英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 |
〜カレイジャス・ブリーフィングルーム〜
「え―――――」
「ええっ!?レ、レン姫にシグルーン中将!?」
「な、何で二人がこの艦に乗り込んでいるんだ!?さっきまでどこにもいなかったはずだぞ!?」
「……一体どんな方法でこの艦に乗り込んだんだい?」
レン達の登場にリィンは呆け、セレーネとマキアスは驚き、オリヴァルト皇子は真剣な表情で尋ねた。
「うふふ、レンは一度この艦に乗った事があるからね。近くに滞空している”モルテニア”から”カレイジャス”の位置を割り出した後転移魔術で来たのよ♪」
「ええっ!?て、転移魔法でですか!?」
「―――”殲滅天使”。あらゆる”才”に愛されている人物である事は知っていたけど、まさかこれ程とはね……」
「あ、あの戦艦がカレイジャスの近くに……」
「はわわっ……!?」
「………………」
レンの説明を聞いたエマは驚き、セリーヌは目を細めてレンを見つめ、エリオットは表情を青褪めさせ、トワは慌て、アルゼイド子爵は真剣な表情でレンを見つめ
「現れるタイミングがユミルの件同様絶妙だったけど……今度はハッキングあたりであたし達の会話を盗み聞きしていたのかしら?」
「イリーナ会長の端末にまでハッキングできるレン姫なら容易だと思われる為、可能性は高いでしょうね。」
「ええ……」
サラ教官とシャロンの言葉に頷いたクレア大尉は厳しい表情をした。
「……それで何しにきたの、”殲滅天使”。」
「まさか今度はボク達に何かする気なの〜?」
フィーとミリアムは警戒の表情でレン達を見つめ
「フフ、最初に言っておきますが私達がここに現れたのは皆さんが気になっていると思われるエレボニア帝国がメンフィル帝国との戦争を回避する方法についてお話する為に参上しただけで、皆さんに危害を加えるつもりは一切ありませんのでご安心ください。」
シグルーンは微笑みながら答えた。
「あ…………」
「……エフラム皇子殿下達とシュバルツァー卿との話に出て来た例の件ですか。」
「………………」
「え……ど、どういう事だ!?まさかエフラム殿下達がユミルにいるのか!?」
シグルーンの話を聞いたアリサは不安そうな表情をし、ラウラは重々しい様子を纏い、ユーシスは辛そうな表情で黙り込み、リィンは呆けた後血相を変えて尋ねた。
「その、お兄様。実は――――」
そしてアリサ達はリィンがパンダグリュエルに向かった後の話――――多くの貴族連合の協力者達がリウイ達に討ち取られた事やエフラム達―――メンフィル帝国からのユミル防衛の部隊がようやく到着した事、そしてメンフィルが帝都を奇襲し、エリスを救出する作戦を実行しようとしている事を説明した。
「何だって!?それは本当なのか!?」
「はい……プリネ様とツーヤお姉様は”怪盗紳士”ブルブランを討ち取りました……」
「―――リウイ陛下は御一人で執行者No.1―――”劫炎”のマクバーンを討ち取りましたわ。」
「……ゼノとレオはエヴリーヌ達――――”殲滅の姉妹(ルイン・シスターズ)”と”空の覇者”ファーミシルスに討ち取られた……」
「……そしてノルド高原でオレ達と対峙したアルティナという少女はエリゼとリフィア殿下が討ち取った。」
驚いているリィンにセレーネ、シャロン、フィー、ガイウスはそれぞれ説明した。
「な……っ!?エ、エリゼが……!?」
「そ、そう言えば……脱出の時道を阻む貴族連合の”協力者”がやけに少なかったですわよね……?」
「うふふ、レン達がユミルで半分以上も減らしてあげたお蔭で、リィンお兄さんとアルフィン皇女の脱出も楽になったんだから、感謝してね?それと一人で”C”に勝つなんて、やるじゃない♪見直したわよ♪」
驚いているリィンと戸惑っているアルフィン皇女にレンは可愛らしい微笑みを浮かべた。
「え……ど、どうして俺が甲板でクロウと戦った事を知っているんですか!?」
「…………―――!まさか……”パンダグリュエル”はメンフィルに……!?」
リィンが驚いている中、ある事に気付いたクレア大尉は真剣な表情でレンを見つめ
「大正解♪”パンダグリュエル”はレン達―――メンフィル帝国が”グロリアス”の件同様領邦軍の兵士達を皆殺しにして、制圧した後メンフィル帝国の所有艦にしたわ♪」
レンは笑顔を浮かべてとんでもない事を口にした!
「何だとっ!?」
「み、”皆殺し”って……」
「き、貴族連合の旗艦がメンフィルに奪われただって!?」
「なるほどね〜……”パンダグリュエル”にメンフィル兵を潜ませたのはそれが”真の狙い”だったんだ〜。」
レンの答えを聞いたトヴァルは厳しい表情をし、エリオットとマキアスは表情を青褪めさせ、ミリアムは真剣な表情でレンを見つめ
「……だからリィンさんがパンダグリュエルに向かう所を見逃していたのですね。」
「―――制圧するついでに救出できる上エレボニア帝国の罪を更に増やせるって寸法ね。」
エマは複雑そうな表情をし、セリーヌは目を細めてレンを見つめた。
「!!レン姫!今、領邦軍の兵士達を殲滅したと仰っていましたが……まさかクロウ達も”殲滅”したのですか!?」
「あ……」
「そ、そう言えばクロウはパンダグリュエルに……」
血相を変えたリィンの言葉を聞いたセレーネとアリサは不安そうな表情をし
「フフッ、心配しなくても”C”を含めた帝国解放戦線のメンバーと”神速”はリウイ陛下の御慈悲によって見逃され、パンダグリュエルから撤退しましたわ。」
シグルーンは微笑みながら答えた。
「よ、よかった〜……」
「クロウは生き延びたのか……」
シグルーンの答えを聞いたエリオットとラウラは安堵の表情をし
「……それでレン姫、そろそろメンフィル帝国のご用件―――――エレボニア帝国がメンフィル帝国との戦争を回避する方法をお聞きしたいのですが。」
アルゼイド子爵は真剣な表情で先を促した。
「うふふ、その前に今まで色々と頑張ってきたリィンお兄さんに”ご褒美”をあげるわ♪二人とも入ってきていいわよ♪」
そしてレンが指を鳴らすとエリゼとエリスが部屋に入って来た!
「兄様……それに姫様も……」
「……ご無事で何よりです、兄様。」
エリスは嬉しそうな表情でリィンとアルフィン皇女を見つめ、エリゼは静かな表情で会釈した。
「エリス!?」
「エリスお姉様……!それにエリゼお姉様も……!」
二人の登場にアルフィン皇女は目を見開き、セレーネは明るい表情をし
「兄様……!」
「エリス……!」
互いにかけよった二人は互いを抱きしめ合った。
「……グス……兄様……兄様……!」
「……すまない。俺自身の力で助けることができなかった……俺に力が足りなかったばかりに…………」
「いいえ……いいえ……こうしてまた会えただけでそれだけで十分ですから……それにわたし……今まで兄様に酷いことを……」
リィンの言葉に首を横に振って答えたエリスはリィンを見つめた。
「……わかってる。もう何も言わなくていい……とにかく良かった……こうしてお前を抱きしめられて。レン姫……エリスを助けてくれてありがとうございます…………」
「フフッ、レンは何もしていないわよ。直接エリスお姉さんを助けたのはエリゼお姉さんやリフィアお姉様達だし。」
リィンに視線を向けられたレンは微笑みながら答え
「そうだったのですか……エリゼ、本当にありがとう……」
「―――いえ。私はエリスの姉として当然の事をしたまでです。礼を言うべき相手はエリス救出の為に動いてくれたリフィア殿下を含めたメンフィル帝国の多くの人々です。」
リィンに視線を向けられたエリゼは静かな表情で答えた。一方その様子をアリサ達は冷や汗をかいて見守っていた。
「ハッハッハッ!早速見せつけられちゃったねぇ♪」
「グス……まったくもう……」
「シスコン極まれりだね。」
「ふふ……微笑ましいわね。」
「えへへ……でもよかった。」
「ああ……」
「フフッ、わたくしはちょっと羨ましいですわ……」
「はは……本当に良かったな。」
「はい……本当に……グス……」
オリヴァルト皇子達と共に微笑ましそうに見守っていたアルフィン皇女はエリスに近づいた。
「姫様……姫様もご無事で何よりです。」
「……っ!」
エリスに微笑まれたアルフィン皇女は辛そうな表情でエリスを抱きしめた。
「ごめんなさい!わたくしがユミルに滞在しなければ、ユミルの人々やおじさま達が傷つけられ、貴女が囚われる事もなかったのに……!」
「姫様…………―――お気遣いありがとうございます。ですが私や父様達はユミルの件は決して姫様の責任ではないと思っている……―――それだけは偽り無き私達の想いです。」
「エリス……!」
自分を慰めるエリスの優しさに心を打たれたアルフィン皇女は涙を流してエリスを抱きしめ続けた。
と言う訳で予想していたと思いますが原作より滅茶苦茶早くエリス(エリゼ)と再会しましたww
説明 | ||
第410話 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
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コメント | ||
サイバスター様 そりゃ救出も滅茶苦茶速かったのですから仕方ないかとww K'様 指摘ありがとうございます。どうしても誤字が出てくるんですよね…… 本郷 刃様 それがレンちゃんなのです!(sorano) レンちゃんは相変わらずのハイスペックぶりww(本郷 刃) 再会が早いにこしたことはないんでね。後「イリーナ会長の端末にま「で」ハッキングできる」脱字があったので報告します(K') メチャクチャ早いなーーーオイやはりww(サイバスター) |
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