真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間 |
2つの軍勢が『謎の装置』を起動させたその頃…………
平和を満喫する大陸の猛者達、『天の御遣い』こと北郷一刀、そしてその外史に住み始めた4人の管理者と『五斗米道』継承者こと華佗は静かに、だが騒々しく暮らしていた
ここから物語が始まる…………
序章‘2人の訪問者’
一節 ?闇夜の来々?
一刀「ほらほら、鈴々!!もう終わりか!!?」
鈴々「にゃあっ!!!まだまだなのだーーーーーーっ!!!!」
ここは成都の鍛錬場
一刀は仕事のちょっとの休憩時間の際に身体を動かす為、鈴々と鍛錬をしていた
一刀「よっしゃあ!!来い!!」
鈴々「うりゃうりゃうりゃうりゃうりゃーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
フォン!!
フォン!!
フォン!!
フォン!!
一刀「あまいぞ!そんなんじゃ掠りもしないぞ!!?」
鈴々の目にも止まらぬ連続攻撃を一刀は、ズボンのポケットに両手を突っ込んだまま躱していく
鈴々「うにゃあーーーーーーっ!!!!お兄ちゃん、真面目にやるのだ!!!」
鈴々は攻撃を止めて頬を膨らませて怒り出す
一刀は苦笑いをしながら
一刀「だから言ってるだろう?
一回でも当たったら『龍終』を抜くって」
一刀との鍛錬では幾つかの決まり事がある
その一つで、一刀は得物である『龍終』を基本扱わないようにしている
その理由としては『龍終』は忘れていたと思うが、名刀中の名刀
しかも一刀は『北郷流』の継承者
その2つが合わさればどうなるか?
答えは相手の命や相手の得物、最悪城までもが真っ二つになる可能性が0ではない
その為、極力『龍終』は管理者がいない前では使わないようにしているのだ
ただし、相手からの一撃が入れば流石の一刀も危ない
ので、掠っても一撃が入れば『龍終』を抜くと決めているのだ
一刀「『龍終』は一撃を入れたら必ず抜くから」
鈴々「お兄ちゃん!!約束なのだ!!!」
一刀「おう!けど、俺にも時間があるから早くしないと終わっちゃうぞ?」
鈴々「にゃ!それは困るのだ!!!
じゃあ………いくのだーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
鈴々は呼吸を整えると又もや突撃し始めた
一刀と鈴々が闘っている頃、色々な人物が遠くから傍観していた
朱里「ふふっ………鈴々ちゃんとご主人様、楽しそうですね♪」
翠「だな………あーあ、アタシも早くご主人様と鍛錬したいなぁ……」
星「順番通りにいくと、翠が主と鍛錬するのは………おっとっと……7日先か………」
星は小馬鹿にするように焚きつける
翠「うっせ!!」
一刀が強いと分かってから一刀との鍛錬を希望する者が殺到
一日に1?3回程しか相手を出来ない為、かなりの日にちを待たされてしまうのだ
武将だけではなく軍師の者達も『身体を動かしたい』という理由で鍛錬しているらしい
噂では天和達もしているとか……
愛紗「次は私の番だが、時間帯的に明日になりそうだな」
春蘭「私は愛紗の次だ!
ううぅ?、早く一刀としたいのに………」
秋蘭「ふふっ、悶える姉者も可愛いな…………」
朱里「ある意味、閨の次に人気ですね」
朱里は隣にいる蓮華に向かって微笑む
蓮華「そのようだな…………
各言う私も凡そ3日程かかってしまう…………
はぁ………早めに予約しておけばよかった……」
蓮華は溜息をついた
その後ろ、『天木』の近くには管理者か勢揃いしていた
因みにもう一度説明しておくが、『天木(あまぎ)』とは鍛錬場にある一本の木で、一刀がよくその枝に腰を掛けたり、横になっていたりしているので『天の御遣いが腰を下ろす聖なる木』とのことで、『天木』と名付られた
その根本には、かつて一刀が倒した復讐の魔人・響窃の魂の宝玉が埋まっている
于吉「ふふっ………賑やかですね……」
貂蝉「そうねん…………これが平和なのよねん♪」
左慈「……………ふ????……
ふん、呆れる程元気だな……」
左慈は莨を吸いながら口を『へ』の字に曲げていた
卑弥呼「そう…………じゃな……」
だが、卑弥呼は何か具合が悪そうに言った
左慈「うん………………?どうした、卑弥呼………
腹でも痛ぇのか?拾い食いでもしたか?」
卑弥呼「違うわ」
卑弥呼はジト目で左慈にツッコむ
だが、卑弥呼の額には薄っすらと汗が出ていた
貂蝉「お師匠様ん?大丈夫かしらん?」
于吉「何かございましたか………?」
流石の3人も卑弥呼に近づく
卑弥呼「何故か分からぬが、こう……何というか…………
嫌な予感がするのじゃ……………」
于吉「嫌な予感…………ですか?」
左慈「そういや、お前の能力は未来や過去を見透す能力だったな」
貂蝉「けど、何故か最近になって見えなくなっちゃったらしいのよん」
貂蝉も心配そうに話す
左慈「歳じゃねぇのか?単純に」
卑弥呼「それ以上言えば少しお仕置きをさせてもらうぞ?左慈」
卑弥呼は睨みつけながら言う
左慈「へぇへぇ、悪う御座いました」
左慈は渋々謝った
于吉「ですが、心配ですね」
卑弥呼「うむ…………特に外部の者達の侵攻などは感じられないのだが……
何とも言えん気持ち悪さでのぅ」
貂蝉「管理者関係ならすぐ分かるものねん
それにしても妙ねん…………」
管理者が頭を捻っていたその時、
鈴々「うにゃあーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
一刀「よっ!!ふっ!!はっ!!」
左慈「っ!!!危ねぇっ!!?」
鍛錬している一刀と鈴々が白熱していた為、廻りを見ていなかったのか、左慈達目掛けて飛んできたのだ
左慈の髪ギリギリの所を掠って行った
左慈「て、てめぇ等!!周り見ながらやりやがれっ!!!殺す気かっ!!!?」
左慈は焦りながら一刀達に向かって怒る
一刀「ほっ!!悪いな左慈っ!!ちょっと白熱してて、っよ!!」
フォン!!
ドカッ!!!
鈴々「うにゃあーーーーーーーーーーーーっ!!!?」
一刀は一瞬の隙を突き、鈴々に向かって掌打を放った
体重の軽い鈴々はいとも簡単に吹き飛ばされる
愛紗「……………勝負あったな」
星「勝者、北郷一刀っ!!!」
星が判定して一刀の本日の鍛錬が終了した
一刀「よっ!!」
シュンッ!!
一刀は『空走』をして吹き飛ばされた鈴々へ近づく
一刀「鈴々、大丈夫か?」
鈴々「にゃあ……大丈夫なのだ……」
鈴々は体についた土埃を払いながら、一刀の手を取り立ち上がる
一刀「鈴々は得物に頼り過ぎみたいだな
少しは接近戦も身に着けないとその得物じゃ不利だよ?」
鈴々「分かったのだ!!これからは得物は使わないで、接近戦もやっていくのだ!!」
一刀のアドバイスに鈴々は笑顔で頷く
本来なら君主が弱いなら、周りの者達は全力で死守する側に周る
その為、毎日必死に努力して強くなる
その君主か強くなれば、重鎮達は今の強さを保とうと鍛錬する
だが、重鎮より君主の方が強くなれば重鎮はその努力を怠けるようになってしまう
護る為に強くなっていたのに、自分達より強くなった君主を護る必要性が殆どなくなってしまうからだ
しかし、愛紗達は違う
君主である一刀は更に武力に磨きをかけ、それを愛紗達に教えていく
それにより、一刀との大きな差が広がる訳ではなく、だが大きく縮まる訳でもない
よりよい状況を保てるのだ
だから鈴々も一刀のアドバイスにより、更に鍛錬に力を入れる
鍛錬では厳しいが、終われば笑顔で接する一刀
正に飴と鞭の理論だ
一刀「よし!そのいきだ!!!」
鈴々「にゃはは??♪」
一刀は笑顔で鈴々の頭を撫でてやる
愛紗「…………………」
明命「……………いいなぁ、鈴々ちゃん」
それを羨ましく観ていた愛紗達であり、何とも平和な者達であった……………
しかし、その夜
それは誰もが寝静まる深夜1時頃だった……………
蒲公英「すぅ………すぅ………」
冥琳「んん………………」
流琉「すぅ…………ふぅん………ふぅ……」
その時間帯は一刀の部屋を訪れている思春と、部屋の主である一刀以外が寝ていた
管理者も例外ではない
左慈「………………」
貂蝉「んごォォォォォォォォォォ………」
卑弥呼「んがぁぁぁぁぁぁぁ………」
成都から南へ凡そ500km
そこは何もない荒野
そこへ突如
ゴオォォォォォォォォォォッッ!!
謎の発光物体が現れた
大量の気を放出しながらである
管理者4人「「「「………………っ!!?」」」」ガバッ!!
その異変を察知した管理者4人は一斉に起き、直ぐ様窓から部屋の外を伺う
かなりの脂汗をかいている
左慈「(なっ………何だ今のは……!!?)」
于吉「(思わず起きてしまいましたが……………………)」
卑弥呼「(一体何が起こったじゃ…………!!?)」
貂蝉「(…………………過激派以上に嫌な予感がするわねん………)」
全員険しい表情をして、漆黒に広がる空を睨みつけていた
そして、その発光物体の中心には………………
??N「……………………」
一人の男が目を閉じて佇んでいた………………
……終……
説明 | ||
前回の話とは違い、今回は180°変えての話 場所は変わって一刀達のいる大陸 そこにいる者達はやっと手にした平和を満喫していた だが、平和は永遠に続くモノなのか………? 答は…………………………………続かない |
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