真・恋姫無双 雌雄の御遣い 第一話 |
〜一刀視点〜
「一刀、鞘華、双方とも良いな」
俺の父にして、古流武術 北天一心流の当代 北郷刃の言葉に頷く
俺の正面にいる従姉 鞘姉こと北郷鞘華も頷く
「では、始め!」
俺と鞘姉の組手、いや仕合が始まった
双方とも古流武術 北天一心流を幼いころから学んでいた
1年とは言え年上で先に学び始めていた鞘姉に小学生の頃は敵わなかった
だが中学生になった頃には男の俺の体力が鞘姉に追い付き、追い抜いた
その為、武術の実力の差も縮まっていった
高校、フランチェスカ学園に入る頃には互角になっていた
だが鞘姉も意地があるのか互角になったが中々追い抜けない
それ以降は勝ったり負けたりの繰り返しだ
双方とも構えを取ったまま動かなかったが、俺が先手を取る
袈裟切りを繰り出し、躱されると、切上げを連続して放つ
鞘姉はその攻撃も躱し、反撃を仕掛けてくる
〜鞘華視点〜
一君は私に連続攻撃を仕掛けてくるがその攻撃を躱す
力で劣る以上受け止めるのは得策では無い
攻撃を躱すと今度は反撃に移る
連続斬撃を繰り出す 2、3撃では無く5、6と続けていく
力で劣るが速さでは勝る私の有効な攻撃手段
一君は躱し、弾きながらも後退する
しかし、間隙を縫って踏み込んでくると私の斬撃を受け止めた
止められ力比べに持ち込まれると私が不利だ
大きく後方に飛んで間合いを取る
仕切り直しね
〜一刀視点〜
何とか鞘姉の連撃を止めた
力では俺が、速さでは鞘姉が勝る
総合で互角 これが俺と鞘姉の実力比較として適当な表現だろう
仕切りなおして、今度は深く踏み込んで逆胴を放つ
深く踏み込んでいたので鞘姉は躱しきれずに受け止める
力で劣る以上、力を込めざるを得ない鞘姉に更に踏み込んで肘打ちを胸板狙って放つ
〜鞘華視点〜
一君が逆胴からの胸板への肘打ちの連続技を出してくる
乙女の胸への攻撃は遠慮しなさいよ
従弟相手でも男に胸を触られて嬉しいわけないんだよ
防具もつけてないんだからね(ちなみに武器は双方とも木刀)
一君の肘打ちを体を回転させ躱す
その回転のまま、横薙ぎの斬撃を放つ
一君は屈んで躱すが私は回し蹴りを連続して放つ
しかし、一君が更に踏み込んできた為、打点をずらされ受け止められる
その足を掬い上げられ私は倒れるが、受け身を取り掬い上げて来た一君の腕を両足で挟む
更に持っていた木刀で一君の木刀の動きを止め、追撃を防ぐ
〜一刀視点〜
鞘姉を転がしたが腕を挟まれ追撃が出来ない
何とか力任せに引き抜いたがその隙に間を開けられてしまう
そろそろ決着をつけよう
俺は示現流の蜻蛉の構えに似た構えを取る
似た構えなので特色も似ており、力で一撃必殺の斬撃を放つ技だ
鞘姉は抜刀術の構えを取る
速さで迎え撃つ気だな
少しずつ間合いを詰めて行き、双方の斬撃の間合いに入った
「ぬん」
「はっ」
双方の掛け声と共に攻撃が繰り出される
しかし、その瞬間世界が白く輝き意識が遠のいていった
〜鞘華視点〜
双方の攻撃が放たれた瞬間、白い光に飲み込まれ意識が遠のいていった
そして気が付いた私は周りを見回して唖然とした
そこは荒野の真っ只中だった
「うん、よくあることだね」
と現実逃避の言葉を口にするが
「そんな訳あるか〜」
私は思い切り叫んだ
「う〜ん、何があったんだ?」
気付かなかったが、一君がすぐ隣にいて目を覚ましたようだ
私達は一体どこに来て、これからどうなるの?
〜あとがき〜
新作を投稿します
今回は強化一刀と鞘華のW主人公です
一刀の強さの説明の為、鞘華との組手を書きました
難しかったけれど、楽しんで戴けたでしょうか
更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです
説明 | ||
新たな外史が始まる | ||
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6168 | 5173 | 19 |
コメント | ||
おお、新たなる外史が始まるか!楽しみです!さて、今度は家族として寄り添って外史を生き抜くんですかね?だとすると一刀に恋する恋姫達の嫉妬が酷いものになりそうだ……鞘華も色々と苦労しそうですね。(Jack Tlam) | ||
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