緋沙希と浩作 その2 |
説明 | ||
「嘘、旧校舎3階ノ廊下って一つしかないの?!」 「なんだ、緋沙希の奴こんな所で二人っきりに成りたかったのか・・可愛いなあ」 (どうしよう・・今2階に下りたら捕まっちゃうし、でもこのまま居いたら何をされるか・・) 今は使用されていない旧校舎の3階に階段はひとつしか存在せず 追い詰められた緋沙希の後ろで鍵のかかっていた筈の戸が開く 「!」 「しっ、静かに入って!」 彼女の窮地を察したかのように彼は姿を現して緋沙希を部室に引き入れた 「ありがとう、助か・・・」 「しー!意外と音漏れるから・・」 彼の言葉にコクコクとうなずく緋沙希 (筋肉ゴリラの積極的な態度のせいで 私がゴリラと付き合っているって勘違いする人も多いし 強面ゴリラに皆見て見ぬふりをする事だってあるのに・・ この人、確か同じクラスの小野寺君よね・・) なんだか感動しつつゴリラが去るのを待つ緋沙希であった(笑) |
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