真・恋姫無双〜白き牙を持つ者〜 #140
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〜 第140話 †穢されし戦い3† 〜

 

 

〜 孫策視点 〜

 

視界が赤く染まると思い

私は目を閉じ痛みが来るのを待った

だけど痛みは私に来る事は無く代わりに誰かに抱きしめられた

それはとても懐かしく愛おしい人の香り

抱きしめられた瞬間に少し呻く声が聞こえ

その声の主を確認する為に私は目を開けるそこには居たのは・・・

 

 

「白(はく)!?」

 

「雪蓮(しぇれん)大丈夫か?」

 

 

そう言って彼は右手で私の左頬を触り

無事を確認したらすぐに矢を撃ってきた方へ向く

 

「とりあえず片付けるぞ」

 

そう言って彼は駆け出した

一瞬呆けてしまったが戦場である事を思い出し私も彼の後を追った

そして彼の背中には数本の矢が刺さってるのを見た

私は多分そこで何かキレてしまったのだろう

 

「殺す殺す殺す殺す!!!」

 

気が付けば曹操軍兵士は皆血だまりの中に倒れていた

最後の一人を投げ捨て、返り血を拭わずに彼の姿を探した

 

見つけた

 

母の墓の横にある木にもたれかかってこちらを見ていた

急いで私は駆け寄り、彼の胸に飛び込む

 

「白!白っ!はくぅ!」

 

「ぐっ・・・一応背中に矢が刺さってたんだ手加減してくれ」

 

「ご、ごめんなさい!」

 

そんなやり取りをしてると、再度茂みがガサガサとなり警戒すると

 

「雪蓮無事か?!」

 

「冥琳(めいりん)!?」

 

冥琳が数人の兵士連れてやってきた

 

「明命(みんめい)が朝早くに雪蓮の居場所の報告を聞いてたので放っておいたが

 その後に密偵達から一部の曹操軍兵士が離脱してると聞いてな

 念の為と思ってきたら・・・無事で良かったぞ」

 

「無事じゃない!白が!私を庇って矢を撃たれて!」

 

私が冥琳に事情を説明してる間に私は見てしまった

彼から流れ出てるおかしいほどの血の量を

 

「誰か!衛生兵をつれ「冥琳大丈夫だ」その血の量で大丈夫なものか!」

 

「雪蓮、冥琳良く聞け

 お前達二人が今やる事は俺の事じゃないはずだ

 お前達二人は一国の王でありその補佐する人間だ

 それに、今その国を脅かす存在が来ているだろ

 自分達がやるべき事をちゃんとやるんだ・・・分かったな?」

 

彼の言葉に冥琳は俯き唇から血が出るほど噛み締め

目尻に涙を溜めながら彼に近づいて抱きしめる

 

「白・・・私達の戦をちゃんと聞いてろ

 必ず勝ってここへ戻ってくるぞ

 だから衛生兵を呼ぶからここにいてくれよ」

 

「流石天下に名が轟く周瑜だな、それでいいそれでこそ・・・」

 

彼がニコっと微笑み冥琳を抱きしめ返す

 

「雪蓮いくぞ!」

 

「やだっ!白が!」

 

「雪蓮!」

 

冥琳の言葉に拒絶をして、私は彼に抱きつこうとするが

 

パチンっ!

 

彼が私を軽く叩く

その事に私は再び呆然とするが彼は私の目を見ながら言った

 

「孫策伯符、お前の背中にはたくさんの守るべき人達がいるはずだ

 それをちゃんと守り抜け

 それができると俺は信じてるぞ雪蓮・・・だから俺に構わず進め!」

 

彼の目を見て私は分かった

このまま私がここに居たとしても彼は私を責めないだろう

だけど「私」を見る事が無くなるのだと

そんなのは嫌だ!私はいつだって彼の心の中に居たい

例えそれが二度と会えなくなるのだとしても

 

私は両手で自分の頬を叩いて気合を入れ直し決意する

必ず曹操軍を追い払い、胸を張って彼に報告すると

 

「雪蓮・・・」

 

「冥琳ごめんね、私見失ってた

 そうね私達の夢だった孫呉の地を守らないとね」

 

「そうか・・・」

 

「そうよ、白!ちゃんと私達の戦を見てなさい!

 だから・・・」

 

そう言って彼の方を向き直ると

彼は幸せそうな笑みを浮かべたまま目を閉じていた

その事に私は涙が出そうになるけれど今はまだ立ち止まれない

冥琳も同じ気持ちだったみたいだけど振り返らずに先へ進む

私はこの暗殺をしようとした卑劣な奴らの首を一つ拾いながら冥琳の後を追いかけた

 

 

 

「ふぅ・・・行ったか

 いかん、毒が思ったよりも回ってるな

 凰飛(おうふぇい)もう大丈夫だ、治療を頼む」

 

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〜あとがきっぽいもの〜

 

というわけでやっぱり襲撃から守ってくれたのは白ちゃんでした

実は黄連さんが助けて本当に死んじゃう!というパターンもあったのですが

今後の予定を考えて中止にしました

彼女にはどうしてもやってもらいたい事がありましたので・・・

次は白ちゃんサイドの視点になって、この戦の詳細とその後書いて今回は終わりの予定です

次の話は先延ばしになっていたアレになる予定です

赤壁はいつになったら書けるのでしょうか・・・まだまだ先が長いです

 

もう年末の空気です、やり残ししかない駄文ですが次回もよろしくお願いしますm(_ _)m

説明
この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
その他にご都合主義・チート・独自ルートで書いています
苦手な人はご遠慮ください
大丈夫な人は駄文にお付き合いください

雪蓮は一体どうなる!?
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コメント
観珪さん>一応管理人(貂蝉)公認チートですからね!(tokkey)
あかさん>完全に雪蓮は駄々っ子モード入りますねw(tokkey)
noelさん>最近主役なのに出番なくてすいません・・・orz  フラグブレイカーは彼しかいませんからっ(tokkey)
曹操軍の毒など恐るるに足らずww 白くんさすがっすww(神余 雛)
流石白ちゃんwww雪蓮戻ってきて白いない→泣くが想像できた(あか)
安定の…?→白ちゃん こういうところしか出番無いしね、まぁ多少はね?(noel)
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真・恋姫無双 オリ主ルート ご都合主義 安定の・・・? 

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