真・恋姫無双 雌雄の御遣い 第七話
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〜一刀視点〜

俺達は更に東に向かっていた

曹操と孫家 この人物達は見極めたかった

その為、東に向かっている

それは兎も角、俺の幸せな苦行は続いているが相手が変わった

鞘姉と静里の位置が変わり、俺と鞘姉が一緒の馬に乗っている

鞘姉が病み上がりの為、申し出て来た

静里が一瞬、不満そうな表情を見せた気がしたが納得してくれた

これで喧嘩されたら止める自信が無いぞ

愛紗は相変わらず俺を睨んでいるがこれは諦めた

せめてもの救いは、鞘姉が嬉しそうな事

浮かれてはいないが表情が和らいだ

目が笑っていない笑顔が一人分減ったので精神的負担は減った

尤も、静里が不機嫌そうなのはどうしたものか

 

それと共に、孫家が劉表に戦を仕掛けたと言う情報を得た

俺達が荊州に入った頃だった

 

〜鞘華視点〜

病み上がりを理由に一君と一緒の馬に乗る事になった

静里には悪いけど私もこの場所が一番

一君は私が時折見上げて目が合うと真っ赤になる

う〜ん、可愛い もっといじりたくなる

でも、あまりやりすぎると後が怖いのでやめておく

 

山道を進んでいる時、天気が崩れ強い雨になった

雨具代わりに外套を纏う

一君がいるから服が濡れて透けるのは流石に恥ずかしい

それよりも健康の心配を先にしろと怒られそうね

雨をしのげる場所を探して進んでいると土砂崩れの音がした

修行で山籠もりをさせられた時に遭遇したので分かった

遭遇したと言っても巻き込まれた訳では無いんだけどね

余談ながらこの話を友人にしたら

「鞘華、強く生きて行くのよ」

と励まされてしまった

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〜一刀視点〜

土砂崩れの音がしたがそれなりに離れているので大丈夫だろう

ただ、今の音は土砂崩れと言うより落石に近いものだったな

 

俺達が進んで行くと10人程の兵士が負傷した女性の仕官らしき人物を取り囲んでいた

「へっ、江東の虎もこうなっちまったら只の女だな」

「犯ってから、殺して首を持っていくか」

出来れば、まだ戦には関わり合いたくなかった

どちらかの勢力には徹底的に敵視されるからだ

だが、この兵士たちは下衆と呼べるような事を言っている

更に、この負傷している女性は兵士たちの会話から孫堅である可能性が高い

どうしたものかと考えていたら

「うん、こっちにも獲物が居やがった

 男は要らんが女は3人共、上玉だな

 おい、男 見逃してやるから女を置いてさっさと去りな」

結論、こいつらを叩き斬る

 

俺達、3人で10人の兵士の相手をするのは問題なかった

鞘姉の体調は気になったが全快に近いのは見て取れた

程なくして、敵を全て倒して女性に話しかける

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〜鞘華視点〜

「大丈夫ですか?」

私の問いに

「大丈夫だ 助かったよ」

と答えるが重症なのは一目瞭然 特に右腕は骨まで砕けていてこのままでは壊死してしまう

それが体に広がるともう助からない

 

「みなさん、あの洞窟に一時避難しましょう」

静里が見つけた洞窟に入る

静里は医術の知識と技術もあるようで女性の治療をしていく

「すまんな そういえば名乗っていなかったな

 私は姓は孫、名は堅、字は文台 真名は炎蓮だ

 命の恩人に真名を預けるよ」

真名を預けられたので此方も全員名乗る

だが、治療をしていた静里が

「ほとんどの傷は応急手当で何とかなりました

 ただ、右腕だけは・・・  このまま放置すると壊死してしまいます

 その前に切断するしか方法がありません」

苦渋の表情で言った

「やはりそうか お前達 どちらかが腰の物でやってくれ

 覚悟していた事だ」

炎蓮はそう言うが、切断するなんて・・

私が躊躇していると

「分かった、俺がやろう」

一君が引き受けた

もしかして、私が躊躇するのを察して引き受けてくれたの?

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〜一刀視点〜

「分かった、俺がやろう」

俺がやるしかない 鞘姉にこんな重荷を背負わせる訳にはいかない

炎蓮は俺と目が合うと力なく頷いた

静里が切断する場所を教えてくれ、直ぐに止血できる準備をする

そして俺は抜刀術の様に素早く、一気に切断した

直ぐに静里が止血して手当は終了

後は雨が止むのを待って炎蓮を配下に引き渡せば良い

 

翌朝、雨も止んだので俺達は炎蓮と共に山を下る

すると、程なく大騒ぎしている集団を見かけた

 

「母様はまだ見つからないの?」

「まだだ、引き続き捜索させている」

「堅殿に何かあってはならんのだ 絶対に探し出せ」

「落石の場所の近くまで捜索範囲を広げます〜」

「まだ探していない場所は全て探せ 何としても母様を見つけ出すのよ」

「はっ」

 

おそらくあの集団だろう 当の炎蓮は眠っているのだが

 

俺達が近づいて行くと

「母様!」

桃色の長い髪をした女性が此方に気づいてやってくる

一瞬安堵した表情をしたが炎蓮の右腕が切断されているのに気付くと

「お前等の仕業か〜!」

物凄い形相で斬りかかって来た

それを何とか防ぐが後ろに弾かれた

「この孫伯符の母 孫堅文台を傷つけた以上只で済むと思うな!」

孫策が斬りかかって来た

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〜あとがき〜

 

今回はここまで

誤解の決着は次回に持ち越します

 

孫堅が出てきますがこれはオリキャラと同じと思ってください

「英雄譚」は無視してますので性格などが違うかもしれません

 

黄巾の乱が起こり始めているのに時系列がおかしいだろ と思われるでしょうがご容赦ください

 

前話で一刀が料理を出来る様に勝手にしました、と書きました

しかし、ご指摘のように原作で華琳と料理をするなどの話がありました

私が失念していました

お詫びいたしますが、偶然とはいえ辻褄が合ったので安堵しています

 

更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
一刀達の次の目的地は
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コメント
雪蓮が直情で行動とは珍しいね、蓮華ならやりそうだがww(スネーク)
人の話を聞かない奴は・・・・鉄拳制裁だ!?(# ゚Д゚) つ(劉邦柾棟)
まず事情を訊くとかさ、そういうことをしようよ。ホント孫家の連中は血の気が多い。厳しき母・炎蓮の豪腕が唸る?(Jack Tlam)
タグ
真・恋姫無双 北郷一刀 雪蓮 愛紗 

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