真・恋姫†無双 愉快な殺し屋さん 第五章 天の御使い、天に還る?
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ヤツが来る。………そう、ヤツ――――死神だ。

 

敵は一人、たかが一人なんだ!

 

………だがどうして俺の足は震えている!?

 

怯えている?………馬鹿な!?俺が怯えているだと!?

 

そんな馬鹿な……―――ッ!華琳っ!?お前までもか!?

 

華琳だけじゃない、秋蘭も桂花も、更には季衣まで!?

 

それほどの敵だと云うのか!?くそっ!動けっ!動けよっ!

 

………駄目だ、もはや打つ手無し。曹操軍がこうまで容易く………

 

足音が………そうか、お迎えが来たか……死神が鎌を持ってやってきたようだ……

 

いいさ、全てを受け入れよう……さあ!来るがいい!―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「会心の出来だぞ〜♪皆、たくさん召し上がってくれ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死神が鎌を――――いや炒飯を持ってやって来ました〜w

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真・恋姫†無双 愉快な殺し屋さん 第五章 天の御使い、天に還る?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はて?そもそも何故こうなったのか?少し思い出してみよう―――――

 

 

「でえええええええええええいっ!!!」

 

おお、惇ちゃんか。毎度毎度よく鍛錬に励みます事。

 

「おお〜い、惇ちゃ―――って危なっ!」

 

声をかけようとした瞬間、俺の横を大剣が通り過ぎていった。

 

「なんだ、桐生か。曲者かと思ったぞ」

「本当かよ!?今、俺と認識して斬りかからなかったか!?」

「気のせいだ」

 

オ〜マイガッ!?これだから最近の若者は……俺の方が年下か?

 

「まあ、いいけどさ。それにしてもよく鍛錬ばっかしてるな。今日非番だよね?」

「当たり前だ。最近は賊も活発に動いている。故に日々の鍛錬が大事なのだ」

「ふ〜ん、けどさ。だからといってそうやって働いてばかりだといつかポキッと折れるぜ?」

「む……」

「たまにはさ、羽を伸ばしてみない?日々の業務を忘れて趣味に時間割いたりするのも武人のたしなみだぜ?」

「ふ〜む、貴様の言う通りかもしれぬな」

 

おっ、今日の春蘭素直〜♪矢が降るか、槍が降るかっと♪

 

「しかし、私に趣味と言われてもな………」

 

あ〜、コイツ武芸以外取り柄ないもんな〜w

 

「とりあえず、考えてみれば?」

「ふむ、………音楽はどうだ?」

「………ええぇぇぇぇえええ〜?………ん、あ、似合う似合う。こうやって銅鑼を持ってきて」

「よし!ドォォオオオオオ〜〜〜〜〜〜〜ンと………って違うだろ!なんで銅鑼なんだ!?」

 

めっちゃお前に似合いそうなんですけどw

 

「悪い悪い♪銅鑼はないな。……法螺貝なんていいんじゃね?」

「おおっ!こうブオオォォオオオ………って違うわぁ!」

 

どちらもこの上なくピッタリなんですが……w

 

「なんで銅鑼や法螺貝なんだ!?音楽と言ってるんだぞ!?」

「これ以外にお前使えないだろうが!絶対楽器壊すわ!大体お前に音楽の才能なんかあるわけないだろうが!」

「ぐっ……」

 

全く、人が相談に乗ってやっているように……怒るとは無礼な奴だ!……お前が言うなって?まあね!

 

「む……趣味の道とはかくも険しいモノなのか……」

「あのな、深く考えるな。楽しいと思った事をすればいいんだよ」

「楽しいと……思った事……フム」

 

お、なんか掴めたみたい。さて、忙しいしそろそろ俺は行きま―――――

 

 

 

 

 

 

 

「そうだ!唯一武芸以外で楽しいと思った事は『料理』だ!みんなを喜ばせる物を作ってみるのも良いかもしれん!」

 

 

 

 

 

 

 

華琳さん!俺は取り返しのつかない事をしてしまいました〜w

 

「ま、待てや、春ちゃん!早まる――――」

「よ〜し!やるぞ〜!」

 

むっりで〜すwこんな使命を帯びた輝かしい笑顔を見せる子を止める事は出来ましぇ〜んw

俺が出来る唯一残された事―――それは、この場から全力で逃げ―――

 

「そうだ、桐生!お前も是非食べてみてくれ♪」

 

逃げ遅れました〜!

 

「え!?いや、あの…その」

「ん?どうした、桐生?」

 

む、無理だ!もう逃げる事は出来ん……ならば―――

 

「春ちゃん。提案があるのだが……」

「ん?なんだ?」

「それはね―――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回想終了―――

 

「では、皆!食べてみてくれ!華琳さまも遠慮なさらず!」

「え、ええ……」

 

俺の提案―――幸せは皆で分かち合おう、は春蘭に受け入れられ、こうして皆を集めた。

幸せは皆で分かち合おう……ってか死なばもろともなんだけどねw

 

あ、皆の視線が痛いwイタッ!桂たん、箸を足に刺すな!

 

「アンタ、何を考えているのよ……」

「フッ……何をって?決まっているさ。お前ら全員道連れじゃ〜w」

「………………季衣も?」

 

しもたあああぁぁぁああああああああ!?!?!?季衣は外すの忘れてた〜w

 

「うぅ……兄ちゃんのバカ」

 

いやああああああああああああああああ!!!!!兄ちゃんのバカって言われたぁ!?ウフフフ……あれ?ここに美味しそうなチャーハンがあるよ?(←壊れましたw)

 

「フフフフフフフフ」

「………華琳さま、桐生が壊れたようです」

「放っておきなさい」

「御意」

 

御意じゃね〜よw(復活w)皆ひどいや!……自業自得かw

 

―――――――――しっかし……

 

「なあ、淵ちゃん」

「なんだ?」

「炒飯って紫色だっけ?こっちの世界ではこの色が主流?」

「………そう思うか?」

 

ううん!僕知ってた!それが現実逃避だって事w

 

「な〜に、酷いのは見た目だけで実際に食ってみたら……」

「じゃあ、アンタ食べてみなさいよ」

「断る!」

 

く〜ちゃん、スバリとNOの言える日本人(?)です!褒めて〜♪

 

ひぃ!チャーハンがウジュルウジュルといってる〜!?既に普通の食材入ってないだろ!?緑の鱗のある生き物って何!?ワニ!?いや、神龍とでも云うのか!?

当然、誰も手を付けません。だれも死にたくありませんからw

ん?桂花が季衣にボソボソと言ってるが………ちょ〜嫌な予感がしてきました〜w

あれ?季衣がレンゲを持ったよ。………ま、ましゃか……

 

「兄ちゃん、ボク食べるよ」

「季衣ィィイイ!?早まるな!まず、桂花にでも食べさせとけばいいじゃないか!」

「アンタねえ!」

「ううん、ボク、華琳さまの親衛隊だもん。華琳さまの『命』の為に頑張るよ」

 

おおう!なんていじましい!……フッ、どうせ桂花の入れ知恵だろうが。桂花よ、いくら俺でも季衣の為に命を投げ出すような真似をすると思っているのか?ハッハッハッ!

………………その通りだよ、ド畜生ォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

 

「……………季衣、そして皆」

 

皆の視線が俺に集まる。とくと見よ一人の男の末路を!

 

「見よ!兄の生き様!漢の生き様をぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!!」

 

俺はレンゲを取りチャーハンに刺す。(ガキッ)既に嫌な音出してるよ〜w何故に金属音!?だが退かん!これぞ武士(もののふ)の意地だあぁぁぁああああ!!!

 

俺は一気にレンゲを口に運ぶ―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――バリッ!ボリッ!ジャリッ!ゴリッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めっちゃ生米えぇぇぇええええええええ!?!?!?

苦っ!辛っ!痛っ!酸っぱっ!

固いと思えばドロリと喉に絡みつくこの食感!!!と、思えば舌を針で刺すようにいぃぃ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――結論!マッズ〜イ♪………………ガクッ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――あれ?人間の皮膚って斑点出来るっけ?

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「………………………というわけです」

「そう……やはり、黄色い布が……久遠は暴徒達をを黄巾党と呼んでいたわね。奴等にも呼び名が必要なんでその名で通しましょう」

 

その日の朝議も、暴徒たちの鎮圧から戻ってきた春蘭の報告で始まった。――――――――が、

 

「ところで、華琳さま。あやつの容態は?」

 

あやつ?今、将で病気や怪我した奴いたか?

 

「………………医者が言うにはこのまま目を覚まさない可能性もあるそうよ」

「そんなっ!兄ちゃんが死んじゃうの!?」

 

兄ちゃん!?俺を差し置いてどこの馬の骨だぁ!!!そいつ死なぁす!

 

「今日、明日がヤマだそうよ。ソレを超えても目覚めなければ……」

「うぅ……兄ちゃん……兄ちゃぁあああん!!!」

 

季衣ィイイイイ!?そんな…そこまでお前が兄と呼べる奴が他にいたのか?……馬鹿な…

俺が打ち拉がれる中、一人の兵士が慌てて入ってきた。

 

「会議中失礼いたします!」

「何事だ!」

「はっ!南西の村で、新たな暴徒が発生したと報告がありました!また黄色い布です!」

「ちぃっ!こんな時に!」

「こちらの状況で敵は待ってくれないわ。秋蘭、あなたが向かいなさい」

「御意」

「華琳さまっ!ボクが行きます!」

「季衣……あなたは今回は外すわ。最近の季衣の出動回数は多すぎるもの」

「華琳さまっ!」

「それに耐えられるの?あなたがいない間に彼が亡くなるかもしれないのよ?」

「―――――ッッ!!!」

 

亡くなる?それほど危険な状態なのか?その腐れ外道の兄ちゃんモドキは。

 

「今回は諦めなさい。それと出来るだけ彼の傍にいてあげて」

「………………はい」

 

季衣は駆け足で玉座の間を去る。って季衣!?兄ちゃんの事忘れてない!?………………俺、もうイラナイ兄ちゃんなの?

へっ、燃え尽きたよ。真っ白な灰に………

 

「秋蘭も出る前に声を掛けておきなさい……最後になるかもしれないのだから」

「………はい」

 

あら、よく見ると皆さん意気消沈みたい。そんな大切な人物が亡くなるのか?はて、それなら俺にも情報がきてもいいんだが。

――――――それ以前に、俺、記憶がボンヤリとしてるんだが………頭でも打ったか?

 

秋蘭が出ると同時に俺もついて行く。俺の季衣の兄モドキ!その顔を拝んでくれるわ!

 

 

 

 

 

秋蘭について行くと……俺の部屋?なんで?

部屋に入ると季衣が誰かに話しかけている。

 

「兄ちゃん、兄ちゃん、兄ちゃぁあん………起きてよ〜……」

 

ガフッ(吐血)。いや〜!見とうなかったぁ〜!ウチの季衣が他の奴の為に〜!どんな面してやがんだ!ソイツはよぉ!

 

季衣が話しかけている相手の顔を見る。――――――――怖っ!皮膚が水色で紫の斑点が出来てんぞ!?人か!?しかも、変色して別の色に変ってるし!な、なんだコイツ?…………はて?よく見るとどっかで見たような………?

俺は相手をよく観察してみる。女っぽい顔だな。だが兄ちゃんや彼と呼ばれている辺り男なんだよな?頬が痩せこけ、今にもお迎えが来そうだ。………あっるえぇぇえええ?何やら嫌な予感がしてきたんですが………

 

俺は立て掛けてあった鏡を覗き見る。泣いている季衣、黙りこくっている秋蘭、寝具の上で寝ている誰か。………あれ?俺は?俺が映ってないんですけど。鏡も触れられないし。

ここは落ちつこう。まず一つ、ここは俺の部屋。故にそこで寝れるのは、俺だけのはず。

二つ、俺が鏡に映らない。ついでに物体が体をすり抜ける。

三つ、誰もさっきから俺を認識できてない。

四つ、目の前には俺のソックリさん。

 

以上で結論を示すと―――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺、死んじゃったぁぁぁぁぁあああああああ!?!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆうたいりだぁぁああっっっつ!?

どこの漫画だ!?小説だ!?映画だ!?

こんなの現実にあってたまるか!何故こんな状況に!?

 

「―――――桐生」

 

俺が混乱してる中、秋蘭が俺(本体w)に話しかける。

 

「お前がこんな事になるなんて思いもしなかったよ」

 

俺もですw

 

「お前が来てから、華琳さまや姉者も変わったよ」

 

そうなん?ってかお前の喋り方、通夜の時みたいじゃない?

 

「お前を殴る時、見たこともないほど、とても生き生きとしている」

 

嫌な変わり方だなあ、おいw

 

「私もそうだ。お前を見てると無性に殴りたくなってくる。しかも殴るととても快感なんだ」

 

おおい!それが死にかけてる人間に言うセリフですか!?ってかあんたは変態ですか!?

 

「私は嗜虐趣味なんか持っていないんだがな。お前にだけだぞ?………それにな、お前みたいなふざけた人間を――――私も、姉者も、きっと華琳さまも好きだったと思うぞ?」

 

マジで!?俺ってばモテモテ!?ひゃっほう♪素直に喜べねえ〜♪しかも、だったって過去形!?既に秋蘭の中で俺死んでね?

 

「…………………多分」

 

多分かよ!?死にかけの人間を上げて落とすなよ!ショックで召されるわ!

 

「私が帰るまでには目を覚ましておいてくれよ。ではな」

 

そう言って秋蘭は俺の部屋を出る。……泣いていいっすか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――とりあえず、この状況どうしよう?

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「……………スゥ………スゥ……」

 

あれから結構長い時間が経った。季衣は泣き疲れたのか眠ってしまった。…………可愛いなあ、もう♪……この手が!この手が触れられれば〜!ほっぺプニプニがぁ〜w

 

本当にこの状況どうしよう?本体に手を合わせても合体する気配なし。どうやって戻るんだ?ってか戻れるのか?

 

ん?誰か入ってきた。…………春蘭?

 

「桐生………………すまん!」

 

ほ?なんで惇ちゃんが謝るん?

 

「私が……私の作ったチャーハンがこのような事態を招くとは露にも思っていなかったんだ!」

 

あ〜!思い出した!あの惇ちゃんのリーサルウエポン級のチャーハン食ってから記憶にない!アレか!アレが原因か!くそう!実体があればパロスペシャルを決めてやるのに〜!

 

「私はただ、皆に珍しいものを食べてほしくて山に食材を取りに行ったんだ。そしたら、光る円盤が空から落ちてきて………」

 

……………………光る円盤?

 

「円盤から緑色の化け物が出てきて、ソイツの腕を斬って材料にしただけなんだ。それがこんな事になるなんて………」

 

エイドリアァァァ〜〜〜〜ン!?……じゃない!俺エイリアンの肉喰ったんか!?そら、死にかけるわ!ってかそんな不気味なモン、普通使うか!?ぁ……どこかからお迎えが……はっ!ヤバイ!気を抜いたらマジで逝っちまう!

 

「化け物は光る円盤に乗ってどこかに行ってしまうし、行く時、『ナンテヤバンナシュゾクナンダ!タイヒタイヒ!モウニドトコンナワクセイコナイ』などと訳の分からん事を言うし……危険な感じはしたんだ。」

 

なら止めろよ!普通、そのまま喰わせないから!エイリアンよりお前の方が訳分からんわ!

 

「………え〜い!そもそも何故私がこんなに不安にならなければならぬのだ!……どれもこれもお前のせいだ!」

 

しかも逆ギレなさった〜!?理不尽にも程があるわ!

 

「その程度、気合いで治せ!愚か者!」

 

無理だぁあああああああああああ!!!俺が人類初でエイリアンを喰ったんだぞ!?気合いで治るか!

 

「………………っ!………んっ………くっ!」

 

あ?次は何ですか?そんなに考え込んで。頭から煙が吹くぞ?ん?何、俺の体に近づいてんだよ。ま、まさかトドメを!?鬼ィイイイイ〜〜〜―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………え?今、春蘭、俺の頬に………あれ?幻覚?

 

「っっっ!!!い、今のはアレだ!おまじないだ!昔、調子が悪かった時に華琳さまにして頂いたら即座に元気になった!だからお前もすぐに元気になれ!ではな!

 

言うや否や春蘭は部屋から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――あ、ちょっと元気出た♪気のせいかもしれないけどw

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ってかどうにかして戻らんと……今回が最終回になってしまうwそれはゴメンだ!……ん?また誰か来た。……桂花?

 

「桐生……生きてる?」

 

生きてるよ〜wかなりギリギリなレベルですがw

 

桂花はスッと手を口元に当て息遣いを確認する。

 

「ちっ………なんでまだ生きてんのよ?」

 

………………ええ〜?あまりにも酷過ぎない?

 

「…………なんで…なんでっ!」

 

桂たん………涙?実は俺の事を心配してくれたり――――

 

「なんで春蘭の手で死にかけてるのよ!?私の手で仕留めたかったのに!」

 

えええぇぇぇえええええ!?!?!?そっちぃ〜〜〜〜〜!?悪魔か、お前は!?

 

「あ。実は今、好機?今なら私の手でもやれそうな気がする」

 

起きてえぇ!季衣ぃぃいいいいい!!!兄の命が今、不当に奪われようとぉ〜!?

 

「ま、さすがにそこまでしないけどね」

 

セフセフw助かった〜w

 

「落書き程度で許してあげるわよ」

 

落書きはするんかい!?やめて〜!俺の体を汚さないで〜w

 

「フンフン♪…………よしっと!」

 

いや〜!汚された〜!もうお嫁に行けない〜wってか耳なし芳一状態!?これ以上なく顔面にビッシリと〜!桂たんめぇ、眼が覚めたらタワーブリッジの刑だw

 

「アンタが寝ているせいでアンタの仕事を他の皆でやっているのよ。この忙しいのに……肝心な時に無能なんだから!」

 

無茶言うなや!それ以前に季衣を焚きつけてあのチャーハン喰わしたお前やん!?

 

「まっ、目覚めるなりくたばるなり、早くしてよね。アンタの仕事の引き継ぎも葬式の用意も早めに済ませたいんだから」

 

お前の中では仕事の分担も葬式も同列なのかよ!?俺、この上なくどうでもよさげ!?死んだら化けてでてやるかんな!

 

「じゃあ、行くわ。それじゃ」

 

おうよ!けえれけえれ!お呼びでないんだよ!

 

桂花が部屋の戸に手を掛け――――あ?なぜ帰らん?更に追い打ちかける気か?

 

「―――――桐生、これが何か分かる?」

 

そう言って桂花が自分の頭を指す。あれ?それって………

 

「アンタからもらった髪飾りよ。どうしてくれんのよ。初めて男からもらった贈り物が形見になるなんて縁起に悪いじゃない。これじゃ、私に変な噂がつきそうじゃない。だから………変な噂つかれたくないから……だから……っ!!!―――――」

 

?……なんだよ、急に黙って。つかお前顔赤くない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――だから早く帰ってきなさいよね!!!馬鹿!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのまま桂花はプイッと顔を向いて行ってしまった。………バリ可愛いっす♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――俺はロクな死に方をせんと思っていたが萌え死にってこれ以上なく恰好悪くね?w

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その後、起きた季衣(今まで起きなかったのが奇跡だw)が俺の顔、耳なし芳一状態を見て本気で怯えたのには傷ついたw

 

結局最後の一人、華琳は来なかった。それ以上に元に戻りたい危機感が大ありだったんでどうでもよかったが。

 

 

 

 

 

 

 

その後の軍議で帰ってきた秋蘭の情報と季衣の見た旅芸人の情報と共に暴徒達の情報が少しずつ掴めてきたようだ。

だが、そこで黄巾の連中が今までにない規模で現れたという事だ。だが、誰も動こうとはしない。何故だ?事は拙速が肝心なのに。

 

「華琳さま!」

「………………」

「華琳さま!ボクが行きます!」

「………本気で言っているの?」

「はいっ!」

「季衣……しかし、今から向かったら桐生の最期には―――」

「最期なんかじゃありません!兄ちゃんは絶対目覚めます。兄ちゃんが目覚めた時に恰好悪いところをみせたくないんです!だからボクが黄巾の奴等を退治します!」

 

季衣っ!兄ちゃんは……兄ちゃんは今猛烈に感動している!

 

「そうね。その通りよ。もし久遠が目覚めた時、こんな状態だったら彼はなんと言うかしらね?」

「……この上なく愉快そうに笑うでしょうね。あの男は」

 

華琳の言葉に全員嫌そうな顔をするも口元で笑っている。俺ってば人気者?

 

「春蘭、すぐに出せる部隊はある?」

「は、当直の隊と、最終確認をさせている隊はまだ残っているはずですが……」

「季衣。それらを率いて、先発隊としてすぐに出発なさい。秋蘭は季衣の補佐を。撤退の判断は秋蘭に任せるから、季衣はそれに必ず従うように。すぐに本隊も追い付くわ」

「はいっ!」

「御意」

「桂花は後発部隊の再編成を。明日の朝来る荷物は待っていられないわ。春蘭は今すぐ取りに行って、仏暁までには出立できるようになさい!」

『御意!』

「今回の本隊は私が率います。以上、解散!」

 

軍議解散後すぐに季衣と秋蘭は出発した。他の奴等は………あれ?華琳、そっちは俺の部屋だよ?

とりあえず華琳と一緒に部屋に入る。

だいぶ、変色は治まってきたようだ。我が体ながら不気味で仕方なかったw

 

「久遠、準備が出来次第発つことになったわ。調子はどう?」

 

はっ!最高でいて最低な気分であります!

 

「………私を怨んでくれてもいいわよ?」

 

は?何故に華琳を恨まなければならいんだ?

 

「部下の責は主の責よ。春蘭が行った事は私の罪でもあるの。貴方には私を怨む権利があるわ」

 

はっはっはっ!幽霊モドキに恨めだなんてwハマリすぎるんで嫌ですw

 

「ふふっ、けど貴方は恨むなんて言わないでしょうね。口より行動でやり返す男ですからね」

 

いえ〜い♪ザッツライト♪

 

「………久遠、貴方が死んでも私は必ず大陸の王になってみせるわ。約束通りにね」

 

死ぬなんて縁起でもない事言わんといてくださいw

 

「ま、貴方が死ぬなんてとても思えないけどね」

 

うむ、俺もそう思うわw

 

「それと早く起きなさいよね。貴方にはまだ借金が残ってるのよ?」

 

起きたくなってきました〜w

 

「それじゃあね、久遠。…………んっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

キスされた〜!?でもおでこ!?トリとしては唇だろうが!?ウェイクアァッッップ俺!!!この子にホンマモンのキッスをぉ〜!………無念也。

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――早く起きろ桐生久遠!目覚めの時は近い!?………かもw

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「急げ急げ!急いで先遣隊に合流するぞ!」

 

昨日は徹夜なのに何故にこんなに元気なんだ。惇ちゃんは?

 

「秋蘭や季衣が死に物狂いで戦っている時に、休んでなどいられるか!進め!進めぇいっ!」

 

徹夜したからハイになってるだけかw

ちなみに何故か陳留から離れた場所に俺は存在してる。さすが俺!幽霊モドキでもとってもフリーダムw

 

「そんなに急がせては、戦う前に疲れてしまうわよ、春蘭」

「う、うぅ……っ。華琳さまぁ、わたしだけ、先遣隊として向かっては駄目ですか?」

「駄目よ。目と鼻の先ならまだしも、今の距離でこれ以上隊を分けても効果は薄いわ」

 

うむ、その通りだ、この暴れ馬め!………認識されないってめっちゃ凹むわ〜w

あ、桂たんが帰ってきた。

 

「華琳さま。秋蘭から報告の早馬が届きました」

「報告なさい」

「敵部隊と接触したそうです。張角らしき存在は確認していないようですが、予想通り敵は組織化されており、並の盗賊より手強いだろうとのこと。……くれぐれも余力を残して接敵して欲しいそうよ、春蘭」

「うぅぅ……」

 

さっすが淵ちゃん♪惇ちゃんの性格はよく分かってらっしゃる♪

 

「数は?」

「夜間の為、詳細は不明。ただ、先遣隊よりは明らかに多いため、うかつに攻撃はせず、街の防衛に徹するとのことです」

「そう。さすが秋蘭。賢明な判断ね」

 

うむ、姉とは大違いだ!……誰か俺を見てぇ〜w

 

「張角本人が指揮を執っているか、とも期待したけれど……やはり、別の指揮者がいるのね。恐らく張角は人を惹き付ける魅力が極端に高いのでしょう。それが野心に向かったか、暴走しているだけなのかは別にして……面白い相手である事には違いないわ」

「また悪い癖が……。よもや、張角たちを部下にしたいというのではないでしょうね。華琳さま」

「それは張角の人となり次第。利用価値のない相手なら、舞台から消えてもらうだけよ」

 

仮に利用価値があっても、ブスだったら殺すんだろうな〜。………もういい!俺黙ってる(イジケモードw)!

俺が不貞腐れていると兵士が一人やってくる。あれ?あいつ先遣隊の兵士じゃ……

 

「曹操さま!曹操さまはいらっしゃいますか!?」

「どうした!」

「はっ!許緒先遣隊、敵軍と接触!戦闘に突入しましたっ!」

 

ちょっ!?

 

「……状況は!」

「数と勢いに押され、お味方に不利!街に籠って防御に徹してはいますが、戦況は芳しくありません!至急、援軍を頼むとのこと!」

 

マジか!?……なら、今頃は……いや秋ちゃんなら苦戦すると読んで、あらかじめ遣いを出すな。

 

「総員、全速前進!追いつけない者は置いていくわよ!」

「くっ!こんな時に兵を持たぬアイツがいればすぐにでも援護に向かわせられるものを………」

「春蘭!居もしない者を当てになどするな!急げ!」

「はっ!」

 

クソオッ!このピンチに何も出来ないとは!春蘭の言う通りだ!俺ならば………

もう神でも悪魔でもいい!俺を元に戻せ!今なら陳留からでも急げば間に合う。俺を元に戻せぇぇぇ!

 

 

 

 

 

―――――誰かの命令でもなければ義務でもない!他の誰でもない!俺の意思で俺の仲間を――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「救わせろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!……………ここは?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眼に見える空間、そこは先ほどまでいた平原ではない。見なれた部屋………俺の自室、――――ならば!

 

俺は拳を壁に叩きつける。この痛み………戻ったか!

 

俺はすぐに着替え、顔を洗った。誰か落書き消せよw

 

何故か、病み上がりだと言うのに全身に気が満ちていた。

 

エイリアン効果?………超神水みたいなもんかw

 

 

 

 

宮殿を出る途中、往診に来た医者や衛兵が化け物を見るかのような顔をしていたが気にしてられるか!

 

俺は全身の気を足に集め全速力で駆けだす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――待っていろ、皆!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続くw

-7ページ-

あとがき

どうも、紅い月です。

そんなわけで『愉快な殺し屋さん 第五章』お送りしました。

 

う〜む、どんどんぶっ壊れていくなw

見どころはやはり、倒れた後の秋蘭、春蘭、桂花の会話(一方通行w)かなw

なんかシリアスに終わっちゃった。そうでもないかw

 

まあ、とりあえずレス返しにいってみます。

 

 

 

>ブックマンさま

今回は無理でしたが、(肉体無いためw)次回には出してみますw

 

>bridさま

了解です。泣く場面はまだなさそうですが、その分、笑いに頑張りたいと思います。

 

>andou kiyohikoさま

今回も桂花デレさせてみましたw

腹筋の調子はいかがでしょうかw

 

>クォーツさま

ええ、かなり悲惨だったんですよ。当時は性格も180度違っていたんですが・・・

なのにどうネジ曲がったんでしょうかw

 

>munimuniさま

さすがにそれはないですw

もう一つの光はいずれ近いうちに現れます。

 

>ルーデルさま

たまにはこんな久遠もw

 

>YOROZUさま

でしょうねぇ〜w

自分もやったら殴られそうだw

 

>フィルさま

ええ、キャラとの掛け合いは大切にしないといけませんからw

 

 

 

さて、レスも終わりました。

 

では、前回、読んでくれた方、支援してくれた方、コメントしてくれた方に感謝を。

そして、今回読んでくれた方にも感謝を。

 

誤字、変なところがあればお知らせください。

 

 

ではでは本当にありがとうございました!!

それでは、また次回にお会いしましょう!!

ではではー。

説明
どうも、紅い月です。
愉快な殺し屋さん、第五章。

オリキャラ主人公なので、嫌いな方は戻ることをお勧めします。

しょうがない、読んでやるか。という変わった方wはお読みください♪

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コメント
なぜこんなシリアスに春蘭てば恐ろしい子(jun)
最後がカッコイイ主人公。しかし、恐ろしきは春蘭の料理よ・・・・。(りばーす)
「皆を泣かせた悪い子はいねぇがぁ〜・・・・・・・」と言いながら敵をボコボコにしそうな勢いですねwww(YOROZU)
せひお願いします。某ジュニア超人のベ〇リンの赤い雨もお勧めですよwww(ブックマン)
春蘭ってば宇宙最強?w(ルーデル)
うむ、桂花のデレは貴重だなぁ・・・腹筋?勿論崩壊しましたwwwwwwww(atuantui)
俺だったらどんなことされようが春蘭を一回殴ります。(=^・^=)(いずむ)
春蘭の料理恐るべし…このあとの展開も楽しみにしています。(狂獄)
ブックマンさんご指摘ありがとうございます。先ほど手直しをさせて頂きました。ずっとバロって勘違いしてましたw(紅い月)
すみません紅い月さん、3ページ10行目のバロスペシャル、ウォーズマンの必殺ホールドならパロスペシャルではないですか?(ブックマン)
コウシテチキュウハスクワレタwww(ゲスト)
幽体離脱って、春蘭の料理は最高(の攻撃力)だなw でも、とうとう自分で女顔って言ってしまったなwww 次回も期待して待ってますwww(フィル)
いやぁ〜腹がいたいwww(南風)
今回もなかなかの壊れっぷりでしたね、さて誰が閨の一番乗りを果たすのか、楽しみにしています(brid)
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真・恋姫†無双 オリキャラ  

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