に小さな出入り口のような穴を見つける。

奥からは禍々しい力が溢れ出していて、その先に教皇がいるのはほぼ間違いなかった。

俺たちは顔を見合わせて頷き合い、その穴を潜り抜ける。

抜けた先にあったのは、薄暗い直径十数mの広い空間だった。

周囲を灰色の肉壁に覆われた円柱状のその場所は、天井がかなり高く造られており、床から天井まで少なくとも5mはある。

その奥に置かれた、規則的に脈打つ赤いクリスタルの中でアスナは封じられていた。

意識はあるらしく、アスナは潤んだ瞳で俺を見つめている。

とても怯えた様子で、こちらに何か言おうと震える唇を開くが、どうやら声が出ないようだ。

 

キリト「アスナ・・・」

 

俺は吸い寄せられるように、アスナの方に一歩踏み出す。

しかし、不意に俺の肩を掴んだデュオがそれを妨げた。

振り返ると、デュオは険しい表情で正面の一点を睨んでいる。

視線を追ってみた先にあったのは、禍々しく変貌を遂げた教皇の姿だった。

基本的な外見は変わらないが、背中から山羊の捻れ角に似た骨が突き出し、頭の上には金色の輪が浮ぶ。

そして右手には、2mはあろうかという片刃の巨剣が握られている。

その剣の刀身には純白の球体が埋め込まれており、それだけは周りの禍々しさとは違う、優しくて温かくて、それでいて悲しげな光を発していた。

おそらくあれがヴォイドの言っていたアスナの記憶の結晶なのだろう。

 

教皇「何故だ・・・?何故、貴様らは救済の邪魔をする?誰もが望む理想郷の創造を」

 

デュオ「“救済”?“誰もが望む理想郷の創造”?寝言は寝て言え老い耄れが!てめえらがやろうとしているのは“独裁”と“自分が望む理想郷の創造”だ!」

 

教皇の問い掛けに、デュオが吐き捨てるように答えた。

忌まわしげに顔をしかめた教皇がゆっくりと右手を掲げると、クリスタルからアスナがせり出してくる。

反射的に駆け出しそうになるが、しっかり肩を掴んだ相棒がそれを許さない。

ガッチリと掴んだデュオは、振り返った俺に向かってゆっくりと首を横に振り、教皇に視線を戻す。

止むを得ず俺も教皇を睨むと、教皇は手にした巨剣の刃先でアスナを指し示した。

 

教皇「貴様らのような反逆者がいなければ、我々とてこのような真似で心を痛めずに済むというのに」

 

キリト「そうかよ?俺にはお前が何かを感じているようには見えないぜ?」

 

挑発的な口調で言う俺を無視して、教皇は言葉を続ける。

 

教皇「貴様らにとってこの娘にどれほどの価値がある?命を掛けてまで守る価値があるというのか?神への生贄以外では何の役目も持たぬこの娘に?」

 

アスナを飾り物呼ばわりしたことに凄まじい憤りを感じるが、それを心に抑えたまま俺は答える。

 

キリト「お前にとってはただの若い女の子だろうが、俺たちにとって・・・俺にとってアスナはかけがえのない大切な人だ!」

 

俺のその言葉に、教皇が小さく笑う。

 

教皇「それは何だ・・・?愛、か・・・?」

 

教皇が再び手を掲げると、アスナの身体がクリスタルの奥へと吸い込まれていく。

どうやら、アスナを盾にして戦うつもりはないらしい。

意外なことだったが、アスナを気にしないで戦えるということなら願ったり叶ったりだ。

 

教皇「残念ながらこの娘はすでに神の生贄。渡すわけにはいかん」

 

キリト「あぁ、そうかよ!」

 

デュオ「だったら、力尽くで奪い返すまでだ!」

 

そう言った俺たちは、床を強く蹴って駆け出す。

 

教皇「愚か者めが!!」

 

剣を掲げてバリアを展開した教皇が飛び上がり、同時に反対の掌をかざした。

掌から撃ち出されたエネルギーが、紫電を纏う紫の球体となって俺たちに迫る。

俺は剣に意識を集中、ベリルと戦った時の初撃と同じように意識を乗せた斬撃を放つ。

刀身が一瞬黒い光の軌跡を描き、直後に薄青色の光を帯びた黒い三日月となって解放された。

漆黒の三日月はそのまま教皇のエネルギー弾と衝突、互いに相殺し合って爆ぜる。

その爆風に煽られた俺たちは、思わず足を止めて目を閉じた。

気付いてすぐに目を開けるが、すでに教皇は姿を消している。

気配は残っているが、どこにいるかまではわからない。

俺とデュオは互いに背中を合わせ、揃って剣を構える。

 

デュオ「こうして背中合わせで戦うのも久しぶりだな」

 

キリト「あぁ、そうだな」

 

背後でデュオが小さく笑う気配。

どの世界に行っても頼もしい相棒の存在に、俺も思わず微笑してしまう。

 

教皇「調子に乗るなよ・・・小僧!」

 

声が聞こえた方に視線を向けるが教皇の姿は無い。

だがそれとは反対側から、先ほどと同じエネルギー弾が飛んできた。

 

デュオ「キリト!」

 

すぐに対応したデュオが剣を振り上げて球体を防ぐが、それに纏わり付いていた紫電がデュオのHPを削る。

 

デュオ「ぐっ・・・! ぜえあぁぁぁ・・・!!」

 

一瞬顔をしかめたデュオだったが、すぐに剣を力強く振り切って球体を弾き飛ばした。

 

教皇「なるほど、さすがはアインクラッドの剣士、素晴らしい力だ・・・しかし、この世界において我らが神を超えるものなど存在せぬ!それを身をもって知るが良い!」

 

教皇は剣の切っ先をこちらに向けて構え、再び床に沈んでいく。

 

デュオ「相変わらずの((臆病|チキン))野郎だな、老い耄れ!」

 

偉そうなことを言っておきながら、やってくるのは不意討ちまがいの攻撃ばかり。

どこまでも姑息な男だ。

おそらく奴はこの神の内部を自由に出入りできるのだろう。

ならば下手に動くより、出てきた所をカウンターで叩いた方が早い。

同じ考えに至ったらしいデュオと顔を見合わせた後、俺たちは目を閉じて感覚を研ぎ澄ます。

旧SAOでも、同じように感覚を研ぎ澄ますことで相手の殺気のようなものを感じ取ることが出来ていた。

今回もきっと出来るはず。

やがて左側から、俺はそれを感じた。

かなり離れた場所から、おびただしいエネルギーを噴出させながら突進してくる教皇の気配。

その時、突然デュオが頭に直接響いてきた。

 

デュオ〈わかるか?キリト?〉

 

キリト〈あぁ、左から突進突きがくる〉

 

正直かなり驚いたが、これは以前にも体験している。

旧SAO75層でのボス戦の際に、俺はアスナと似たような感覚を経験していた。

思考だけでコミュニケーションを取ることが可能になる超感覚。

どういう理屈かはわからないが、今はそれについて考えている暇はない。

教皇は俺たちを突き殺そうと迫っているのだ。

気を取り直し、再び思考での会話を続ける。

 

キリト〈どうする?〉

 

デュオ〈俺が奴の動きを止めるから、お前はユージオ、アリスと一緒に大技を叩き込め〉

 

キリト〈大丈夫なのか?〉

 

デュオ〈心配無用とまではいかないが、伊達に何度も死線を潜り抜けてきたわけじゃない〉

 

力強い相棒の言葉に、俺は大きな安心感を抱いていた。

デュオだからこそ、こんな時でも頼れるそんな安心感を。

 

キリト〈ホント、お前がいてくれて頼もしい限りだよ〉

 

デュオ〈どういたしまして〉

 

思考の中での会話を終え、意識が戻ってくると、教皇がかなり近くまで迫っていることに気が付いた。

次の瞬間、デュオが動く。

瞬時に剣を振り被り、迫りくる教皇と真っ向から激突。

接触部を激しくスパークさせながらの鍔迫り合いになった。

 

教皇「き、貴様・・・!?」

 

デュオ「やっと突っ込んできやがったな老い耄れ!」

 

狼狽する教皇とデュオは両者とも一歩も譲らない状態で、その場に静止している。

 

デュオ〈今だ!行けキリト!〉

 

キリト〈了解〉

 

デュオとの会話を終え、今度は自らの内に眠る2人の騎士たちに語りかける。

 

キリト〈ユージオ、アリス・・・頼む、力を貸してくれ〉

 

そして、振り上げた剣を強く床に叩きつける。

瞬間、白黒の魔方陣が床に展開、眩い光を生み出し、その消滅と同時に召喚獣であるユージオとアリスがその姿を現した。

現れた2人の騎士は、俺の両隣に降り立つと、俺に向かって頷きかけてくる。

 

ユージオ「やるよ、キリト、アリス」

 

アリス「こっちはいつでも大丈夫よ」

 

腰の鞘からそれぞれの剣を引き抜く2人。

 

キリト「ありがとう、アリス!ユージオ!じゃあ、行くぜ!」

 

俺たち3人は同じよう剣先を教皇に向けて構える。

 

デュオ「ぐわぁぁぁぁぁ・・・!!」

 

強力なエネルギーがデュオを貫き、その身体を吹き飛ばした。

押さえるものがいなくなった教皇が、俺たちをも貫かんと迫ってくる。

だが、俺の中に恐怖は微塵もない。

 

キリト&ユージオ&アリス『エンハンス・アーマメント!!』

 

俺たちは全く同じタイミングで唱えた。

直後、平行に並んだ3つの刃が一斉にドクンっと脈打つ。

ユージオの青い剣から凍てつく冷気が吹き出し、アリスの黄金の剣が無数花弁となって吹き荒れ、そして俺の黒い剣からは漆黒の奔流が溢れ出した。

直進する漆黒の槍を軸にして氷と花弁が螺旋状に絡まり合い、やがて1つの竜巻へと姿を変える。

スパイラル回転する激流となった3本の剣が、紫電を迸らせて突っ込んできた教皇とぶつかった。

衝突した2つのエネルギーが爆ぜ、その場を中心に爆風にも似た衝撃波が伝わる。

だが、拮抗する両者はどちらも譲らない。

教皇の突き出した巨剣は、強引に推し進もうと奔流に抗い続ける。

しかし、俺たちの剣が生み出した螺旋槍もまた、教皇を飲み込もうと無限に伸び続け、その先端を前へと押しやる。

 

キリト「うおおおおああああ・・・・・・・!!」

 

絶叫しながら、教皇に負けるまいと踏ん張り続けた。

 

教皇「私は・・・教皇だ!歴史ある天空教団を統べ、やがてはこの世界を治める者だ!貴様らのような小僧どもに・・・負けるはずがないッ!」

 

喚き散らす教皇だが、突きの勢いは最初に比べて明らかに衰えてきていた。

教皇の剣から溢れていた膨大なエネルギーも、心なしか薄れて見える。

その時、ついに均衡が破られた。

刀身を包んでいた紫電が徐々に収束していき、それが崩壊した直後には教皇の持っていた剣は螺旋槍によって粉々に打ち砕かれていた。

その衝撃で、剣に埋め込まれていた結晶が吹き飛ばされて宙を舞う。

それに気付いた教皇は慌ててバリアを展開するが、もう遅い。

遮るものが無くなった螺旋槍は瞬く間に教皇を捉え、ボロきれの如く空中に弾き飛ばした。

飛び散る血液は一瞬にして凍り付き、斬り裂かれた衣服や肉の欠片は黄金の風によって塵と化す。

一気にアスナのクリスタル近くの壁まで達した教皇の身体は、轟音とともに叩き付けられ、その後床に転がった。

無様に倒れている教皇のHPがゆっくりと減少し、あとほんの少しだけ残して止まる。

思わず舌打ちする俺の手の中で、ゆっくりと剣が元の姿に戻った。

それと同時に、倒れていた教皇がよろよろと立ち上がる。

見ると螺旋槍で貫かれた所は―――凍り付いていて出血こそしていないが―――ズタズタに引き裂かれ、常人なら意識を保てるかどうかも怪しい程の重傷だった。

立ち上がってすぐに、教皇は自らの両手を見つめて喚いた。

 

教皇「何故だ、何故私は勝てない!?何が足りないのだ!?」

 

キリト「覚悟だ。戦いの中で常に傍らにあるはずの覚悟がお前には無い!!」

 

自分が負けたことが信じられないとばかりに喚く教皇に向かって、俺は言い放った。

それは教皇と戦っている時に思っていたことだ。

SAOでも、デュエル以外で対人戦になったことは何度かある。

彼らと剣を交えるたびに、彼らにもそれなりの覚悟が、死ぬということに対する覚悟が少なからずあった。

それが一切無かった奴を俺は知らない。

だが、この教皇にはそれが全く感じられない。

それに苛立ちを感じながら、俺は教皇に剣を向ける。

 

キリト「貴様らの下らない野望は、もう終わりだ!」

 

そんな俺に対して、教皇は最期の切り札とばかりにクリスタルの中からアスナをせり出させ、新たに作り出した剣の切っ先をその胸元に宛がう。

アスナは苦しそうに息をしているが、その瞳は生きる気力を失ってはいない。

 

キリト「今度は助ける。待っていてくれ」

 

小さく言うと、アスナは少しだけ微笑んだ。

記憶を奪われても尚、彼女は俺を信じている。

ならば、俺もそれに応えなくてはならない。

俺はゆっくり歩を進め、教皇に歩み寄る。

 

教皇「それ以上近づけば、この娘を・・・!!」

 

教皇が言いかけた時、俺は剣を放り投げていた。

力を込めず、本当にただ放るように。

よほど意外だったらしく、教皇は目を見開き、黒い剣を見つめて固まった。

直後、俺の後ろから大剣が飛んできた。

突然現れたそれに驚いて反応が追い付かなかった教皇は、反射的に剣をかざして防御するが、大きく体勢を崩し剣も砕け散る。

その瞬間には、俺はもう教皇に向かって駆け出していた。

宙を舞った黒い剣が、飛来した大剣と同じタイミングで並ぶように床に突き刺さる。

俺はそれを走りながら引き抜いて、そのままヴォーパル・ストライクの予備動作に入った。

システムアシストが発生し、同時にジェットエンジンのような轟音とともに渾身の突きが放たれる。

赤い光芒を伴った鋭い突きは、教皇の身体を深々と貫いた。

 

教皇「ぐぅ・・・ッ!」

 

苦痛の声とともに、どす黒い血を吐き出す教皇。

俺は一気に剣を引き抜くと、数歩下がって剣を振り切り、刀身に付いた血を払う。

それと同時に、刀身を包んでいた赤い光も収束していく。

教皇は数歩後退った後、断末魔を上げながら灰を吹き飛ばすかのごとく散っていった。

おそらくこれで教皇は完全に滅んだのだろう。

そう思った瞬間、俺の後ろに控えていたユージオとアリスが光を纏い、穏やかな微笑を浮べて消えていった。

教皇の残滓が完全に消えるのを確認した俺は、アスナの方に目を向ける。

そしてアスナを拘束しているクリスタルを、剣で一閃して砕いた。

クリスタルから解放され、宙に投げ出されたアスナの身体を、俺はしっかりと抱き止める。

 

キリト「お待たせ・・・アスナ・・・」

 

アスナ「キリト君・・・」

 

抱きかかえたアスナにそう告げると、アスナはゆっくりと目を開け、そして優しく微笑んでくれた。

俺はそっとアスナの背に両腕を回して、その身体をしっかりと抱き締める。

二度と離れないように、放さないように。

 

 

?「お帰り、アスナ」

 

不意に、目の前から小さな声が聞こえた。

声のした方を見ると、傷だらけのまま大剣を担いでいる相棒の姿があった。

衣服もボロボロになっていて、破れた隙間に見えるいくつもの傷口からは未だ血が溢れ出している。

 

キリト「ありがとうデュオ」

 

デュオ「気にするな。困った時はお互い様だろ?」

 

キリト「そう言ってもらえるとありがたい」

 

礼を言う俺を見たデュオは、どこかおかしそうに微笑してから言った。

 

デュオ「さぁ、早く外に出よう」

 

キリト「だな。アスナ、立てるか?」

 

デュオ「そのまま抱きかかえていった早いと思うぜ?」

 

キリト「それもそうか。じゃあちょっと失礼して・・・よっと!」

 

アスナ「きゃっ!?」

 

キリト「だ、大丈夫・・・?」

 

可愛らしい悲鳴に驚いて声をかけると、アスナはもじもじと少し恥ずかしそうに目を逸らした。

 

アスナ「だ、大丈夫・・・ちょっと驚いただけ・・・」

 

俺の知らないアスナの姿につい見惚れてしまうが、そんな俺をデュオが呼び戻す。

 

デュオ「今はそのくらいにしてもらえるかな?」

 

ハッとして俺とアスナが同時に顔を向けると、デュオは微笑交じりの呆れ顔をしていた。

 

キリト「さ、さあ!早いトコ、脱出しようぜ!」

 

恥ずかしさを紛らわすようにやや大きめに言った後、俺はアスナを抱いたまま来た道へと駆け出す。

その後、すぐに追いついたデュオに敵を蹴散らしてもらいながら、俺たちは外を目指して

神の内部を走り抜けた。

 

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後書き

 

相変わらず絵(特に背景と色塗り)が全く出来ない・・・(泣)

(※訳:誰か手伝ってください・・・)

 

説明
絵がどうも上手く描けない・・・
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コメント
本郷 刃さんへ 3人とも放出するタイプの武装支配術なのでこんなこともありかと思ってやってみました。 キリアスに関してはそろそろ糖分不足が深刻ですのでww(やぎすけ)
おぉ、キリトとユージオとアリスの3人による《武装完全支配術》の複合技とは、驚嘆しました・・・アスナ復活、キリアスも復活ですねww!(本郷 刃)
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