超・次元R大戦 第一章 第三話「wanted」
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前回、ベルマリンとミサリアは協力して、追撃隊を撃破した。

「ねえ、いったん地上降りない?」

「そうだな、あのフェルムトゥルトゥラのチェックもしないといけないし。」

「なんで?」

「いや、まあ・・・」

ミサリアは純粋な瞳でじっと見られ、思わずキョドりだすベルマリン。

「売る気でしょ?」

「ギク!」

考えてた事をピンポイントで当てられ、顔が青くなるベルマリン。

「半分、分け前よこしなさい♪」

ミサリアはチャンスだと思った。なぜなら、今自分の財布には金がないからだ。

それを、恩人ではあるが財布が潤う方法がある・・・

今彼女の頭の中には爆弾・・・ではなく、恩人>金の方程式が成り立ってしまった。

「せめて、三分の一!」

「誰のおかげで、無傷でGETできたの?」

「こっちは、生活費が懸かってるからさ、ね?ね?」

「ダ〜メ♪、私今、お金無いから〜」

「えぇ〜」

まさか、自分が助けた(結果的に)女に分け前を請求されたばかりか、半分も取られ、

露骨に不機嫌になるベルマリン。

「だいたい、アンタここから一番近い無免許販売できる街知ってるの?」

「アルステアの街だろ?」

「はずれ〜、イラールで〜す♪」

「・・・本当だ・・・OK!折半だからな!」

「やり〜♪さっ早く、降りましょう♪」

「解ったから、落ち着け。」

ついに根負けしてミサリアの要求を飲んだベルマリンの後ろ姿はどこか、情けなく見えた(ミサリア談)

そんなやりとりをした後、機体から降りた二人。

「このフェルムトゥルトゥラ、新品だな。二機で60万かな。」

「ちょっとベル、これ見に来てくれない?」

「どうした?」

フェルムトゥルトゥラの現状確認していたベルマリンは、一人別行動をし、ラルバレイドの撃墜地点にいたミサリアに呼ばれる。

「これ、さっきの貴方が落としたラルバレイドの残骸だけど、変なのよ。」

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「どこが?」

「普通、このタイプのラルバレイドには、普通、一般的な制御システムだけど、これは、違うの。これは、制御装置と言うより、制御システムと攻撃増幅装置が、重なってるの。」

「どこが、変なのか?」

ミサリアが投げかけた質問が解らないという顔するベルマリンに、ミサリアは専門用語抜きで説明しだした。

「これだと、基本能力以上の攻撃力になるの。」

「なら、便利いいじゃん?」

「馬鹿!これじゃ、普通の機体は5分と持たないわよ!」

「それは、危ないなぁ〜」

「まだ、機体全てを見てないから、何とも言えないけど、これから二つの事が言えるは。」

「なんだ?」

「一つは、元は普通のラルバレイドを違法改造したもの。あとは、外装はラルバレイドだけど、中身がまったく違うもの。」

「じゃあ・・・こっちのフェルムトゥルトゥラは?」

ミサリアが説明をしていくも、まったく話が解らないベルマリンは聞いたフリをして

話題を変えるベルマリン。

「見てみるわ。」

10分後・・・

「どう・・・だった?」

「大体、大丈夫ね。」

「大体?」

「ええ、少なくとも20%以上は未知の技術ね。」

「未知?まさか噂の、NA○Aが隠蔽している宇宙人の技術?」

「なんとも、言えないね(今時、そんな噂信じてるのかしら?)」

ベルマリンのNA○A発言に明らかに、残念な子を見る眼差しを向けるミサリアだが、

そんなこと、お構いなしに話を続ける

「このフェルムトゥルトゥラ売れるか?」

「システムの一部を書き換えれば問題ないわね、書き換えをしてあげるわよ」

「やったぜ!」

「でも、どうやってこの機体を持っていくの?」

「それなら、自動運行ができるから、それでいいんじゃね?」

「そうね。早く、イラールに行きましょう♪」

40分後・・・

「ついたな。」

「ええ、早速売りましょう♪」

「ああ、そんでもってお別れだ。」

「そうね、私も賛成ね。」

「じゃあ、早速売りにいこうぜ」

「ええ。」

さらに、20分後・・・

どうやら、交渉が上手くいったようで、当初の予定の60万で売れ、ホクホク顔の二人。

「じゃあこれ、分け前の三十万な。」

「サンキュー♪ねえあなた、これからどうするの?」

「俺か?俺はこれからこの盗んだ機体で旅をするぜ。お前は?」

「私は、故郷のNYにでも帰るわ。」

「故郷かいいな〜」

「貴方は?」

「俺?俺は記憶が無いんだよ。」

「え?」

「ほとんど記憶が無いし、数少ない記憶を頼りに故郷っぽい所に行ってみたら何故か廃墟だったし。」

「結構、波乱万丈そうな人生ね〜」

「え?俺、噂の快男児じゃないよ?」

「・・・?・・・まぁ私はこの街を見物してから、アメリカに帰るわ。貴方は?」

ベルマリンのボケが解らず、気まずくなったミサリアは、気まずい空気のまま、

ベルマリンに今後の予定を聞いてみた。

「俺はこれから、そこの飯屋で飯を食うけど、お前はどう?」

「じゃあ、ここでさようならだな。」

「ええ、それじゃあ、ここでお別れね。」

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30分後・・・

「ふぅ〜何も無い街ねぇ〜」

街を見回ってたミサリアだったが、機体を売るところ以外、何も見るところが無く、

気づいたら街の裏の方まで来ていた。

そうすると、怪しい数人を見かけた。

「なんだろう?」

普通ならこういう人物を見ると逃げるのだが、

ふと気になり隠れて話を聴いてると・・・

 

「おい、あの二人がここにいるって本当か?」

「ああ、手配の機体も街外れにあったしな。」

「二人を始末しただけで、五千万もらえるもんな〜」

「女の方はミサリアだっけ?いい女だね〜」

「ああ、早く捕まえようぜ。男の方は、生死問わずだろ?」

「ああ、早くいこうぜ」

「「おぉう!」」

「まずいわね〜」

さらに20分後・・・

襲撃を知ったミサリアは、ベルマリンと合流するのが得策と思い、ベルマリンを町の食堂で見つけた。

「おぉう、ミサどうした?」

「いいから、早く逃げるのよ!」

「はぁ?なんで?」

「いいから・・・」

「見つけたぞ、この店の中だ!」

ミサリアはベルマリンを助けるために、襲撃を教えようとするも、襲撃者達が先に

やってきてしまった。

「やばい・・・」

「撃てぇぇぇ!」

「「OK!」」

『ガガガガ』

襲撃者は三人のようで、三つのマシンガンが火を吹く。

「こっちも、撃つわよ〜」

どこから出したか、ミサリアはあらかじめ用意してい片手型のマシンガンを二丁取り出し、

一丁をベルマリンに渡した。

「お、おい」

「男なら黙って撃つ!」

「でも・・・」

「うぉりゃぁぁぁ!」

マシンガンをぶっ放すミサリア。

「おい、あの女すごいな〜」

「それに、比べてあの男は・・・」

今だ銃を撃たないベルマリン

「早く、撃ちなさい!」

「こうなったら・・・撃つべし!撃つべし!」

マシンガンを放つベルマリン。しかし・・・

「どこ狙ってるんですか?お馬鹿さ〜ん?」

「馬鹿!」

そう、どんなに撃っても一発も当たらなかった。

「こうなったら、援護しろ!」

「えぇ?」

そう言うと二振りの剣を取り出した。

「あんた、そんなもんどこで?」

「いいから、1,2の3で斬り込むから、援護射撃を頼む。」

「えぇ?ええ。」

と、いきなり斬り込むベルマリン。

「ぬぅぉぉぉ!」

「「「ぎゃぁぁぁぁ!」」」

一瞬にして敵を斬殺すベルマリン。

「・・・援護の必要ないじゃん。」

あまりの、瞬殺に何もすること事もなくただ、唖然とするしかないミサリア。

「それより、さっさと逃げるぞ。追加がこられたらタマラン。」

「ええ。」

一時間後

「・・・機体の回りに誰もいないじゃん。」

「いいじゃない?早く逃げ様よ。」

バルランスに乗り込む二人。

「準備いいわよ」

「じゃあ、発進!」

「Ok〜!」  

今二人の波乱万丈、奇想天外な旅が始まった。

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===某所にて===

 

手下「閣下、新しい手配書です、ご確認ください。」

?C「ふむ・・・むむむ、この男は?」

手下「これは、ベルド一家から新型のバルランスとソード日本刀式を強奪した男ですが?」

?C「この男を・・・この男を最優先で消せ!全組織に通達せよ!」

手下「はっ!」

?C「まさか・・・あの片割れまでここに来とは・・・」

 

 

====続く====

 

説明
皆さん、長らくお待たせしました。第三話です!
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