英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 |
〜バルフレイム宮〜
「何だと!?奴等も”機甲兵”を所持しているというのか!?」
「は、はい……!しかも”新型”の姿もあったそうです……!」
「馬鹿な……一体どこで”機甲兵”の情報が漏れたというのだ!?クッ……トリスタやカレル離宮の守備に廻している部隊も廻せ!」
兵士の報告を聞いたカイエン公爵は信じられない表情で声を上げた後すぐに指示をし
「既にトリスタや離宮の守備隊もこちらに向かっています!」
「―――!しまった!?帝都の襲撃は囮で本命はカレル離宮にいるエリスね……!直ちに離宮の守備隊を引き返させ――――」
兵士の報告を聞いてある事を察したクロチルダが厳しい表情で指示をしようとしたその時、何と数機の”ルナ=ゼバル”がバルヘイム宮の謁見の間に突撃した!
「キャアッ!?」
飛行艇がぶつかった際に起こった衝撃にクロチルダは怯み
「な、なななななななっ!?」
突然の出来事にカイエン公爵は混乱した様子で声を上げた。するとその時プリネ、ツーヤ、エヴリーヌ、レーヴェ、ペテレーネが転移魔術によってクロチルダ達の目の前に現れた!
「”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”!?それにレオンや”蒼黒の薔薇”、”魔弓将”や”闇の聖女”まで……!さしずめ私を足止めする為に貴女達が来たと言う事かしら……!?」
プリネ達の登場に驚いたクロチルダは厳しい表情でプリネ達を睨み
「―――その通りです。少しの間、時間を稼がせて頂きます。」
「時間稼ぎをするだけだから手は抜くけど、間違ってエヴリーヌ達に殺されないでね、キャハッ♪」
「シルフィエッタ様に代わり、今度は私が魔術師として”格”の違いを思い知らせて差し上げましょう……!」
「クッ……!”蛇の使徒”を舐めてもらっては困るわ……!―――グリアノス!!」
プリネとエヴリーヌ、ペテレーネの言葉を聞いて唇を噛みしめたクロチルダがグリアノスに魔力を注ぐとグリアノスは巨大な鳥になった!
「公爵閣下!ご無事ですか!?」
「プリネ皇女殿下!ご指示を!」
するとその時近衛兵達が謁見の間に現れると共にルナ=ゼバルからはメンフィル兵達が現れた!
「――総員、近衛兵達を”殲滅”しなさい!」
「敵将と巨大魔獣は俺達が相手する。お前達は近衛兵達を皆殺しにしろ。」
「プリネ皇女親衛隊、戦闘開始!メンフィル帝国の”怒り”、今こそエレボニア帝国に思い知らせてあげなさい!」
「オォォオオォオオオオ―――――ッ!!」
プリネ、レーヴェ、ツーヤの号令に武器を掲げて雄たけびを上げたメンフィル兵達は領邦軍の兵士達との戦闘を開始し、プリネ達はクロチルダとグリアノスとの戦闘を開始した!
〜帝都郊外・カレル離宮〜
プリネ達が戦闘を開始したその頃、メンフィル帝国の魔導戦艦―――”ヴァリアント”が一隻カレル離宮の上空に現れると砲撃で駅や線路、崖を破壊して無理矢理戦艦が着陸できる広さを作り、そこに着陸するとゼルギウスを始めとした多くのメンフィル兵達が降りてくる中、リフィアとエリゼ、そして二人の背後から身体のラインやハッキリ見え、太腿を大胆に晒している娘が現れた!
「ここにエリスが…………銀(イン)さ―――いえ、リーシャ様、仕掛けや罠の類はないのですか?」
離宮を睨んだエリゼは娘――――カルバード共和国に伝わる伝説の暗殺者―――”銀”であり、クロスベルの劇団”アルカンシェル”のトップスター―――”炎の舞姫”イリア・プラティエと並ぶ人気を誇る新人アーティストでもあるリーシャ・マオに視線を向け
「―――私が以前潜入した時は特にありませんでした。ただ、”赤い星座”が運用している”クーガー”より体格が一際大きい軍用魔獣や”身喰らう蛇”の人形兵器が離宮内を徘徊しているので、そちらに関しては注意して対応してください。徘徊している近衛兵達はそれなりの実力があるようでしたが、この戦力なら問題はないかと。」
リーシャは静かな表情で答えた。するとその時警笛が聞こえ、聞こえた方向に視線を向けると領邦軍の兵士達や装甲車、そして背後からは機甲兵達が迫ってきた!
「―――来たか。リフィア殿下。ここは我々にお任せを。殿下達は一刻も早くエリスの救出を!」
「うむ!―――出番だぞ、ディアーネ!!」
ゼルギウスの言葉に頷いたリフィアは自分の使い魔―――魔神ディアーネを召喚した!
「ディアーネよ、お主は余達と共に離宮内に突入、近衛兵共を蹴散らせ!」
「クク、その小娘の妹以外は全員殺してよいのだな?」
リフィアの指示を聞いたディアーネは凶悪な笑みを浮かべて問いかけ
「……兵士や魔獣達は殺して構わん。―――が、非戦闘員やエレボニア皇族達には手を出すな。」
「フン、つまらん。”報復”をするのならば皆殺しにすればよいものを……―――まあいい、久方ぶりの戦、楽しませてもらうぞ……!」
リフィアの言葉を聞いてつまらなさそうな表情をしたディアーネだったがすぐに気を取り直し、凶悪な笑みを浮かべ
「―――ルベール!私やシグルーンの代わりに部下達と共にリフィア殿下を命に代えても守護し、此度の作戦を必ず成功させよ!」
「ハッ!我ら親衛隊一同、必ずや将軍達の期待に応えて見せます!」
ゼルギウスに指示をされたリフィアの親衛隊の部隊長―――ルベールは敬礼をした。
「よし―――ゆくぞっ!」
「おおっ!!!」
そしてリフィアはエリゼ達と共にカレル離宮に向かい
「ここからは一人足りとも通さん!殿下より頂いた”漆黒の守護神”の名に賭けて、殿下の”道”を阻む愚か者達は全て排除する!総員、迎撃開始!!」
「オォォォォォォォオ――――――ッ!!」
ゼルギウスはメンフィル兵達と共に領邦軍の兵士達との戦闘を開始した!
カレル離宮に向かっていたリフィア達だったが、すぐに離宮から兵士達が現れてリフィア達の行く手を阻んだが
「そこをどきなさい!秘技――――裏疾風!!」
「え――――」
「な―――――」
「斬ッ!!」
エリゼが電光石火で強襲した後兵士達の背後から斬撃波を放ち、兵達の首を刈り取って絶命させた!
「おお……!さすがはエリゼ殿!また腕を上げられましたな……!」
「これが10代で”剣聖”の称号を得た者の八葉の剣……!(ひょっとしたら”風の剣聖”ともまともに戦えるかもしれないわね……)」
エリゼの活躍を見たルベールは感心した様子で声を上げ、リーシャは驚きながら真剣な表情で考え込んだ。
「全く、我の獲物を横取りしおって。―――玄武の地走り!!」
「ギャアッ!?」
「グアッ!?」
ディアーネは表情を歪めた後八つ当たりをするかのように凄まじい衝撃波を離宮の巨大な扉に向けて放った!すると扉は吹っ飛ばされ、扉の内側に待機していた領邦軍の兵士達も吹っ飛び
「「死愛の魔槍!!」」
「ガッ!?」
「グッ!?」
リフィアとディアーネが同時に放った暗黒の魔槍が吹っ飛ばされた兵達の身体を貫き、魔槍に貫かれ、血溜まりに沈んだ近衛兵は身体をピクピク痙攣させた後絶命した!
「――――道は開いた!ゆくぞっ!総員、一人足りとも余に遅れるなっ!」
「おおっ!!」
そしてリフィア達は離宮内に突入した!
と言う訳で原作よりも明らかに早くリーシャが登場しましたwwなお、カレル離宮でのイベント、戦闘BGMは勿論閃Uのカレル離宮の時と同じBGMかVERITAの”覇道”だと思って下さい♪
説明 | ||
外伝〜帝都襲撃〜後篇 | ||
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1910 | 1752 | 3 |
コメント | ||
本郷 刃様 ホント、久しぶりです、ディアーネはww K'様 メンフィルの最優先はエリス救出ですのでww(sorano) どさくさにまぎれて暗殺まで狙うかと思いましたがあくまで救出最優先ですか、堅実ですね。カイエンはいいとして(下手に殺すと後が面倒)クロチルダは始末してもかまわない気がするのですが・・・(K') リーシャは早速の活躍ですね、ディアーネも久しぶりw(本郷 刃) |
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