英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜
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〜カレイジャス・ブリーフィングルーム〜

 

「?これは一体……」

エリゼに手渡された封筒をユーシスは不思議そうな表情で見つめた。

 

「封筒の中身はルーファス様の”遺書”です。」

「!!」

「なっ!?まさか処刑される前のルーファスさんと会ったのか!?」

エリゼの答えを聞いたユーシスは目を見開き、リィンは信じられない表情で尋ねた。

「ええ。……ユーシスさんに伝える事はないかと尋ねた所、その封筒の中にある数枚の手紙に書かれてある内容を書いて私に託しました。」

「そう……か……兄上の遺書を届けてくれた事……感謝する……」

「……………………」

「ユーシスさん……」

「……私からも感謝する。本当にありがとう。」

エリゼの答えを聞き、身体を震わせながらエリゼに頭を下げて感謝の言葉を送る様子をマキアスとアルフィン皇女は辛そうな表情で見つめ、オリヴァルト皇子は静かな表情でエリゼを見つめて会釈をした。

「それと処刑されたルーファス様の遺体はリフィアに頼んで、処刑された遺体の首を繋げて元通りの遺体の状態にしてマルーダ城内で遺体が腐食しないように保管してもらっていますので、メンフィル帝国との外交問題や内戦が終結して落ち着いた時にシュバルツァー家を通して私に伝えてもらえれば、ルーファス様の遺体をユーシスさんにお返しするように手配致します。」

「わかった…………”アルバレア公爵家”がユミルに災厄を持ち込んだ張本人だというのに、そこまで手配してくれたこと……感謝する……」

「いえ、私ができるのはそのくらいの事ですから。―――レン姫、そろそろ……」

ユーシスに会釈をされたエリゼは静かな表情で答えた後レンの許に戻った。

 

「ええ。他にはもうないかしら?」

「……最後に一つだけ。もし私達が”期間以内”に内戦を終結できなかった場合はどうなるんだい?」

レンの問いかけを聞いたオリヴァルト皇子は真剣な表情で尋ねた。

「うふふ……その時はエレボニアの内戦はメンフィルとクロスベルの手によって終結すると共にエレボニア帝国が滅亡するだけよ。まあ、正規軍はそちらから手を出して来ない限りメンフィル、クロスベル共に攻撃はしないし、民達に危害を加えるつもりもないからその点に関しては安心していいわよ。―――ただし、貴族連合軍は”皆殺し”だけどね。」

「………………」

凶悪な笑みを浮かべるレンの答えを聞いたその場にいる多くの者達は重々しい様子を纏い

「その……わたくし達……アルノール家はどうなさるおつもりですか……?」

アルフィン皇女は表情を青褪めさせて身体を震わせながら尋ねた。

 

「アルノール家はメンフィル帝国領の中でもユミルのような辺境の地で一生を過ごしてもらうわ。ま、アルフィン皇女の場合はどの道”戦争回避条約”の”第7項”の内容を実行してもらうからミルスのような栄えている地域で過ごしてもいいし、”救済条約”を守る為にリィンお兄さんに降嫁すればエレボニア皇家に対する”処分”を軽くしてあげるわ。」

「”処分”を軽くすると仰っていますが、具体的にはどのような内容になるのですか?」

レンの答えを聞いたアルゼイド子爵は真剣な表情で尋ねた。

「―――ゼムリア大陸でのメンフィル帝国領の一部―――”元エレボニア帝国領”の統治を任せてあげるし、本国―――異世界にメンフィル帝国領内で行われる社交界に参加する許可もあげるわ。一生日陰者になる事と比べればよっぽどいいでしょう?」

「「「……………………」」」

レンの答えを聞いたアルゼイド子爵は目を伏せて黙り込み、オリヴァルト皇子とアルフィン皇女は複雑そうな表情をした。

 

「―――それでは皆様、ご武運を(グッドラック)♪」

転移魔術を発動したレンは上品な仕草でスカートを摘み上げて会釈をした。

「兄様……どうかご武運を。エリスも絶対に無茶をしないでね。」

「姉様……姉様もどうかご武運を……」

「エリゼ、お前こそ無茶をするなよ。」

そしてレンの転移魔術によってマルギレッタ、リ・アネス、ルイーネ、エリゼはその場から転移して消えた!

 

「やっと帰ったか……」

「ハハ……まさに”嵐”のような出来事だったな……」

レン達が消えるとトヴァルとオリヴァルト皇子は疲れた表情で溜息を呟き

「申し訳ございません、殿下……!父の……”アルバレア公爵家”の暴走によってエレボニア帝国が……!」

ユーシスは辛そうな表情でオリヴァルト皇子を見つめて頭を下げた。

 

「何度も言っているが、君のせいではないよ。そもそもユミル襲撃が起こったのはレン姫の指摘通り貴族派と革新派を纏めきれなかった私達――――」

そしてオリヴァルト皇子が慰めの言葉をユーシスに送ろうとしたその時、その場に突如閃光が走った!

「キャアッ!?」

「眩しっ!?」

「お嬢様……!」

「閃光弾……!?」

「オリヴァルト殿下とアルフィン殿下は私の後ろに!」

「………………」

「エリス……!俺を絶対に離すな……!」

「兄様……!」

突然の出来事にセレーネとアリサは悲鳴を上げ、シャロンはアリサの庇う位置に一瞬で移動し、クレア大尉は厳しい表情をし、アルゼイド子爵とシグルーンは周囲を警戒し、リィンとエリスは互いを強く抱きしめ合った。そして閃光は消えた。

 

「ったく、何だったのよ……」

「全員、無事!?委員長、副委員長!男性、女性に別れて全員いるか点呼して!」

「わかりました!」

「了解しました!」

閃光が消えるとセリーヌは疲れた表情で溜息を吐き、サラ教官はエマとマキアスに指示をした。そして二人はそれぞれ男性、女性に別れて点呼をした。

 

「―――教官、終わりました。全員無事でこの場にいます。」

「フウ……マジで何だったんだ、今のは……―――ん?おい、その娘は誰だ?」

エマの報告を聞いた後疲れた表情で溜息を吐いたトヴァルだったがある事に気付いて視線を向け

「え――――――」

トヴァルにつられるようにリィン達が視線を向けるとそこには部屋の端で旅用と思われる外套つきのローブを身に纏い、まるで雪のような白い髪を腰まで靡かせ、整った容姿を持つリィン達と同年代と思われる娘が倒れており、娘の傍には娘の所有物と思われる杖とARCUSがあった……!

 

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ようやくレンたちが帰ったと思えば最後の最後にまさかの新クロスオーバーキャラの登場ですwwちなみにそのキャラの世界にオーブメントがないのにARCUSがある理由はきっと某巫女さんが気をきかせたのだと思いますww

説明
第426話
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コメント
本郷 刃様 それは次回わかります Kyogo2012様&八神 はやて様 さすがにそんな超展開は考えてないです ジン様 一つは当たっています(汗) K'様 原作でも強さはわかりませんけどね kanetosi様 まだ修羅場にはなりませんよww(sorano)
英雄伝説は軌跡からしかやってないからそこらへんは分からないけど、どうなるかな?wまあリィンの修羅場確定だなぁw(kanetosi)
クロスオーバーキャラということは9割方「白き魔女」ですね。原作は知らないのでどのぐらいの実力かが気になります。(K')
リィンの子供だったらいいなぁ〜そして修羅場が見たいwww(八神 はやて)
リィンの娘若しくはリィンの新たな嫁兼最後の使い魔枠かもね^^(ジン)
ひょっとして、リィンの子供だったりしてな・・・・・・(汗。もしそうなら、「お父様」と呼ぶな。で、修羅場に突入する・・・・・。ウケケケケケケケ(Kyogo2012)
今度は一体誰でしょうかね〜? 以前にあった今後に登場する予定のキャラの中に居たのかもしれませんが、思い出せない・・・(本郷 刃)
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