真恋姫無双 舞い降りし剣姫 第三十九話
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〜鞘華視点〜

建業に着いた私達は直ぐに城に向かい雪蓮達と対面する

「久しぶりね、雪蓮」

「ええ、久しぶり 鞘華

 腕は大丈夫なの?」

私は肩の骨が折れている為、左手を吊っている

「まあ 何とかね

 関羽との一騎打ちでやられたわ

 一騎討ち自体は勝ったから問題ないけどね

 それと蓮華も久ぶりね」

「ああ、一姫 会いたかった

 徐庶も壮健そうで何よりだ」

静里も挨拶を返してこれからが目的だ

「さて、本題に入ってもいい?

 今回の江夏への侵攻は雪蓮の宣戦布告?

 それとも、他の何かがあったの?

 それを教えて」

私の言葉に孫呉の重臣達の表情も変わる

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私の問いに雪蓮は苦悩の表情で

「私達が恭順させた豪族の一人 許貢の独断よ

 その許貢は処刑したわ

 私達の本意では無かったことは信じて欲しい」

「何かそれを信じるに足りる物はあるの?」

向こうの言い分を、はいそうですか と信じる訳にはいかない

「足りるかどうか解らないけど許貢の首があるわ

 持って帰っても構わないわ」

雪蓮がそう言うと首桶に入った許貢の首が持ってこられた

「取り敢えずは信じる事にする

 でも、此方に犠牲も出ているのだから其方に何らかの謝意を示して欲しい

 ついでにその首は要らない」

私の言葉に

「言いたいことは分かるわ

 でも何で謝意を示せばいいの?」

雪蓮が訊いてくる その問いに私は

「さあ?貸しにしておくからそのうち返して

 以前、従軍した時の分も合わせてね」

この答えに孫呉の重臣達も呆気にとられている

 

「あははは、分かったわ

 いずれ必ず返させてもらうわ」

雪蓮は大笑いして答えた

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「此処が母様の墓なの」

翌日、私は雪蓮と彼女の母親 孫堅文台の墓参りに来ていた

護衛として疾風さんと甘寧が付いている

 

「此処で貴女に今回、私達を許してくれた礼を言いたいの

 孫呉の礎を築いた母様の前で」

雪蓮がここまで言った所で何本もの矢が射られてきた

疾風さんと甘寧がその矢を叩き落とす

私と雪蓮も臨戦態勢に入るが、後方に伏した兵が射た矢が雪蓮の腕を貫く

雪蓮が倒れる 私が矢を引き抜くと雪蓮の状態がおかしい

(まさか、毒矢?)

そう直感した私は雪蓮の肩の辺りをきつく縛り、矢の刺さった傷から毒を吸い出す

私が応急処置をしていると茂みから20人程の兵士が出て来た

「許貢様の仇だ」

そう言って向かって来る

「甘寧、此処は私達が引き受ける

 貴女は雪蓮を連れて早く城に!」

「済まない 感謝する」

甘寧は雪蓮を背負って城へ向かう

兵達は追いかけようとするが、私と疾風さんが立ち塞がる

 

日本刀を振れない私は体術のみで戦う

この兵達になら体術だけでも対処できる

と言っても疾風さんに大きな負担をかけてしまった

私も深手は無いが多数の傷を負ってしまった

しかし敵を掃討し、城に戻る

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城に戻ると蓮華が駆け寄って来た

「鞘華、無事だったのね!」

「私は大丈夫 それより雪蓮の容体は?」

私の問いに蓮華は

「予断を許さない状態よ

 いつ目覚めるかは・・・・」

厳しい表情で答える

 

私も負傷していたので治療を受ける

(まさか、こんな事態になるとはね)

治療を受けながら私は雪蓮の無事を祈った

 

 

〜蓮華視点〜

「冥琳、話がある」

私が冥琳にある考えを伝える

「本気ですか、蓮華様?」

冥琳が詰め寄って来たので理由を説明する

「・・・、分かりました、皆には私の方から説明します」

ありがとう、貴女に苦労ばかり掛けるわね

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〜あとがき〜

 

許貢の残党に雪蓮が襲われる原作の話を踏襲しました

雪蓮が死ぬかは次回以降をお楽しみに

 

更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです

 

 

 

 

 

 

説明
鞘華が雪蓮達と対面
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コメント
……ご都合主義、といえるのでしょうね。主の仇討だけを望む刺客が矢に毒を塗っておきながら、他の武器に毒を塗らない道理などないのですけど。(h995)
タグ
真恋姫無双 雪蓮 蓮華 

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