つぶやき短編小説(練習)@ABDその13 |
その噂は本当なのだろうか?もし本当だったら何とかしてやりたいものだと考えている人もおそらくいるのだろうと思う。でも元はと言えば最初から、何かが原因で、ある一味がクルティザンヌの亭主をそのような状況に陥らせて行くことが目的だったのではあるまいかと考えたりもする。
それとも亭主は自ら進んで地獄を選んだのだろうか。そもそもそうなってしまった原因が、昔クルティザンヌに入れあげたたくさんの交際者やパトロンの怒りと嫉妬と損得勘定だと思われるので、その問題を解決するとしたら、格段男性の場合は、様々な圧力を亭主に周囲からかけて行って最終的ににっちもさっちも行かない状態に陥れて路頭を彷徨わすしかなかったのかもしれない。
もしも、過去の交際者やパトロンがクルティザンヌに入れあげた資金を半分でも良いから返してくれと亭主に言った場合、おそらくそれを承知した途端、現在の自営は瞬時に消え去り、その上多額の借金を抱え込んでしまうのは目に見えている。なので、そういう惨事に陥る前に自ら清水の台から飛び降りようと思い、そのまま直ぐ素直に実行したのかもしれない。
「もう俺限界だよ!」「何が限界なの?!」「こんな毎日もうやってられない!こりごりだ!」などと二人の関係が最悪になって行くのを大勢がずっと待ち望んでいる裏には、昔さんざんクルティザンヌに投資してきた資金があまりに大金だったという悔しさとその大金の中には不本意に騙し取られたと思う金額もかなりの額で含まれていたからだ。
クルティザンヌの亭主が深夜にいつもよく行くホモやゲイの集まる都内の公園でベンチに腰掛けて待つこと15分後くらいに体格の良い男がさっそうと公園の木陰から登場して亭主の腰掛けている隣にいきなり座り込んでいった。
そして、いつの間にやら亭主の肩に左腕を回して自分の方へ肩を強く抱き寄せていた。この男はホモかゲイに間違いなく、かなり手慣れたタイプらしかった。
「あんたの奥さんの面倒を昔かなり見てやったんだぜ、その時のお礼はたっぷりさせてもらうよ」
クルティザンヌの亭主は、ホモとゲイのいきつけの公園で主に自分の妻と過去に関係があった同じ趣味の金持と落ち合っては、妻の代わりに身売りをしてお礼を果たしていたのだった。
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前回の続編です。継続中です。>< | ||
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