遭難と邂逅の航海日誌 その3
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航海日誌 ET 26352/04/01 タウセティ行きスターウェイ102番維持機近傍避難所

避難所の構築はおおよそ1800年前と判明。

ほとんど黎明期のもので、まだ駐在制度があったようだ。

駐在者はオールドアースの一地方の文化にかぶれた研究者だった模様。

使い方もわからないやたらと変なものが倉庫に眠っていた。

必要なものを吟味しつつ、質量転換炉にくべる手はずとなった。

選別は航法士が行う。

/筆記者 アガーヴェ・イーズディル

 

「おはよ〜ございます〜」

「ああ、おはよう」

「さくやはおたのしみでしたか?」

「永眠しろ。」

 

艦長とうちの弟がすでに居間で朝食食ってた。ボクを差し置いて弟が食ってた。

作ったのは艦長かなぁ。

 

「ベーコンとスクランブルエッグねぇ……カリカリベーコンと半熟スクランブルエッグねぇ」

「なんで、言い直した?」

「君の分も作ろうか?どうせ珈琲も入れるところだ」

「わ〜い、泥水みたいなアメリカンだ〜」

 

アメリカンってどんなんだろ?実際には見たことはないんだけど。

 

「艦長、朝のうちに倉庫を見てきたのですが……」

「何か使えそうなものはあったか?」

「いえ、それが……どうも、非常に古いもので見たこと無いような代物ばかりです。」

「では、炉行きか?」

「もったいない!もったいない〜。転換炉に入れただけ、取り出せるわけじゃないじゃん!」

 

使えるものはつかおうよ……どういう教育されてきたんだか。

そんで、毎日使い方間違って爆発とかびしょ濡れとか楽しそうじゃない?

 

「まぁそうだな。では、航法士。君は倉庫からおもしろそうなものを持ってくるように」

「艦長!!」

「いや、間違えた。使えそうなものを持ってくるように」

「艦長!!!そう言うことではないのです。姉にそのようなことをやらせていては……」

「だが、航法士としての仕事は現状無いからな。データベースを使って必要そうなものを

 拾い上げてもらえば良かろう。副長には事故データも見てもらいたいしな。」

 

やった!適材適所!!

 

「姉さん、最大で一日一つ。それを守るように。それなら……」

「わ〜い。」

「わ〜い?」

「艦長!!艦長は姉に甘いというか、なんか姉と一緒にすると幼くなりますよね?」

「だって暇だしな。」

「だしな!」

 

うちの艦長はこういうとき話がわかってステキだ。

高度なクロニック施術の気配とかいろいろ秘密のありそうな人なんだけど……

弟のこと知って、一緒に暮らしてても平気だしなぁ。聞いたらおしえてくれるんかなぁ。

弟には全部見えちゃってるはずなんだけど、昔聞いたら、弟超おこったし。

 

「なんとかこっそりできないかなぁ……」

「何をだ?バカ姉。」

「ひひひ。」

 

 

説明
なにか、ぐだぐだ日常系を書きたいと思って書いたものです。
なのでぐだぐだです。設定は深紅の宇宙の呼び声から2000年程度後。

その3は超ぐだぐだ枠
http://www.tinami.com/view/740928 : その1
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