【デジナミ】ハッピーハロウィン!【2014ハロウィン】
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カチカチカチ、カタカタカタ。

 

マウスのクリック音とキーボードを叩く音が響く、午前3時。

 

明かりのついたGMルームの中で、作業を進める人物がひとり。

 

「で、できたっ!間に合ったぞ、ギル!!

 

 やっぱり、本気を出せば何とかなるもんだ……」

 

「毎回思うのじゃが、なぜおんしはその本気とやらを期日までに見せんのかのぉ?」

 

ジト目で睨むギルに、凍りつくアキラ。

 

今日はハロウィン当日である。

 

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クレセントゾーン、ハロウィンイベント会場で、アキラとギルはイベントの準備を進めていた。

 

もちろん、二人とも仮装している。

 

基本的に、GM含め参加者は皆仮装しなければならないからだ。

 

「あの、すみません。会場ってどっちですか?」

 

「会場はあっちじゃ、気をつけるのじゃぞ」

 

ストラビモンと一緒に歩く女の子に道を尋ねられ、ギルが答える。

 

「ありがとう」

 

ぺこりと頭を下げた女の子に、お菓子の包みをひつつ渡して、

 

アキラは「会場はこちら」とでかでかと記されたプラカードを掲げて、道を示した。

 

手を振る女の子に手を振り返しながら、あたりを見回す。

 

今回の二人の仕事は、参加者の誘導。

 

去年、一昨年といろいろやらかしたため、ちょっとだけ自重しているのだ。

 

ルナに見つからないように、なるべく口を開かずに。

 

ジェスチャーとプラカードを交えて、お菓子を配りながら道案内を続ける。

 

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しばらくそうして案内を続けたころ、ようやく人の流れが落ち着いてきた。

 

「そろそろ、メインイベントの開始時刻だな」

 

「そうじゃな、今年は何事も無いようでよかったのう」

 

こそこそと会話するふたりに、近づく影がふたつ。

 

「お疲れ、アキラ!って、何その衣装っ……」

 

現れたのは、GM責任者のクラレ。

 

隣にはパートナーであるシャウトモンも一緒だ。

 

アキラの仮装を見て、二人しておなかを抱えて笑っている。

 

「何って、ユキダルモンですよ、季節先取りです」

 

「衣装というより、きぐる」

 

「衣装です!」

 

そんな二人にお菓子を押し付けながら、堂々とアキラは言い放った。

 

ただし、衣装の構造上ややくぐもった声になるのは仕様である。

 

「ギルも仮装してるんだな」

 

「うむ、今年はプロットモンじゃ」

 

付け耳をしていつもより長くなった耳をぱたぱたと動かしながら、ギルが頷く。

 

そして、ちらりと会場に設えられている時計を眺めて、一言。

 

「それよりも、おんしら……予定では、そろそろ次の仕事があるのではないかの?」

 

ぎくり、と動きが固まるクラレとシャウトモン。

 

「あ、うん。シャウトモン、行こうか」

 

「お菓子ありがとうな、アキラ!」

 

「がんばってください」

 

慌てて走り出した二人に、いつもよりゆっくりした動作で手を振るアキラ。

 

今年は何も起こらなければいいのに、と内心で呟きながら。

 

夜なべして作った特製お菓子を抱えて、ユキダルモンとプロットモンの格好をしたGMは、巡回を再開するのであった。

 

 

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10月31日

 

ハッピーハロウィン!

 

プロットモンに仮装したギルと、ユキダルモンの格好をしたアキラが、ハロウィン会場を巡回中です。

 

運がよければ、特製のお菓子をもらえるかも?

 

説明
遅刻気味で、ごめんなさいっ!
ハッピーハロウィン!


お借りしましたっ!いつもありがとうございます。
クラレさんと、シャウトモン【http://www.tinami.com/view/249294】
くもちゃんと、望くん【http://www.tinami.com/view/257647】


企画内企画元【http://www.tinami.com/view/733556】

■■企画元様■■
デジナミワールド【http://www.tinami.com/view/236070】



アキラとギル【http://www.tinami.com/view/253300】
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