真・恋姫無双〜項羽伝〜三国編
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第四章 11話 交流

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建業 客間

 

 

斗詩「麗羽様、お茶の用意が出来ましたがいかがですか?」

 

麗羽「ええ、いただきますわ」

 

斗詩「お二人も、落ち着くためにもどうですか?」

 

白蓮「ああ、頼んでいいか?」

 

皇甫嵩「ありがとうございます」

 

三人は謁見で聞いた話の内容を思い出しながらも、動揺を落ち着かせるためにもお茶を飲むことにした

 

麗羽「あら、このお茶いつもと違いますわね」

 

斗詩「はい、先ほど馬岱さんにお願いして持ってきてもらったんです。何でも私たちが普段飲んでいる茶葉とは作り方が違うそうです」

 

麗羽「そうですの、とっても落ち着きますわ。でもこの器は何故こんなにゴツゴツしているのかしら?」

 

麗羽は茶が注がれている器を見て不思議そうにしていた

 

皇甫嵩「そうですね・・・・・この様な器見たこともないですね。と言うよりこれは失敗作なのでは?」

 

白蓮「ん〜〜〜何か不思議な形だよな〜〜。でも、この茶はうまいな」

 

皇甫嵩「それは確かに。この様な茶は洛陽でも飲んだことはありませんね」

 

斗詩「いったいどのように作られているんでしょうね」

 

皇甫嵩「それはお茶ですか器ですか?」

 

皇甫嵩は茶を飲んでいる斗詩に聞いた

 

斗詩「え、えっとそれは・・・・」

 

斗詩は自分の独り言に質問が帰ってきて慌てだして

 

斗詩「あっ」

 

斗詩は手から器を滑り落としてしまった

 

パッ

 

??「あなた達はいったい何をしているのかしら?一刀様が作られた湯呑を貸し与えたというのに壊そうなどとして」

 

急に現れた女性が床に落ちそうになった湯呑を受け取りドスの利いた声で語りかけた

 

斗詩「す、すみませんでした。その様な大切な器だと知らずに粗相をしてしまって・・・・」

 

斗詩は顔を青くしながら何度も頭を下げながら謝り出した

 

白蓮「でも、そんな大事なものを客に出すのもおかしいだろ」

 

??「お客様を最高の御持て成しをするのは当たり前でないのですか?もしかして、貴女方の国ではお客人を適当に扱うとでも言うのですか?」

 

白蓮「う、それは・・・・・」

 

麗羽「そのことについては深くお詫びしますわ。それで、あなたは何方ですか?確か、先ほどの謁見の時は見かけなかったような気がしましたが」

 

??「ああ、これは失礼したわね。私は司馬季達よ。さっきの謁見の時は所用で出れなかったのよ」

 

麗羽「そうですか、あなたも司馬の者ですか・・・」

 

皇甫嵩「それで、どうしてここに居られるのですか?」

 

音色「それは、私ともう一人があなた達の楚に滞在するまでの世話役になったからよ」

 

皇甫嵩「それにしては、都合よく出てこられたようですが?」

 

音色「それは一応敵国の人だもの、何が起きてもいいようにしてないといけないからね」

 

皇甫嵩「そうですか(所謂見張りですね。まあ、着かないのがおかしいですね)」

 

白蓮「それで、もう一人と言うのは?」

 

音色「もうすぐ来ると思うけど」

 

コンコン

 

音色「来たみたいね」

 

穏「失礼しま〜〜〜す。あれ〜〜もう音色さん来ていたんですか〜〜」

 

音色「ええ、それよりも穏が遅いんじゃないの?」

 

穏「そんな事無いですよ〜〜〜。音色さんが速いんですよ〜〜」

 

麗羽「季達さん、それでこの方は?」

 

音色「こいつは、陸伯言て名だよ。見た目通りおっとりしてる人だよ」

 

穏「陸伯言です〜〜。短い間ですけどよろしくお願いします〜〜」

 

皇甫嵩「こちらこそお願いします。私の名は皇甫嵩といいます」

 

皇甫嵩に続くように皆が挨拶と自己紹介をした

 

斗詩「あの〜〜さっきの扉をたたいたような音は何ですか?」

 

穏「それはですね〜〜来客を表すための物ですよ〜〜こうやって扉を叩くと中の人が気づいて突然中に入って驚くのを防ぐためですよ〜〜」

 

斗詩「なるほど」

 

 

 

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穏と斗詩が話していると

 

麗羽「あの、確認したいことがあるのですけどいいですか?」

 

音色「何?」

 

麗羽「私たちはどれ位、自由にしていいのかしら?」

 

音色「大体の事は出来るよ。軍の調練風景も見たいなら見に行ってもいいし、街に行きたいなら行ってもいいわよ。ただ、城の外、街に行く時とかは私達二人のどちらかに声かけて。私たちは両隣の部屋に居るから」

 

皇甫嵩「軍の調練風景も見れるのですか!?」

 

穏「もちろんですよ〜〜。まあ、そんなに特筆したことしていませんし見ても変わりませんけどね〜〜〜。面白いとしたら将達の鍛錬風景ですかね〜〜〜」

 

皇甫嵩「将たちの鍛錬も見ていいのですか!!」

 

穏「はい〜〜〜。でも、その時は必ず一言声かけてくださいね〜〜。色々危険ですから〜〜」

 

穏は自分的には強調して言ったつもりだったが聞いている方はその様に思っていなかった

 

斗詩「わかりました。今度見学させてもらいます(もしかしたら、ここの鍛錬方法を取り入れたら私達も強くなるかもしれません!!絶対何かまねできるものを見つけて見せる)」

 

斗詩は正にその一人で、穏の最後の一言を聞きのがしていたのだった

 

白蓮「で、次の謁見は何時してもらえるんだ?」

 

音色「さ〜〜〜〜、私はそこまで聞いてない。穏は?」

 

穏「確か二日後だったような〜〜〜、その時はもっと少数でお話すると言っておられたような気が〜〜」

 

白蓮「そうか・・・・二日後か」

 

麗羽「わかりましたわ。なら、明日は丸々自由にして良いと言うことですね」

 

音色「そうだな」

 

麗羽「なら、明日私行きたいところがあるのですがよろしいですか?」

 

音色「行きたいところって?」

 

麗羽「七乃さん、張勲の所ですわ」

 

音色「ああ、あいつの所ね。穏、張勲は今どこに居るっけ?」

 

穏「張勲さんですか〜〜えっと〜〜何処でしたっけ?張勲さんが引っ付いている人があの人ですからね〜〜。一刀様に聞かないと解らないですね〜〜」

 

音色「やっぱりか〜〜あの人結構動き回るからね〜〜〜。袁紹悪いけど明日必ず会えるとは解らないけどそれでいい?」

 

麗羽「よくわかりませんが出来る限り会いたいのでお願いしますわ」

 

音色「了解、一応聞いておくね。他にどこか行きたいていうのがあるなら聞いておくけど」

 

皇甫嵩「それなら、さっき飲ませてもらったお茶について知りたいのですけど」

 

音色「お茶なら月だな。わかった、明日連れて来るよ」

 

皇甫嵩「ありがとうございます」

 

白蓮「なら私は涼州で有名だった馬一族の騎馬術が見たいな」

 

穏「それなら調度明日、蒲公英ちゃんと鶸ちゃんが演習するから見に行きましょうか〜〜二人とも馬一族ですから調度いいじゃないですか〜〜」

 

白蓮「よろしく頼む」

 

音色「顔良はどうする?」

 

斗詩「えっと、私は・・・・」

 

斗詩は麗羽にどうしたらいいかと目線で聞いてみると

 

麗羽「斗詩さん、明日は自由に動いていいですよ」

 

斗詩「わかりました。なら、私はお城でゆっくりさせていただきます。色々見たい物もありますし」

 

音色「そう、城にいるなら大丈夫ね。何かわからない事があったら誰でもいいから聞いてね」

 

斗詩「わかりました」

 

話の区切りもついて音色と穏は一度部屋から出て行き明日するだろう行動の報告をしに行った

 

 

 

 

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麗羽「それにしても楚は本当に有能な人が多いですわね」

 

皇甫嵩「ええ、さっきの季達さんは有名な司馬八姉妹の中では音楽に精通していると聞きますけどあの動きを見る限り武の方もかなりの物でしょうね」

 

白蓮「は〜〜〜誰かうちに来てくれないかな〜〜こんなにいるから一人ぐらい貸してほしいな」

 

自分の御家事情を考えながら愚痴る白蓮であった

 

斗詩「そうですね、武、文両方とも文句なしの人たちが集まっていますからね。武だけでも恐ろしいのに文もあるから敵に回すのは避けたいですね」

 

麗羽「そうですわね。出来る事なら同盟を組みたいですわね。お二人はどう思われます?」

 

白蓮「私は賛成かな」

 

皇甫嵩「個人としては賛成ですけど。漢の将としては無理ですね。それよりも向こうが快く了解するかもわかりませんし」

 

麗羽「漢ですか・・・・・謁見での話が本当だとすると今の漢は・・・・」

 

斗詩「楚王はこれから漢をどうするのでしょうね」

 

皇甫嵩「ええ、それを聞いてからでも同盟の話は遅くないでしょうね」

 

白蓮「そうだな。それよりも私は桃香が今していることが気になるな」

 

斗詩「劉備さんのことですか?」

 

白蓮「ああ、漢中の殺戮や南蛮の民を奴隷扱い・・・今でも信じられないよ」

 

皇甫嵩「私はその劉備と言う方を知らないのですがどのような方ですか?」

 

白蓮「えっと、どこか抜けているところもあるけど、人のために動く優しいやつなんだよ。挙兵したのも黄巾党の時に、民に笑顔を取り戻すために立ち上がったんだからな」

 

皇甫嵩「その様な人物が・・・いったいなぜ?」

 

白蓮「それが解らないから困っているんだよな」

 

麗羽「そのこともですけど一番の疑問はやはり、この楚国の成り立ちですわ。この楚国の重鎮達である司馬家に孫家、周家、趙家、呂家、夏候家この六族の関係性ですわ。司馬家などは昔から漢のために働いていた一族ですし・・・」

 

白蓮「私聞いていて思ったんだけど、その六族の内、五族が昔の楚に関係していると思うぞ」

 

麗羽「どういうことですの白蓮さん!?」

 

麗羽は白蓮の意見を聞いて詰め寄って鼻と鼻が触れ合うぐらいまで近づいた

 

白蓮「ちょ、麗羽近い、近い」

 

麗羽「すみませんわ・・・・・・それで、一体どういうことですの?」

 

白蓮「ああ、それなんだが・・」

 

白蓮は懐から文が書いた本を取り出してみんなに見せ始めた

 

白蓮「此処に書いてある『鬼炎の孫』、『九頭竜の周』、『龍槍の趙』、『鬼神呂』、『風神の葉』は皆も知っているよな」

 

皇甫嵩「ええ、古の楚にいたと言われ、人とは思えない強さを持ち呉覇将と呼ばれ、覇王項羽に付き従っていた人たちですよね」

 

白蓮「そうだ、この名をもう一度思い出してくれ」

 

麗羽「鬼炎の孫に九頭竜の周・・・・・」

 

皇甫嵩「・・・龍槍の趙に鬼神呂・・・・」

 

斗詩「・・・風神の葉」

 

三人「「「!!!!」」」

 

白蓮「気づいたみたいだな。この五人の内四人はさっき麗羽が言った一族たちと同じ姓なんだ。それに、これには夏候嬰と言う人物が一度楚に加入していたとも書いてあるんだ」

 

麗羽「それでは、あの方たちは呉覇将の子孫と言うのですか・・・・・・」

 

白蓮「可能性が無いとは言えないな。私たちが知っている歴史やこれにも呉覇将達は楚漢戦争の後行方をくらましたとなっているからな」

 

皇甫嵩「そう言われてみれば確かにそうですけど・・・・少し現実離れしているような」

 

白蓮「まあ、これも私の推測でしかないからな」

 

斗詩「でも、白蓮さんの言う通りならあの項羽さんはいったい何者なんでしょうね」

 

斗詩の発した疑問で皆が頭をひねっていると

 

コンコン

 

斗詩「は、はい!!」

 

音色「食事の準備ができたから着いて来て」

 

斗詩「わかりました。すぐ準備をしますので少し待ってください」

 

四人で話している間に音色たちが部屋から出てかなりの時間がたっていていつの間にか日が暮れていたのであった

 

 

 

 

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食堂

 

 

そこで四人が目にしたものは今まで見たことが無いような料理と酒を飲んだり食事をとっている将たちの姿だった

 

麗羽「これは・・・・・」

 

皇甫嵩「私達もここで食事をしてもいいのですか?」

 

斗詩「今は客とは言え敵国の人と食事をするなんて普通は在り得ないんじゃ・・・」

 

白蓮「それより、この見たことが無い料理が私は気になるぞ」

 

音色「別にかまいせんよ。それより、食事を運んだりすると食器を下げないといけないので手間になるだけですので、一緒に食べた方が楽と言うわけです。それに、食事は大勢の方が楽しいからね」

 

麗羽「そうですか」

 

四人は何とも言い難い気持ちで席につき食事を始めようとすると、となりに座った音色と穏が

 

音色、穏「「いただきます」」

 

と、見たことが無い仕草をしてから食事を始めたので手が止まっていた

 

穏「如何したんですか皆さん、食べないんですか?とっても美味しんですよ〜〜〜」

 

そう言って穏はご飯に茶色いたれがかかっていた何かを食べ始めた。音色の方を見るとこっちも茶色い塊を箸でサクサクと軽快な音を出しながら一口の大きさに割って食べていた

 

ゴク

 

白蓮「なんか美味しそうだな」

 

皇甫嵩「ええ、色がアレですけどとてもおいしそうですね」

 

斗詩「私はあのお肉を焼いたようなものが気になります」

 

麗羽「取りあえず頂いてみましょう」

 

そうして四人がそれぞれ自分が気になった料理に箸をつけ口に含むと

 

ハム

 

四人「「「「!!!!お、美味しい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」」」」

 

麗羽「何なんですのこれは!!サクサクとしてその上お芋の甘さやお肉のうまさが合わさって、食べたことが無い触感ですわ!!」

 

斗詩「はわ〜〜〜これ凄いです。口に含んだ瞬間に肉の旨みが広がってそれにこれにかかっているたれがお肉の美味しさを一層きわだてていて、とっても美味しいです」

 

皇甫嵩「これは拉麺じゃないのですか?こんなに美味しい物は初めてです。いったいどうしたらこんなに美味しくできるのですか」

 

白蓮「これは、辛いけど深みがあってうまいな。この辛さがご飯を進めるな。それに、この赤い添え物がいい味の切り替えになるし」

 

と、それぞれ初めて食べる料理に舌ずつ身をしていると

 

涼「どうですか料理の御味は?」

 

エプロン姿の涼が厨房から出てきたのであった

 

麗羽「あ、あなたは・・・・・・・・」

 

皇甫嵩「謁見の時、項羽様のお隣にいた・・・・」

 

涼「ええ、私は項羽の妻の一人で正妻の司馬仲達と言います」

 

白蓮「正妻・・・・それより、何であなたのような人が料理を・・・・」

 

涼「妻たる者、料理をするのは当たり前です。そのついでに家族の料理も作っているのですよ」

 

斗詩「若しかしてお一人でですか?」

 

涼「いえ、ちゃんと料理の仕事の方もいますよ。ただ、旦那様の食事は必ず私達妻が交代で作っていますが。後ここの料理長も私がしていますよ」

 

斗詩「それは凄いですね・・・・」

 

涼「それで、料理の御味はどうでしたか?」

 

四人「「「「とっても美味しいです」」」」

 

涼「それは何よりです。それじゃあ、楽しんでいってくださいね」

 

そう言って涼は厨房に戻り飲み物とお菓子を持って子供たちの部屋に行った

 

麗羽「驚きましたわね」

 

皇甫嵩「ええ、まさか此処の皇后様が料理を作られていたなんて・・・」

 

白蓮「そうだな。しかし、こんなに美味しい物は初めて食べるな」

 

斗詩「はい、そうですね。出来たらこの料理の作り方教えてほしいくらいです」

 

音色「それは、少し難しいでしょうね。ここの民でもこの作り方を知っているのはごく少数だから」

 

斗詩「そうなんですか、残念です」

 

少し気落ちした斗詩であった

 

そして、沢山あった料理もぺろりと食べ終わった四人は部屋に戻っていったのであった

 

 

 

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次の日

 

朝食を済ませて部屋で音色たちが来るのを待っていると

 

コンコン

 

斗詩「はい」

 

斗詩が扉を開けると音色と穏に月がいた

 

音色「昨日聞いた通りに動けるから、袁紹は私について来てくれ。張勲の居場所がわかった。あと、公孫賛は穏について行ってくれ。それと皇甫嵩はこの人、月、董卓に着いて行ってくれ」

 

麗羽、斗詩、白蓮「「「と、董卓ですって!!!」」」

 

まさか連合で討とうとしていた人物にこのように紹介されるとは思ってもいなかった三人は驚きを禁じ得なかった

 

月「董卓と言います。以後お見知りおきを」

 

袁紹「あ、あの董卓さん・・・・・その、あの時はすみませんでした」

 

月「いえ、もういいのですよ。それにああなる事は解っていましたし・・・・」

 

月は最後の方は小声でボソボソと言ったが袁紹に笑顔を向けて許したのであった

 

音色「さ、速く行こうか袁紹。張勲は少し離れた場所に居るから急ぎたいんでね」

 

麗羽「わかりましたわ」

 

穏「ではこちらも行きましょうか公孫賛さん。こちらは第二演習場でやっていますので行きましょうか」

 

白蓮「わかった。楽しみだな〜〜」

 

月「皇甫嵩さん、お茶の事が知りたいと聞きましたので色々と揃えたので着いて来てもらいますか?」

 

皇甫嵩「いったい何があるのか気になりますね」

 

斗詩「皆さん行ってらっしゃい。私もくつろがせてもらいます」

 

そうして、それぞれ目的の場所に向かっていった

 

 

 

 

 

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三人が出て行き少し経ってから斗詩は

 

斗詩「ふ〜〜さて、何をしましょう・・・・・・・・そうだ、昨日将たちの鍛錬風景が面白いと言ってましたね。少し見に行ってみましょう」

 

そう思った斗詩は部屋を出て行った

 

斗詩(将達はいったい何処で鍛錬しているんでしょう・・・・・あ、調度いいところに人が居ますね。聞いてみよう)

 

そして、声をかけた人物とは・・・・・・・・

 

恋だった

 

斗詩「あの〜〜〜すみません」

 

恋「コテ?」

 

斗詩「少し聞きたいのですけど将達が鍛錬している所に行きたいのですが・・・・」

 

恋「こっち」

 

恋はそう一言告げて歩き出した

 

斗詩「あ、待ってください!!」

 

斗詩は訳が分からないままついて行った。この後に地獄を見るとも思わずに

 

 

 

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そして、着いて行った先に居たのは親衛隊の二人凪と思春に、夏候姉妹が話している所だった

 

春蘭「お、来た来た。ん?恋、そのついて来てるやつは誰だ?」

 

恋「・・・・・・鍛錬の参加者?」

 

春蘭「おお、そうかそうか。それはたくましいやつだな。恋に声をかけるなんてそうそう居ないからな。しかし、そんなヤツ楚軍にいたか??」

 

恋「??それより始める。凪、思春準備する」

 

二人「「はい!!」」

 

秋蘭(ん、あやつは昨日来た客人ではなかったか?鍛錬に参加するとは・・・怖いもの知らずだな)

 

秋蘭は疑問?に思いながら自分の武器の準備に入った

 

斗詩「え、え、え、何が始まるんですか?」

 

斗詩は訳が分からないまま流れに流されていき

 

恋「始める。まずは凪と思春に、・・・・・誰?」

 

斗詩「私ですか?」

 

恋「コク」

 

斗詩「私は顔良と言います」

 

恋「覚えた。顔良を入れて三人で掛かってくる。春蘭、秋蘭は三人の次」

 

凪、思春「「わかりました!!」

 

春蘭、秋蘭「「わかった」」

 

そうして鍛錬が始まった

 

凪「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

凪は全身に気を纏い

 

思春「はっ!!」

 

シュタシュタシュタシュタシュタシュタ

 

思春は高速に動き出し残像を作り始めた。所謂分身である

 

そして、二人は恋に攻撃を仕掛けはじめた

 

チリーーーン

 

ザン

 

ドゴォン

 

ガキン、バスン

 

恋は思春の剣戟を方天画戟で弾きながら空いているもう片方で凪が打ち出した気弾を力でねじ伏せた

 

恋「もっと力を入れる・・・そうしないと怪我をする」

 

凪「はい!!ハーーーーーーー猛虎蹴撃二連弾!!」

 

ゴウ!!ゴウ!!

 

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

思春「お前何している!!速くお前も攻撃にかかれ!!」

 

斗詩「え!!私もですか!?」

 

思春「当たり前だろ!!クソ」

 

思春が斗詩と話している隙に凪が放った二つの内の一つが弾かれこっちに向かって飛んできていた

 

斗詩「きゃーーーーーーーーーー!!!」

 

思春「チッ、連撃斬」

 

ズバズバズバズバズバズバ

 

思春は武器鈴音に気を纏わせ複数の斬撃を飛ばした

 

ドゴーーーーーーン

 

思春「今だ、砂煙が上がっているうちに攻撃を仕掛けるぞ!!」

 

斗詩「え、え、え」

 

斗詩は訳も分からないまま武器を構え恋に突撃を仕掛けたが

 

恋「フッ」

 

恋は一応殺さないように方天画戟の面で攻撃を仕掛けたが

 

ガッ

 

斗詩「キャッ」

 

バコーーーーーーーーン

 

斗詩にとっては人知を超えた攻撃でありその速さと力は計り知れない物であった。そのために防いだつもりでいた攻撃でも防ぐことは出来ず吹き飛ばされていった

 

ズサーーーーーーーーーーーー−

 

ゴロゴロゴロゴロゴロ

 

地面に落ちても勢いは止まることなく転がって行った

 

春蘭「おお、これは新記録じゃないか秋蘭」

 

秋蘭「そうだな姉者。今まで蒲公英と蒼が同じぐらいだったが今回で塗り替わったな」

 

等と、ほのぼのとその光景を見ていた

 

思春「チッ使えん奴め。おい、狂犬連携して行くぞ」

 

凪「癪だが駄犬に従うしかないな。いつもの奴行くぞ!!」

 

思春「ああ」

 

シュタ、シャーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

思春が速さで恋を撹乱している間に凪が気弾を放ちそれを防いだ時に思春が一撃をくわえるといものだ

 

恋「もうそれ見飽きた」

 

恋はそう言って思春を無視して凪に攻撃を加えに行った

 

凪「な!!グフ」

 

凪も恋の攻撃で吹き飛ばされていき、さっき吹き飛ばされて戻ってきていた斗詩にぶつかった

 

ゴツン

 

斗詩「キュ〜〜〜〜〜〜〜ン」

 

斗詩はとうとう目を回し始めた

 

その間に思春は恋に攻撃をくらわされていた

 

思春「グッ」

 

腹に攻撃を食らい方膝ついた思春の首元に方天画戟を突き付けて

 

恋「終わり」

 

思春「まいりました」

 

恋「ん、もっと頑張る」

 

思春「はい」

 

凪もその間に歩いて帰ってきていた

 

恋「凪はもう少し攻撃に変化をつける」

 

凪「わかりました」

 

恋「もう一人は?」

 

凪「今寝ています」

 

恋「・・・・・・顔良、何もしていない。起こす。そして春蘭たちと一緒にさせる」

 

思春「起こしてきます」

 

そう言って思春は斗詩の元に行き頬を何度か叩き起こした

 

バチバチバチバチ

 

斗詩「ひゃ、痛い痛い痛い」

 

思春「起きたか。お前はもう一度やるらしいから準備をしろ。気を付けろ、次一緒にされる方の内の一人は時々歯止めが効かなくて一緒に斬りかかられるから」

 

斗詩「へ?まだ続けるんですか?」

 

思春「何を言っているんだ?今始まったばっかりだろう、後、四、五回はするぞ」

 

斗詩「そんな〜〜〜〜」

 

後ろから

 

春蘭「お〜〜い、何をしている!!始めるぞ〜〜〜」

 

秋蘭「速く来い」

 

思春「ほら早くしろ。あの二人を怒らせると後あと、大変な目に合うぞ」

 

斗詩「う〜〜〜〜〜」

 

斗詩は半泣きしながらも姉妹の元に駆けて行った

 

そして、

 

春蘭「てりゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

ズバン

 

斗詩「キャーーーー!!」

 

秋蘭「フッ」

 

ドスドスドスドス

 

斗詩「危ない!!」

 

秋蘭「ふむ、やはり初めて組む者の行動はなかなか読めぬな」

 

そう言いながらも秋蘭は矢を放ち続け

 

春蘭も

 

春蘭「オラオラオラオラオラオラ!!」

 

ブンブンブンブンブンブン

 

剣を力強く振り回していった

 

斗詩を巻き込みながら

 

 

 

 

 

 

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鍛錬が終了する頃には斗詩は叫びすぎて声がかれ目の下も赤くはれそれよりも体中が汚れ動くこともままならない状態だった

 

斗詩「し、死ぬ・・・・・(こんなのを毎回やってたらそれは強くなりますよ)」

 

しかし、斗詩は知らなかった。これは自主練であって本当の鍛錬でない事を・・・・・

 

ガク

 

春蘭「お、気絶したみたいだな」

 

秋蘭「そのようだな。仕方ない、私が部屋に連れていくか」

 

そう言って秋蘭は斗詩を担ぎ部屋に連れて行った

 

部屋では麗羽以外の二人が帰ってきていた

 

秋蘭「悪いが頼んでもいいか?鍛錬をして疲れて倒れたのだ」

 

白蓮「鍛錬を?(何で斗詩鍛錬なんかしてるんだ?)」

 

秋蘭「では頼んだぞ。起きてもしお湯が欲しくなったら言ってくれ。すぐに用意させるから」

 

白蓮「わかった。すまなかったな」

 

秋蘭「なに、いいさ」

 

そう言って秋蘭は部屋を去っていった

 

皇甫嵩「いったい、どんなことをしたらこんなになるんでしょうね」

 

白蓮「さあ?ただ、この姿を見る限り普通ではない事は確かだな」

 

皇甫嵩「ですね」

 

それから、時間がたち皆が寝静まった頃に麗羽は部屋に帰ってきた

 

麗羽は寝台に横になりながら

 

麗羽「ふ〜〜(まさか七乃さんがあんな風になっているとは・・・・・でも、しっかり自分のしたい事や幸せを見つけているみたいで嬉しかったですわ。後は、美羽さんとのしこりをどう解決するかですわね)それに、明日の謁見の事も・・・・・・」

 

麗羽は明日の事、美羽の事、今日起きたことを考えながら眠りについた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき??

 

今回は麗羽たちが楚を知る話でした。すみません話進めれませんでした。でも、麗羽たちには楚の中をふれさせたかったので今回これを書かせてもらいました。やっぱりただ恐怖で楚に着かせるのもあれでしたので・・・・

 

次回は会談終了と劉備か曹操の動き書きたいです

 

 

七乃については次回か、その次に番外編を書こうと思います

 

 

では待て次回

 

説明
麗羽たちが楚に着いて知る話です

斗詩が少しかわいそうな目に・・・・
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コメント
そりゃ何の準備も無しにいきなりあれに放り込まれたら、さすがの斗詩でもああなりますわな…哀れなり。(mokiti1976-2010)
思想だけで戦うといざという時に巨大な綻びができてしまう。劉備軍は掲げる御旗を間違ったんじゃない、その振り方を間違えてしまったんですよね。白蓮が困惑するのも当然……でも実際の光景を見たらどうなるか。影の薄さを活かして偵察部隊に一時編入させてみたり?この会談が終了したのち、黒幕がどう動き、二つの強大な軍がどう踊るのか……(Jack Tlam)
哀れ斗詩...(スネーク)
叡渡 さんそれについては次回作(番外編を含まない)でわかると思いますよ(あか)
覇王さん惜しいですね。七乃は・・・・・番外編をお楽しみに(あか)
七羽は義肢、義足、医療に感動し医者王に弟子入りしているか・・・曹操、その敗北を諸侯に広めると言っても有力諸侯・・・麗羽、ハム、劉備しか残っていないだろ。劉備&弱小諸侯と連合を組み楚に勝てると思ているのか?黒幕の手の平に踊らされている憐れなピエロだな。会談終了後の曹操、劉備の動き気になりますね。次回も楽しみにしています(覇王)
一刀にはこうしたほのぼのとした暖かさの方が似合いますね。ハムが司馬家監修の本を読んでいたとは・・・楚と同盟を組み劉備と対峙させて漢中の殺戮や南蛮の民を奴隷扱いを弾糾・・・劉備と諸葛亮はそんな事していないと自分擁護、一刀に騙されていると訳の分からない事をしゃくりたてる場面が目に浮かびます。(覇王)
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