真恋姫無双 舞い降りし剣姫 第二十八話 |
〜鞘華視点〜
袁術軍を撤退させた霞と星が帰還してきた
「二人共、ご苦労さん
早速だけど、軍議があるので二人も来て」
門まで出迎えた上で二人に告げる
「え〜、少しは休ませて〜な〜」
「鞘華殿は人使いが荒いですな」
二人が不平を言ってくるが
「これが終わってから、酒とメンマが用意してあるから」
そう告げると
「「直ぐに始めよ(ましょう)」」
二人共、解り易い
「それで、二人が戻って来るのを待って行う今回の軍議の議題は私達は益州を攻める!」
「な、お待ちを 鞘華殿
我らの兵は帰還したばかりで疲労がたまっております
直ぐの出陣は無理です」
星が反対意見を述べるが
「大丈夫、今回は霞と星、袁術軍撃退に参加した兵は取り敢えず不参加
留守を守ってもらうわ
つまり出陣する将は、私、静里、紫苑、それに疾風さん
兵は前回参加しなかった騎兵1万と歩兵3万の計4万
残りの歩兵2万と騎兵1万5千は共に襄陽に残すわ」
「え〜、うち留守番か〜」
霞が不満を言うが
「今回で益州全てを攻め落とせるかは分からないけどその足掛かりは作るつもり
もし、一気に行けるようなら必要に応じて二人を呼ぶかもしれない
その時は私か紫苑が襄陽に戻るわ
出陣は明後日 以上解散」
〜魏延視点〜
「なに、荊州の北郷軍が攻めて来ただと」
「は、州境の城は次々と無血開城
この城にも間もなく攻めてくるものと思われます」
くそ、劉璋の阿呆が内乱を無視して享楽にふけっているからこうなるんだ
だが、この魏延がいる限りこの城は決して通さん!
その3日後、北郷軍がやって来た
「全軍、城外に展開
野戦で奴等を蹴散らす」
「無理です、此方は3万 敵は4万
しかも、精強な北郷軍 籠城しか道はありません」
「黙れ、城主たる私の命に従え」
城外に兵を展開して迎撃態勢に入った
(こうなったら、魏延様だけでも何とか逃げられるようにしないと)
部下がそんな事を考えていると知ったのは戦の後だった
〜鞘華視点〜
ここまでの城は3つとも無血開城
劉璋が悪政をしていると聞いていたので可能性は考慮していたがここまでとは
おまけに、今度の城主は魏延なので戦闘になるとは思っていたが籠城戦ではなく野戦を挑んできた
想定しうる中で一番望ましい形で進軍している
「前衛は鞘華様と疾風さんでお願いします
敵と接敵したら直ぐにに一旦後退して敵を釣ります
紫苑さんの弓兵が後退を援護
敵を充分に釣り出したら銅鑼を鳴らしますので反転して攻勢
その際、疾風さんは兵千を連れて城の制圧に向かってください」
静里の策が説明され戦闘に入る
接敵し、直ぐに後退 後ろから
「逃げるか、この臆病者が〜」
と喚いているのが聞こえてくるが無視して後退をする
紫苑の弓による援護が始まると敵を引き離せ始める
「これしきの事で〜」
と喚いているのが聞こえてくるが無視
そして銅鑼の音が聞こえたので反転して攻勢に出る
疾風さんも素早く城に向かう
「ふん、やっと覚悟を決めたか〜」
と喚いているのが聞こえてくるが今度は無視しないで私が相手をする
「私がこの軍の総大将にして〈天の御遣い〉北郷一姫よ」
「相手にとって不足はない
この魏延がその首貰い受ける」
魏延は左右の棍棒のような武器で攻めてくる
速さは大した事はない
威力はかなり有りそうだが躱せば問題ない
どう攻めるか
抜刀術からの連携技は2つの武器があるから無理
斬鉄はあの棍棒のような武器には無理
体術だけで相手をするのは辛い
ならば、連続突き 但し3回ではない
相手が態勢を崩すまでひたすら突く
速さがある相手だと反撃を食らうが、魏延の速さで攻撃をすれば突きが決まる
魏延が後退をするが間を詰めて、距離を取らせない
そして、魏延が足を取られて態勢を崩す
そこへ抜刀術を放つ
態勢を崩した状態なら連続技も有効だ
しかし抜刀術が魏延には決まらなかった
連続技も出せなかった
私達の間に魏延の兵が割り込んできて斬られることで剣を止めたのだ
「魏延様、城が落ちました お逃げください」
その兵はその言葉を最後に倒れた
「その兵に免じて見逃してあげるわ
さっさと逃げなさい」
私の言葉に魏延は歯ぎしりしながらも撤退した
戦いは疾風さんが城を制圧した事で敵は戦意喪失
私達の勝利に終わった
〜あとがき〜
益州に紫苑がいないので魏延が城主になっていました
次は厳顔と共に出てきます
これは、原作と同じですね
更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです
説明 | ||
袁術を撤退させた後、鞘華の取る行動は | ||
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真恋姫無双 魏延 | ||
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