恋姫天下統一伝 1-5 |
第五話『漢の都 洛陽』
日が開けて近江の町に向かい日が上る前にたどり着くと宿をとり地図を買ってきたとだが
「あの…詩乃…ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」
「はい、なんでしょうか…」
「ちょっと…この地図なんだけど…」
そういって購入した地図を広げて見えるように置く。
「色々と地形とか可笑しくないか?」
「…いつからと言われましては…大体3年前に起きた大きな揺れが原因で気がつけばこうなっていたとしか…」
「…それで…色々と繋がってる地形は…漢かな?」
「あ、よくご存じで」
そうして信助は自分の知る歴史とは大きく離れていることで頭を抱え、今後の行動として現状で尾張行くのは危険があるということで見つからないことを第一に西へと向かうことになった。
近江の町からでて4日…日の本の中心の京の町は信助の知識通り荒れているから京の町から来たにある洛陽を経由して中国・涼州方面に向かうことになった。
そしてもうすぐ、洛陽に到着する矢先に前方に賊が大斧をもった小さい女の子を囲んでいた。
「おうおうおう、嬢ちゃん良い物持ってるじゃねえか」
「………」
女の子は顔がよく見えず俯きながら無言で動かずそれを少し離れた場所から見ている信助達は戸惑っていた。
「女の子が!た、助けないと!」
「信助さん…どうやって助けるつもりですか?」
「どうやってって…それは…」
「あなたと少し一緒にいてわかったことがあります、あなたは人を殺そうとはおもわない…そんな人が出ていっても、ただの足手まといです」
この道中背中に携えたライフルは信助にとっては飾りでしかなく…それを詩乃は見抜いていた。
「それに武器を携えているということは腕の覚えのある武人ということもありますから…」
詩乃が、女の子を観察して眺めていると事は直ぐに動きだした。
「…邪魔」
そういうと携えていた大斧を手に持って一瞬で3人の賊を持っていた刀剣をへし折り血飛沫を開けさせて絶命させた。
「っ!」
まさか、あんな女の子が似付かぬ武器を振り回し簡単に討ちとるという光景を目にして信助は改めてここが戦国の世だと実感をした。
そう実感している内に賊はあっという間に退治されて女の子は斧を二回振るい背中に携えた直して女の子は洛陽へと向かっていき、そして信助たちも続けて洛陽へと向かっていくのであった。
洛陽
漢の都…洛陽はその中心の都と言えるほど賑やかなところで信助達は今日はここで休んでいくことにし宿をとって信助と詩乃は別々に行動して信助は商店で美濃と同じ通りにボールペンを売りさばき茶屋で腹ごしらえでもしようと思い入ったのだが…
(っ!)
中に入ってみるとそこには洛陽に来る前に賊を倒していた女の子が横の席で団子を食べていた。
「……」
信助は横の女の子を気にしながらも注文した団子を食べて休憩して食べおわり決済しようとお金をいれた袋を手に取りお金を出すと横の女の子の異変に気づいた。
「……」(そわそわ)
何かを探しているように自分の服のポケットを探っていることで彼女は大事な路銀を何処かへ落としてしまったようだ。
(…どうしたものか)
ここで知らないふりをして店を出ることもできるのだがそれは良心が痛む…そう思うと信助の答えはただひとつだ。
「なあ、君…」
「ん…?」
「もしかして路銀を落としたのか」
「…」コクッ
「隣で何かおかしいと思ったらやっぱりか…ほら」
そういって、信助は自分が持っていたお金を女の子に手渡すと女の子は唖然とした顔で信助の顔を見つめてきた。
「どうして?」
「まあ、困っているのをほっておけなかったっていうのもあるけど…一番の理由はここに来る前に賊に出会してだろ?もし君が倒さなかったら、襲われていたかもしれないだからそのお礼だよ」
「…ありがとう」
そうして茶屋から出て信助はそのまま宿に帰ろうと思ったが女の子の路銀をが入った袋を探す手伝いをしようとして
そして夕暮れ、漸くその路銀の袋を発見し町並みを歩いていた。
「良かったな、見つかって」
「ん 」コクッ
「それじゃあ、俺はそろそろ帰ると…」
「待って」
信助は宿に戻ろうとしたとき女の子に呼び止められる。
「お礼…いいとこ連れていく」
そういわれて女の子に付いていき洛陽から少し離れた場所の丘、そこから見える光景はまさに絶景といえる。光景だった。
「すごい綺麗な光景だな…これを見せたかったのか?」
「ん、偶然見つけて…洛陽に来るとき、いつも見に来る」
「そうだったんだ、こんな光景見せてくれてありがとう…えっと…」
「香風(シャンフー)」
「え?」
「香風の真名…」
「いいのか?昼間からあったぐらいの俺に」
「香風のこと助けてくれた、それと名前…」
「あ、そうだったな…俺は高橋信助だ」
「…お兄ちゃん…」
「お兄ちゃん!?」
「…だめ?」
「……いやそうはないけど…」
「お兄ちゃん♪」
「…」
「お兄ちゃん、変わってる…」
「俺が?どんなところが?」
「雰囲気?」
「雰囲気か…」
「お兄ちゃん…天の遣い?」
「なにそれ?」
「お空から舞い降りたすごい人」
「なんか凄いなそれ…たぶん違うな…俺は天の遣いなんかじゃないよ…何処にでも…いや…」
「?」
信助は自分が天の遣いではないと否定して普通の学生だと言おうとしたがこの時代ではそんなのは存在しないと思い言うのをやめた。
「これから言うことは…他言無用で頼む…俺はさっきもいった通り、天の遣いじゃないよ、ただ変わってるのは俺は未来から来たそれも大体450年後の世界からいきなり」
「…」
「ほんと、いきなり過ぎて…困ったよ…」
「香風はどうすることもできない」
「だよな…帰る手掛かりもないだし…あ〜やめやめ…なんか暗い話しちまったな…そろそろ夜になるし宿に戻ろう」
「うん、それにそこに隠れてる人も帰る」
「え?」
そういって出てきたのは詩乃であり先程の信助のことを聞いていて黙りこんでいた。
「詩乃?い、いつからそこに…」
「初めからです、帰りが遅いので探してみたら女の子と一緒に何処かへ行ったので追いかけてみたら…それと話ははじめから聞いてました」
「…他言無用っていったそばから即行でばれたか…まあ、聞いてたのは詩乃だからよかったけど」
「ですが、これで納得がいきました」
「納得って?」
「平原の天人と似た服装に奇妙な武器、そして何故、そこまで警戒心がないとか」
「…俺ってそんな警戒心ないか?」
「はい、全くというほどに」
詩乃にキッパリと言われてざっくりと心に突き刺さって少し落ち込み。
「まあ、そこが信助さんの良いところかもしれませんが」ボソ
「へ?何かいった?」
「いいえ、何も…ここで話すのも何ですから宿に戻りましょうそこでじっくりお聞かせくださいね」
そして信助がこの世界になる前の日の本の未来から来たことや、その他色々と話を夜遅くまで話して翌日準備もできたので洛陽を発とうと西門の前で香風が待っていた。
「香風?どうしてこんなところに?」
「お兄ちゃんと一緒にいきたい…」モジモジ
「俺達と?はっきりいって目的のない旅だぞ?」
「それでいい」
「どうする?詩乃?」
「彼女が懇願しているのですから連れていっても構いませんよ、こちらとしても腕が覚えのある武人がいれば旅も安全になりますから」
「そっか、それじゃあ、これからよろしくな、香風…ってそういえば、真名しか聞いてなかったな…名前ってなんていうの?」
「名前…徐晃、字…公明…」
「え?」
ひょんなことから徐晃こと香風が旅の仲間になりそして西へと向かっていくのであった。
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色んなアニメキャラが出てきますが、舞台は三国と戦国の融合した世界です コメントなんかを受け付けています | ||
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