真・恋姫†無双 『‘闇’の御遣い』 番外編 其の三 |
突然だが一刀の幼少期はご存じだろうか?
恐らく誰も知らない筈だ
何せ三国時代の人間ではない以上、知っているのは管理者程度
だからこそ触れられる話もある
今こそ語りましょう
これは一刀のドタバタ物語である……………
真・恋姫†無双 ‘闇’の御遣い
番外編 其の三
三国志事件ファイル@ ?一刀子供化事件?
一刀「へぇっくしょんっ!!!」
此処は政務室
政務をしている王達と三国の鎹、北郷一刀が仕事をする部屋
そこで仕事をしている一刀は盛大にくしゃみをした
実はここのところ、一刀は若干の風邪気味
今も制服の中には斗詩が編んだカーディガンを着ており、思春が編んだマフラーまでしている
周りに感染させないようにマスクもしているのだが
華琳「一刀………貴方は休んだほうがいいわ
無理にすれば悪化するだけよ?」
愛紗「ご主人様、お部屋に向かいましょう
華佗を向かわせますので」
流石に他の皆もほっとけないのか、一刀の政務を強制終了させる
一刀「ゴべン皆………ブーーーっ!!!」
一刀は徐にポケットからティッシュを取り出し、鼻をかむ
雪蓮「もう、ちゃっかり鼻声じゃない…………
早く部屋に戻って休みなさいな」
思春「愛紗、一刀を部屋まで頼むぞ」
思春も優しい言葉をかける
華琳や思春なら『体調管理がなっていない』と厳しい一声があり、説教がありそうなものだが、今それを言っても仕方ない
今すべきことは一刀の体調を万全にすることだ
愛紗「あぁ、勿論だ」
愛紗は一刀の腕を掴み、体を支えてあげる
一刀「ゴメン、愛紗…………」
愛紗「いえ、勿体無いお言葉です
それでは参りましょう………」
一刀は体を震わせながら政務室を後にした
華佗「う〜ん…………これはそこまで質の悪い流行り病ではないな
鍼を打って薬を飲めば明日の朝にでも良くなるぞ」
一刀の部屋で検診をうける一刀
その傍らには心配そうに見つめていた愛紗と于吉が立っていた
于吉「よかったですね、北郷さん
しかし、以外ですね……『天の御遣い』といえど風邪はひくものなのですね」
于吉はクスクスと笑いながら言う
一刀「于吉…………分かってて言ってるだろ……?
俺だって普通の人間だ、風邪くらいひくさ」
一刀は苦笑いで応える
愛紗「しかし、よかったですねご主人様」
一刀「あぁ、重症なら皆に迷惑をかけるからな」
于吉「薬はこちらをお使い下さい
私が調合した特効薬です」
于吉は右手に乗せられていたカプセルを2つ渡した
カプセルの色は片面が桃色、もう片面が白色
毒々しい感じは一切ない
一刀はそれを何にも疑わず水と共に飲み込む
だが、これが間違いだった……………
次の日…………
一刀「………………んん?
ふあぁぁぁぁ??………・・・」
一刀は朝7時くらいであろう時間帯に目を覚ます
一刀「んん????!!!よくねたぁ
………おぉ!さすがはうきつだな
かぜがかんちしたみたいだな
よし、きょうはいままでのぶん がんばらなきゃな!」
一刀は寝台から飛び降りる
だが、そこで『ある違和感』を感じる
一刀「ん?あれ?
なんでおれハダカなんだ?」
風邪をひいたのは重鎮達全員が知っている為、夜這いをする事は禁じられている
なのに裸になっているのだ
別に一刀は寝相は悪くない
一刀「てか…………おれのへやって…こんなにひろかったっけ?」
周りを見回すと家具類が何故か何時もより大きく感じられる
っと、そこへ
ドドドドドドドドドドドドッ!!!
バンッ!!
于吉「北郷さん!!ご無事ですか!!?」
于吉が汗だくで息を切らしながら扉を勢い良く開けた
一刀「うわっ!!?
……………うきつ?なんだ、いきなりはいってきて………」
于吉「あっ…………………」
于吉は間の抜けた声を出し、目線を下げる
于吉「遅かったか……………orz」
一刀「どうした、うきつ?
ん?うきつ、せ……のびた?」
一刀は首を傾げる
そこへ
愛紗「ご主人様、おはようございます」
雪蓮「おっはよー、一刀!」
華琳「起きてるかしら?」
三国の王達が一刀の部屋へ入ってくる
蓮華「ん?于吉までいたのか………
って………誰?この子」
蓮華が一刀に指を指し疑問符を浮かべる
一刀「だれってひどいなぁ、れんふぁ」
思春「っ!!!何故蓮華様の真名を知っているのだ…………?小僧」
思春は得物を抜き、構える
一刀「へ!!?なになに!!?」
于吉「皆さん!話を聞いて下さい!!!」
于吉が立ち上がり声を張る
華琳「??」
一刀「あれ?みんな、せがたかいね」
于吉「皆さん、申し訳ありません…………」
于吉は一度頭を下げたあと、一刀の目の前に立ち屈んだ
于吉「まずは、北郷さん
我々が大きくなったのではありません
貴方が小さくなってしまったのです」
于吉は眉間に手をやり、目を瞑る
一刀「……………はぃっ!!?」
一刀は直ぐ様、鏡の前に立つとそこには20歳の青年ではなく、あどけなさが残る6歳程の少年が立っていた
一刀「な、な、な、な、な、なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!??」
幼い少年の叫び声が城中に響き渡ったのだった………
場所が変わりここは玉座の間
重鎮全員が集まり、起こった問題について情報交換をする
因みに一刀は于吉が用意した小さなフランチェスカの制服を着て、桃香の膝の上に座っている
華琳「……………つまり簡潔に話せば于吉が渡したのは風邪の特効薬ではなく、自らが改良して試作していた幼児化の薬だったって訳ね?」
于吉「…………お恥ずかしい限りです」
華琳に見透かされると于吉は頭を下げて謝る
冥琳「更には試作段階だった為、解毒剤も持ち合わせていないうえ、作成には時間がかかると………」
冥琳は苦虫を噛み潰した表情をする
蓮華「まぁ、一刀の記憶も幼体化していなかったのが幸いね」
真桜「そこが試作段階っちゅー感じですな」
すると、左慈が前に立ち
左慈「于吉は今まで俺と一緒にやってきた仲だ
こいつの失敗は俺の失敗でもある
本当に申し訳ねぇ」
于吉同様に頭を下げる
月「へぅ………左慈さん、于吉さん、頭を上げて下さい」
桂花「起きてしまった事はしょうがないじゃないの」
珍しく桂花も慰める
翠「だけどよ、さっさと作らないとマズイんじゃないか?」
于吉「そうですね………何度言うようで申し訳ありませんが、あの薬は試作段階のものですので効力も何時切れるのかまでは予測できません」
貂蝉「直ぐに戻る可能性もあれば、戻らない可能性もあるわねん」
愛紗「なっ!!?そ、それは困るっ!!!」
……………何が困るのかは察すればお分かりになるので、割愛
左慈「しっかし、写真通りの面構えだな、北郷」
一刀「しゃしんどおり?」
一刀が首を傾げると左慈は懐から一枚の写真を取り出し、それを渡す
一刀「………おま、なんでこれもってんの?」
それは今の年頃の一刀と、一刀を間に挟んで微笑んでいる一人の男性と女性が写っている写真だった
雪蓮「ん??誰?」
全員が写真に釘付けとなる
左慈「それはおよそ15年前の北郷とこいつの両親だ」
華琳「っ!!!この御方が一刀の……………」
于吉「この御方が北郷さんのご両親、『北郷十刀(ほんごうじゅうと)』殿と『北郷雅美(ほんごうまさみ)』さんですよ」
十刀の笑顔にはどことなく一刀の笑顔の面影があった
父親というのには肯けられる
貂蝉「十刀様は先代の北郷流継承者でねぇ、ご主人様には特別厳しくしていたのよん
特に『北郷流』を学ばせる時はねん」
卑弥呼「逆に雅美殿は底なしの優しさを持ち合わせていた
それは月殿も比較にならないくらいにのぅ」
紫苑「月ちゃん以上の御人がおられたのですわね
それが、ご主人様のお母様とはね?」
月「へぅ…………」
だが、ここで左慈が身震いをしながら
左慈「だが、その優しさとは裏腹に武術はとんでもなかったぞ
どんな得物を渡しても直ぐに習得しちまう………そこから名付けられた異名は『武神』…………」
于吉「実は管理者としてのお忍びで私達4人は何度かお手合わせをさせて頂いたことがあります
そのお陰で左慈や貂蝉は強くなりました」
一刀「(つまりそのときにすでに、おれはタイムスリップすることは決まっていたんだなぁ……………)」
一刀は溜息をついて切り替える
一刀「かあさんはつよかったもんなぁ……………
おとうさんもじゅうぶんつよかったけど…………けっこうしかられたもんな」
于吉「十刀殿は確かに厳格という言葉通り………いえ、それ以上の御人ですが、その反面雅美さんと同等にお優しい御方です」
左慈「こいつの母親が負けたのは後にも先にも2回きりだ
1回目は父親との結婚で行った儀式での真剣勝負
2回目がこいつの継承での最後の相手だ」
春蘭「ほぉ、やるではないか!!」
秋蘭「一刀の家柄は武家なのだな」
秋蘭がそう言うと左慈はまた懐から写真を取り出し、一刀に渡す
左慈「いや、北郷家で今現在唯一武に関わっていない奴がいる」
一刀「……………あ〜、『一蓮(かずは)』かぁ」
蓮華「……………誰?」
写真には道着を着て竹刀を担ぎ笑顔で写っている12歳くらいの一刀と、一人の女の子が一刀の腕を抱いて笑顔で写っている写真だった
一刀「おれのいもうとだよ、ぎりだけどね
なまえは『北郷一蓮』、おれと4つはなれてるんだ」
貂蝉「一蓮ちゃんは武芸にはあんまり関わってはいなかったものねん
一応護身術は学んでいたそうだけれど」
一刀「てか、なんでしゃしんもってんの?
ストーカーじゃん」
一刀は疑いの目を向ける
于吉「申し訳ありません
これらは複製させて頂いた物なので、本物はちゃんとご実家にございますよ?」
于吉の言葉に一刀は目を細め
一刀「そっかぁ………みんなゲンキかな……………」
玉座の間の窓から見える空を遠く見つめていた
それを見ていた皆は
愛紗「ご主人様………………」
雪蓮「一刀……………」
悲しそうで、はたまた苦しそうな表情で見ていたので左慈が気を遣い
左慈「なーに辛気臭ぇツラしてんだよ!!」バシッ!!
一刀「いてっ!!?」
左慈が一刀の背中を強く叩く
左慈「確かにお前をここに導いたのは俺達管理者だ
だが、最早ここはお前にとって『第二の故郷』なんじゃねぇのか?」
一刀「……さじ……………ありがとう」
一刀は満面の笑みで微笑む
雪蓮「ぶー!!桃香、そろそろ変わりなさいよ!!!」
ここで空気を断ち切ったのは雪蓮
桃香「えぇ!!?」
雪蓮「えぇ、じゃないわよ!!私も一刀抱っこしたい??!!」
雪蓮の言う通り
6歳程になった一刀は、20歳の一刀とは違う魅力の破壊力があるのだ
通常の一刀ではスラリと細くだがガッチリとした体……全てを甘く包み込む声………疑いのない優しい瞳………
一刀自身は特に何も思っていないが、周りの者達を虜にする要素が揃っている
だが、今の幼体化した一刀も凄まじい破壊力がある
つぶらな瞳………可愛らしい童顔………何より声変わりもしていない少し高めの声は全ての乙女を虜にする
桂花や思春達も例外ではない
桃香が羨ましくて仕方がなかったのだ
華琳「そうよ、桃香
そろそろ私達に変わりなさい」
桃香「もう少し???!!」
ここで一刀争奪戦が勃発
皆が桃香の膝の上の一刀を奪い取ろうと襲いかかる
一刀「ちょっ!!?まって!!」
一刀も逃げようとするが、桃香や雪蓮達の手があちらこちらを?んで身動きがとれない
更に幼体化しているためか筋力が低下しており、振りほどく事すら不可能
成り行きに任せるしかないと思ったその時
華雄「えぇ〜い!!落ち着けっ!!!」
全員「「「「っ!!!」」」」
華雄が大声をあげ、皆を静止させる
華雄「今は一刀を取り合う場合ではないであろう!!」
全員「「「「す、すみません…………」」」」
全員が華雄のお陰で落ち着いた処で
一刀「とりりえずいつもどおりのしごとをしなきゃな」
一刀は小さい木刀を持つ
愛紗「ご主人様…………本当によろしいので?」
一刀は今から警邏に行こうとしているのだ
無論反論はしたが、『これ以上迷惑をかけられない』と一刀が言い張るので渋々承諾
凪「ご心配なく、我々がお守り致しますので」
真桜「今の隊長は気を使えたとしても危険やからな」
沙和「沙和達が隊長を守るのー」
華琳「任せたわよ、三人共」
華琳の発言で三人共頷く
そして一刀と三羽鳥は
一刀「よし!いこう!!!」
三羽鳥「「「御意っ!!!」」」
だが、この後………大事件が巻起こる!!!
城下町で警邏をしている一刀と三羽鳥達
一刀「へいわだな?」
凪「隊長、気を引き締めてください」
一刀は凪から指摘されるが
一刀「じゃあ、なぎ……てをはなしてよ」
凪「そっ、それは…………」
凪は顔を赤く染める
念の為なのか、かわりばんこで一刀と手を繋いでいるのだ
で、今は凪の番
凪「け、警邏の為です!!我慢して下さい!!」
一刀「……………はぁ〜い」
だが民の者達から見ると、凪が一刀の子供と散歩しているようにしか見えない
その様子を微笑ましく見ていた
と、ここで一刀は
一刀「……………ん!!?」
裏路地に怪しい男達が5,6人入っていくのを一刀は見逃さなかった
一刀「……………」バッ!!
凪「あっ!!?隊長!!?」
一刀は凪の手を振りほどき、怪しい男達が入っていった裏路地へ走って行った
凪も追いかけようとするが、幼体化した一刀は、スルスルと人混みの間を切り抜けて行くので追いつくことすら出来ない
更には明命をも追い詰める速度を持つ一刀(※番外編 其の一をご参照)を捕らえるなど最早不可能だ
凪「くっ!!真桜、沙和、追うぞ!!!」
真桜「了解や!!」
沙和「うんなのー!!」
………………
…………………………………
一刀「こっちにはしっていったはずなんだけどな…………」
一刀は裏路地について周りを見回す
だが
男A「おい、坊主」
一刀「わわわっ!!?」
一刀は一人の男に襟を捕まれ、持ち上げられてしまった
名探偵コ○ンがおっちゃんによくやられる状態だ
男A「何か探しもんか?こんな処に一人で来たら危ねーぜ?」
一刀「うぅぅ?はなせ???!!!」
一刀は手足をバタつかせるが、筋力が低下している為、全く歯が立たない
男B「おい、何やってんだ?」
男C「何だそのガキ?」
よりによって先ほど見つけた男達が集まってきてしまった
一刀「(くそ?いつも通りなら、片手でも倒せるのに……………)」
男A「いい素材の服だな、更にこの坊主も高値で売れそうだ」
一刀を持ち上げている男はニヤッと嗤う
一刀「(っ!!?こいつら、人身売買か!!!)」
男B「いい獲物じゃねぇか
今回はこれで引き上げようぜ
警邏隊が来たら厄介だ」
一刀「くっ!!はなせ?!!うられてたまるかーー!!!」
と、そこへ
真桜「はぁ…はぁ………っ!!?お前等何しとるんや!!?」
男B「ちっ!!言った側から警邏隊だ!!」
沙和「その男の子を離すのーー!!!」
沙和と真桜は得物を構えるが、そこは悪党
男A「けっ!!誰が離すかってんだ!!
それより、それ以上近づいたらこのガキの頭が無くなるぞ!!!」
一刀「くっ!!?」
一刀を人質に首筋に小刀を突きつける
凪「おのれ、貴様!!!」
男B「へへっ!!おい、こっちだ!!」
一人の男が道を導く
凪「逃がすと思っているのか!!?」
凪を筆頭に追うが
男C「このガキが死んでもいいのか?」
小刀を再び一刀の首筋に突きつける
真桜「くっ…………!!(最悪や、よりによって隊長が……………)」
と、一刀が
一刀「このぉ?!!ガブーーーーーーーっ!!!!!」
男B「あがーーーっ!!?痛たただっ!!?」
一刀は一人の男の腕に噛みつく
男B「このクソガキが!!」
バキッ!!
一刀「がっ…………!!?」カクン………
男C「おい、あんまり怪我させんな
売れの値段が下がるだろーが」
凪「なっ!!?き、貴様ーーーーーーーっ!!!!!」
噛み付かれた男は一刀を殴りつけ、失神させた
それにより三羽鳥の感情は怒りの赤一色に染まる
男A「動くなっ!!!動くとこのガキぶっ殺すぞ!!!」
真桜「くっ!!ぬぅううぅぅ!!!」
男C「へへへっ!!!それでいいんだよ!!」
気絶した一刀に小刀を突きつけたまま、男達は馬に乗り成都の街から離れて行った
凪「くっ!!」
ギュォォッ!!
凪が気を溜めるが真桜や沙和は止めに入る
真桜「アカン凪!!今『気弾』を放てば隊長も巻き込んでしまうで!!」
沙和「今の隊長を巻き込ませる訳にはいかないのー!!」
普段の一刀なら屁でもないのだが、幼体化している為、もし流血してしまったら血液の量がかなり少ないので、最悪死に至る可能性もあるのだ
凪「くっ……………!!
真桜……………お前は上空から『龍走』で奴らの本拠地を探れ
自分と沙和は華琳様達に………」
真桜「了解や!!!任しとき!!!」
ゴオッッ!!
真桜は『龍走』をして追跡を開始し始めた
凪「行くぞ、沙和!!
最早我々だけの問題ではない!!!」
沙和「勿論なの!!!」
直ぐ様城に戻った凪と沙和は緊急収集を要請
それにより集まった皆に状況を細かく説明
一国の主の拉致事件…………
それを聞き、集まった全員が驚きと怒りに満ち溢れる
華琳「へぇ??、随分なことをしてくれるじゃないの…………」
蓮華「人質にした挙句、一刀に手を出すなんてね……………」
雪蓮「一人残らず殲滅させてやるわ……………」
ここで、情報が繋がる
風「恐らく、最近お兄さんから挙がっていた今大陸上一番大きい犯罪組織の山賊ですね」
稟「人身売買は呼吸をするかの如く当たり前で、他にも殺害・強盗・強姦・窃盗と犯罪量は数知れず………
最近まで尻尾を隠していたのですが………」
風や稟などの軍師も冷静に話しているが、内心腸が煮えくり返っている状態である
凪「真桜が今、奴らの本拠地を突き止めています………
本当に申し訳ありません………」
凪と沙和は震えながら頭を下げる
雪蓮「頭を上げなさいな、2人共」
華琳「起こってしまった事はもう仕方がないわ
前に桃香にも話したのだけれど、もしそうなってしまったら今最良の手段をすべきなのではなくて?」
華琳と雪蓮は今までの怒りを隠し、優しく接する
凪「雪蓮様………華琳様…………はい!!!」
沙和「頑張りますなの!!!」
元気よく頷いたその時
ゴオッッ!!
真桜「ただいま戻りました!!!
奴らの本拠地が分かりましたで!!!」
愛紗「よし!!!真桜、案内しろ!!!」
春蘭「全員出陣だ!!!!!」
全員「「「「おぉっ!!!!!」」」」
その頃、山賊達のアジトでは
一刀「………………う〜ん……
……っ!!!いつつ…………ん?」
一刀は気絶から目を覚ます
そこは薄暗く地面が土で出来た湿った部屋………いや、牢獄だった
自分は見事に縄で縛られている
更に周りを見ると
一刀「……………っ!!!
じょせいばっかり……………」
恐らく拉致られ、人身売買にかけられようとしている若い女性が一刀同様に投獄それていた
一刀「(この牢の作り………どこかの城か…………?
廃墟となった古城っぽいな……)」
女A「ぼく、大丈夫?」
一刀「えっ?あっ、はい………」
女B「まさかこんな小さな男の子まで監禁して売買するなんて………」
女性の数はおよそ30人はくだらない
一刀「(これだけの数を誘拐して…………更には犯して売買………絶対許せない!!!)」
と、そこへ
ガシャンッ!!!
男A「おうおう!飯の時間だぜ!!へへへっ!!!」
一人のガタイのいい男が大きな厨房鍋を抱えて、牢の鍵を開け入ってきた
だが、その目つきは品定めをしているかのように舐め回すように見ている
一刀「……………………」
男A「ん?何だ?小僧…………何見てんだ?」
一刀「……………『じんるいのはじ』め!!!」
男A「人類の恥…………!!?このクソガキが!!!
大人をナメたらどうなるか少し痛みつけてやるよ!!!」
男は厨房鍋を乱暴に置き、一刀に向かって歩み寄る
女B「だ、駄目よ!!こんな小さな男の子に…………!!」
男A「うるせぇっ!!!てめぇすっ込んでろ!!!」
男はその女性に怒声を喰らわせる
一刀「………………」
男A「このぉっ!!!」
フォン!!
フォン!!
男は腕を振り回しながら攻撃をするが
一刀「……………………おそすぎ」
一刀は優雅に躱し、軽く飛んで男に乗り、首を自分の両足の太腿で固定する
男A「な、何しやがんだ!!?」
一刀「ん??こうかいしょけい」
ゴキッ!!
男A「おごっ!!?」
一刀は体を捻らせ、男の首の骨をへし折った
その場に倒れ込む男
その牢にいた者達全員が唖然する
一刀「ふぅ…………………
さて、こうどうにうつしますか………」
一刀はそう言うと
一刀「はああぁぁぁっ!!!」
気を高め、力を入れると
ブチンッ!!
縛られていた縄が音を立てて千切れた
一刀「くすりのこうりょくがうすまったのかな?
きんりょくがすこしもどってきたかも………」
そこで一人の女性が口を開く
女B「き、君一体何者…………?」
一刀「うん?う〜ん………ただのおとこのこだよ」
一刀は曖昧の返事をして牢から出る
一刀「みんなはここにいて」
女A「駄目よ!!殺されるわ!!!」
次々と止めに入るが、一刀は
一刀「だいじょうぶだよ
おれはおとこだ、おとこはおんなのひとをまもるいきものだよ?」
女「「「「「〃〃〃〃…………」」」」」
幼体化といえど、流石は一刀
見事女性方のハートを掴んだ
だが、朴念仁が気づく訳もなく一刀は走って行った
男C「ふー………ん?げっ!!?」
一刀「とぉ!!!」
ドカッ!!
男C「ぐべらっ!!?」
バゴンッ!!!
一刀は恐らく見張り番であろう男に見事なドロップキックをして、そのまま部屋の扉を蹴り壊す
男Z「っ!!?何だァっ!!?」
一刀「どーも」
一刀は転ぶことなく綺麗に着地して、体制を整える
一刀「(かなりのかずがいそうだな
………………『ようろうこりゅう(鷹狼虎龍)』でさっさといくか)」
男T「何だ、こいつは!!?」
男M「歯向かう商品なんざいらねぇ!!
おろしちまえ!!!」
一斉に山賊達が襲いかかってきた
一刀「めんどうだ、『しんばくげんか(真爆源花)』っ!!!」
ドッカアアァァァァンッ!!!!
山賊達「「「「うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっ!!!?」」」」
一気に数十人の男達が犠牲となった
『真爆源花』の爆発で建物の屋根の一部に穴があき、空が見える
一刀「よし、そりゃ!」
ギュォォッ!!
一刀は掌に気の塊でる『月光下』を作り出し、空へ放り投げる
一刀「『とどろけ、げっこうか(月光下)』っ!!!!!!」
ゴオッッ!!
幼体化した一刀は『鷹狼虎龍』を発動した
一刀「………………おっ?あれ?」
すると一刀に『ある変化』が…………
一刀が暴れ出す数分前、
ゴオッッ!!
ゴオッッ!!
ゴオッッ!!
雪蓮「こっちほの方角なのね……」
真桜「はい、間違いないですわ」
大陸の重鎮達は自分達だけで一刀を取り返すべく、『龍走』をして本拠地へ向かっていた
軍師達は于吉が集団型の『龍走』、『龍走星軍』により移動している
真桜「っ!!!あれですわ!!あの城や!!」
真桜が指を指す方向には森が生い茂り、見事にカモフラージュされた廃墟の古城だった
かなり古いが、それは見た目だけであり、恐らく内側から補強されいるであろう
真桜「あそこの何処かに隊長がおるんや!!」
雪蓮「ならとっとと殲滅して一刀を愛でましょう!!」
高らかに宣言したその時
ドッカアアァァァァンッ!!!!
冥琳「何事だ!!?」
古城の一部分の屋根が突然、爆発したのだ
左慈「恐らく北郷も暴れてんだろう
俺達もさっさと暴れないと全部北郷にもってかれんぞ」
左慈は悠長に答える
華琳「なら、行くわよ皆!!!」
全員「「「「オォォーーーっ!!!!!!!!」」」」
ゴオッッ!!
ゴオッッ!!
ゴオッッ!!
ゴオッッ!!
武将達は『龍走』のまま古城へと急降下して突っ込んで行った
男C「な、何だ!!?どうなっちまってるんだ!!!」
男F「空から大陸の武将達が攻めてきたんだ!!!」
男L「勝てっこねぇ!!!逃げろっ!!!」
山賊達は次々と城の裏門から逃げようとするが
男V「な、何だ!!!門が開かねぇ!!」
左慈「阿呆、簡単逃げられるかよ」
左慈がかけた術により、古城全体が空間として隔離された為、逃げることが出来ない
春蘭「逃げられるとでも思ったのかーーーーーーーっ!!!!!!
雑兵共めがーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」
フォン!!
フォン!!
フォン!!
山賊達「「「ぎぃやあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」」」
愛紗「おのれ貴様等ーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」
フォン!!
フォン!!
フォン!!
山賊達「「「うぎゃあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」」」
雪蓮「バイバ???イ♪♪」
フォン!!
フォン!!
フォン!!
山賊達「「「ひぎゃあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」」」
山賊達は猛将に次々と斬り殺されていく
すると古城から
ドカンッ!!!!
山賊達「「「うぎゃあぁぁぁぁっ!!!」」」
凪「??何だ?」
数十人の山賊達が纏まって城の壁ごと弾けてきたのだ
その後から
一刀「数ばっかり多くても、俺には勝てねぇぜ?
しかも俺は日々の鍛錬で長く『鷹狼虎龍』を発動できるんだ
プラス3分くらいかな?」
『特殊な鷹狼虎龍』を発動している一刀が現れた
蓮華「一刀!!
…………って、あれ?大人に戻ってる?」
卑弥呼「それだけではないのぅ
普段の『鷹狼虎龍』とは何かが違う」
着ている制服はそのまま大きくなっていたので、心配はいらないのだが
見た目が大分違う事に気付く
伸びた爪は赤黒く変色しており、狼の尻尾は普段は白銀なのだが今は焦げ茶色、牙は通常の1.5倍ほど長く鋭い
なによりも片目が赤黒い通り越して黒い紫に近い色だ
左慈「恐らく于吉の薬の影響だろう
幼体化している状態で『鷹狼虎龍』を発動した為、いろんな影響が出ちまったんだろうよ」
イメージとしてはドラゴ○ボ○ル○Tの主人公が大猿に変化して金色の猿になったようなもの
一刀「さぁて、とっととこんな古城をぶっ壊してやるぜ!!!」
戦闘で昂揚している為、口調が荒々しいものになっている
そして滅茶苦茶に暴れ出した
雪蓮「一刀が無事と分かれば、殲滅するしかないわね!!!」
冥琳「どちらにしても殲滅する気であろう…………やれやれ」
他の武将達も更に闘い方が激化し始めた
貂蝉「それにしもぉ、ご主人様のあの闘い方………お父様とお母様に似ているわねん」
于吉「『北郷流』の代々継承者やその妻は、『北郷流』の厳しい規則により受け継ぐ頃には、二重人格になってしまうと聞いた事があります」
左慈「門外不出で誰にも話す事が出来ないうえ、かなり厳しい修行をする我が子を見守らなきゃならないっつーものを永遠と抱え込んだ結果、そうなっちまうんだっけか?」
卑弥呼「こっちが本当の自分と言う者も少ないであろうのう
じゃが、それも運命というやつじゃのうのう」
管理者達は軍師達を守りながら腕を組んで話していた
一刀「………っ!!そうだ、思春!!明命!!」
一刀は2人を呼び出した
思春「何だ?一刀……………」
明命「何か御用でしょうか?」
素早く現れた明命と思春
一刀「城の中の牢獄に拉致られた大勢人達がいる、恐らく人身売買の目的で拉致られた人質だ
その人達を避難させてくれ………牢獄は地下の最奥にある
鍵は簡単に壊せる筈だ
他の皆を引き連れて行ってもいいから、人質の命が最優先だ」
思春「人身売買の目的でか………風や稟から話は聞いていたが………下衆の極みだな」
明命「了解致しました!!行きましょう、思春殿」
思春「あぁ、では行ってくるぞ」
一刀「あぁ、頼む」
シュンッ!!
シュンッ!!
思春と明命は『空走』で牢獄に向かって行った
一刀「さて…………残り、3分半
それまでに脱出しやすいように掃除しておかなきゃな
後は、片付けの準備もしなくちゃならないし………やることは山積みだなぁ」
ギュォォッ!!
一刀は気を溜めながら、呑気に戦っていた
思春「思ったより内部は頑丈に造られているな
見た目はかなり耐久性が低く見えるが」
思春は明命と凪、流琉、鈴々を連れて合う山賊達を斬りつけながら進む
流琉「盗んだ材木などで補強したのですね、恐らく」
凪「許されませんね」
鈴々「にゃあ?!人質は何処なのだ!!?」
明命「一刀様の情報によるとこの先にある筈です!」
と言った手前、
思春「…………もう目の前だぞ」
思春は呆れながら言う
そこは先程一刀が捕まっていた牢獄である
流琉「私が扉を壊します!下がっていて下さい!」
流琉が大声で言うと思春達と中にいる女性達は扉から離れる
流琉「はああぁぁぁ………せいっ!!!」
ブォンッ!!
ドゴォォォンッ!!!
流琉の投げた得物は扉を紙のように吹き飛ばした
思春「…………些か力を入れ過ぎではないか?
中にいる人質が負傷してしまうぞ?」
思春は頬を掻きながら言うが流琉は慌てて弁解する
流琉「これでも手加減したんですけど…………」
鈴々「にゃあはは?吹っ飛んだのだ?!!」
鈴々は笑いながら牢獄に入る
明命「皆さん、ご無事ですか!!?」
女B「は、はい…………ですが」
流琉「??何ですか?」
女性達は心配そうにこう言う
女A「先程小さな男の子がそこにいる男を倒した後、牢獄の外に出て行ったのです
それから爆発音が激しくなりまして…………」
思春「小さな男の子…………」
思春達は直ぐに于吉の薬により小さくなった一刀だと理解する
鈴々「にゃあっ!!?誰なのだっ!!?」
……………訂正、一人だけ分かっていませんでした……
凪「一先ず、ここの城は危険です
我々が先行しますので、脱出しましょう!!!」
女性達「「「「は、はい!!!」」」」
全員立ち上がり、思春達の後ろについていくようにして走り出した
後方は明命と鈴々が努めている
鈴々「明命!!強い男の子は何処なのだ!!?」
明命「…………鈴々さん……」
未だに気づいていない鈴々に流石の明命も呆れていた
一刀「せりゃっ!!」
フォン!!
ザシュッ!!
山賊「ぎぃやあぁぁぁぁぁ!!!」
一刀「こりゃあ、大盗賊だな………
数百はいたみたいだな………まだまだいるぞ?」
一刀は他の皆を退却させて軍師達の元まで集合させた
華琳「一刀!!全員集まったわよ!!!」
一刀「了解!!
……………おっ!思春達も戻って来たみたいだな」
そこへ人質を救出しに行った面々が戻って来た
明命「只今戻りました!!一刀様!!」
思春「人質全46名、無事保護致しました」
思春と明命は蓮華達に報告をする
蓮華「御苦労様……思春、明命」
明命「勿体無いお言葉です!!」
雪蓮「で、一刀……この後どうするの?」
目の前には最早用のなくなった古びた古城と無意味に存在している山賊の残党
残りの何十人かは古城に立て篭もったようだ
一刀「この後?
え〜っと……………朱里、あの城って必要しなきゃならないものだったっけ?」
一刀は振り向いて朱里に聞く
朱里「あの古城は乱世を切り抜けた強固な古城で、かの有名な元・蜀の国主『劉璋』が隠居をする為として造られた古城です
今は必要ないもので、後片付けにも困っていた案件ですね」
桔梗「劉璋か……………あのクソ坊主が使っておったのか……
儂らも知らなかったですぞ?」
桔梗は劉璋の名を聞き、苛立ち始めた
その様子を見た一刀は
一刀「……………焔耶」
焔耶「………何だ?お館……」
一刀「今思ったんだけど、劉璋って男?」
焔耶は首を横に振り
焔耶「私は実際に会ったことはないが、桔梗様のお話によると女性だそうだ」
一刀「えっ?じゃあ何でクソ坊主って…………」
焔耶「私も気にはなっているのだが、劉璋の話をすると桔梗様や紫苑様は不機嫌になられるので未だ謎のままだ
お館も聞かない方がいいぞ?モヤモヤはするけど、命の方が大事だろうし………」
一刀「まぁ………だね
けど…………気になるなぁ???」
っと話を逸らすと雪蓮が頬を膨らませ
雪蓮「ねぇ、一刀ぉ!!話聞いてるのぉっ!!?」
ゴキッ!!
一刀「ぐぇっ!!?」
一刀に無視された(自身は無視した訳ではないが)雪蓮は無理矢理一刀の首を自分の方へ向ける
一刀「あ、あぁ………こ、古城ね………げほっ!!」
一刀は首を直しながら言う
一刀「朱里の話の通り……あの城は最早必要ないものだ
それならいっそのこと纏めて壊そう」
ギュォォッ!!
一刀は『幻龍破』の構えをする
『特殊鷹狼虎龍』に残された時間は極僅か
一刀「奴らがやっていたことは結果生かしても法に触れ、死罪確定だ
ならば……………俺が直々に引導を渡してやる………………」
ギュォォッ!!
一刀は声のトーンを低くして更に気を溜める
山賊達は古城から矢や石で一刀達に攻撃をしかける
だが、于吉が張っている気の壁で当たらない
一刀「自らの罪を償い………古城共に大陸の塵のなれっ!!!!!!『幻龍破』っ!!!」
ゴオッッ!!
何時もより大きく太い『幻龍破』は古城へ一直線
そして
ドッカアアァァァァンッ!!!!
古城は跡形もなく砕け散り、山賊達の断末魔は爆発音によりかき消された
一刀「ふぅ…………」
一刀は力を抜き、振り返る
華琳「お疲れ様、一刀」
一刀「うん、皆もお疲れ様」
と、言った一刀は
シュゥゥゥゥゥ…………
一刀「うん?あっ……………」
一刀は時間が経ち、『鷹狼虎龍』が解けたのだ…………が
一刀「………………あれ!!?」
全員「「「「っ!!?」」」」
目の前には小さくなった一刀が立っていたのだが、何故か『鷹狼虎龍』が解けていなく、耳や尻尾・牙が生えたままとなっていたのだ
一刀「ど、どうなってんだぁ!!?」
左慈「恐らく于吉の薬のせいだろ?
でも、安心しろ…………戦闘能力値は子供まんまだ(笑)」
左慈は小馬鹿にするように笑いながら言う
一刀「ゆうちょうにいってるばあいか!!」
一刀は可愛らしくチョコチョコと怒る
華琳「か、一刀…………」
一刀「な、なんだよ………?」
華琳「『にゃあ』って言ってみなさい
手の動作もつけさいよ」
目が血走っている華琳に一刀は渋々する
一刀「…………………にゃあ」
全員「「「「ぶっ!!!可愛い♪♪♪♪」」」」
一刀「どわっ!!?」
全員が稟のように赤い華を咲かせる
左慈「おぉ、満開だな」
雪蓮「もう我慢できない!!!一刀、来なさい!!!」
一刀「うひゃあ!!?」
一刀は雪蓮に連れ去られる
華琳「待ちなさい!!雪蓮!!!卑怯よ!!!」
愛紗「お待ちください!!雪蓮殿!!!」
春蘭「絶対逃さんぞ!!!」
再び一刀争奪戦戦が始まる
左慈「おいおい、何回だ?
ホント飽きないな、あいつら…………」
于吉「一応、解毒剤は出来たのですが…………これは渡さないほうが良さそうですね♪」
于吉は可笑しそうに懐にしまう
華佗「平和だなー」
卑弥呼「正にじゃ!!ガッハッハッ!!!」
一刀「らんせよりタチがわるいわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!
てか、このてんかい、まえにもあったぞーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!」
この数日間、一刀は小さく『鷹狼虎龍』の姿のまま暮らしたとか…………
……終……
説明 | ||
『‘闇’の御遣い編』の番外編、第三弾 一刀の過去が明らかになる(?)今回の話 『あの男』が巻起こすは乙女達を壊す強烈な兵器!!? 一体何が起こったのだろうか? |
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子供でも一刀は一刀ですな〜人たらしで種馬でいじられ役でw(nao) | ||
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