真恋姫無双 舞い降りし剣姫 第三十八話
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〜華琳視点〜

「ここまで酷いとはね」

洛陽と長安まで含めた周辺の街の状況の報告は聞くに堪えないものだった

兵糧や財物の不足は仕方が無いにしても治安を始めとする民の生活は困窮を極めていた

喰うに困って犯罪に手を染める物、そのまま餓死する物、働き手を失って途方に暮れる物

枚挙に暇がない

こんな政策を劉備は行っていたのね

諸葛亮に問いただしたら

「あの方は変わってしましましたから

 それを止められなかった私達も同罪ですが・・・」

 

劉備の政策を反面教師にして洛陽の復興に掛かりましょうか

時間が掛かりそうだけど、鞘華も立て直すのに時間が掛かるでしょうから仕方が無い

 

孫策が江夏を攻めたが撤退したとの報が入ったがこれはどういう事

孫呉に鞘華を敵に回す程の力は無い筈

情報収集もしっかりやらせましょう

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〜雪蓮視点〜

「そう、やっぱり負けたのね」

ため息しか出ない

「姉様、許貢を罰してそれを一姫に示すしか方法は無いでしょう

 無論、それで彼方が納得する保証はありませんが・・・」

蓮華の意見が順当でしょうね

「許貢を此処に引っ立てて来て」

「うむ、直ぐに手配しよう」

冥琳が指示を出しに退出する

「申し上げます 荊州から北郷殿の使いが見えました」

鞘華から?

今回の件で話が訊きたいので出向いてくれ、とかかしら

でも私の勘が少し違うと言ってる

「ここへ通して」

勘に頼るより、推論を考えるより、使者が来ているのだから訊いてみればいい

そして、使者から聞いた内容は、私の勘通り予想を少し裏切っていた

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〜鞘華視点〜

「鞘華様、お考え直しを」

「今回の件は腑に落ちないことが多すぎるわ

 それを、晴らすには私が直に雪蓮に会うのが一番なの」

この静里とのやり取りも何回目だろう

孫呉に私が出向いて話をしたいとの使者を出してから毎日の恒例となっている

「それなら、此方に出向くように伝えれば」

「彼方の臣下が反対するでしょう

 今の静里みたいに、ね」

雪蓮に出向くように言ったら戦の報復で殺害される事を恐れて臣下が反対するのは明白だ

今回の件は此方に非が無い

彼方に非がある状態で此方が出向くとなれば断れない

我ながら少々狡猾だが仕方が無い

こっちの世界に来て私も少し変わらないとね

 

雪蓮からの返事が来るまでの間に私達は再編を行った

と言っても元に戻しただけだ

但し、焔耶を巴郡から呼び寄せた

私が肩の負傷で戦闘が難しいのでその対処の為だ

 

使者を送ってから5日後、返事が届いた

内容は受諾 当然だろう

行くのは私と静里と疾風さん

焔耶は中々納得しなかったが、短期間なのでと押し切った

本当に私はその気はないんだからね

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〜雪蓮視点〜

「雪蓮、一姫は直ぐに此方に向かって来るらしいぞ」

許貢の首だけで納得してくれるかしら

 

許貢の言い分は聞くに堪えなかった

「私が病で寝込んでいる時に部下が独断でやった事です

 私は何も指示しておりません」

呆れてものが言えないのを通り越して怒りがわいてきた

こいつの所為で孫呉が危うい その言い訳がこれだ

「もう聞く耳も話す口も持たぬ

 死罪に処せ!」

 

「雪蓮、何かしらの要求をされるかもしれんが・・・」

「分かってる、少々なら飲むけど限度を超えたら覚悟を決めるわ

 但し、今回は彼女が襄陽に帰還するまでの安全を確保しなさい!」

「ふ、当然だな」

 

使者に返答をしてから4日後鞘華が到着した

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〜あとがき〜

 

今回の話の事ではありませんが、コメントを送ってくれた方々にお礼申し上げます

私の気づかなかった点まで考えてくれた意見もあり参考にさせてもらう事もあります

返信メッセージを書く時間を構成と入力に費やしている為、返事が書けずに申し訳ありません

 

また拙作を読んでくださる方にもお礼申し上げます

閲覧ユーザー様と支援してくださる方と送られたコメントが励みとなっております

 

更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです

 

 

 

 

説明
鞘華が提案した行動とは
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真恋姫無双 雪蓮 蓮華 冥琳 華琳 

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