英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜
[全1ページ]

〜カレイジャス・ブリーフィングルーム〜

 

「え…………」

(あら?あの娘……メサイアに似ていないかしら?)

(え――――お、お母様にリ・アネス様……そ、それに……元ユン・ガソル王国の”三銃士”のルイーネ様!?)

マルギレッタの容姿を見たリィンは呆け、ベルフェゴールは首を傾げ、メサイアは信じられない表情で声を上げ

「騎士……?あの尾のようなものは一体……」

「もしかして異種族?」

「竜の尻尾のようにも見えますが……」

リ・アネスを見たラウラは戸惑い、フィーとセレーネは不思議そうな表情をし

「っ……!なんて霊力(マナ)……!」

「あの姉さんをも超える霊力を持っているなんて……」

マルギレッタから感じる膨大な魔力を感じ取ったセリーヌは目を細め、エマは驚きの表情をし

「ほえっ!?」

「貴女は……!」

「何故貴女がこの場にいるのですか!?”六銃士”の”微笑みの剣妃”――――ルイーネ・サーキュリー!」

ルイーネの姿を見たミリアムとガイウスは驚き、クレア大尉は信じられない表情で声を上げた。

 

「ええっ!?じゃ、じゃああの人は以前の”特別模擬戦”の時に特務支援課の人達と一緒にいたメサイアのお父さんと同じ……!」

「”六銃士”だと!?」

「彼らが例の……」

「な、何でクロスベル警備隊の上層部がここにいるんだ!?」

クレア大尉の言葉を聞いたエリオットとユーシスは驚き、アルゼイド子爵は真剣な表情になり、マキアスは信じられない表情をし

「やっぱり”六銃士”とメンフィルは繋がっていたのか!?」

「………………一体何故このタイミングであたし達の前に現れたのかしら?」

トヴァルは厳しい表情で声を上げ、サラ教官は真剣な表情でルイーネ達を見つめた。

 

「うふふ、まず3人共自己紹介をしてもらってもいいかしら?」

「―――わかりました。ではまず、私から……―――私の名はルイーネ・サーキュリー。既にご存知の方もいらっしゃると思いますがクロスベル警備隊の一佐を務める者です。……フフッ、久しぶりね、ガイウス君?以前会った時と比べて随分と背が伸びたのじゃないかしら?」

レンに促されたルイーネは自己紹介をした後ガイウスに微笑んだ。

 

「ええっ!?」

「ガ、ガイウスの知り合いなの!?」

「ああ……以前にも話したと思うがノルドで魔獣に包囲された父さん達を助けてくれた恩人――――ギュランドロスさんとその仲間の人達の中にいる一人が目の前の女性―――ルイーネさんで、ルイーネさんはギュランドロスさんの奥方なんだ。」

エリオットは驚き、アリサに尋ねられたガイウスは頷いて答え

「そう言えば……以前大旦那様から今でも印象に残る4人の旅人とノルドの地にて邂逅した話を聞いた事がありますが……―――まさか。」

「恐らくギュランドロスさん達だろう。ギュランドロスさん達も4人だったしな。―――お久しぶりです、ルイーネさん。お元気そうで何よりです。」

シャロンの推測に頷いたガイウスはルイーネに会釈をした。

 

「フフ、ガイウス君も元気そうで何よりよ。ラカンさん達はご無事かしら?エレボニアが内戦状態に陥ってしまった事でノルドの地も他人事じゃないと思うけど。」

「はい、父さん達もみんな無事で元気に生活をしています。今のノルドの地は仮初とは言え、戦火に包まれず平和を保っています。」

「そう………それはよかったわね。それと……貴女ともこうしてまた顔を合わせるのとは思いませんでしたよ、クレア・リーヴェルト大尉。」

ガイウスに優しげな微笑みを浮かべたルイーネは次にクレア大尉に視線を向け

「……それはこちらのセリフです。何故クロスベル警備隊、警察の上層部である貴女達がメンフィルに手を貸しているのですか?」

ルイーネに視線を向けられたクレア大尉は厳しい表情で尋ねた。

 

「フフ、その件については後でレン姫が説明してくれます。―――お久しぶりでございます、オリヴァルト殿下。行方不明と聞いておりましたが、ご無事で何よりです。」

「………心遣い、痛み入る。ヴァイス達は元気かい?」

「ええ。ちなみに2ヶ月前に起こった例の襲撃でリセルさんとも再会できましたわ。」

「!彼女まで、ヴァイス同様現代に生まれ変わっていたのか……フフッ、とんでもない偶然だね……」

ルイーネの話を聞いて目を見開いたオリヴァルト皇子は静かな笑みを浮かべた。

 

「お、お兄様……?確かそのお二人の名前は”影の国”という場所で出会ったという……」

「ああ。私の親友同然の男と彼に仕えている副官だ。二人とも遥か昔の時代に存在している人物だった為、もう再会する事はないと思っていたのだが……どうやらその様子だと彼らや貴女達は何らかの方法でメンフィルを味方につけて、再び”覇道”を歩もうとしているようだね?」

アルフィン皇女に尋ねられたオリヴァルト皇子は懐かしそうな表情をしたがすぐに表情を引き締めてルイーネを見つめた。

 

「フフ……それについてはこの後すぐにわかるかと。次はお二人の出番ですよ。」

「――ではまず、私から。私の名はリ・アネス。龍人(ナーガ)族のマルギレッタ様にお仕えしている騎士です。以後お見知りおきを。」

「―――私の名はマルギレッタ・シリオス。クロスベル警察の局長ヴァイスハイト・ツェリンダーの”覇道”を共に歩む者の一人です。以後お見知り置きをお願いしますわ。」

ルイーネに促されたリ・アネスとマルギレッタはそれぞれ自己紹介をした。

 

「!?あ、あの……まさかとは思いますが貴女はメサイアの…………」

マルギレッタが名乗り終えると目を見開いたリィンは信じられない表情でマルギレッタを見つめ

「フフ、貴方が”並行世界の私の娘”と契約している方ですね?ヴァイス様より貴方の事は聞いておりますわ。」

マルギレッタは微笑みながらリィンを見つめた。

 

「ええっ!?メ、メサイアの……お母さん!?」

「た、確かによく見てみればメサイアと容姿が似ている……というか、似すぎているぞ!?」

「姉妹と言ってもおかしくないくらい似ていますわよね……?」

「むしろ目の前の女性の方が”妹”と言っても違和感がない程若すぎるぞ……」

マルギレッタがメサイアの母と知ったアリサやマキアスは驚き、セレーネは戸惑い、ユーシスは信じられない表情をした。

 

「うふふ、色々と驚く事はあるでしょうけど、悪いけどそういう事に関しては本題が終わってからにしてもらうわね。」

「……彼女達が君達と一緒にいる事が先程の条約の”期間”とどう関係があるのだい?」

レンの話を聞いて表情を引き締めたオリヴァルト皇子は真剣な表情で尋ねた。

 

「大有りよ。だって、その”期間”というのが”クロスベル独立国滅亡後に新たに建国されるクロスベル帝国と共にエレボニア帝国に戦争を仕掛けるまでが期間”なんだから♪」

「え……………」

「何ですって!?」

「”クロスベル帝国”だと!?」

「フン、”独立国”の次は”帝国”か。自治州が”帝国”を名乗るとは呆れを通り越してもはや感心に値するぞ。」

レンの説明を聞いたリィンは呆け、サラ教官とトヴァルは厳しい表情で声を上げ、ユーシスは鼻を鳴らしてルイーネ達を睨んだ。

 

「確かに今の領地だけでは”帝国”を名乗るには相応しくありませんが……クロスベルには戦争を仕掛ける理由がある大国が二国も存在する為、その二国をメンフィルと共に制圧すれば帝国を名乗るのに相応しい広大な領地を手に入れますわ。」

「!!」

「に、二大国というのはまさか……エレボニアとカルバードの事ですか!?」

「そ、そんな!?クロスベルまで一緒に攻めてくるなんて!?」

「一体何があってそうなったんだ……?」

「うわっ!?よりにもよってメンフィルと手を組んだんだ!」

「一体何故!?メンフィルには何の”利”もないというのに!」

ルイーネの説明を聞いたオリヴァルト皇子は厳しい表情をし、アルフィン皇女とトワは表情を青褪めさせ、ジョルジュは考え込み、ミリアムは驚き、クレア大尉は信じられない表情をし

「……………………ねえ、今とんでもない事が聞こえたのだけど……私の聞き間違い?」

「い、いえ……私にもちゃんと聞こえました……―――クロスベルがメンフィルと共に二大国―――エレボニア帝国とカルバード共和国に戦争を仕掛けると……」

「あ、あの……レン姫……何故メンフィルはクロスベルと同盟を組む事にしたのですか……?」

呆然とした様子のアリサの言葉を聞いたエマは不安そうな表情で答え、エリスは信じられない表情でレンに尋ねた。

 

 

説明
第418話
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
1802 1631 3
コメント
本郷 刃様 メサイアはマルギレッタが寿命で死ぬまで生きていますから見た目に関わらず相当な年齢ですものねww K'様 まさに知らぬが仏ww(sorano)
六銃士がメンフィルもといリウイと結んだ経緯聞いたら絶対唖然とするでしょうねw(K')
実際のところマルギーは転生していますからメサイアよりかは年下なんですよね〜w(本郷 刃)
タグ
他エウシュリーキャラも登場 幻燐の姫将軍 空を仰ぎて雲高くキャラ特別出演 閃の軌跡U 

soranoさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com