IS?深緑の狙撃姫?(人と人を結びつけるなんて大きな事ができるはずない!)
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バシン

 

(く、何だよこの力!姉さんの攻撃意識が丸わかりになるなんて・・!)

 

一夏は千冬と剣道をしていた。

攻撃タイミングが丸わかりで千冬は一夏に一撃も与えられず試合は終わり、周囲の女子は驚愕していた。

今は更衣室で先ほどの手合わせを思い返し、手袋を叩きつけていた。

焔から聞いた話しだと、一夏の眼が金色に変わるのは一夏が進化した新人類・イノベイターであり人と人を結びつけ、福音で見せたコアと対話を果たす事が可能な人間であり、人の思考を読むことができる人間だという。

それはすなわちGNドライブと同じくこの歪んだ世の中を変える可能性を秘めているということ。

ティアナはこう言っていた。

 

『ラグナさんがドライブを作った目的は人を殺す兵器としての力から、人と人が互いに手を取り合って分かり合える未来を掴み世界を変える力へ変える・・って言っていたってお兄ちゃんが言っていたよ。だからだろうね、擬似ドライブのデータを絶対に破壊しろって言っていたのは。もし量産されていたら、その技術を世界各地へ売り込む事でさらなる利益を得られるし・・。速めにジェノバを倒せてよかったよ。』

『それに伴って前委員会の役員は全て解雇させたって言っていたわ。今アイルランド大統領が穏健派(男女平等及び現状のIS事情に危機感を持っている人)を中心とした再編と共にアラスカ条約の穴探しもしている。再編が終わって一番最初の仕事は白騎士事件の真実を公表する事だって。』

 

(俺はそんな人間じゃない・・!人と人を結びつけるなんて大きな事ができるはずない!)

 

一夏はこの力を恐れた。

この日から一夏は仮面ライダー部の面々と距離を置くことになる。

彼自身の事もあるが何より心を占めていたのは楯無の正体と最後のスイッチャーの事だ。

 

(何で次から次へと厄介事が舞い込んで来るんだ・・!簪が最後のホロスコープス・・魚座のピスケスであの会長がリブラだということを!)

 

一夏は楯無を人たらしだが妹思いだと思っていた。

しかし正体を知り、胸倉を掴み詰め寄ったがそれを箒たちに止められ、さらに追い討ちをかけるように一夏が覚醒した事を聞いて頭が混乱していた。

一夏は知らない。

この迷いが永遠の力を弱めてしまう事を・・。

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サアァァー

 

同じ頃シャワーを浴びていたロックオンも楯無からサジタリウスの正体を聞き困惑、壁に頭を当て考えていた。

 

(我望所長が首魁のサジタリウスだなんて・・!だとしたら京都で言ったあの言葉はウソだったというの・・?あたしはどうしたい?父さんの仇を取りたい・・?だけど所長にそれをやっていいの・・?何度か顔を合わせたけどいい人だった・・。わからない・・あたしはどうしたらいいの・・?セリス・スカーレットとしては我望所長を信じたい、けどロックオン・ストラトスという名前は父さんたちの仇を討つために付けた名前・・あたしはどっちを信じればいいの・・?)

 

ロックオンもいろんな感情が入り混じりどうしたいのかがわからなくなっていた。

 

我望に対する憧れと尊敬

 

サジタリウスに対する憎悪と行おうとしている計画の阻止

 

相反する二つの感情がロックオンを支配していた。

その時、ロックオンの身体がお湯とは別の熱が身体の内側から帯び始めた。

 

「・・ん。」

 

豊かな胸の先端部が固くなり、脚にはお湯とは別のぬめりがある液体が流れていた。

 

キュッキュッ

 

(うう、はあ・・。)

 

ロックオンはお湯から水に切り換えて身体の火照りを鎮めた。

 

(消えたと思ってたあの物質があたしの身体の中にまだ残っていたなんて・・。)

 

ロックオンの身体の中には極々僅かな量だが異世界人である閃羅の発した物質・月光闇が残っていた。

ここ最近残っていた月光闇がロックオンの身体を蝕んでいた。

かつての時とは違い、極低温でなくても冷水で鎮める事が可能だ。

完全になくなるにはどうしたらいいのか・・。

 

(ホント、簪や会長たちの事も含めて厄介な事が起こりすぎよね。学園で抱かれるのは極力避けたいし、アレをするのも大変だから・・。)

 

ほんの僅かに残った月光闇によってある出来事の引き金になる事をロックオンは知らない。

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簪もまた混乱していた。

疎遠だった姉が発した言葉。

簪や本音にとってそれは衝撃的だった。

 

(簪ちゃんは最後のホロスコープス・魚座のピスケスになる。私はホロスコープス・リブラで今までピンポイントでホロスコープスにスムーズに覚醒したのは超新星であるラプラスの眼という能力。そしてサジタリウスは・・我望所長。)

(・・・!?)

(そんな・・!)

 

楯無はレオの正体は横にいる立神という秘書だという。

 

「本音、私どうしたらいいのかな・・?」

「かんちゃん・・。」

 

簪はヒーロー物が好きでエターナルこと一夏に助けられた日、簪はずっと再会を夢見ていた。

しかしそれは意外な形で果たすことになる。

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倉持技研は一夏の専用機を作るために打鉄弐式の開発がストップする事になった。

 

「どうしてですか!?私の専用機の開発が中止になるなんて!」

「世界初の男性操者の専用機開発を任されたのだ。君の専用機は後回しでも構わないと主任や政府から言われたのでね。」

「・・では弐式は私が引き取ります。そして一人で完成させます!」

「構わないよ。出来るものならね。」

 

もちろん簪は抗議したが受け入れられず、寧ろこれは完全無欠な姉を見返すための好機と感じ取り、未完成のまま引き取った。

本音経由で一夏がもう専用機を持っている事に驚いた。

 

「今更何ですか?弐式の開発を凍結したのに別の専用機を持ってくるなんて・・!」

「これは我が倉持の最高傑作になり得る機体でね、是非とも君に扱ってもらいたい。そして織斑一夏を後悔させてやってほしい。他国が作った得体のしれない機体なんかよりもこちらを使うべきだったとね。」

 

そして受け取りを拒否された白式は押し付ける形で簪の物になった。

 

(これってどう見てもワンオフの研究のために押し付けた・・よね?私のスタイルには合わない事を知っている筈なのに・・。)

 

簪の思惑はほぼ正解で零落白夜及び第三世代の研究のために押し付けたといっても過言ではない。

そしてロックオンが初めて四組に来た時に運命が変わり始めた。

 

「・・あなたは?」

「あたしは一組のロックオン・ストラトス。一応アイルランドの代表候補生っていう肩書きを持ってるわ。」

「私に何かようなの・・?」

「実はね・・。」

 

ロックオンは話した。

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うちのクラスの一夏の所為で開発途中だった専用機が凍結したと。

ロックオンがなぜその事を知っているかというと倉持の上位にいる所員(主任の上はチーフでそこから上の役職に就いている人)とミストナックは密かに繋がりを持っていてその事をロックオンに話したとの事。

ロックオンはレベッカ経由でその所員と話を着け、倉持技研の威厳と利益、そして男性操者のデータ採取を優先した主任以下に罰則を与える事、データ提出(上位所員宛)を条件として一緒に機体を作らないかという提案をしてきた。

その魅力的な提案に簪は考えた。

もし提案を受ければ対抗戦に間に合う。

でも受けてしまったら姉に追いつけないというジレンマが簪の判断を鈍らせた。

そんな簪を見たロックオン。

 

「ならこうしましょう。今度クラス代表を決める対抗戦があるのよ。イギリスの代表候補生と一夏が戦うの。もし一夏が勝てば話を受けてもらえたらなと思うし、もしムリならそれでもいい。とにかく試合を見に来てほしいの。」

「・・わかった。」

 

ロックオンの提案に簪は少し考え、提案を受ける事にした。

そして対抗戦当日。

簪の予想に反して一夏がセシリアを圧倒していた。

イギリスで試験的運用されているビットだと聞いたことがある。

それを簡単に避ける。

そして気がつけばセシリアの息が切れ、ビット及びライフルの照準が合わなくなってきた。

対する一夏は・・。

 

(全く息が切れてない・・。)

「すごいね?、おりむ?。」

 

試合は一夏の持つGNソードU・ライフルモードの拡散弾を当てて決まった。

この試合を見て簪は決めた。

 

(この前の話、受けよう。そうすれば強さの秘密がわかるかもしれない。)

 

そう決めた簪は本音と共にロックオンの部屋へ行き、ラビットハッチへ。

ロックオンの提案により、白式ととある理由で大破したアイルランドのIS・ガンダムエクシアを融合させた機体を製作する事になった。

それと同時に仮面ライダーエターナルこと一夏と会えた事、そしてロックオンも仮面ライダーメテオだと知り、仮面ライダー部と本格的に関わりを持つ事になった。

 

「これはここだね。」→ティアナが簪に指示

 

「おーい、これはどこに置いたらいい?」→一夏が新しいパーツを持ってくる

 

「それはそっちに置いて!」→ロックオンが指示

 

「モグモグ・・。」→本音がきのこの山を食べながら作業している

 

「本音ちゃん、お菓子食べながら作業しない!」→ティアナがそれに気づいて叱責

 

「えへへ?。」→にぱーと笑う本音

 

エクシアを製作している時、簪は初めて楽しいと感じた。

自分一人で製作していたら焦り等でこんな事を思うことがなかっただろう。

 

そして対抗戦前日に機体は完成。

ぶっつけ本番になってしまったがその時の簪は達成感と今まで忘れていた仲間とのやり取りに感激。

簪は自分に仲間の大切さを感じさせ、新しい自分を見つけるきっかけとなったエクシア及び一夏たちとの出会いに感謝の念を込めてエクシア(ガンダムエクシアリペアU)と名付けた。

 

何も起こらない日はラビットハッチで雑談したり、アリーナが空いている日は模擬戦をしたりして仮面ライダー部との絆を深め、簪と本音は暗部の情報収集能力を活かした諜報活動をメインに行った。

その間鈴や仮面ライダーフォーゼことシャルロットといったいろいろな人と出会った。

 

(姉さんがホロスコープスなのは驚いたし、私もそうなのは驚いた・・。私はどうしたいいのかなぁ・・。)

 

簪は悩む。

自分がどうしたいのか、そしてその事でみんなを裏切らないか不安になっていた。

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???

 

とある場所にて映像を見ている少女がいた。

 

(いっけー!)

 

「さすがお姉さま♪(・・・・)多くのビットを簡単に操るなんて♪」

「どうだ?なんとか福音の戦いを入手してお前に見せたが・・緑のガンダムの印象は?」

「最高♪もうたまんない♪」

 

映像に魅入る桜色のロングヘアーを持つ少女に声をかける男性。

男性の方を見ないで嬉しそうに・・楽しそうに答える少女。

 

「いよいよ決行だ。あいつを、ヤツをもう一度死神に戻ってもらう準備が整った。」

 

ピッ

 

その事を聞くと映像を切り、男性の方に振り向く少女。

 

「本当!?やっとお姉さまに会える!」

 

桜色のロングヘアーを持つ少女の顔はナイフが刺さったままの写真に向けられ、舌をチロリと妖艶に舐め回す。

その顔はロックオン瓜二つだった・・。

 

「待っててね、お姉さま♪もうすぐ・・アリスが会いに行くからね・・♪その為には・・。」

 

少女・アリスはEの字が書かれたメモリを取り出し起動。

 

(エターナル!)

 

アリスの豊かな胸の左側上部に差し込むと体がロストドライバーがないエターナル・レッドフレアと同じ容姿のエターナルドーパントに変化。

 

「同じエターナルを持つ仮面ライダーエターナルに変身、さらにお姉さまと付き合い、お姉さまを変えた織斑一夏・・お前は私が殺す・・!」

 

果たしてこの組織の目的は何なのか・・そしてロックオン瓜二つの少女・アリスの正体とは一体・・。

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久しぶりです。

 

さて、この組織は亡国企業を壊滅させてます。

その際コアを破壊せずに機体だけを壊しました。

次の投稿がいつになるかわかりませんが気長に待っててもらえたらなと思います。

説明
大変お待たせしました。

仕事は何とか落ち着き、合間を縫ってチョコチョコ書いていたものを載せます。
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コメント
正直このまま百合ッ子に目覚めて欲しいくらいかも。正直ロックオンは本来のセリスじゃないし、本来のセリスは死神の時が本来のセリスだし…(十河)
更新お疲れ様です。楽しみに待ってました。自分はこの作品の一夏がとても好きなのでこれから変革した自分にどのように向き合うかとても楽しみです。気長に待っているのでこれからも頑張ってください。(neo)
感想ありがとうございます。とある人から百合上手いみたいな事を言われましてこの様な表現になりました。もちろんアレは解消しますよ。ついでに映画のあのフォームも出るかも・・。(十河)
最初かるいスキンシップな百合だったからよかったけど今じゃ完全なレズになっていて何をしたいのかわからんとです。取り敢えず一夏とロックオンのイチャラブに戻ることを祈ってます。あと月闇光の解消も一夏がしてほしい。(ジン)
タグ
インフィニット・ストラトス IS 悩む三人 動く闇 

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