真・恋姫†無双 〜孫呉千年の大計〜 第3章 拠点6
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第3章 拠点6 『 水鏡塾同窓会&善哉(ぜんざい)ぱ〜てぃ 』 

 

 

 

「冬の寒い時期に、遥々建業まで態々御足労戴きまして、誠にありがとうございました」

 

建業城に突然来訪した水鏡先生と対面し、今日の予定を変更し数刻の間話込んだ一刀

水鏡先生と出会う切欠は、荊州の襄陽城を内部からの切り崩しの際に、藍里を通じて知り合った

 

荊州を落とし終えた時にも結局会えず仕舞いだったのだが

一般人も学ぶことの出来る水鏡塾の【分校】を設立したいのですとの書簡をお送りした所

許可が下りたこともあって、藍里の管轄化におき、この度ここに完成したのである

 

その事を蜀に報せた所、完成の時期に合わせ外交の使者として

忙しい筈の朱里と雛里の2人が、こちらへ向かうとの返答書簡も届いた事もあって

荊州にいる水鏡へも御都合いかがでしょうか?と届けさせたのであるが・・・

 

完成時期が1月だった為、建業の気温は6℃前後で吐く息も白いのであった

ちなみに亜熱帯湿潤気候に属し、夏は雨が多く非常に暑い夏が特徴である

稲作には非常に適した気候なのであるが、それはさておき・・・

 

「ホホホ 善き哉(よきかな)、善き哉

 して藍里、朱里、雛里は今何処にいまして? 会って話したいのですけれど?」

 

と、水鏡が一刀とこうして建業城にて話し込んでいた事をみても判る通り

返答の書簡が返ってくるより、水鏡自身がこうして来てしまったのである

 

「先生の方が数日到着が早かったようです

 数日後には朱里さんも雛里さんも建業に到着する予定ですので、御待ち下さいませ

 到着までの間は藍里に任せますので御安心を

 藍里ならこの度建業にて設立した”水鏡塾・建業【分校】”に居る筈です 今から俺がそちらへと御案内いたしましょう」

 

「ホホホ 善き哉、善き哉」

 

「今から水鏡先生を”水鏡塾・建業校”へとお連れする 急ぎ馬車の用意を!」

 

一刀の指示を受けた臣下の動きがにわかに慌しくなる

水鏡はその慌しく動き回る臣下達の動きを眼で追っている

 

「陛下、水鏡先生、今日は一段と冷え込んでお寒いでしょう?

 馬車の用意が済むまで、これでもお飲みになって御待ち下さいませ 粗茶で恐縮です・・・」

 

月と詠が何時の間にやらティーセットを用意し、ティーカップに温かい紅茶を注いでいる

残念ながらまだこの時代には、磁器のティーカップは存在してはいないのだが・・・

 

「ホホホ 実に美味しい この時期には一番の馳走です 善き哉、善き哉」

「月が入れてくれるモノは、全て数段美味しく戴けるのですよ」

 

と、一刀が褒めちぎるものだから、月はポットを手に持ちながら、顔を真っ赤にしモジモジしていたりする

その少し後方では、詠が冷凍ビームを眼から発射し、一刀へと浴びせていたりする

 

「先生の言う善き哉で思い出した そういえば善哉(ぜんざい)が急に食べたくなったよ」

 

「ぜんざい・・・ですか?」

 

水鏡も月も詠もまたどんな食べ物か知らぬらしく、3人共首を捻っていたりする

 

「小豆を砂糖で甘く煮て、その中に焼き餅や白玉団子、栗の甘露煮などを入れた汁物の食べ物なんだけどね

 母さんがよく作ってくれたんだ」

 

当事の記憶を懐かしさを憶え辿りながら、善哉に関する情報を引き出していく一刀

 

「天の国の緋蓮様がですか?」

「うん 妹の和葉の大好物でもあるんだけどね いつも入っている白玉団子の数で喧嘩した記憶があるね」

 

紅茶を口に含み、鼻へと抜ける香り、喉を駆け巡る芳醇な味わいを楽しみながら答える一刀

 

「白玉団子とは?どういったものでしょうか?」

「こんな寒い時期に、もち米を粉にし水中で沈殿した物らしいんだけどね それを確か乾燥させたモノだったかな? たしか・・・

 きちんと作り方見ておけばよかったよ 俺は食べる方が専門だったからなぁ〜」

 

白玉粉(しらたまこ)は、もち米を加工した粉(うるち米を加える製品もある)もち米を粉にし、水中で沈殿した物

寒中に、沈殿作業を繰り返し乾燥させるため、別名は寒晒し(かんざらし)である              ※白玉粉WIKI参照

 

一刀が余りに嬉しそうに美味しそうに語るものだから、詠などは先程から喉をゴクリと鳴らしっ放しである

 

「それでは今度一度作ってみましょう」

 

月が考え込みながら答えている横で、詠がしきりに同意しブンブン頷いている

その様子をみて一刀と水鏡が笑っていたりする

 

「朱里や雛里もお菓子作りは得意みたいですし

 材料があるのなら、あの子達が到着した時に、一緒になって作ってみても良いかもしれませんね?」

 

月へと微笑む水鏡が、そう合いの手を入れたものだから、作る時期まで決定してしまったに等しかった

 

「そう・・・ですね それまでには材料を一度用意して試しておきますね」

 

月の瞳に白玉団子作りへの闘志が宿り

ボクシングのファイティングポーズをとって、月の細腕と握りこぶしにぐっっと力を込める

 

 

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それから準備が整い数日後、呉と蜀の同盟締結の再確認なども含め、朱里や雛里が到着したことを祝し

建業城厨房にて『善哉ぱ〜てぃ』を大々的に開催し、2人の呉への歓迎を祝う会が催された

 

「口の中に甘さが残るのがいいわね 余韻が楽しめて冥琳もどう?」

 

「ふむ 戴くとしよう 北郷が言うには、甘いモノは脳の働きを良くするというらしいからな

 王林や紅もこっちに来て食べてみればいい

 それと穏、琥珀、お前達はまだまだ仕事が残っているんだ しっかり食べて力を溜めておけ」

 

雪蓮からの善哉の感想と問いかけに、至極冥琳らしい真面目な回答に

少しは仕事の事から離れなさいよと、雪蓮は苦笑を浮かべている

 

「紅、ここに置いておくぞ? 甘いモノは好かぬが、仕事の気分転換には実に持ってこいさね」

「ありがとう姉様 んんっ〜 甘くて美味しいわね 美味しすぎてどんどんと食が進んじゃうわね

 余りに美味しすぎて、一日の仕事の疲れが何処かへと吹っ飛んじゃったわ!」

 

王林・紅姉妹が、実に上品に慎ましげに椀を戴いているのに対して

 

「・・・そう指摘されると、美味しいモノが突然味気なく感じる不思議」

「あはは〜 そのように頼って戴けるのは恐悦至極ですが〜〜〜」

 

こちらは雪蓮とは違い、仕事が待ち構えていると指摘された琥珀と穏は

苦笑どころかどんよりとした表情を浮べ、ぐうの音も出ないようである

 

「穏の場合、栄養が頭より全部胸にいくからのう

 ・・・ふむ、これは癖になる甘さじゃのう 堅殿、楓、霞もどうじゃ?」

 

と穏ががっくり肩を落すのに対し、横合いからちゃちゃを入れる祭

祭へと必死に反論しているようだが、どうみてもじゃれあっているようにしか見えない・・・

 

「祭 こちらで戴いてるわよ? お酒飲みながら戴くのも有りよね〜♪」

「ですね 善哉の甘さと酒の辛さ、この妙味が面白い」

「せやな 酒は百薬の長であり、終生の友である! 甘きモノは別腹とはよう言うたもんや・・・」

 

杯を仲良く傾け乾しながら、善哉も食す呉が誇る緋蓮・楓・霞という飲兵衛軍団?の面々でありました

 

「思春これ本当に美味しいわよ?」

「蓮華様、そんな大げさに・・・ ふむ、普通ですな・・・(これは美味い)」

 

この主従もまた仲良く楽しんでいる

 

「はぁ〜 何度食べても甘くてホッペが落ちる〜♪(これで豊胸すればいいのに)」

「美味しいですぅ〜♪」

「胡麻団子を善哉に入れても美味です〜♪」

 

シャオ、明命や亞莎といった面々にも大好評のようで

 

「瑠璃、白玉欲しいの?」

「こくこく・・・」

「うん いいよ ほら、あ〜んして♪ あ〜〜ん♪」

「あぁ〜〜〜ん♪」

 

瑠璃は本当にかわいい〜などと、表情が緩みほんわかしている桜を横目にしながら

これに予想の斜め上の対抗心を起こし挑戦してみせたのが、恋とねねの主従のようで・・・

 

「恋殿ぉーーー!! こちらにまだまだ多くの善哉が残っておりますぞ!」

「ねね・・・ どんどん持ってくる」

「恋殿ぉ! お任せあれ! モチのロンです!」

 

恋の周りには、まるで”わんこそば”のように

次々と中身の消えたお椀が山のように積み上げられ、椀の壁を形成していくのであった・・・

 

「あの4人、目障りだから他所行って食べて欲しい・・・」

「まぁまぁ珊瑚、 生真面目すぎるのも毒やで? これでも食って目の前の嫌な事は忘れとき!」

 

半ばヤケ気味の生真面目な珊瑚と慰める子虎とこんな面々もいたようで・・・

 

「皆さん まだまだ一杯善哉ありますから、そんなに急がなくても大丈夫ですよぉ〜〜〜♪」

「月ぇ〜〜おかわり!!」

 

月がせっせと出来上がった椀を運び給仕で働く傍らで、詠がせっせと椀を地味に空けていく

 

「あわわ! 藍里姉さま! 早速御代わりの増援要請の模様ですっ!!」

 

「は〜い! 報告ありがとう、雛里ちゃん! 今お餅の方が焼きあがったから、そちらを持っていくね〜

 朱里、そちらの白玉の追加は大丈夫そう?」

 

担当のお餅を焼き上げた藍里は、次々と椀へと放り込み、月は汁を注ぎ込み椀を完成させていく

月は完成させた椀をお盆へと乗せ、ぱたぱたと早足で駆け抜け、次々と出荷させていくのでありました・・・

その後の藍里はというと、妹へのフォローも忘れない完璧な仕事っぷりでありました!

 

だが、主賓である朱里と雛里を働かせるという暴挙に

是非を問うのもどうなのか?と小一時間問い詰める所なのであろうが・・・

 

「お姉ちゃん大丈夫? 忙しそうだしちょっと手伝うよ」

 

最初は大丈夫、朱里はお客さんなのだからと断っていた藍里であったが

藍里とゆっくり話せない朱里が、仏心を出しつい手伝った事が運のつきとも言え・・・

 

「はわわっ! もうちょっと待って! お姉ちゃん・・・

 安”請け”合いしたのはいいけれど、私のHPいつの間にか残量1だよっ!」

 

「朱里、慌てなくていいから! ここは朱里本来の・・・

 ”攻め”を解放すべきか悩み所ね・・・ 【いのち『を』だいじに】も棄てがたい!!

  でもでもぉ!! 朱里にしか任せる事ができない仕事がそこにある!」

 

「はわわっ! 私にしか出来ない仕事・・・ 

 私・・・ もっもう少しここで・・・がんばってみるよ! お姉ちゃん・・・」

 

そこにはもはや、主賓としてのお客様といった品格の欠片など微塵もなく・・・

あろうことか、もう1人の主賓でもある雛里をも巻き込んで

2人をぶらっく企業?さながらに扱き使い、終了まできっちりと働かせたのでありました

 

この妹あって姉と言えるのか、それとも姉あっての妹といえるのか・・・

どうでもいい会話の中に、色々と詰め込んで攻めてくる姉妹の姿勢を、実に悩ましく感じる雛里でありました

 

厨房に雛里の増援要請が響き渡るや、それを聞き取った藍里が額から流れる汗を拭き拭きしつつ

突然の妹の渾身のギャグ?を朱里へと笑顔で間髪入れず返答してみせる

 

暫く呉と蜀という、互いの立場から離れざるを得なかった諸葛姉妹の掛け合いも

久々だというのに、この厨房では実に冴え渡っていたようだ

 

「んくっ! んくっ! ぶはぁ〜♪ 七乃ぉ〜 蜂蜜水も良いが、この善哉とやらも実に美味しいぞえ〜♪」

 

いつもならこの時間に、蜂蜜採取を行うのだが

七乃がこの『善哉ぱ〜てぃ』情報を聞きつけ、急遽中断しこちらへ駆けつけてきていたのだった

 

「お嬢様ぁ〜 食べすぎたら夜中ぽんぽん痛くなりますから・・・ 注意してくださいね?

 

 そう言えば・・・ これはまだ秘密情報なのですけれど

 先程お会いした陛下から、夏はこの白玉団子を冷たく冷やして、黒蜜をかけると美味しい

 ・・・との情報を得てきた所です! 美羽さま 褒めて!褒めて!」

 

と、嬉しそうに頭を美羽へと突き出す七乃

 

「七乃ぉ! でかした! それは誠かや?」

 

突き出された七乃の頭を幼い手でナデナデする美羽

 

「らしいですよ? 夏になったら真っ先に私達で試してみましょう〜♪」

 

善哉の甘さに舌鼓を打つ美羽と七乃に対して

 

「ずずずず・・・ ぱくぱく・・・ ん〜♪」

 

紀霊はいつも天上天下唯我独尊、己のペースと楽しさを常に追求している模様だ

こうして影では、この美羽主従3人も善哉に舌鼓をうち、存分に楽しんでいたようである

 

 

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「慌しくて大変だったけれど、皆で作った善哉、甘くて美味しくて楽しかったね!」

「うん! 懐かしいね 昔元直ちゃんも入れたこの4人で、塾の皆にお菓子を振舞った日の事を思い出してた」

 

大志を抱き、荊州の水鏡塾を飛び出してから、もう随分と月日は経っていた

先程までの慌しい喧騒は嘘のように静まり返り、真新しい建業の水鏡塾の校舎へと、藍里の案内で今は訪れている4人

水鏡は少し離れた所で、校舎の管理人となる人物と挨拶をかわし何やら色々と話し込んでいる

 

「かつての私達も、荊州にある水鏡塾にて先生の教えを受けた身の上だけれど

 今は皆、それぞれの志を抱き離れ離れになってしまったけれど

 かつての塾での生活が、今の私へと続く一部となっているもの・・・」

 

朱里と雛里の懐かしむ会話にそう答える藍里

 

「うん 私も」

「だね」

 

藍里の言葉に、朱里も雛里も同意を示した頃

水鏡も管理人との挨拶を終え、3人の会話へと混じる

 

「この設立されたばかりの水鏡塾でも、きっと私達と同じように

 大志を抱いた後輩が必ずや出てきて、学び力を蓄え巣立っていく筈なの

 そしてこの校舎での評判を見聞きするたびに、ここでの当事の記憶が蘇って懐かしむ時が来ると思うわ」

 

真新しく出来たこの校舎で学んだかのように、慈しむように机を摩る藍里

藍里の心象風景にはきっと、在りし日の荊州の水鏡塾にて学んだ頃の事を思い起こし、重ね合わせていたのだろう

 

「私が当事抱いた夢は、一刀様の助力のお陰もあって、どんどん成果となって形に現れてきてる

 朱里、雛里、貴方達2人も今や蜀の重鎮の立場となっているのだから、どんどん自身の夢を実現してゆきなさい

 呉にいる私の耳へと届き、驚愕させるような夢を実現させなさい きっとよ? いいわね?」

 

「うん! お姉ちゃん」

「はい! 藍里姉さま!」

 

3人が互いに抱き合い微笑みあう光景、高い志を確認し合っている姿に

弟子である3人を誇りに思い、微笑みながら温かな瞳でみつめる水鏡

 

朱里、雛里、元直に藍里と4人の優秀な弟子に恵まれた水鏡であった

 

入学した当初から、スバ抜けた政・軍略の才能を発揮してみせたのが朱里であった

朱里も及ばぬ程の鬼才をみせて始めていたのが同時入学した雛里であり

そして2人の才には及ばぬものの、卓越した軍略の才、撃剣の使い手でもある武も兼ね備えた

義侠心溢れ、優れた人物を見抜く瞳を持つ多才な元直

何でも卒なくこなせる秀才肌ではあるのだが、朱里、雛里、元直の3人に遠く及ばぬ才の藍里

 

この3人が、塾にてあまりに神々しく眩し過ぎた所為で、塾での藍里の才の評価が見事に埋没し霞んでしまっていた

相手を尊重しすぎる余りに自分の主張もしない、実力を発揮し切れない藍里を

水鏡は”眠れる獅子”というよりか、ころころと魅せる表情を変える”猫”だと酷評していた

 

だが眼前で妹の朱里と雛里の2人に、夢を語ってみせる現在の藍里に、当事の霞む面影など微塵も感じさせなかった

それ処か朱里や雛里と変らぬ才覚と輝きを放っているではないか

 

藍里の才覚を見抜き、内政だけを執り行う一文官としてだけでなく、軍師としても重用していると聞く

ここまで見事に、藍里の才能を開花させる事が出来たのは、ここにいる水鏡自身の手ではなく

数日前に会った北郷一刀という、世に『天の御遣い』と呼ばれる一青年との出会いと導きなのは、誰の眼からみても明らかであった

 

教育者として大いに力不足を痛感すると共に、悔しいと思う蟠(わだかま)りの心も少なからずあるけれども

そのことよりも”教育”とはなんと奥が深いのだろうと、藍里の事で益々熱意が湧いてくる水鏡でありました

 

自身が磨けなかった才も、まだまだこの世にいるのではないだろうか?と思うと

教育者として、これほど胸を熱くする飽くなき挑戦は他にないだろうとも感じていた

 

「藍里、貴方はよくぞここまでの成長を遂げましたね そこには並々ならぬ自身の弛まぬ努力もあったことでしょう

 けれど、今の貴方が多方面で活躍できるのは、自身の努力だけで勝ち取ったのではないことを・・・

 北郷一刀という青年との出会いがあったればこそだということを・・・

 その恩義を努々(ゆめゆめ)忘れぬようになさい

 

水鏡が身内に対して、人を褒めることなど滅多にないことであった

それは朱里や雛里という優秀な生徒であった者でさえである

有頂天になって励まなくなる者が出て来ては困るからでもあるが・・・

 

事実、この時の朱里と雛里は、師である水鏡の言葉に驚愕の色を見せていた

しかも自身が磨き足りなかった部分を、一刀が輝きを増してくれたのだと・・・ 暗に言い放ったことにも・・・

 

「はい、先生・・・ 私も『御遣い様』・・・いえ、一刀様とお会いしていなければ・・・

 今のような充実した日々は、到底送れていないと思っております

 そして呉にて一文官として生を全うしたのではないか?と常々感じておりました」

 

今の輝きを増す藍里には、水鏡がわざわざ言葉にして言わなくても、キチンとその事を理解していたのであろう

全てが杞憂であった

 

「うむうむ 善き哉、善き哉 

 以前の私は、貴方の事を”猫”と評してましたけれど・・・あれはここにて訂正します

 ”猫”が変じて”獅子”になりましたわね」

 

「先生に”獅子”と評して戴きました事を我が慶びとし、以後も精進し励んでいきたいと考えております」

「善き哉、善き哉 これからも大いに励みなさい」

 

藍里の成長を実感し、満足げに微笑みながら喜ぶ水鏡

この後も4人は昔話や今後の水鏡塾の話題、身辺に及ぶ事などなど尽きる事無く、大いに狂い咲かせ始めたのだった

 

 

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久々に再会した師と姉に別れを惜しみながらも、蜀へと帰還すべく途についた朱里と雛里の2人

 

「朱里ちゃん・・・ 言わなくて良かったの?」

 

馬車は2人をのせ、ゆったりとした歩みで馬車は建業の通りを抜けていく

 

呉へと来るまでは、もしかしたら一緒に来てくれるかな?という淡い期待が朱里の胸にもあった

 

「・・・・・・・うん、おそらく先生も見抜いていて、あんな話を私達の前でされたんだと思うの

 あんな話を先にされちゃったら、お姉ちゃんに蜀への仕官話なんて・・・ 出来ないよね・・・

それに私が蜀を裏切らないように、お姉ちゃんも呉を裏切らないと思うから」

 

正直な所、藍里や朱里とて仲の良い家族なのだから、一緒にいたいと思う心は当然あるのだろうが

朱里の最後の言葉に、物悲しさを微塵も感じさせなかったことから

質問した雛里もこれ以上口に出し、雰囲気を壊す事だけは憚られたのであった

 

むしろ、それぞれがこの戦乱の世において、己の命を賭して仕える主が出来たことは僥倖とさえいえた

雛里には、姉に負けてなんていられない、朱里の瞳にそうした決意が宿っているように見えていたのである

 

「でも藍里姉さま、呉で幸せそうで良かったね! 朱里ちゃん!」

 

気を取り直すように、雛里は微笑みながらそう朱里へと話を振ってみた

 

「うん! 私達だってお姉ちゃんに負けじと、がんばって蜀で”夢”を実現していこうね!」

「うん!」

 

朱里のこの言葉が示す通り、雛里の先程の考えがまさに的確であった事を実感していた

朱里と雛里の2人は、互いに手をぎゅっと力強く握り締め、未来の蜀という名の明日を見据える

良きにつけ悪しきにつけ、蜀の将来はこの幼き2人の双肩にかかっているともいえた

 

「先ず始めに・・・雛里ちゃん、帰ったら皆に『善哉』を作ろ! それじゃ御者さん! 桃香さま達のいる成都へと出発進行!」

「こくこく」

 

朱里達の言葉に、御者は馬へと鞭を入れる

鞭を入れられた馬は甲高く力強く嘶いて2人に応えていた 

2人を乗せた馬車は、今度は迷走し”北”などには向かわずに、皆が待つ”西”へと軽快に走り出したのである

 

朱里と雛里の2人は、こうして呉での外交日程を慌しく終え、蜀への帰途につくのでありました

 

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このぱーてぃの数日後、蜀へと帰還した朱里や雛里も、早速材料を集め善哉を作りだした

 

するとどうだろう

 

「ぎゅるるるる・・・・」

 

作る2人の周囲に、早速匂いを嗅ぎつけた鈴々が、腹の虫を豪快に鳴らし涎を垂らし待ち構えていた

 

「ほう? これは嗅いだこともない甘い匂いだな」

「美味しそうやな 斗詩を呼んでこよう」

 

その鈴々と、一緒に庭で訓練していた華雄と猪々子、斗詩も加わり、ギャラリーを形成し始める

 

「ん? 何やら甘い匂いが厨房からしてくるな」 

「そうだな・・・ ほう? 呉から帰ってきた朱里と雛里が何やら作っていたのか」

 

星も愛紗も先のギャラリーに混じり、色々と話を聞く破目に・・・

 

「ほう? 呉にてそんな会を催していたのか 護衛として着いて行けば良かったかな」

「星! 貴様は漢中の守りを任されているのだ そんな勝手が出来る筈もなかろうが!」

 

真面目な愛紗が星を叱りつけ嗜めるが、そんなのは星にとっては慣れっこであり朝飯前

 

「うん? 愛紗も”愛しの一刀様”に会いたくて、朱里達に着いて行きかったのではないのか? くっくっく」

「な!? な!? そっそんなことは全然ないぞ? ・・・ないからな?」

「愛紗のお顔が真っ赤っかなのだ〜♪」

「鈴々は涎でも垂らし黙っていろ!」

 

・・・とまぁ、案の定逆襲される破目に陥り、顔を真っ赤にして吃る愛紗を笑う星と鈴々

星と愛紗は相変わらず言い争っているというより、星が愛紗をイジって面白がっているだけなのだが・・・

 

「愛紗ちゃん! 星ちゃん! 作っている周りでそんな五月蝿くしないの!

 はぁ〜ん♪ この甘い匂いだけで味まで判っちゃいそう! ・・・はうっ!たっ体重ががが」

 

何時の間にやら甘い匂いにつられ桃香もやってきていたようで・・・

相変わらず自己完結のオチまでつける始末

 

「桃香さま! 大丈夫です 栄養は全て胸にいきますから、少々ぽっちゃりの方が好みです!」

 

傍に控えていた焔耶が、瞳と拳に力を入れ力説してみせるものの・・・

 

「焔耶ちゃん、それ全然フォローになってないよよよ・・・」

 

などと甘い物に喜びながらも苦痛?に感じる桃香

 

そんなこんなで、星、愛紗、桃香、焔耶と次々と駆けつけ、周囲にギャラリーが湧きどんどんと膨らみ

 

「ほう? 善哉とな? 酒に合うものなのかのう? 

 ・・・なんと! あの呉の酒好きの猛者達も美味しいと皆好んで食していたとな? ならば食してみんとな」

 

「おっほっほっほ! 朱里さん、雛里さん まだ出来ませんの?」

 

(斗詩、麗羽さま何時からいたの?)

(文ちゃん、私も今気づいたばかりだから、聞かれても判る筈ないよぉ〜〜)

 

「斗詩さん、猪々子さん あなた達はそこで何をぶつぶつと言っているのです?」

 

「「何でもありません!!」」

 

とまぁ〜最後には、あの桔梗や麗羽といったメンバーまでもが、ギャラリーに加わっていたのである

 

ただ未だこの食べ物所か、その存在すらも綺麗?に忘れられてしまった人物が若干1名ほどいる模様であるが・・・

やっとのことで白玉善哉が出来上がり、集まった皆が先を争い”おかわり”をしていく中キチンと振舞われ

最後の一滴まで美味しく食された模様である

 

後々建業だけでなく、成都でも善哉を出す店や露天もちらほらと出始めた事により

寒い冬の名物として、大陸中に急速に広まっていくこととなる

 

 

ただこの『善哉』の美味しさが広がる事態に、困惑する者達も出てきていたのである

 

 

それは・・・先生である水鏡が、そのまま荊州に帰らず建業に居ついてしまった為に

なんと荊州の方が【分校】になってしまい、住み込んで勉強していた女生徒達が

水鏡に倣い、皆、建業へと移住する破目に陥るのでありました

 

「ホホホ 夏は冷たく冷やした白玉団子に黒蜜をかけるのですか! 実に奥深い! 善き哉、善き哉!」

 

水鏡は今日も元気に大好物である”善哉”を食し、”水鏡塾・建業【本校】”にて教鞭をとる日々を送っている

 

 

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●『真・恋姫†無双 − 真月譚・魏志倭人伝 −』を執筆中

 

※本作品は【お気に入り登録者様限定】【きまぐれ更新】となっておりますので、ご注意を

人物設定などのサンプル、詳細を http://www.tinami.com/view/604916 にて用意致しております

 

上記を御参照になられ御納得された上で、右上部にありますお気に入り追加ボタンを押し、御登録のお手続きを完了してくださいませ

お手数をおかけ致しまして申し訳ありませんが、ご理解とご了承くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

  容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である

  祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程c(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

  容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである

  髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが

  その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである

  服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

  容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている

  背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

  容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである

  眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から

  姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

 

  容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている

  均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである

 

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

  (背丈は朱里や雛里と同じくらい)武器は不撓不屈(直刀)真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ  

  胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている  

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが

  一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で徐々に頭角を現し

  後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである 

  二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為

  未熟であった一刀の補佐にと転属させられる 

 

  初期には転属させられた事に不満であったが、一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に((蟠|わだかま))りも消え

  一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

  容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである

  服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・

  と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)  

 

  ○太史慈 子義 真名を桜(サクラ)

 

  能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者  桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し

  騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)

  本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という

  両者の良い処をとった万能型である

 

  武器:弓 不惜身命

  特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く

  隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった

   

  容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子

  眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める

  一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる

 

  真剣に話している時にはござる口調であるが、時折噛んだりして、ごじゃる口調が混ざるようである

  一時期噛む頻度が多く、話すのを控えてしまったのを不憫に思った為

  仲間内で口調を指摘したり笑ったりする者は、自然といなくなったようである

 

 ○高順

 

  「陥陣営」の異名をもつ無口で実直、百戦錬磨の青年 

  以前は恋の副将であったのだが、恋の虎牢関撤退の折、霞との友誼、命を慮って副将の高順を霞に付けた

  高順は恋の言いつけを堅く守り続け、以後昇進の話も全て断り、その生涯を通し霞の副将格に拘り続けた

 

 ○馬騰 寿成 真名を翡翠(ヒスイ)

 

  緋蓮と因縁浅からぬ仲 それもその筈で過去に韓遂の乱で応援に駆けつけた呉公に一目惚れし

  緋蓮から奪おうと迫り殺りあった経緯がある

 

  この時、緋蓮は韓遂の傭兵だった華雄にも、何度と絡まれる因縁もオマケで洩れなくついて回ることとなるのだが・・・  

  正直な処、緋蓮としては馬騰との事が気がかりで、ムシャクシャした気持ちを華雄を散々に打ちのめして

  気分を晴らしていた経緯もあったのだが・・・当の本人は、当時の気持ちをすっかり忘れてしまっているが

 

  この事情を孫呉の皆が仮に知っていたのならば、きっと華雄に絡まれる緋蓮の事を自業自得と言いきったことだろう・・・

 

 ○孫紹 伯畿 真名を偲蓮(しれん)

 

  一刀と雪蓮の間に生まれた長女で、真名の由来は、心を強く持つ=折れない心という意味あいを持つ『偲』

  ”人”を”思”いやる心を常に持ち続けて欲しい、持つ大人へと成長して欲しいと2人が強く願い名付けられた

  また、偲という漢字には、1に倦まず休まず努力すること、2に賢い、思慮深い、才知があるという意味もある

 

  緋蓮、珊瑚、狼をお供に従え?呉中を旅した各地で、大陸版・水戸黄門ならぬ

  ”偲”が変じて”江東の獅子姫様”と呼ばれる

 

 ○孫登 子高 真名を桜華(おうか)

 

  一刀と蓮華の間に生まれた次女で、子供の扱いが分らぬ蓮華の犠牲者1号となり

  早々に侍従長の咲と思春の手により育てられることとなる

 

  そんなエピソードがあるのにも関わらず、聡明な娘で人望も厚く育ち、王となってからは自身の才能をいかんなく発揮させる

  一刀や蓮華に似ているというより、姉である雪蓮に似ているとの蓮華談有り

  後年孫呉の王として、天皇となりし姉・偲蓮を支えることとなる

 

 ●その他武将

 

  蒋欽ー祭の副将、董襲ー楓の副将

  歩シツー珊瑚の副将、朱然ー昔は瑠璃、現在子虎の副将、丁奉ー昔は子虎、現在は桜の副将 周魴ー瑠璃の副将

 

 ○咲

  母娘共に侍従長として、長きに渡り孫呉に仕える 月、詠の上司に当る

  主な著作に侍従長はみたシリーズがある

 

 ○青(アオ)

  白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前 

 

  白蓮から譲られる前から非常に気位が高いので、一刀以外の騎乗を誰1人として認めない 

  他人が乗ろうとしたりすれば、容赦なく暴れ振り落とすし蹴飛ばす、手綱を引っ張ろうとも梃子でも動かない

  食事ですら・・・一刀が用意したモノでないと、いつまで経っても食事をしようとすらしないほどの一刀好き

 

  雪蓮とは馬と人という種族を超え、一刀を巡るライバル同士の関係にある模様

 

 ○狼(ラン)

  珊瑚の相棒の狼 銀色の毛並みと狼と思えぬ大きな体躯であるが

  子供が大好きでお腹を見せたり乗せたりする狼犬と化す

 

 

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-6ページ-

 

 

【あとがき】

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます

いつも大変更新をお待たせし、大変申し訳なく思っております 

 

先ず始めに、現段階での全呉、全蜀のメンバー総動員令を発布しました

人数が居すぎて抜けてないかチェックしたりと、書くのメッチャ疲れちゃったのデスヨ。。。

 

仮に翡翠さんと華琳さん陣営も入れてたら、確実に吐血状態でございましたヨヨヨ。。。

そちらの方に関しましては、”いつもの丸投げ”皆様のご想像にお任せします投法で

今回もブン投げてますので、そこん所、夜露死苦!!

 

また藍里の人物紹介では、すでにカキコしていた部分ではあったのですが

予定しておりました藍里と水鏡の逸話を、漸くですがこの度お披露目することができました

 

そして構想段階では挿入予定だったのですが

藍里が蜀へと帰還する朱里達へ”一刀を題材としたBLどうぢん本”をお土産に渡すシーンにつきましては・・・

泣く泣く?闇へと葬り去りました次第です(吐血っ!!

 

どうぢん本を馬車内で愛読する朱里と雛里の2人というシュチュエーションは、さすがにちょっとやりすぎかな?とも思い直しまして

やっぱり一刀への不敬罪にてOUT(逮捕)!なんて事は良くないよね うんうん。。。(滝汗

 

この度の話で少々ではありますけれども、蜀へと降った白蓮さん達のその後の消息の模様を描けました

キチン?と蜀に到達できていたようで、何よりでありましたよね 

けれどもう御約束?であります、相も変わらず白蓮さんの扱いの酷さだこと。。。

白蓮さんの名前がどこにも出てこない仕打ち・・・(滝汗

 

 

まぁ〜名前出さなくても判るからいいか!などと、ちょびっとでも思った事はありませんからね?

 

 

本来は、愉快な3人組+華雄と白蓮さんの5人が、蜀へと降る荊州道中の珍話をUPするのが先かと思っていたのですが

その機会がホント訪れなくて、こちらのUPの方が先になってしまうというオチもありまして・・・

用意している蜀へと降る荊州道中の珍話を、後日UPする日が訪れるかは定かではありませぬが・・・

 

これからも皆様の忌憚のない御意見・御感想、ご要望、なんでしたらご批判でも!と何でも結構です

今後の制作の糧にすべく、コメント等で皆様のご意見を是非ともお聞かせ下さいませ 

 

年末年始が差し迫って寒い日が続いております 皆様御自愛くださいませ 

それでは完結の日を目指して次回更新まで(´;ω;`)ノシ マタネ〜♪

説明
常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと

第3章の拠点話、第6話めとなります今回も、肉離れというアクシデントがありましたが
UPが遅くなり大変申し訳ありませんでした

『 水鏡塾同窓会&善哉(ぜんざい)ぱーてぃ 』と題しまして、藍里編を”主に”描いております
(この機に乗じていろいろ書き加えておりますけれど・・・)

それでは心の赴くままに・・・ 作品を心行くまで、ごゆるりとご堪能くださいませ どうぞ!
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コメント
>以後も皆様からの御感想、ご指摘、御批判などなど、何でも結構ですのでコメント欄にカキコくださいませ いつもコレクション・支援ボタン、ツイートしてくださる皆々様、本当にありがとうございます 感謝、感謝&lt;(_ _)&gt;(雪月)
>雛衣 観珪様 水鏡先生は文化人ですので、主に内政イベントにて絡んでくることとなりますが、今の呉に人材が溢れかえっているのは紛れもない事実ですね(汗(雪月)
>流星ハリマエ様 その一口がブ●の元・・・OH 我慢出来ていれば、この世の中に肥満人などいないのですヨヨヨ (-`ω´-。)(雪月)
>アルヤ様 白蓮さんのこと、私の分は?Σヾ(・ω・´;)ノとなったに違いありませんが、親友の華雄さんなら・・・きっと! ・・・たぶん? (雪月)
>たっつー様 そうですね 御丁寧なご指摘にもございます通り、WIKIにもその旨がキチンと記載されておりまして、私めは基本粒餡汁+焼き餅で食してたので、逆に新鮮だった記憶がございます(雪月)
>あかさん 御感想にございます通り、水鏡先生は漢王朝に嫌気をさして荊州に早々に隠遁し、水鏡塾を開き将来有望な人材を教育する事で、生活の糧を得ている自由な方という設定で描いております(雪月)
>あかさん、たっつー様、アルヤ様、流星ハリマエ様、雛衣 観珪様 いつもコメントカキコくださり、誠にありがとうございます&lt;(_ _)&gt; (雪月)
またも呉にあらたな偉人がww もう人材チートですわね、これww(神余 雛)
甘いものは人を狂わし重さを狂わしそして見た目も狂わす・・・まあ、制限すればいいだけだけどね(黄昏☆ハリマエ)
白蓮は善哉を食べることはできなかったとさ。(アルヤ)
次回も楽しみです!!建業の分校が本校・・・・以外に水鏡自由人?(あか)
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