真恋姫無双 舞い降りし剣姫 エピローグ |
〜鞘華視点〜
私はどの位気を失っていたのだろうか
目を覚ますと見知らぬ部屋だった
「目を覚ましましたか」
突如、声をかけられる
声の主は知らない女性だった
妙に落ち着いていて、底が知れない雰囲気を持っていた
美人なのは確かなんだけど・・・
「取り敢えず、名乗っておきましょう
私の名は管略 この外史の管理人です」
この人が予言者の管略?
それに外史って何?
「貴女の疑問に答えると外史とは人の思いによって作られた世界・・・
と言っても解りにくいでしょうか、パラレルワールドと思ってください
貴女にはその方が解り易いでしょう」
丁寧な口調でくだけた事を言ってくる人ね
でも、何で私がパラレルワールドに?
「貴方が来た理由は血による宿命です
貴女の叔父、北郷一刀の父もかつてこの世界とは違う外史に行き帰還した人物なのです
その血脈である貴女や北郷一刀が外史に渡った理由はそれだけです」
さらっとすごい事を言ったよ
帰還したって事は戻れるって事?
「私が来たのは貴女に決断してもらう為です
元の世界に戻るか、この世界に留まるか
言っておきますが元の世界に戻れば2度とこの世界に来る事は出来ません
留まれば2度と元の世界には戻れません
決断をお願いします」
帰れないと思っていたのに帰れる事は嬉しい
でも、今彼女が言った条件なら
「私はこの世界に留まるわ」
「そうですか、ではこの世界で天寿を全うしてください」
そう言うと管略は消えてしまった
その後、部屋に来た静里達から華琳が負けを認めたことにより私達の勝利になった事を聞いた
私は1週間の間、静養をしていたがみんなは戦後処理に追われていた
私も復帰した後は統一国家「和」の建国に追われた
皇帝は私が就任 固辞したかったが出来る状態じゃなかったので・・・
丞相に華琳を任命した
尚書令に静里を配置した
一番困った大将軍の役職には疾風さんが就任
星や霞、雪蓮が候補に挙がったが全員
「そんな面倒な役職に就きたくない」
と固辞してきた この3人の性格ならそう言うよね〜
他には蓮華に行政監察官を任せた
政治を行う人間の不正を監視する役目だ
堅物なのはこの役職ではむしろ長所
思春や明命と言った隠密もいる この役職にこれほどの適任はいない
袁紹達は斗詩も含めた三人で旅に出た
旅と言うより探検のようだが・・・ まあ生きていればそのうち戻ってくるかもしれない
劉備と関羽も旅に出た
私の元では働きづらいだろう
劉備にはもう新たな勢力を立ち上げる力も無いので無害と判断して自由にさせた
他の人物たちにもそれぞれ役職を与えた
政策では貨幣経済の浸透、流民対策で開墾や治水を中心とした公共事業
そして、教育つまり学校の建設
雪蓮が難色を示したが
「人物の育成が国家の基本」
と言って押し切った(他の人達の賛成があったからだけど)
決戦から半年後正式に「和」の建国式典が行われ私が皇帝になった
その夜、私の寝室には私と疾風さんがいた
「皇帝陛下」
「疾風さん、今は”鞘華”と呼んで
私が愛した人に私の純潔を捧げます
一生、貴男を愛し続ける誓いと共に」
私は疾風さんに抱きついた
疾風さんも抱きしめ返してきた
唇を重ねて、そのまま寝台に2人で倒れ込む
そして・・・
翌朝、私は疾風さんの腕の中で目を覚ますと言う、今までで一番幸福な目覚めを体験した
今後、様々な苦難があるだろうが乗り切って行く
仲間達と共に
建国からちょうど1年後、私は女の子を出産した
名前は「北郷命」
〜あとがき〜
「舞い降りし剣姫」これにて完結です
反省の数々の完結です
物語を勧める事を優先しすぎてキャラを全然活躍させていない事
(台詞すらなかったキャラも何人かいる)
勢力を集中させ過ぎた為、最終決戦が盛り上がりに欠けた事
その他、一つずつ挙げたらきりがありません
でも、この作品を応援してくださる方がいたのは本当に嬉しい事でした
追記として、懲りずにまた、恋姫の2次小説の構成をしています
今度はこの反省を踏まえた作品にするつもりです
新作はゆっくりになるかもしれませんが始めるつもりです
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最終回です | ||
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コメント | ||
淡々と進んでく感じで、サラッと読めました。完結お疲れ様です(koitaku) 遅くなりましたが、完結おめでとうございます。次回作『雌雄の御遣い』も楽しみにしています。(ナック) 嗚呼、完結おめでとうございます。そしてお疲れさまです。唯一の男性武将で、鞘華の水着姿も直視出来なかった疾風も可愛い(?)お父さんになりましたね。それから、すみません、最後の鞘華の台詞、疾風は男性ですから、貴女→貴男のほうがよろしいと思います。(ルル) |
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